三重県立津商業高等学校は、津市にキャンパスを構える、歴史と伝統のある商業高校です。「津商(つしょう)」の愛称で親しまれ、地域社会に貢献できる人材の育成を目指しています。商業に関する専門的な知識や技術を基礎から学べるだけでなく、豊富な資格取得サポートや実践的なキャリア教育が充実しているのが大きな魅力です。

津商業高等学校では、簿記や情報処理といった専門科目に力を入れており、将来ビジネスの世界で活躍したいと考えている中学生にとって、夢を実現するための最適な環境が整っています。また、部活動も非常に盛んで、特に女子ソフトボール部は全国レベルの実力を誇ります。

この記事では、そんな三重県立津商業高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しく解説していきます。津商ならではの特色や魅力を知って、あなたの高校選びの参考にしてください。

津商業高等学校の基本情報

三重県立津商業高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 三重県立津商業高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒514-0063 三重県津市渋見町699
代表電話番号 059-227-0271
公式サイトURL http://www.mie-c.ed.jp/ctu

津商業高等学校の偏差値・難易度・併願校

津商業高等学校の偏差値は、学科によって異なりますが、おおむね45から48程度とされています。 最新の情報では、全体の偏差値は46.3というデータもあります。

  • 情報システム科: 48

  • ビジネス科: 45

同じくらいの偏差値の高校としては、近隣の公立高校や私立高校が挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、27〜33程度とされていますが、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。津商業高等学校を目指すのであれば、中学校の定期テストで安定した成績を収め、基礎学力をしっかりと固めておくことが大切です。

三重県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、併願校としては私立高校を選択することになります。主な併願校としては、高田高等学校、鈴鹿高等学校、三重高等学校などが挙げられることが多いようです。

津商業高等学校に設置されている学科・コース

津商業高等学校には、社会のニーズに応えるための専門的な知識と技術を学べる2つの学科が設置されています。

  • ビジネス科

    簿記、会計、マーケティングなど、ビジネスの基本となる幅広い知識と技術を学びます。 2年生からは「会計類型」と「経営情報類型」に分かれ、より専門性を高めていきます。 企業の経済活動に興味がある人や、将来、事務職や販売職などで活躍したい人におすすめです。

  • 情報システム科

    コンピュータやネットワークに関する専門知識やプログラミング技術など、ICT社会で活躍するためのスキルを総合的に学びます。 校外での情報研修や大学・企業見学といった独自の活動も行われています。 IT業界に興味がある人や、情報技術を活用して社会に貢献したい人におすすめです。

津商業高等学校の特色・校風

津商業高等学校は、「全力津商」をスローガンに掲げ、勉強にも部活動にも全力で取り組む活気のある校風です。 商業高校ならではの実践的な学びを重視し、資格取得に力を入れているのが大きな特色です。

  • 校風・生徒の雰囲気: 「文武両道」を実践しており、生徒は明るく元気な雰囲気です。女子生徒の割合が多いこともあり、学校行事などは女子が中心となって盛り上がることが多いようです。 一方で、真面目に資格取得の勉強に取り組む生徒も多く、メリハリのある学校生活を送っています。

  • 校則: 他の高校と比較すると、校則はやや厳しいという声が多いようです。特に服装や頭髪に関する指導はしっかりしているとの口コミが見られます。

  • スマホの利用: スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、授業中の使用は禁止されています。 休み時間など、ルールを守って使用することが求められます。

  • アルバイト: 原則として禁止されています。

  • 制服: 制服は、特に夏服が可愛いと評判です。 冬服はブレザースタイル、夏服はセーラーブラウスで、チェック柄のリボンとスカートが特徴的です。

  • 宿題・課題: 商業高校のため、普通科目に加えて専門科目の課題も出されます。特に検定前は課題が多くなる傾向があるようです。

  • 土曜授業: 土曜授業の有無については、公式サイトなどでご確認ください。

津商業高等学校の部活動・イベント

部活動

津商業高等学校は部活動が非常に盛んで、約8割の生徒が部活動に加入して文武両道を目指しています。

  • 運動部: 特に女子ソフトボール部は全国大会常連の強豪として知られています。 女子バスケットボール部や女子バレーボール部、ボート部なども活発に活動しています。硬式野球部も過去には甲子園出場経験があります。

  • 文化部: 簿記部や珠算・電卓部、ワープロ部といった商業高校ならではの部活動が充実しており、全国大会で優秀な成績を収めています。その他、吹奏楽部やコンピュータ部など、多様な文化部が活動しています。

イベント

津商業高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事が多く、一年を通して活気に満ちています。

  • 青葉祭(体育祭): 6月に行われる体育祭で、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。

  • 津商祭(文化祭): 秋に開催される文化祭は、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行います。

  • 津商デパート: 津商業の最も特色あるイベントの一つが、毎年12月に行われる「津商デパート」です。生徒が仕入れから販売、決算までを実践的に体験する販売実習で、毎年多くの地域住民で賑わいます。この経験を通して、実践的なビジネススキルやコミュニケーション能力を養います。

  • 修学旅行: 近年では、沖縄などを訪れているようです。平和学習や文化体験を通して、見聞を広めます。

津商業高等学校の進学実績

津商業高等学校は、商業高校という特性を活かし、就職と進学の両方で高い実績を上げています。生徒一人ひとりの希望進路の実現に向けて、手厚いサポート体制が整っています。

  • 大学進学: 資格取得や部活動での実績を活かした推薦入試を利用して、国公立大学や有名私立大学へ進学する生徒もいます。進学先としては、三重大学や地元の私立大学、愛知県内の大学などが挙げられます。

  • 専門学校: 商業分野で学んだ知識をさらに深めるため、情報処理や会計、デザインなどの専門学校へ進学する生徒も多数います。

  • 就職: 就職希望者の内定率は非常に高く、多くの生徒が地元三重県の優良企業や金融機関、公務員などに就職しています。 3年間で培ったビジネスマナーや取得した資格が、就職活動において大きな強みとなっています。

学校では、進路実現のために個別相談会や面接指導などをきめ細かく実施し、生徒のキャリア形成を力強くバックアップしています。

津商業高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、津商業高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • 実践的販売実習「津商デパート」: 生徒が主体となってデパートを運営する伝統行事です。企画、仕入れ、販売、経理までを体験することで、生きたビジネスを学べます。

  • 豊富な資格取得サポート: 日商簿記検定や情報処理技術者試験、全商検定など、将来に役立つ多くの資格取得を学校全体で強力にバックアップしています。

  • 全国レベルで活躍する部活動: 女子ソフトボール部をはじめ、多くの部活動が全国大会で活躍しており、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 地域社会との連携: 「津まつり」への参加や地域貢献活動など、学校外での活動も盛んで、社会性を育む機会が豊富にあります。

  • 国際交流: 韓国の聖南高等学校と姉妹校提携を結んでおり、ホームステイなどを通じて国際感覚を養うことができます。

  • 充実したキャリア教育: 1年生からの計画的な進路指導やインターンシップなどを通して、早期から将来の職業について考える機会を提供しています。

  • 卒業生の幅広いネットワーク: 伝統校であるため、地域社会の様々な分野で活躍する多くの卒業生がおり、社会に出てからの心強いネットワークとなります。

津商業高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる津商業高等学校の口コミや評判を、良い点と気になる点に分けてまとめました。

  • 良い点:

    • 「将来に役立つ資格がたくさん取れるので、進学にも就職にも有利だと感じます。」

    • 「津商デパートなどの行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まります。」

    • 「先生方が検定対策や進路相談に熱心に乗ってくれるので心強いです。」

    • 「部活動が盛んで、高い目標を持って仲間と頑張れる環境が良いです。」

    • 「制服が可愛いと友達からも評判です。」

    • 「挨拶が徹底されていて、社会に出てから必要なマナーが身につきます。」

  • 気になる点:

    • 「校則が他の高校に比べて少し厳しいと感じることがあります。」

    • 「専門科目が多く、検定前は勉強が大変です。楽をしたい人には向いていないかもしれません。」

    • 「校舎や施設が少し古いと感じる部分があります。」

    • 「駅から少し歩くので、雨の日は少し大変です。」

アクセス・通学

津商業高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅: JR・近鉄「津駅」

  • アクセス方法:

    • 津駅西口から徒歩で約15分

    • 津駅西口バスのりばから三重交通バス(つつじ・むつみ経由)に乗車し、「津商業高校前」バス停下車、約3分

通学エリアとしては、津市内の生徒が最も多いですが、松阪市や鈴鹿市、亀山市など、近隣の市町からも多くの生徒が電車やバスを利用して通学しています。津駅からのアクセスが良いため、幅広いエリアから通いやすい立地と言えるでしょう。

津商業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

三重県立津商業高等学校を目指す皆さんへ。津商業高等学校は、将来、ビジネスの世界で活躍したい、専門的なスキルを身につけたいという明確な目標を持っている人に特におすすめの学校です。簿記や情報処理などの勉強に興味があり、コツコツと努力を続けられる人なら、3年間で大きく成長できる環境がここにはあります。

受験勉強においては、まず中学校の基礎学力をしっかりと固めることが何よりも大切です。特に、商業科目の基本となる数学や、グローバル化社会で必須の英語は重点的に学習しておくと、入学後の授業にもスムーズに入っていけるでしょう。また、面接では「なぜ津商業で学びたいのか」「将来どんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておくことが重要です。

「全力津商」のスローガンの下、勉強に、部活に、行事に、全力で打ち込める仲間があなたを待っています。夢への第一歩、応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。