三重総合高等学校は、大分県豊後大野市にある、普通科と複数の専門学科が一体となったユニークな県立高校です。 2006年に4つの高校が統合して誕生した歴史を持ち、多様な学びの選択肢があるのが大きな魅力です。 生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせて、専門分野の学習を深めたり、普通科目と組み合わせて学んだりできるため、自分の「好き」や「得意」をとことん追求できる環境が整っています。

この記事では、そんな三重総合高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。部活動や学校行事、卒業後の進路まで、中学生や保護者の方が知りたい情報をぎゅっと詰め込みました。

この記事を読めば、三重総合高等学校がどんな学校で、どのような高校生活が送れるのか、きっと具体的にイメージできるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

三重総合高等学校の基本情報

三重総合高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 大分県立三重総合高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒879-7141 大分県豊後大野市三重町秋葉1010
代表電話番号 0974-22-5500
公式サイト https://www.oen.ed.jp/miesogo-h/

三重総合高等学校の偏差値・難易度・併願校

三重総合高等学校には複数の学科があり、それぞれに偏差値の目安が設定されています。自分の興味のある学科の難易度をしっかり把握しておきましょう。

学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科:48

  • メディア科学科:46

  • 生物環境科:41

同じくらいの偏差値の高校としては、大分東明高等学校(普通科特別進学コース)、別府翔青高等学校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安については、具体的な点数は公表されていませんが、日頃の授業態度や提出物、定期テストの成績が重要になることは間違いありません。

大分県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、三重総合高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、大分東明高等学校や楊志館高等学校などが考えられます。

三重総合高等学校に設置されている学科・コース

三重総合高等学校は、普通科と専門学科を併せ持つ総合選択制の高校です。 生徒は自分の興味や関心、進路希望に応じて所属する学科を選び、専門的な知識や技術を学びます。

  • 普通科

    • 文理クラスと総合進学クラスがあり、大学進学を目指します。 国公立大学や難関私立大学への進学に対応できる学力を養成します。

  • 生物環境科

    • 農業に関する知識や技術を学びます。 作物の栽培や家畜の飼育、食品加工、環境保全など、実践的な学習を通して、農業の未来を担う人材を育成します。

  • メディア科学科

    • 情報処理やプログラミング、マルチメディアなど、ICTに関する専門知識を学びます。 資格取得にも力を入れており、情報化社会で活躍できるスキルを身につけたい生徒におすすめです。

  • キャリアビジネス科

    • 簿記や会計、マーケティングなど、ビジネスに関する基礎知識と実践力を学びます。 商品開発や販売実習などを通して、社会で即戦力となる人材を目指します。

三重総合高等学校の特色・校風

三重総合高等学校は、普通科と専門学科が同じキャンパスで学ぶという特性から、「多様性」と「実践重視」というキーワードが似合う校風です。様々な興味や目標を持つ生徒たちが集まるため、互いに刺激し合える環境があると言えるでしょう。

口コミなどから見えてくる学校生活の具体的なポイントは以下の通りです。

  • 宿題の量:学科や選択科目によって差があるようですが、専門的な学習が始まると課題やレポートが増える傾向にあるようです。

  • 校則:他の高校と比較して、特に厳しいという声は少ないようです。ただし、服装や頭髪に関する基本的な指導は行われています。スマートフォンの校内での使用については、一定のルールが定められているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:専門学科では特定の目標を持った生徒が多く、真面目に学習に取り組む雰囲気があるようです。普通科も含め、全体的には落ち着いた雰囲気で学校生活を送る生徒が多いという印象です。

  • アルバイト:原則として許可されていませんが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校に申請し許可を得ることで可能になる場合があります。

  • 制服:男女ともに黒を基調としたブレザータイプです。 ネクタイやリボンは赤と緑の2種類があり、正装時以外はどちらを着用しても良いようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

三重総合高等学校の部活動・イベント

三重総合高等学校での高校生活を彩る部活動やイベントも充実しています。多くの生徒が参加し、仲間との絆を深めています。

部活動

三重総合高等学校は、運動部・文化部ともに活発に活動しています。特に、全国レベルでの活躍が目立つ部活動も複数あります。

  • 馬術部:県内でも珍しい部活動で、全国大会の常連です。馬の世話から乗馬技術の習得まで、本格的な活動を行っています。

  • 女子ホッケー部:強豪として知られ、数々の大会で優秀な成績を収めています。チームワークを大切に、日々の練習に励んでいます。

  • カヌー部:学校の近くを流れる大野川を練習拠点とし、インターハイや国体で活躍する選手を輩出しています。

  • 神楽部:地域の伝統芸能である御嶽神楽の継承に取り組んでおり、地域のイベントやお祭りでもその舞を披露しています。

この他にも、多くの運動部、文化部があり、生徒たちは自分の興味に合わせて活動しています。

イベント

学校生活の大きな楽しみの一つが学校行事です。三重総合高等学校では、生徒が主体となって作り上げるイベントが多く、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 楠学祭(なんがくさい):文化の部と体育の部からなる、学校最大のイベントです。 文化の部では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示やステージ発表を行い、体育の部では、クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。

  • 修学旅行:例年、2年生が参加します。行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • クラスマッチ:学期ごとに球技大会などが開催され、クラスの団結力を高めます。

三重総合高等学校の進学実績

三重総合高等学校は、多様な学科編成を反映し、大学進学から専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇ります。生徒一人ひとりの希望に合わせた手厚い進路指導が行われています。

近年の主な進学実績は以下の通りです。

  • 国公立大学:大分大学、熊本大学、宮崎大学など、地元の国公立大学を中心に合格者を出しています。

  • 私立大学:福岡大学、九州産業大学、日本文理大学など、九州内の私立大学への進学者が多い傾向にあります。

  • 専門学校・就職:専門学科で学んだ知識や技術を活かし、農業、工業、商業、情報関連の専門学校への進学や、地元企業への就職も多数あります。

進学実績向上のための取り組みとして、放課後や長期休暇中の補習、外部講師を招いての特別講座、難関大学を目指す生徒向けの対策講座などが実施されています。

三重総合高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、三重総合高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 総合選択制による多様な学び:普通科と4つの専門学科があり、自分の興味・関心に合わせて専門性を深めたり、学科の垣根を越えて科目を履修したりできます。

  • 地域に根差した実践的な学習:生物環境科での農場実習や、キャリアビジネス科での商品開発・販売実習など、地域と連携した実践的な学びの機会が豊富です。

  • 全国レベルで活躍する部活動:馬術部、女子ホッケー部、カヌー部など、全国大会で活躍する部活動があり、高いレベルでスポーツに打ち込める環境です。

  • 伝統文化を継承する神楽部:地域の伝統芸能である御嶽神楽を受け継ぐ神楽部があり、文化の継承と地域貢献に力を入れています。

  • ユネスコスクールとしての活動:ユネスコスクールに加盟しており、持続可能な社会の創り手を育むことを目指した教育活動(ESD)を推進しています。

  • 充実した施設・設備:広大な農場や演習林、各専門学科の実習に必要な最新の設備が整っています。

  • 手厚い進路サポート体制:大学進学から就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応するため、個別指導や面接練習など、きめ細やかなサポートを行っています。

三重総合高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、三重総合高等学校のどのような点が評価され、またどのような点に注意が必要だと考えられているのでしょうか。様々な口コミをまとめました。

  • 良い点

    • 「専門的なことを学びたいという明確な目標がある人には最高の環境だと思う」

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、進路のことも安心できた」

    • 「学科が違う友達がたくさんできて、色々な考え方に触れられるのが楽しい」

    • 「部活動が盛んで、目標に向かって頑張る仲間がたくさんいる」

    • 「自然に囲まれた広いキャンパスで、のびのびと学校生活が送れる」

  • 気になる点

    • 「最寄り駅から少し歩くので、雨の日などは少し大変」

    • 「学科によって専門的な勉強が多くなるので、予習・復習が欠かせない」

    • 「校舎が広いので、移動教室が少し大変に感じることがある」

    • 「様々な学科の生徒がいるので、クラスとしてのまとまりを感じにくいことがあるかもしれない」

アクセス・通学

三重総合高等学校へのアクセス方法と、通学している生徒のエリアについてです。

  • 最寄り駅:JR豊肥本線「三重町駅」

  • アクセス方法

    • 三重町駅から徒歩約15分

    • 三重町駅からバスで約5分、「三重総合高校」バス停下車すぐ

  • 通学エリア:地元の豊後大野市の生徒が最も多いですが、大分市や臼杵市、佐伯市など、JR豊肥本線沿線を中心に広い範囲から生徒が通学しています。

三重総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

三重総合高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

三重総合高等学校は、「何か専門的なことを学びたい」「自分の好きなことをとことん追求したい」という強い思いを持っている君に特におすすめの学校です。普通科で大学進学を目指す道も、専門学科でスペシャリストを目指す道も、どちらも全力で応援してくれる環境がここにはあります。

受験勉強においては、まず中学校の基礎基本を徹底的に固めることが大切です。特に、自分が希望する学科に関連する教科(例えば、生物環境科なら理科、メディア科学科なら数学など)は、重点的に学習しておくと入学後の学びがスムーズになるでしょう。面接も実施されることが多いので、なぜ三重総合高等学校で学びたいのか、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておくことも重要です。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。