山梨県の東部に位置し、豊かな自然に囲まれた山梨県立上野原高等学校は、「叡知創造」を校訓に掲げ、未来をたくましく生き抜く力を育む学校です。 総合学科という特色を活かし、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせた多様な学びが実現できるのが、上野原高等学校の大きな魅力です。

高校生活は、将来の夢を見つけるための大切な時間です。上野原高等学校では、地域や世界に目を向けた「グローカル探究」と呼ばれる独自の探究活動をはじめ、自分の可能性を広げるための様々なプログラムが用意されています。 これらの活動を通して、自ら課題を見つけ、考え、行動する力を養うことができます。

この記事では、そんな上野原高等学校について、偏差値や校風、部活動、進学実績など、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読んで、あなたの夢を叶えるための高校選びの参考にしてください。

上野原高等学校の基本情報

上野原高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 山梨県立上野原高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒409-0133 山梨県上野原市八ツ沢555
代表電話番号 0554-62-4510
公式サイトURL http://www.ueko.kai.ed.jp/

上野原高等学校の偏差値・難易度・併願校

上野原高等学校の偏差値は44とされています。 これは、山梨県内の公立高校の中では標準的な難易度に位置づけられます。合格のためには、中学校の基本的な学習内容をしっかりと理解し、苦手科目を作らないことが大切です。内申点も重視されるため、日々の授業態度や提出物などもおろそかにしないようにしましょう。

同じくらいの偏差値の高校としては、近隣の都留興譲館高等学校などが挙げられます。上野原高等学校を第一志望とする場合、併願校としては、日本大学明誠高等学校や大月短期大学附属高等学校など、近隣の私立高校を選ぶ生徒が多いようです。 山梨県の公立高校入試制度では、基本的に公立高校同士の併願はできないため、私立高校の情報を集めておくことも重要です。

上野原高等学校に設置されている学科・コース

上野原高等学校は、普通科目を軸とした総合学科の高校です。 1年次では芸術(音楽・美術・書道)の選択以外は全員が同じ科目を学び、基礎学力を固めます。 2年次からは、生徒一人ひとりの興味・関心や進路希望に応じて、4つの系列から科目を選択し、自分だけの時間割を作成していきます。

  • 人文科学系列

    • どんなことを学ぶ場所か:国語、地理歴史、公民などの科目を深く学び、人間や社会、文化について探究します。

    • どんな生徒におすすめか:文学や歴史、社会問題に興味があり、大学の文学部や法学部、経済学部などへの進学を考えている人におすすめです。

  • 自然科学系列

    • どんなことを学ぶ場所か:数学、理科の専門的な科目を重点的に学び、自然界の法則や科学技術について探究します。

    • どんな生徒におすすめか:科学や数学が好きで、大学の理学部や工学部、農学部、医療系学部などへの進学を目指す人におすすめです。

  • グローバル系列

    • どんなことを学ぶ場所か:英語の授業が充実しており、異文化理解や国際問題について学びます。

    • どんな生徒におすすめか:外国語や海外の文化に興味があり、将来は国際的な分野で活躍したいと考えている人におすすめです。

  • ライフデザイン系列

    • どんなことを学ぶ場所か:家庭科や福祉、芸術、体育など、生活や自己表現に関わる多様な科目を学びます。

    • どんな生徒におすすめか:保育、看護、栄養、スポーツ、芸術など、専門的な知識や技術を身につけ、専門学校への進学や就職を考えている人におすすめです。

上野原高等学校の特色・校風

上野原高等学校は、「自主自律」や「探究学習」を大切にする校風です。生徒の主体性を尊重し、自ら学ぶ姿勢を育むことに力を入れています。

  • 宿題の量:宿題の量は標準的という声が多いようですが、毎朝の学習時間が設けられており、学習習慣の定着を図っています。

  • 校則:校則は、以前は厳しいという意見もありましたが、近年は生徒の意見を取り入れて見直しが進められています。 例えば、女子のネクタイ着用や男子のツーブロックが試行されるなど、時代に合わせた柔軟な対応が見られます。 スマートフォンの校内での使用については、ルールを守った上での利用が求められるようです。

  • 生徒たちの雰囲気:挨拶が活発で、爽やかな雰囲気であると評判です。 生徒同士の仲も良く、落ち着いた学校生活を送りたい生徒に向いていると言えるでしょう。

  • アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業との両立が求められます。長期休暇中のアルバイトなど、事前に学校への届出が必要な場合があります。

  • 制服の評判:制服は、緑色のブレザーが特徴的です。 このデザインについては、個性的で良いという意見と、少し地味に感じるという意見の両方があるようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

上野原高等学校の部活動・イベント

部活動

上野原高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、文武両道を目指して活発に活動しています。

特に弓道部は、県内でも強豪として知られ、関東大会や全国大会への出場経験も豊富です。 部員のほとんどが高校から弓道を始める初心者ですが、熱心な指導のもとで大きく成長しています。 また、放送部も全国大会に出場するなど、高いレベルで活動しています。文化部では、華道部やJRC(青少年赤十字)部の活動も盛んです。運動部、文化部ともに充実しており、自分の興味に合わせて様々な活動に挑戦できる環境が整っています。

イベント

上野原高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。

  • 桂川祭(文化祭):毎年秋に開催される文化祭は「桂川祭」と呼ばれ、クラスごとの展示やステージ発表、有志によるパフォーマンスなどで大変盛り上がります。地域住民にも開かれており、学校全体が一体となる一大イベントです。

  • 体育祭:体育祭では、クラス対抗で様々な競技が行われ、学年を超えた交流が深まります。応援合戦なども見どころの一つです。

  • 修学旅行:例年、関西方面(京都・奈良・大阪など)を訪れ、歴史や文化を学びます。友人との絆を深める貴重な機会となっています。

  • その他:強歩大会や芸術鑑賞会、1年生を対象とした職業人講話など、年間を通して様々な行事が企画されており、充実した高校生活を送ることができます。

上野原高等学校の進学実績

上野原高等学校は、総合学科の特性を活かし、国公立大学から私立大学、短期大学、専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応しています。

近年の主な進学実績を見ると、国公立大学では山梨大学、山梨県立大学、都留文科大学など地元の大学への進学者がいます。私立大学では、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった大学や、近隣の帝京科学大学、大月短期大学などへ多くの生徒が進学しています。

また、看護・医療系の専門学校への進学や、地元企業への就職など、幅広い分野で卒業生が活躍しています。 上野原高等学校では、進路実現のために「ドリカム・システム」と呼ばれるキャリア教育を推進しており、1年次からの計画的な進路指導や、個々の希望に応じた補習・講習体制が整っているのが特徴です。

上野原高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、上野原高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 自分だけの学びをデザインできる「総合学科」:2年次から4つの系列と多くの選択科目の中から、自分の興味や進路に合わせて時間割を組むことができます。

  • 課題解決能力を育む「グローカル探究」:地域(ローカル)と世界(グローバル)の課題について探究する学習活動に力を入れています。プレゼンテーション能力や論理的思考力が身につきます。

  • SGHネットワーク校としての国際交流:文部科学省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)ネットワーク校として、国際的な視野を広げるプログラムに参加する機会があります。

  • 充実したキャリア教育「ドリカム・システム」:入学から卒業まで、将来の夢を見つけ、実現するための体系的な進路指導プログラムが用意されています。

  • ICT環境の整備:2つのパソコン教室をはじめ、ICT機器が整備されており、情報活用能力を高める授業が行われています。

  • 地域に根差した連携活動:地域の企業や大学と連携した授業やイベントが多く、実践的な学びの機会が豊富です。

  • 伝統として受け継がれる「挨拶」:生徒たちの爽やかな挨拶は学校の伝統となっており、訪れる人々からも高く評価されています。

上野原高等学校の口コミ・評判のまとめ

上野原高等学校に実際に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「総合学科なので、自分の興味に合わせて授業を選べるのが良い」

    • 「探究活動に力を入れていて、プレゼン能力などが身についた」

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」

    • 「挨拶が活発で、学校全体の雰囲気が明るい」

    • 「弓道部など、全国レベルで活躍する部活動がある」

  • 気になる点:

    • 「駅から坂道を25分ほど歩くので、少し大変」

    • 「校舎や施設が少し古いと感じる部分がある」

    • 「制服のデザインが独特で好みが分かれるかもしれない」

    • 「周辺に遊ぶ場所が少ない」

アクセス・通学

上野原高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:JR中央本線「上野原」駅

  • アクセス方法:

    • 上野原駅から徒歩約25分

    • 上野原駅から富士急行バス(帝京科学大学行き)に乗車し、「上野原高校前」バス停下車、徒歩すぐ

山梨県東部のほか、隣接する神奈川県相模原市方面から通学している生徒もいます。駅からは少し距離があるため、多くの生徒がバスを利用するか、自転車で通学しているようです。

上野原高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

上野原高等学校は、「これ」という決まった夢がまだ見つかっていなくても、高校生活を通して自分の興味や関心を広げ、将来の目標を見つけたいと考えている生徒に特におすすめの学校です。総合学科の柔軟なカリキュラムと、探究活動をはじめとする主体的な学びの機会が、あなたの可能性を最大限に引き出してくれるでしょう。

受験勉強においては、まずは中学校3年間の学習内容を確実に身につけることが何よりも大切です。特に、苦手科目を作らないように、バランス良く学習を進めましょう。また、面接では、なぜ上野原高等学校の総合学科で学びたいのか、高校でどんなことに挑戦したいのかを、自分の言葉でしっかりと伝えられるように準備しておくことが重要です。あなたの探究心とチャレンジ精神を、ぜひアピールしてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。