ぐんま国際アカデミー高等部は、群馬県太田市に位置する、新しい時代のリーダーを育てるためのユニークな私立高校です。この学校の最大の特徴は、国際社会で活躍できる人材を育成するために特化した「英語イマージョン教育」と、世界標準の大学入学資格である「国際バカロレア(IB)」プログラムを導入している点にあります。ほとんどの授業が英語で行われる環境は、まるで日本にいながら海外の高校に通っているかのようです。

ぐんま国際アカデミーは、単に英語が話せるようになるだけの場所ではありません。多様な文化を持つ仲間たちと、答えのない問いについて主体的に探究し、議論を重ねる日々が待っています。受け身の授業とは全く違う、自分自身で考え、発信する力が徹底的に鍛えられるのです。

この記事では、そんなぐんま国際アカデミー高等部がどのような学校なのか、その魅力とリアルな姿を、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。グローバルな舞台で活躍したい、自分の可能性を最大限に広げたい、そんな熱い想いを持つ中学生と保護者の皆さんにとって、きっと有益な情報が見つかるはずです。

ぐんま国際アカデミー高等部の基本情報

項目 内容
正式名称 ぐんま国際アカデミー高等部
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒373-0813 群馬県太田市内ヶ島町1361-4
代表電話番号 0276-47-7711
公式サイトURL https://www.gka.ed.jp

ぐんま国際アカデミー高等部の偏差値・難易度・併願校

ぐんま国際アカデミー高等部への入学は、一般的な高校入試とは少し異なります。主に初等部からの内部進学者が中心ですが、高等部からの編入・転入試験が実施されており、若干名が募集されます。 そのため、一般的な偏差値は算出されていませんが、合格のためには非常に高いレベルが求められることは間違いありません。

難易度を具体的にイメージするためには、入試の内容を知ることが重要です。編入・転入試験では、英語、国語、数学の筆記試験と面接(保護者同伴)が課されます。 特に英語力に関しては、「TOEFL Junior 780点以上、または同等の英語力(英検2級合格者の上位から準1級合格者の下位程度)」が出願資格として明記されており、授業についていける高度な英語力が必須です。

主な併願校としては、高い英語教育レベルや国際的な校風を持つ私立高校が挙げられることが多いようです。具体的には、共愛学園高等学校(英語科特進コース)や高崎健康福祉大学高崎高等学校、東京農業大学第二高等学校などが考えられます。ぐんま国際アカデミー高等部を目指す受験生は、高い目標意識を持って学習に取り組んでいます。

ぐんま国際アカデミー高等部に設置されている学科・コース

ぐんま国際アカデミー高等部には、一般的な高校のような普通科や理数科といった学科・コース分けはありません。その代わりに、生徒の進路希望や目標に合わせて、高校2年生から2つのコースに分かれて学びを深めていきます。

  • 国際バカロレア(IB)コース

    • どんなことを学ぶ場所か:世界150以上の国・地域で認められている大学入学資格「国際バカロレア ディプロマ・プログラム(IBDP)」の取得を目指すコースです。 論文作成や探究活動、社会貢献活動などを通じて、国際的な視野と主体的な学習能力を養います。国語以外のほぼ全ての授業が英語で行われます。

    • どんな生徒におすすめか:海外の大学への進学を強く希望している人や、答えのない問いに対して深く探究していく学習に魅力を感じる人におすすめです。

  • 国内大学進学コース

    • どんなことを学ぶ場所か:日本の大学入試に対応したカリキュラムで学習を進めるコースです。IBコースと同様に英語での授業が多いですが、受験に必要な主要科目は日本語で深く学びます。

    • どんな生徒におすすめか:国内の難関大学への進学を目指しつつ、高い英語力も維持・向上させたい人におすすめです。

ぐんま国際アカデミー高等部の特色・校風

ぐんま国際アカデミー高等部の校風は、「グローバル」「自主性」「探究」といったキーワードで表現できます。日本人教員と外国人教員が在籍し、生徒も多様なバックグラウンドを持っているため、日常的に異文化に触れることができる環境です。

生徒たちの雰囲気は、総じて真面目で知的好奇心が旺盛なようです。自分の意見をしっかりと持ち、それを表現することに積極的な生徒が多いと言われています。受け身ではなく、主体的に学ぶ姿勢が求められる校風が、そうした生徒たちの雰囲気を育んでいるのでしょう。

  • 宿題の量:特にIBコースは課題が多く、論文やレポートの作成に追われることも多いようです。計画的に学習を進める自己管理能力が求められます。

  • 校則:他の高校と比較すると、校則は比較的自由な傾向があるようです。しかし、それは生徒の自主性を重んじているからであり、自由には責任が伴うという考え方が根底にあります。

  • スマホの利用:スマホの持ち込みや校内での使用については、一定のルールのもとで認められているようです。

  • アルバイト:学業に専念することが推奨されており、原則としてアルバイトは認められていないようです。

  • 制服:キャメル色のブレザーが特徴的で、他にはないデザインだと生徒からの評判は良いようです。

  • 土曜授業:土曜日の授業は基本的にありません。

ぐんま国際アカデミー高等部の部活動・イベント

部活動

ぐんま国際アカデミー高等部では、生徒の自主性を重んじ、多彩な部活動が行われています。運動部、文化部ともに活発に活動しており、生徒たちは学業と両立させながらそれぞれの活動に打ち込んでいます。

特に、ディベート部や模擬国連部など、国際感覚や論理的思考力を養える文化部の活動が盛んなのが特徴です。また、「女子高生ヘアドネーション同好会」のような社会貢献活動を行うユニークな団体もあり、生徒の興味関心に応じて様々な活動に参加できます。

イベント

ぐんま国際アカデミーの学校行事は、国際色豊かでユニークなものが多く、生徒たちの学校生活を彩っています。

  • GKAフェスタ(文化祭):毎年秋に開催される文化祭は、生徒たちが主体となって企画・運営を行います。各クラスや部活動による展示や発表、模擬店などがあり、非常に盛り上がるイベントの一つです。

  • 体育祭:6月に行われる体育祭は、クラス対抗で様々な競技に臨み、団結力を深める機会となっています。

  • 北米旅行(高1):高校1年生の時には、北米への研修旅行が実施されます。 現地の文化に触れ、実践的な英語力を試す貴重な体験となります。

  • その他:IBアート展覧会やサマーコンサートなど、日頃の学習の成果を発表する場も多く設けられています。

ぐんま国際アカデミー高等部の進学実績

ぐんま国際アカデミー高等部は、その特色ある教育内容を反映し、国内外の難関大学へ多数の合格者を輩出しています。特に、海外大学への進学実績は全国でもトップクラスです。

最新の主な大学進学実績は以下の通りです。(人数は既卒生を含む場合があります)

  • 国公立大学:北海道大学、筑波大学、東京外国語大学、名古屋大学、岡山大学、横浜市立大学など、全国の国公立大学に合格者を出しています。 2024年度は、旧帝国大学を含む国公立大学に13名が合格しました。

  • 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)、東京理科大学、GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政)、関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)などに多数の合格実績があります。 2024年度は、早慶上理ICUに15名、GMARCHに18名が合格しています。

  • 海外大学:アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどを中心に、世界各国の大学へ進学しています。 University of British ColombiaやUniversity of Torontoなど、世界大学ランキングでも上位に位置する大学への合格実績があります。

これらの優れた進学実績は、国際バカロレア(IB)のカリキュラムや、海外の大学進学に関する知識が豊富なガイダンスカウンセラーによる手厚いサポート体制によって支えられています。

ぐんま国際アカデミー高等部の特長・アピールポイント

ぐんま国際アカデミー高等部には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • 国際バカロレア(IB)認定校:世界的に評価の高い大学入学資格であるIBディプロマ・プログラムを学ぶことができます。 これにより、海外大学への進学が有利になるだけでなく、探究心や論理的思考力が飛躍的に向上します。

  • 英語イマージョン教育:国語など一部の科目を除き、ほとんどの授業が英語で行われる「英語漬け」の環境です。 日常的に英語を使うことで、自然で実践的なコミュニケーション能力が身につきます。

  • 探究的な学習スタイル:生徒が主体となり、自ら問いを立ててリサーチやディスカッションを繰り返すアクティブラーニングが授業の中心です。 これからの社会で求められる問題解決能力を養います。

  • 海外大学への高い進学実績:国際バカロレアの強みを活かし、毎年多くの生徒が海外の名門大学へと進学しています。 専門のカウンセラーによるサポートも充実しています。

  • 多様性あふれる学習環境:様々な国籍の教員や、海外経験豊富な生徒が在籍しており、日常的に多様な文化や価値観に触れることができます。

  • 充実した海外研修プログラム:高校1年次には北米への海外研修があり、現地の文化や社会を肌で感じる貴重な機会が用意されています。

ぐんま国際アカデミー高等部の口コミ・評判のまとめ

ぐんま国際アカデミー高等部について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。学校選びの参考になるよう、ポジティブな口コミとネガティブな口コミ(注意点)の両方を公平に紹介します。

  • 良い点:

    • 「英語力が圧倒的に伸びる」「授業についていけば、自然と高度な英語が身につく」という声が非常に多いです。

    • 「自主性や主体性が育つ環境がある」「先生方は生徒の『やりたい』という気持ちを尊重してくれる」といった、校風を評価する意見も目立ちます。

    • 「海外大学や国内の難関大学を目指せる手厚いサポートがある」など、進路指導に関する満足度も高いようです。

    • 「生徒同士の仲が良く、互いに高め合える雰囲気がある」という口コミもあります。

  • 気になる点:

    • 「課題やレポートが多く、勉強はかなり大変」「生半可な気持ちで入ると苦労する」といった声があります。特にIBコースは学習量が多いようです。

    • 「入学前から高い英語力がないと、授業についていくのが難しい」という意見もあり、入学のハードルの高さがうかがえます。

    • 一般的な高校とは教育内容が大きく異なるため、「大学受験で一般入試を考えている場合は、自分で対策する必要があるかもしれない」という指摘も見られます。

    • 「学費が高い」という点は、多くの家庭にとって考慮すべきポイントとなるでしょう。

アクセス・通学

ぐんま国際アカデミー高等部へのアクセス情報です。

  • 最寄り駅:

    • 東武伊勢崎線「太田駅」南口から徒歩約24分

    • 東武小泉線「竜舞駅」から徒歩約26分

    • 東武伊勢崎線「韮川駅」から徒歩約29分

  • スクールバス:

    • 太田駅や熊谷駅、前橋駅などからスクールバスが運行されており、多くの生徒が利用しています。

通学している生徒は、太田市内だけでなく、近隣の市町村や県外など、広いエリアから通っているようです。通学には概ね1時間以内で通える地域に保護者と居住していることが基本となっています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。