富山県教育委員会は、2026年10月21日に「令和9年度富山県立高等学校入学者選抜実施概要一覧」を公表しました。全日制(ふつうの昼間の高校)の募集定員は5,800名で、日程はすでに7月に決まっています。いちばん大事な日は、推薦の出願が2027年2月1日(月)から、一般の学力検査が3月9日(火)・10日(水)という点です。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:「どの学校の、どの学科で、何人を、どんな方法で選ぶか」が一覧になって出ました。

これまでに決まっていた日程に、今回、学校ごとの募集の中身が加わりました。志望校を決めるときに、いちばん参考になる資料です。

全日制の入試の全体像

  • 全日制の募集定員:5,800名
  • そのうち推薦選抜の募集人員:1,152名
  • 全日制の入学者選抜を実施する学校:34校(82学科)
  • 推薦選抜で面接を行う学校:27校(62学科)
  • 推薦選抜で作文を行う学校:26校(61学科)
  • 推薦選抜で実技検査を行う学校:4校(6学科)

推薦選抜とは、学校長の推薦を受けて早い時期に受ける入試のことです。一般選抜は、ほとんどの受験生が受ける学力検査中心の入試です。

推薦選抜の「募集人員」の読み方

ひとことで言うと:「約◯名」と書かれた人数は、少しだけ増えることがあります。

資料では、募集人員が「〜程度」と書かれている学科について、推薦の募集人員の上限を超えない範囲で、校長が2名までの幅で人数を超えて合格内定者を決められる、と説明されています。たとえば「18名程度」なら、ぴったり18名とは限らない、ということです。

また、推薦で受けるには、学校ごとに決められた「志願資格」があります。資格は次のa〜dの4種類が基本です。

  • a:調査書(中学校での成績や活動の記録)の「学習の記録」が優良であること
  • b:専門に関する優れた能力や実績があること
  • c:芸術、文化、体育のいずれかで優れた能力や実績があること
  • d:生徒会活動や社会奉仕活動などに、継続して積極的に取り組んだ実績があること

学校や学科によって、このa〜dの中身が細かく書き換えられています。同じ「b」でも、学科によって求められる内容が違います。志望校の欄を必ず自分で読んでください。

特色のある選抜を行う学校

ひとことで言うと:音楽や体育、美術などは、実技の検査があります。

  • 富山北部高校(体育コース):推薦の募集は24名。20m折り返し走(または40m走)、立ち幅とび、ハンドボール投げなどの共通種目に加え、陸上競技・サッカー・テニスなどから1種目を選んで基礎的な能力検査を受けます。一般選抜でも、体育コースは保健体育に2.0倍の傾斜配点(特定の教科の点数を重くして計算する方法)がかかります。
  • 呉羽高校(音楽コース):推薦の募集は18名。声楽やピアノなどの実技があります。一般選抜でも実技検査があり、音楽に2.0倍の傾斜配点がかかります。
  • 高岡工芸高校や小杉総合高校など:高岡工芸の工芸科やデザイン・絵画科では立体制作とそのスケッチ、鉛筆デッサンなどの実技があります。小杉総合では、美術・柔道・女子ハンドボール・野球の志願者に実技があります。詳しくは資料で志望校の欄を確認してください。
  • 富山南高校(国際コース)・福岡高校(英語コース)・南砺福野高校(国際科):面接に英語での問答や英語による面接が含まれると書かれています。

実技がある学校を目指す人は、早めに練習を始めておくと安心です。

全国募集(県外から受ける枠)

全国募集とは、県外の人も受けられる枠のことです。募集があるのは、氷見高校の普通科3名、同じく氷見高校の農業科学科・海洋科学科・ビジネス科・生活福祉科の合わせて5名、南砺平高校の普通科6名で、合計14名です。選抜方法は作文と面接です。このほか、桜井高校の普通科には、帰国生徒の受け入れ枠が5名あります。

定時制・通信制・専攻科

  • 定時制の募集定員:合計で約960名
  • 通信制(雄峰高校):約300名、選抜は面接等

定時制は、学校によって昼間や夜間で授業を行います。検査は作文、面接、学力検査(国語・数学)などの組み合わせで、学校ごとに違います。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:推薦は2月、一般は3月です。出願の締切は正午や午後4時など、時刻が決まっています。

全日制:推薦選抜

  • 志願期間:2027年2月1日(月)午前9時〜2月3日(水)正午
  • 面接等の実施日:2月9日(火)
  • 合格内定の通知:2月15日(月)午前10時
  • 合格者の発表:3月18日(木)午後0時30分

全日制:全国募集

  • 志願期間:2月1日(月)午前9時〜2月3日(水)正午
  • 検査の実施日:2月9日(火)
  • 合格者の発表:2月15日(月)午後0時30分

全日制:一般選抜

  • 志願期間:2月24日(水)午前9時〜2月26日(金)正午
  • 学力検査の実施日:3月9日(火)・3月10日(水)
  • 追検査の実施日:3月15日(月)
  • 合格者の発表:3月18日(木)午後0時30分

全日制:第2次選抜

  • 志願期間:3月19日(金)午前9時〜3月23日(火)午後4時
  • 合格者の発表:3月26日(金)午後0時30分

定時制(単位制前期)

  • 第1次の志願期間:2月24日(水)午前9時〜2月26日(金)正午
  • 検査の実施日:3月9日(火)(3月10日(水)は面接の予備日)
  • 合格者の発表:3月18日(木)午後0時30分
  • 第2次の志願期間:3月19日(金)午前9時〜3月23日(火)午後4時
  • 第2次の検査の実施日:3月26日(金)
  • 第2次の合格者の発表:3月29日(月)午後0時30分

単位制前期の第2次選抜を行う学校・学科や募集定員は、3月18日(木)に発表されます。

定時制(単位制以外)と通信制

  • 定時制(単位制以外)の第2次の志願期間:3月29日(月)午後1時〜3月30日(火)午後4時(第2次選抜を行う学科や募集定員は、3月29日に実施校で発表)
  • 通信制(雄峰高校)の志願期間:3月19日(金)午前9時〜3月23日(火)午後4時
  • 通信制の検査の実施日:3月26日(金)
  • 通信制の合格者の発表:3月29日(月)午後0時30分
  • 通信制の第2次の志願期間:3月29日(月)午後1時〜3月30日(火)午後4時

定時制(単位制後期)

  • 志願期間:2027年9月1日(水)午前9時〜9月3日(金)正午
  • 検査の実施日:9月10日(金)
  • 合格者の発表:9月14日(火)午後0時30分

受験生・保護者が気をつけること

ひとことで言うと:まず志望校の欄を読み、推薦を受けるかどうかを早めに決めましょう。

  • 志望校の欄を自分の目で確認する:学科ごとに、募集人員、傾斜配点、面接や作文、実技の有無が違います。
  • 推薦の志願資格に当てはまるか確かめる:a〜dのどれで受けるのか、学校の欄の条件に合うかを、中学校の先生と相談して決めます。
  • 推薦の出願は2月、一般は2月下旬:締切は2月3日(水)正午、2月26日(金)正午です。時刻まで確認してください。
  • 実技・英語面接がある学校は練習が必要:音楽、体育、美術などの実技は、日ごろの練習が大切です。
  • 提出書類の詳しい決まり:出願の方法や提出書類は、今回の概要一覧には書かれていません。募集要項などの公式資料で確認してください。

よくある質問

推薦選抜と一般選抜は、両方受けられますか?

今回の資料には、両方を受けられるかどうかは書かれていません。募集要項や中学校の先生に確認してください。なお、推薦の合格内定は2月15日、一般の合格発表は3月18日の予定です。

追検査とは何ですか?

日程表では、一般選抜の追検査が3月15日(月)に行われると書かれています。受けられる条件は、今回の資料には書かれていません。実施要領などで確認してください。

県外から受けることはできますか?

全国募集の枠が、氷見高校と南砺平高校にあります。合計14名で、選抜方法は作文と面接です。

出典:富山県教育委員会「令和9年度富山県立高等学校入学者選抜実施概要一覧」(発表:2026年10月21日、確認:2026年10月25日)、富山県教育委員会「令和9年度富山県立高等学校入学者選抜日程」(掲載:2026年7月23日、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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