他の高校とはひと味もふた味も違う、ユニークな学びの形がここにはあります。今回ご紹介する一燈園高等学校は、ただ学力を伸ばすだけではなく、奉仕活動や共同生活を通じて「人間としての成長」を何よりも大切にしている学校です。京都の豊かな自然に囲まれた環境で、少人数教育のもと、一人ひとりの個性をじっくりと育んでいます。
一燈園高等学校の基本情報
一燈園高等学校の特色・校風
キーワード: 奉仕の精神、共同生活、少人数教育、自然豊か、人間的成長 宿題の量: 一般的な進学校と比較すると、宿題の量は標準的か、やや少なめという声があります。ただし、日々の奉仕活動(作務)や寮生活での役割があるため、時間の使い方が重要になります。 校則: 全寮制(※)という特性上、規律を重んじる校風です。スマートフォンの使用は休日の指定された時間のみ許可されるなど、一定の制限があります。服装は制服が定められています。アルバイトは原則として認められていないようです。
(※公式サイトによると、令和7年度より高等学校の寮は募集停止となっています。最新の情報は学校にご確認ください。) 生徒たちの雰囲気: 少人数制のため、生徒同士や先生との距離が非常に近く、アットホームな雰囲気です。 小学校から高校までが同じ敷地内にあり、大家族のような環境で過ごします。 生徒たちは落ち着いていて、互いを認め合い、尊重し合う空気があると評判です。 制服の評判: 伝統的なデザインの制服で、特に目立つものではないようですが、清楚で好感が持てるという意見があります。 土曜授業: 第2・第4土曜日は休校ですが、それ以外の土曜日には授業が行われる6日制となっています。
一燈園高等学校の部活動・イベント
部活動
漕艇部(ボート部): 特に有名なのが漕艇部です。豊かな自然環境を活かして練習に励み、全国大会に出場するほどの実績を誇ります。 少林寺拳法部: 全国大会で優勝経験があるなど、輝かしい実績を持つ部活動です。 文化部: 美術部や書道部などがあり、落ち着いた環境で創作活動に打ち込めます。
イベント
奉仕活動(おひかり・作務): 校内の美化活動や薪割り、近隣の福祉施設での手伝いなど、日常的に奉仕活動の時間が設けられています。 これは「行じて餘暇あれば文を学ぶ」という学校の理念に基づいたものです。 田植え・稲刈り: 生徒たちが自ら田植えや稲刈りを行い、食の大切さや自然の恵みを学びます。 托鉢行願: 年に数回、地域の家々を回り、お米などをいただく托鉢(たくはつ)を体験します。これは感謝の心や謙虚さを学ぶための大切な行事です。 夏期学校「夏安居(げあんご)」: 夏休みに行われる宿泊行事で、共同生活を通じて仲間との絆を深めます。
一燈園高等学校の進学実績
国公立大学: 京都大学、岐阜薬科大学、山口大学、大分県立芸術文化短期大学などへの進学実績があります。 難関私立大学: 立命館大学、関西外国語大学、神戸女学院大学、日本体育大学、佛教大学など、多様な大学へ進んでいます。 その他の進路: 大学進学だけでなく、専門学校への進学や就職など、生徒一人ひとりが自分の目標に合った進路を選択しています。京都府立農業大学校や林業大学校といった、特色ある進路を選ぶ卒業生もいます。 進学サポート: 1学年10名前後という少人数クラスを活かし、英語や数学では習熟度別の個別指導を徹底するなど、きめ細やかな学習指導が行われています。
一燈園高等学校の特長・アピールポイント
「人間力」を育む独自の教育: 学力だけでなく、奉仕活動「おひかり」を通じて、社会に役立つ喜びや感謝の心を学び、人間的に大きく成長することができます。 超少人数制の丁寧な指導: 1学年10名前後のクラス編成で、先生が生徒一人ひとりとしっかり向き合い、学習面から生活面まで手厚くサポートしてくれます。 家族のような温かい人間関係: 小学校から高校までの児童・生徒が同じ敷地内で学ぶ「大家族」のような環境です。 異年齢の生徒との交流を通じて、社会性や協調性が自然と身につきます。 自然豊かな学習環境: 京都市内にありながら、緑豊かな山麓に位置しており、四季の移ろいを感じながら落ち着いた学校生活を送ることができます。 本物に触れる芸術科目: 授業には、観世流能楽師の先生による「能・謡曲」や、世界的に活躍するダンサーの先生による「洋舞」など、プロから直接指導を受けられるユニークな科目があります。 国際交流の機会: ヨーロッパからの留学生を1年間受け入れており、日常的に異文化に触れることができます。 また、ニュージーランドやアメリカの学校との短期交換留学も実施しています。
一燈園高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「人間として大切なことを学べた」「自立心が養われた」という、内面的な成長を実感する声が非常に多いようです。 「先生との距離が近く、何でも相談できる」「少人数なので、みんな家族のように仲が良い」といった、アットホームな人間関係を魅力に感じる意見が見られます。 「自然に囲まれた環境で、のびのびと過ごせた」と、学習環境を評価する声も挙がっています。
気になる点: 「全寮制の生活や奉仕活動が、人によっては厳しいと感じるかもしれない」という意見があります。共同生活や規律が合わない可能性も考慮する必要があるでしょう。 スマートフォンの使用制限など、一般的な高校に比べて校則が厳しいと感じる生徒もいるようです。 「良くも悪くも特殊な環境なので、入学前によく理解しておくことが大切」という、学校の独自性に関する声も見られます。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: JR・京都市営地下鉄東西線「山科駅」、京阪京津線「京阪山科駅」から徒歩約15〜20分 京阪京津線「四宮駅」から徒歩約10分 JR「山科駅」から京阪バスに乗車し、「一燈園」バス停下車すぐ
通学エリア: 以前は寮があったため全国から生徒が集まっていましたが、現在は京都市内や近隣の府県から通う生徒が中心となっているようです。