新潟県立三条東高等学校は、1910年(明治43年)に創立された、110年以上の歴史と伝統を誇る高等学校です。通称「東高(ひがしこう)」として、地域の方々から親しまれています。生徒一人ひとりの進路実現をサポートするきめ細やかな指導と、文武両道を目指せる活気ある環境が魅力です。

三条東高等学校は、生徒の自主性を尊重し、「探究活動」に力を入れているのが大きな特徴です。地域や社会に目を向け、自らの生き方を考える探究的な学びを通して、課題を発見し解決していく力を育んでいます。落ち着いた環境の中で、勉強にも部活動にも集中したいと考えている受験生にとって、三条東高等学校は充実した3年間を送ることができるでしょう。

この記事では、そんな三条東高等学校の偏差値や難易度、特色ある教育内容、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

新潟県立三条東高等学校の基本情報

三条東高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 新潟県立三条東高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒955-0053 新潟県三条市北入蔵二丁目9番36号
代表電話番号 0256-38-6461
公式サイトURL http://www.sanjouhi-h.nein.ed.jp/

新潟県立三条東高等学校の偏差値・難易度・併願校

三条東高等学校への合格を目指す上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つでしょう。ここでは最新の情報を基に、具体的な難易度や併願校について解説します。

偏差値

  • 普通科:55

三条東高等学校の偏差値は55で、新潟県内では中堅上位に位置する高校です。同じくらいの偏差値の高校としては、新潟商業高校(国際教養科、情報処理科)、高田北城高校(生活文化科)などがあります。合格するためには、中学校の定期テストで安定して高得点を取れる学力に加え、新潟県統一模試などの模試で自分の実力を把握し、計画的に受験勉強を進めることが大切です。

合格に必要な内申点の目安

合格者の傾向を見ると、中学校の内申点は90点前後が一つの目安となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点とのバランスで合否が判定されます。内申点に自信がない場合でも、学力検査で高得点を取れれば十分に合格の可能性があります。

主な併願校

新潟県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、三条東高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下の高校が挙げられます。

  • 中越高等学校(普通科・特進科)

  • 北越高等学校(普通科)

  • 加茂暁星高等学校(普通科)

  • 日本文理高等学校(普通科)

これらの私立高校は、それぞれコースや特色が異なりますので、万が一の場合に備えて、自分に合った併願校をしっかりと調べておくことが重要です。

新潟県立三条東高等学校に設置されている学科・コース

三条東高等学校の学びの特色を理解するために、設置されている学科やコースについて見ていきましょう。

  • 全日制課程 普通科

    • 1年次は芸術科目を除き、全員が共通の科目を履修し、基礎学力の定着を図ります。

    • 2年次からは、生徒一人ひとりの進路希望に応じて「文系」「理系」に分かれます。この段階から、より専門的な学習が始まります。

    • 3年次では、それぞれの進路希望を達成するために、さらに専門性を深める科目を選択し、大学受験などに備えます。

  • 医療専攻

    • 2年次から文系・理系を問わずに選択できる、三条東高等学校の大きな特色の一つです。 将来、医療系の道を志す生徒を対象としており、医療講演会や病院見学などを通じて、医療従事者としての使命感や倫理観を育みます。 四年制大学の医療系学部・学科への進学を目指す生徒におすすめです。

新潟県立三条東高等学校の特色・校風

三条東高等学校は「文武両道」を掲げ、落ち着いた雰囲気の中で生徒が自主的に活動できる校風が特徴です。 生徒たちが本当に知りたい学校生活のリアルな部分について、口コミなどを基に詳しく紹介します。

学校生活のポイント

  • 校風・雰囲気:「落ち着いた雰囲気」「真面目な生徒が多い」といった声が見られます。三方を田園に囲まれた静かな環境で、学習に集中しやすいようです。

  • 宿題の量:他の高校と比較して特別に多いという意見は少ないようですが、日々の予習・復習は欠かせません。進学校として、授業内容を定着させるための課題はしっかりと出される傾向があります。

  • 校則:他の高校と比べてやや厳しいと感じる生徒もいるようです。

    • 服装:制服の着こなし(スカート丈、ボタンなど)については、定期的に指導があるようです。セーターやカーディガンは黒・紺系と指定されています。

    • スマホ:朝のSHR(8:35)から終業時までは電源を切り、かばんの中にしまうのがルールです。昼休みと放課後のみ使用が許可されています。

    • アルバイト:原則として禁止されています。家庭の事情などで必要な場合は、学校の許可を得る必要があります。

  • 制服:男子は伝統的な黒の学生服、女子は紺色のブレザーです。女子の制服は、学年ごとに色の違うリボン(1年:濃えんじ、2年:濃グリーン、3年:紺)が特徴です。

  • 土曜授業:基本的には土曜授業はありませんが、模試などが実施されることがあります。

新潟県立三条東高等学校の部活動・イベント

部活動

三条東高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が文武両道を目指して活動に励んでいます。 運動部、文化部ともに充実しており、生徒の自主的な参加によって活気のある雰囲気が作られています。

  • 運動部

    陸上競技部、野球部、サッカー部、バスケットボール部、バレーボール部、ソフトテニス部、テニス部、バドミントン部、卓球部、剣道部、山岳部、水泳部、ダンス部、少林寺拳法部など、多彩な部活動があります。 特に陸上部の女子駅伝チームは、過去に全国大会へ3年連続で出場した実績があり、強豪として知られています。

  • 文化部

    吹奏楽部、書道部、美術部、写真部、英語部、生物園芸部、生活文化部、華道部、茶道部、琴部など、文化的な活動も盛んです。 珍しい部活動としては、少林寺拳法部や琴部などがあり、多様な興味に応える環境が整っています。

イベント

三条東高等学校では、生徒が主体となって運営する学校行事が多く、クラスの団結力を高める良い機会となっています。

  • 体育祭(6月):全校生徒が複数の色のチームに分かれて競い合います。大玉送りや綱引き、リレーなど多彩な種目で盛り上がります。

  • 清嵐祭(せいらんさい)/東高祭(9月):文化祭は「清嵐祭」や「東高祭」と呼ばれ、クラスや文化部による展示、ステージ発表、模擬店などが行われます。一般公開もされ、地域の方々も訪れる賑やかなイベントです。

  • 球技大会(7月、12月頃):学期末に行われ、バレーボールやバスケットボール、卓球などの種目でクラス対抗戦が繰り広げられます。

  • 修学旅行(10月):2年生の秋に関西方面などを訪れます。

新潟県立三条東高等学校の進学実績

三条東高等学校は、きめ細かな進路指導を特色としており、多くの生徒が大学進学の夢を叶えています。 最新の進学実績と、それを支える取り組みについて紹介します。

主な大学進学実績(2024年入試)

  • 国公立大学:新潟大学(7名)、新潟県立大学(7名)、長岡造形大学(2名)、山形大学(1名)、高崎経済大学(1名)など、合計で20名以上の合格者を出しています。

  • 難関私立大学(GMARCH・関関同立):法政大学(1名)、同志社大学(1名)などの合格実績があります。

  • その他、進学者が多い大学:県内私立大学への進学者が多く、特に新潟医療福祉大学(22名)、新潟国際情報大学(9名)、新潟薬科大学(8名)、新潟青陵大学(7名)などが挙げられます。

  • 進路サポート:進学補習や小論文指導、個別面談、各種模試などを実施し、生徒一人ひとりの進路希望達成を丁寧にサポートしています。

新潟県立三条東高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、三条東高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 将来の地域医療を担う人材を育成する「医療専攻」:2年次から選択できる独自のプログラムで、医療系の進路を目指す生徒を手厚くサポートします。

  • 生徒の主体性を育む「総合的な探究の時間」:地域や社会の課題を探究する「地域探究学習」と、自らの未来を考える「進路探究学習」を柱に、課題解決能力を養います。

  • 110年以上の歴史と伝統:地域に根ざした伝統校として、多くの卒業生が社会の様々な分野で活躍しています。

  • 落ち着いた学習環境:三方を田園に囲まれた静かな立地で、日々の学習に集中できる環境が整っています。

  • 活発な部活動:陸上部の全国大会出場など、高いレベルで文武両道を目指せる環境があります。

  • きめ細かな進路指導:進学補習や個別面談など、生徒一人ひとりの希望に寄り添った手厚いサポート体制が魅力です。

新潟県立三条東高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声は、学校選びの重要な参考になります。ここでは、様々な口コミを公平にまとめました。

  • 良い点

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「分かるまで熱心に教えてくれる」など、進路指導や学習サポートの手厚さを評価する声が多いようです。

    • 「行事が楽しく、クラスの団結力が強い」「面白い人や明るい人が多く、友人関係に恵まれた」といった、学校生活の充実度に関するポジティブな意見が見られます。

    • 「部活動が盛んで、文武両道を目指せる環境が良い」という口コミも多く、部活動に力を入れたい生徒からの評価が高い傾向があります。

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しいと感じる」という声が一定数あります。特に服装やスマートフォンの使用ルールに関して、窮屈に感じる生徒もいるようです。

    • 「一部の先生の指導方法に疑問を感じることがある」といった、教員に関する個人的な意見も見られます。

    • 最寄り駅から徒歩で20分以上かかるため、「駅から少し遠いのが難点」という意見があります。

アクセス・通学

三条東高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅

    • JR信越本線「東三条駅」から徒歩約22〜25分

  • バス

    • 越後交通バス「三条東高校」バス停下車すぐ

三条市内からの通学者が多いですが、近隣の燕市や加茂市、見附市など、幅広いエリアから生徒が通学しているようです。

新潟県立三条東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、三条東高等学校を目指す皆さんへの応援メッセージをお届けします。

三条東高等学校は、「落ち着いた環境で勉強に集中したい」「部活動にも全力で打ち込み、文武両道を目指したい」「将来、医療の道に進みたい」と考えている生徒に特におすすめの学校です。自主性を重んじる校風の中で、探究活動などを通して自分自身を大きく成長させることができるでしょう。

三条東高等学校の入試では、中学校3年間の学習内容が幅広く問われます。苦手科目をなくし、基礎をしっかりと固めることが合格への近道です。特に、調査書と学力検査の比重が3:7と学力検査重視の傾向があるため、日々の授業を大切にするとともに、模試や過去問に積極的に取り組み、実戦力を養っておきましょう。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。