三重高等学校は、「学術とスポーツの真剣味の殿堂たれ」を建学の精神に掲げる、文武両道を重んじる私立高校です。1961年の設立以来、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践し、これまで4万人以上の卒業生を社会に送り出してきました。
特進コースと進学コースの2つのコースを設け、それぞれの目標に応じたきめ細やかな指導が魅力です。部活動も非常に盛んで、特に硬式野球部やソフトテニス部は全国レベルの実績を誇り、学校全体が活気に満ち溢れています。
この記事では、そんな三重高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを詳しくご紹介します。中学生とその保護者の皆さんが、学校選びの参考にしやすいように、具体的な情報をたくさん詰め込みましたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
三重高等学校の基本情報
三重高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。
三重高等学校の偏差値・難易度・併願校
三重高等学校の偏差値はコースによって異なりますが、自分の学力レベルを把握し、目標設定をする上で重要な指標となります。
学科・コースごとの最新の偏差値目安は以下の通りです。
同じくらいの偏差値の高校としては、特進コースでは津西高等学校(国際科学科)や伊勢高等学校(普通科)、進学コースでは松阪商業高等学校(総合ビジネス科)や相可高等学校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安としては、偏差値64の特進コースであれば30台後半、偏差値54の進学コースであれば30前後が一つの基準となりそうですが、あくまで目安として捉えてください。
主な併願校としては、同じ三重県内の私立高校である高田高等学校や鈴鹿高等学校、皇學館高等学校などがよく選ばれているようです。三重高等学校を第一志望とする受験生も、自分の実力に合わせてこれらの高校を併願校として検討することが多い傾向にあります。
三重高等学校に設置されている学科・コース
三重高等学校には、生徒一人ひとりの進路目標や興味関心に合わせた学びができるよう、複数のコースが設置されています。
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普通科 特進コース
国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。質の高い授業や手厚い進学サポートで、目標達成を力強く後押しします。高いレベルで文武両道を実践したい生徒におすすめです。
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普通科 進学コース
幅広い進路に対応できる学力を身につけるコースです。大学進学から専門学校、就職まで、多様な夢の実現をサポートします。部活動にも力を入れながら、自分のペースで学習を進めたい生徒に適しています。
三重高等学校の特色・校風
三重高等学校は、「文武両道」を校風のキーワードとして掲げており、勉強にも部活動にも真剣に取り組む活気のある雰囲気が特徴です。
生徒からの口コミを見ると、「宿題の量はコースによって差があるが、全体的には多い方」という声が見られます。特に特進コースでは、日々の予習復習が欠かせないようです。校則については、「他の私立高校と比較すると少し厳しいかもしれない」という意見があります。特に頭髪指導は厳しめで、男子生徒は耳に髪がかからないように、女子生徒も頭髪の加工は禁止されているようです。ただし、「普通にしていれば問題ない」と感じる生徒がほとんどのようです。
生徒たちの雰囲気は、部活動に打ち込む元気な生徒が多く、全体的に活気があります。一方で、真面目に学習に取り組む生徒も多く、メリハリのある学校生活を送っている様子がうかがえます。
アルバイトは原則禁止ですが、家庭の事情など特別な理由がある場合は許可されることもあるようです。制服は、男子は詰襟、女子はブレザーで、特に女子の制服は可愛いと評判のようです。土曜授業は基本的にありませんが、模試や特別な講座が開かれることがあります。
三重高等学校の部活動・イベント
部活動
三重高等学校は、建学の精神にもある通りスポーツが非常に盛んで、多くの部活動が全国レベルで活躍しています。
特に硬式野球部は甲子園の常連校として全国的に有名で、過去には準優勝の実績もあります。また、男女ソフトテニス部も全国大会で常に上位の成績を収めている強豪です。女子バレーボール部やサッカー部、剣道部なども県内トップレベルの実力を誇ります。
文化部では、全国的にも珍しいダンス部「SERIOUS FLAVOR」が数々の大会で優勝しており、メディアに取り上げられることもあります。その他、演劇部や吹奏楽部なども活発に活動しています。運動部、文化部ともに非常に充実しており、生徒の多くが部活動に加入し、文武両道を目指して日々練習に励んでいます。
イベント
三重高等学校では、生徒たちの思い出に残るような学校行事がたくさん企画されています。
特に盛り上がるのが、毎年秋に開催される文化祭と体育祭です。文化祭では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、多くの来場者で賑わいます。体育祭は、クラス対抗で様々な競技に熱中し、学年を超えて応援に力が入る一日となります。
修学旅行は、生徒にとって最大の楽しみの一つです。行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深め、貴重な経験ができる機会となっています。その他にも、新入生を対象とした宿泊研修や遠足、芸術鑑賞会など、一年を通して多彩なイベントが用意されています。
三重高等学校の進学実績
三重高等学校は、手厚い進学指導と生徒自身の努力により、毎年多くの生徒が希望の進路を実現しています。
最新の大学進学実績を見ると、国公立大学では三重大学をはじめ、名古屋大学や岐阜大学などの東海地方の大学への合格者を輩出しています。2024年度は旧帝大を含む国公立大学に55名の合格者が出ています。
また、難関私立大学への進学にも強く、早慶上理ICUに2名、GMARCHに20名、関関同立には40名の合格者を出すなど、全国の有名大学へも多くの生徒が進学しています。その他、系列校である中京大学へは毎年多くの生徒が進学しているほか、地元の私立大学や専門学校への進路も充実しています。
こうした進学実績を支えるため、三重高等学校では授業以外のサポートも手厚く行われています。平日の放課後や夏休みなどの長期休暇中には、各教科で補習や講習が開かれ、多くの生徒が参加しています。コース別の指導はもちろん、一人ひとりの理解度に合わせたきめ細やかな指導が、生徒たちの学力向上につながっています。
三重高等学校の特長・アピールポイント
三重高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。
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全国レベルの部活動が多数あり、高いレベルで文武両道を目指せる環境が整っている。
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特進、進学といったコース制により、一人ひとりの進路目標に合わせたきめ細やかな指導が受けられる。
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200人以上を収容できるレストランやコンビニエンスストアなど、学校施設が充実している。
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オーストラリアの姉妹校との交流があり、希望者は短期留学や語学研修に参加できる。
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各教室や体育館は冷暖房完備で、全館Wi-Fi環境も整備されており、快適な学習環境が整っている。
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系列校である中京大学への進学の道も開かれている。
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学校周辺に寮や下宿が多く、遠方からの生徒も安心して学校生活を送ることができる。
三重高等学校の口コミ・評判のまとめ
三重高等学校に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。
良い点としては、「部活動が盛んで、高い目標を持って打ち込める」「先生方が熱心で、進路相談にも親身に乗ってくれる」「施設が綺麗で充実している。特に学食は安くて美味しいと評判」「同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境がある」といった意見が多く見られました。文武両道を実践したい生徒にとって、非常に魅力的な環境であることがうかがえます。
一方で、気になる点としては、「校則が少し厳しいと感じることがある。特に頭髪検査は厳しい」「コースによっては課題の量が多く、ついていくのが大変」「駅から少し距離があるので、通学が少し不便」といった声も一部で見られます。しかし、これらの点も学校生活に慣れれば気にならなくなるという意見も多いようです。
アクセス・通学
三重高等学校へのアクセス方法はいくつかあります。
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JR紀勢本線「徳和駅」から徒歩約20分
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近鉄山田線「東松阪駅」から徒歩約28分
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「松阪駅」から三重交通バス(パークタウン学園前行き)で約15分、「三重高校前」バス停下車すぐ
松阪市内から自転車で通学する生徒が多いですが、電車やバスを利用して津市や伊勢市など、広いエリアから多くの生徒が通学しています。学校周辺には寮や下宿も充実しているため、県内遠方からの入学者も少なくありません。
三重高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
三重高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんの挑戦を心から応援しています。
三重高等学校は、何かに夢中になりたい、勉強も部活動も両方頑張りたい、というエネルギーに満ちた生徒にぴったりの学校です。全国レベルの部活動で高みを目指すことも、特進コースで難関大学合格という夢を追いかけることも、この三重高等学校なら全力で挑戦できます。活気あふれる仲間たちと切磋琢磨しながら、充実した3年間を送りたいと考えているなら、ぜひ目標にしてほしい学校の一つです。
受験勉強では、まず基礎学力を徹底的に固めることが大切です。特に英語と数学は、日々の積み重ねが力になります。過去問を繰り返し解いて、出題傾向に慣れておくことも忘れないでください。皆さんの努力が実を結ぶことを、心から願っています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。