神奈川県立上矢部高等学校は、横浜市戸塚区に位置する、普通科と美術科を併設したユニークな県立高校です。美術科があることで校内は芸術的な雰囲気に包まれ、生徒たちの個性や創造性を尊重する自由な校風が魅力となっています。普通の高校生活に加えて、アートに触れる機会が多くあるのが上矢部高等学校の大きな特徴と言えるでしょう。
上矢部高等学校の基本情報
上矢部高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科:44 美術科:48
上矢部高等学校に設置されている学科・コース
普通科 基礎学力の定着を重視し、1年生では必修科目をじっくり学びます。 2年生からは進路希望に応じた選択科目を学び、3年生では文系・理系に分かれて専門性を高めます。 国語・数学・英語では少人数授業を取り入れ、一人ひとりに合わせた丁寧な指導が特徴です。
美術科 将来、美術分野で活躍したい人におすすめの専門学科です。3年間で最大33単位という豊富な美術科目を履修できます。 絵画や彫刻、デザイン、陶芸など、幅広い分野を基礎から応用まで学べる充実したカリキュラムと、専門的な設備が整っているのが魅力です。
上矢部高等学校の特色・校風
校風・雰囲気 : 美術科があるため、校内には生徒の作品が多く展示されており、美術館のような雰囲気です。 生徒たちは活発で明るく、全体的ににぎやかな印象があります。先生と生徒の仲が良く、行事の際には一体感が生まれるという声も聞かれます。校則 : 他の高校と比較して、校則はそれほど厳しくないという意見が多いようです。髪染めやピアスは禁止されていますが、アルバイトは許可されています。宿題 : 宿題の量は、それほど多くはないという声が見られます。自主性を重んじる校風のため、日々の学習は生徒一人ひとりに委ねられている側面があるようです。制服 : 制服はブレザータイプで、特に女子の制服は可愛いと評判です。土曜授業 : 土曜授業は基本的にありません。
上矢部高等学校の部活動・イベント
部活動
文化部 : 特に有名なのが美術部と陶芸部で、どちらも全国高等学校総合文化祭に出場するなど、数々の受賞歴を誇ります。 校内に多数の美術・工芸関連の教室や4基の窯といった充実した設備があることも、高いレベルでの活動を支えています。 アニメ漫画研究部も熱心に活動しています。運動部 : 野球部や卓球部などが県大会に出場して活躍しています。 サッカー部、バドミントン部、バレーボール部なども活発に活動しています。 かつては女子バスケットボール部が関東大会に進出した実績もあります。
イベント
翔矢祭(文化祭) : 毎年9月に行われる文化祭は「翔矢祭(しょうやさい)」と呼ばれ、多くの来場者で賑わいます。 美術科の生徒による作品展示や、陶芸部による「青空陶器市」は特に好評です。体育祭 : 体育祭も大きな盛り上がりを見せるイベントの一つです。 各チームが制作する応援用のデコレーションは美術科の生徒が中心となって作られ、そのクオリティの高さが見どころとなっています。修学旅行 : 2年生の10月には修学旅行があります。 普通科は和歌山・大阪方面で自然や文化を体験し、美術科は奈良・京都・大阪で多くの美術作品に触れるなど、学科の特色に合わせたプログラムが組まれています。その他 : ロードレース大会や球技大会、百人一首大会、芸術鑑賞会など、年間を通して様々な行事が企画されています。
上矢部高等学校の進学実績
上矢部高等学校の特長・アピールポイント
県内有数の美術科 : 専門的な設備が整った環境で、基礎から応用まで本格的に美術を学べます。 アーティストなど外部の専門家による特別授業も魅力です。アートに溢れる学習環境 : 校内の至る所に生徒の作品が展示されており、日常的に芸術に触れることができます。 トイレの壁に美術科の生徒が絵を描く「トイレアート」はユニークな伝統です。インクルーシブ教育実践推進校 : 2020年度から、知的障がいのある生徒を特別募集で受け入れ、共に学ぶ「インクルーシブ教育実践推進校」に指定されています。 多様性を尊重し、共に育ち合う教育を実践しています。個性を伸ばす自由な校風 : 生徒の自主性を重んじる校風で、のびのびと高校生活を送ることができます。活発な部活動 : 全国レベルの美術部・陶芸部をはじめ、多くの部活動が活発に活動しています。盛り上がる学校行事 : 体育祭のデコレーション制作や文化祭の展示など、美術科の存在が学校行事をより一層彩り豊かにしています。緑豊かな学習環境 : 高台に位置する校舎からは富士山を望むことができ、落ち着いた環境で学習に集中できます。
上矢部高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「美術科の授業が本格的で楽しい。画力が上がった」という、専門性の高さを評価する声が多数あります。 「校風が自由で、先生と生徒の仲が良い」 「行事がとても楽しく、クラスや学校全体に一体感がある」 「制服が可愛いと評判が良い」 「美術科の生徒が描くトイレアートなど、校内が芸術的で刺激的」
気になる点 :「校舎や施設が少し古い」という意見が見られます。 「最寄り駅から坂道があり、徒歩だと少し遠い」という声があります。実際にバスを利用する生徒も多いようです。 「食堂が現在は使われていないため、昼食は基本的にお弁当を持参する必要がある」 「学習意欲は生徒によって差があるため、大学進学を目指すなら周りに流されず努力する必要がある」という意見もあります。
アクセス・通学
JR各線、横浜市営地下鉄ブルーライン「戸塚駅」 西口から神奈川中央交通バス「上矢部循環」に乗車し、「上矢部高校」バス停下車、徒歩約3分 駅から徒歩約20~25分
横浜市営地下鉄ブルーライン「踊場駅」 駅から徒歩約20分
相鉄いずみ野線「弥生台駅」 神奈川中央交通バス「戸塚バスセンター」行きに乗車し、「領家中学校前」バス停下車、徒歩約13分
上矢部高等学校受験生へのワンポイントアドバイス