山口県教育委員会が、2027年春に高校へ入る人(令和9年度入学)向けの「公立高校入学者選抜実施要領(抄)」を2026年10月2日に公表しました。出願はすべてWEB出願で、特色選抜は2027年1月26日(火)、第一次募集は2027年2月17日(水)から出願が始まります。学力検査は3月9日(火)、合格発表は3月16日(火)です。

何が発表されたの?

ひとことで言うと:7月に出た「大まかな方針(実施大綱)」に続いて、10月に「細かい手順書(実施要領)」が出ました。出願のやり方、検査の持ち物、特別な配慮の申請方法まで、受験の実務がひととおりわかるようになりました。

受験のしくみは大きく3つのチャンス

山口県の公立高校入試には、次の募集があります。

  • 特色選抜:学校ごとに決めた出願要件を満たし、「合格したら必ずその学校に入学する」と約束できる人が受けられる早い時期の選抜です。個人面接と、学校ごとの独自検査で選びます。
  • 第一次募集:いわゆる一般入試です。5教科の学力検査と調査書(中学校での成績や活動の記録)などで選びます。
  • 第二次募集:第一次募集で合格者が募集人員に満たなかった学校・学科だけで行う、追加の募集です。

このほか、山口松風館高校の定時制には秋季入学者選抜もあります。

出願はWEB出願システムで行う

出願と選抜資料の提出には「山口県公立高等学校入学者選抜WEB出願システム」を使います。流れは次のとおりです。

  • 志願者がシステムに本人の情報と志願先の学校・課程・学科を入力します。
  • 入学試験料をシステムを通じて納めます。全日制は2,200円、定時制は700円です。
  • 入学願書は、出願期間中に中学校の校長を経由して志願先の高校の校長に提出されます。

注意したいのは、入学試験料を納めたあとは、志願先の学校・課程・学科を変更できないことと、納めた試験料は出願を取り消しても返ってこないことです。入力前に、志望校を家族と担任の先生でよく確認しておきましょう。

「前段選抜」と「後段選抜」って?

第一次募集では、まず第一志願の人だけを対象に「前段選抜」を行い、募集人員の一定数を合格内定にします。次に、前段で内定しなかった第一志願の人と第二志願の人を合わせて「後段選抜」を行います。第一志願を出すほうが先に審査される、と覚えておくとわかりやすいです。

学校は、調査書の「学習の記録」と学力検査の成績を同じ重さで扱い、そのほかの調査書の記載や面接などの結果も考えて選びます。日ごろの成績が入試に直接つながる、ということです。

日程・数字のまとめ

ひとことで言うと:いちばん早いのは1月の特色選抜です。第一次募集は2月に出願、3月9日に検査です。

特色選抜

  • 事前手続(本人情報や志願先の入力、試験料の納入):2027年1月12日(火)午前9時から
  • 出願期間:2027年1月26日(火)午前9時から2月2日(火)午前10時まで
  • 個人面接・学校独自検査:2月9日(火)(1日で終わらない学校は2月10日(水)にも実施できる)
  • 結果の通知:2月16日(火)午前10時以降
  • 合格発表:3月16日(火)午前10時(第一次募集の合格者とあわせて)

第一次募集

  • 志願状況調査の基準日:2月5日(各中学校が、第一志願の人数を調べる日)
  • 志願状況の発表:2月16日(火)(県教育委員会が学校・学科ごとに発表)
  • 事前手続:2月10日(水)午前9時から
  • 出願期間:2月17日(水)午前9時から2月25日(木)午前10時まで
  • 受検票の発行:3月3日(水)午後5時までに、WEB出願システム上で発行されます。中学校で印刷して検査当日までに渡されます。
  • 学力検査:3月9日(火)
  • 合格発表:3月16日(火)午前10時

学力検査の時間割(3月9日)

  • 国語:9:00〜9:50
  • 数学:10:10〜11:00
  • 英語:11:20〜12:10(リスニングテストを含む)
  • 社会:13:00〜13:50
  • 理科:14:10〜15:00

各教科50分、配点は各50点です。学校によっては、一部の教科の得点を最大2倍にする「傾斜配点」があります。受付は8時15分から8時35分までです。

第二次募集

  • 実施する学校・学科の発表:3月16日(火)
  • 出願期間:3月17日(水)午前9時から3月19日(金)午後2時まで
  • 個人面接など:3月24日(水)
  • 合格発表:3月25日(木)正午

入学定員

  • 全日制の入学定員:6,675人(前年度から330人減)

学校ごとの定員は、県教育委員会の「令和9年度山口県公立高等学校入学定員」で確認できます。

去年からの変更点

今回の要領で確認できる、前年度との比較は入学定員の減少(330人減)です。日程や出願の流れについての「前年度との違い」は、資料に比較の記載がないため、ここでは触れません。気になる人は、前年度の要領と見比べてください。

受験生・保護者が気をつけること

特色選抜を考えている人

  • 出願には、学校ごとに決められた出願要件を満たす必要があります。要件は各校で違うので、「アドミッション・ポリシー・出願要件・学校独自検査の概要」の資料で志望校の分を確認しましょう。
  • 出願のときは、志願理由書(第8号様式)も出します。県のページに記入例が載っています。
  • 合格内定になったら入学が前提です。内定にならなかった人は、改めて第一次募集に出願できます。そのとき入学試験料はもう一度かかり、調査書などの選抜資料も再び提出します。

出願前にしておくこと

  • 第二志願を出せるのは、同じ学校の別の課程・学科・本校分校に限られます。2つ以上の学校に出願することはできません。
  • 生徒が教科を選ぶ形の傾斜配点がある学校を受けるときは、「傾斜配点教科選択届」(第6号様式)を中学校長に出します。
  • 長期欠席があった人や障害のある人で希望する場合は、「自己申告書」(第7号様式)を出します。

特別な配慮が必要な人

障害などのために受検で配慮がほしいときは、出願前のできるだけ早い時期に、特別配慮申請書(第9号-1様式)を中学校長経由で高校の校長に出します。帰国生徒・外国人生徒向けには別の様式(第9号-2様式)があり、必要な場合は検査時間を各教科10分まで延ばす、問題文の漢字にふりがなをつける、といった対応が認められています。出願後にけがや病気で配慮が必要になった場合も、これに準じて対応されます。

検査当日の持ち物と注意

  • 持っていくもの:受検票、鉛筆(シャープペンシルも可)、消しゴム、定規(三角定規は可、分度器や分度器の機能があるものは不可)、コンパス
  • 携帯電話やスマートフォン、ウェアラブル端末、タブレットなどは、学校へ持っていくこと自体が原則認められていません。やむを得ず持参する場合は電源を確実に切り、検査教室には持ち込まないことになっています。
  • 各教科とも、検査開始から15分以上遅刻すると原則として受検できません。

よくある質問

Q. 出願は紙の願書でもできますか?

A. 全日制・定時制の特色選抜、第一次募集、第二次募集はWEB出願システムを使います。中学校長を経由して出願の手続ができない人は、県教育委員会が別に定める方法で出願します。

Q. 他県の中学校に通っていても受けられますか?

A. 県外からの志願については、県が別のページ「県外からの山口県立高等学校への志願について(令和9年度入学者選抜)」を2026年10月2日に出しています。くわしくはそちらと、在籍する中学校で確認してください。

Q. 学力検査の問題と解答は見られますか?

A. 学力検査の問題は、各時限の検査が終わったあとに公表されます。ただし、解答は公表されません。

出典:山口県教育委員会「令和9年度山口県公立高等学校入学者選抜実施要領(抄)について」(発表:2026年10月2日、確認:2026年10月25日)、山口県教育委員会「令和9年度山口県公立高等学校入学者選抜〈実施大綱〉について」(発表:2026年7月7日、確認:2026年10月25日)。最新の情報は必ず教育委員会・志望校の公式発表で確認してください。

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