青森県立三本木高等学校は、十和田市にある歴史と伝統を誇る進学校です。1926年の創立以来、地域社会をはじめ、国内外の様々な分野で活躍する多くの卒業生を輩出してきました。生徒一人ひとりの個性を尊重し、その能力を最大限に引き出す教育を実践しているのが、この三本木高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。

「文武両道」を掲げ、学業はもちろんのこと、部活動や学校行事にも全力で取り組む活気あふれる校風が特徴です。また、2007年からは附属中学校を併設し、県内初の公立中高一貫校として、6年間を見通した計画的な教育活動を展開しています。

この記事では、そんな三本木高等学校について、偏差値や進路実績、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。高校選びに悩んでいる中学生や保護者の皆さんにとって、きっと役立つ情報が見つかるはずです。

青森県立三本木高等学校の基本情報

三本木高等学校の基本的な情報を表にまとめました。学校選びの第一歩として、まずはここから確認してみましょう。

項目 内容
正式名称 青森県立三本木高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒034-0085 青森県十和田市西五番町7番1号
代表電話番号 0176-23-4181
公式サイト https://www.sanbongi-h.asn.ed.jp/

青森県立三本木高等学校の偏差値・難易度・併願校

三本木高等学校の偏差値は、普通科で60程度とされています。これは青森県内でも上位に位置する難易度です。

同じくらいの偏差値の高校としては、八戸北高等学校や弘前中央高等学校などが挙げられます。合格するためには、中学校での内申点も重要となり、目安としては5段階評価で平均4以上は目指したいところです。日々の授業に真剣に取り組み、定期テストで安定して高得点を取ることが合格への近道となるでしょう。

青森県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、三本木高等学校を受験する場合、併願校は私立高校となります。主な併願校としては、八戸工業大学第二高等学校や八戸学院光星高等学校などが考えられます。これらの私立高校の入試情報を事前にしっかりと確認し、万全の態勢で受験に臨むことが大切です。

青森県立三本木高等学校に設置されている学科・コース

三本木高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるための学科・コースが設置されています。

  • 普通科

    • 普通コース: 幅広い学問分野をバランス良く学び、国公立大学や私立大学への進学を目指します。文系・理系のどちらにも対応できるカリキュラムが組まれており、2年生から自分の進路に合わせた科目を選択します。

    • GS(グローバル・サイエンス)コース: SSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業で培った経験を活かし、理数分野や国際的な分野に特化した探究活動を行います。国内外での研修や大学との連携など、高度な学びの機会が豊富に用意されており、難関大学への進学を目指す生徒におすすめです。

青森県立三本木高等学校の特色・校風

三本木高等学校の校風は、「文武両道」と「規律ある進学校」という言葉で表すことができます。

生徒たちは真面目で落ち着いた雰囲気の中、日々の学習に励んでいます。宿題の量は「多い」と感じる生徒が多いようですが、これは生徒の学力を着実に伸ばすための学校側の配慮とも言えます。先生方のサポートも手厚く、分からないことがあれば気軽に質問できる環境が整っています。

校則については、頭髪や服装に関する規定はありますが、「他の高校と比べて特別厳しいわけではない」という声が多いようです。スマートフォンの校内での使用は、基本的には許可されていません。アルバイトは原則として禁止されています。制服は伝統的なデザインで、特に女子生徒のセーラー服は清楚で可愛いと評判です。土曜授業は、基本的には実施されていませんが、講習などが行われることがあります。

青森県立三本木高等学校の部活動・イベント

部活動

三本木高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの部が東北大会や全国大会に出場しています。運動部、文化部ともに充実しており、加入率も高い水準にあります。

  • なぎなた部: 全国大会の常連であり、常に上位入賞を果たしている強豪です。集中して練習に取り組める環境が整っています。

  • 吹奏楽部: コンクールでの実績はもちろん、地域のイベントにも積極的に参加し、美しい音色を響かせています。

  • 空手道部: インターハイ出場経験もあり、心身ともに鍛えたい生徒に人気です。

この他にも、ハンドボール部やソフトテニス部、美術部、書道部なども活発に活動しており、生徒たちは自分の興味や目標に合わせて部活動を選び、充実した高校生活を送っています。

イベント

三本木高等学校では、生徒の自主性を重んじた多彩な学校行事が一年を通して行われます。

  • 三高祭(文化祭): 毎年夏に開催される文化祭は、クラスごとの展示やステージ発表、文化部の発表などで大変盛り上がります。生徒たちが主体となって企画・運営を行い、クラスの団結力が一層深まるイベントです。

  • 体育祭: 秋に行われる体育祭は、学年やクラス対抗で様々な競技に挑みます。応援合戦なども見どころの一つで、学校全体が熱気に包まれます。

  • 修学旅行: 2年生の時に実施され、関西方面などを訪れることが多いようです。仲間との絆を深め、忘れられない思い出を作ることができます。

青森県立三本木高等学校の進学実績

三本木高等学校は、県内有数の進学校として、毎年優れた大学進学実績を誇っています。生徒一人ひとりの希望進路実現に向けた、きめ細やかな指導が特徴です。

2024年度の主な合格実績は以下の通りです。

  • 国公立大学:

    • 旧帝大+一橋・東工大: 5名

    • 弘前大学、岩手大学、秋田大学など、地方国公立大学に多数の合格者を出しています。

  • 難関私立大学:

    • 早稲田・慶應・上智・理科大: 7名

    • GMARCH(学習院・明治・青山学院・立教・中央・法政): 19名

    • 関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館): 2名

これらの実績を支えているのが、充実した進路指導体制です。長期休業中の講習や放課後の補習はもちろん、卒業生を招いての講演会や大学の模擬講義など、生徒の学習意欲を高めるための様々な取り組みが行われています。

青森県立三本木高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、三本木高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 県内初の公立中高一貫校: 附属中学校からの内部進学者と共に学ぶことで、多様な価値観に触れ、互いに高め合うことができます。

  • GS(グローバル・サイエンス)コースの設置: 専門性の高い探究活動を通して、国際社会や科学技術の分野で活躍できる人材を育成します。

  • 充実した学習サポート体制: 毎朝の小テストや長期休業中の講習など、基礎学力の定着から応用力・実践力の育成まで、手厚いサポートが受けられます。

  • 活発な部活動: なぎなた部や吹奏楽部をはじめ、多くの部活動が全国レベルで活躍しており、文武両道を実践できる環境です。

  • 伝統ある校風: 100年近い歴史の中で培われた「規律ある進学校」としての落ち着いた雰囲気の中で、勉学に集中できます。

  • 国際交流の機会: 海外の学校との交流プログラムがあり、異文化に触れ、国際感覚を養うことができます。

青森県立三本木高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、三本木高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に答えてくれるので勉強しやすい環境です」

    • 「進学実績が良く、周りの生徒のレベルも高いので、刺激を受けながら勉強に励むことができます」

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した高校生活を送れます」

    • 「行事がとても楽しく、クラスの仲間との絆が深まります」

  • 気になる点:

    • 「課題の量が多くて、自分の勉強時間が確保しにくいと感じることがあります」

    • 「校則が少し厳しいと感じる部分もあります(特に頭髪など)」

    • 「最寄り駅から少し距離があるため、バス通学が基本になります」

    • 「校舎が少し古いと感じる部分があります」

アクセス・通学

三本木高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • バスでのアクセス:

    • 十和田観光電鉄バス「三高正門前」バス停下車、徒歩約2分

    • 十和田観光電鉄バス「十和田警察署前」バス停下車、徒歩約4分

生徒の多くは十和田市内から通学していますが、七戸町、三沢市、おいらせ町など、広い範囲から生徒が集まっています。公共交通機関を利用する生徒がほとんどです。

青森県立三本木高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。三本木高等学校が、いかに勉強と部活動の両方に真剣に取り組める素晴らしい環境であるか、伝わったでしょうか。

この三本木高等学校は、「高い目標を持って大学進学を目指したい人」そして「高校生活で勉強だけでなく部活動や行事にも全力で打ち込みたい人」に特におすすめの学校です。真面目で落ち着いた雰囲気の中で、同じ志を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら、充実した3年間を過ごすことができるでしょう。

三本木高等学校の入試では、中学校3年間の内申点と当日の学力検査の合計で合否が決まります。ですから、まずは日々の授業を大切にし、定期テストでしっかりと結果を出すことが何よりも重要です。その上で、苦手科目をなくし、得意科目をさらに伸ばすための受験勉強に計画的に取り組んでいきましょう。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。