神奈川県立上鶴間高等学校は、相模原市南区に位置し、豊かな自然に囲まれた落ち着いた環境で学校生活を送ることができる共学の公立高校です。「鶴高(つるこう)」の愛称で親しまれ、生徒一人ひとりがのびのびと個性を発揮しながら、充実した3年間を過ごしています。

上鶴間高等学校は、「Innovation(創造)」「Challenge(挑戦)」「Teamwork(協力)」を教育方針に掲げ、これからの社会で活躍できる人材の育成を目指しています。 また、ICT利活用授業研究推進校としてタブレット端末などを活用した先進的な授業を展開しているほか、インクルーシブ教育実践推進校として、多様性を尊重し共に学ぶ環境づくりにも力を入れています。

この記事では、そんな上鶴間高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

上鶴間高等学校の基本情報

以下に上鶴間高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 神奈川県立上鶴間高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒252-0318 神奈川県相模原市南区上鶴間本町9-31-1
代表電話番号 042-743-5622
公式サイト https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kamitsuruma-h/

上鶴間高等学校の偏差値・難易度・併願校

上鶴間高等学校への進学を考える上で、偏差値や難易度は重要なポイントになります。ここでは、具体的な数値や目安を交えながら解説します。

  • 偏差値:

    • 普通科:44

上鶴間高等学校の偏差値は44とされています。 これは神奈川県の公立高校の中では、中堅レベルに位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、綾瀬高校、茅ヶ崎西浜高校、大和南高校、横浜桜陽高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安は、中学2年生と3年生の9教科合計で「80」前後(5段階評価)が一つの指標となるでしょう。入試では学力検査と内申点が同程度の比率で評価されるため、日々の授業態度や定期テストへの取り組みが非常に大切になります。

主な併願校としては、光明学園相模原高等学校、横浜商科大学高等学校、柏木学園高等学校、立花学園高等学校などを選ぶ受験生が多いようです。これらの私立高校は、上鶴間高等学校の受験生の学力層と合致している傾向があります。

上鶴間高等学校に設置されている学科・コース

上鶴間高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。1つの学科で、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせた学びを展開しています。

  • 普通科: 1・2年次では、文系・理系を問わず、幅広い教科の基礎学力をバランスよく身につけることを重視しています。 3年次からは文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な科目を選択し、大学受験などに向けた実践力を養います。 将来の夢がまだ具体的でない人でも、ここで学びながら自分の進みたい道を見つけることができるでしょう。

上鶴間高等学校の特色・校風

上鶴間高等学校は、落ち着いた雰囲気の中で、生徒の自主性を尊重する校風が特徴です。

  • 校風のキーワード:

    • 落ち着いた雰囲気

    • ICT教育の推進

    • インクルーシブ教育

  • 宿題の量: 宿題の量は、標準的かやや少なめという声が多いようです。自分で学習計画を立てて進める力が求められます。

  • 校則: 校則は、以前に比べて厳しくなったという意見もありますが、他の高校と比較すると標準的なレベルと言えるでしょう。 スマートフォンの持ち込みは許可されています。 服装については、定期的な検査はあまりないようですが、ピアスや髪色などについては指導が入ることがあるようです。

  • 生徒たちの雰囲気: 生徒は全体的に明るく、のびのびとしている印象です。授業中は静かに受ける生徒が多い一方で、休み時間や行事では活発に交流する姿が見られます。

  • アルバイト: アルバイトは許可されています。

  • 制服: チャコールグレーを基調としたブレザータイプの制服で、落ち着いたデザインが評判です。 女子はスカートの他にスラックスやハーフパンツも選択でき、ネクタイやリボンも2種類ずつ用意されているなど、自分らしい着こなしが楽しめます。

  • 土曜授業: 土曜授業はありません。

  • 授業: 1コマ60分授業を導入しているのが特徴です。 また、ICT利活用授業研究推進校として、授業ではタブレット端末などが積極的に活用されています。

上鶴間高等学校の部活動・イベント

部活動

上鶴間高等学校では、多くの生徒が部活動に励んでおり、活気にあふれています。運動部13、文化部・同好会16と、種類も豊富です。

  • 運動部: サッカー部、野球部、バドミントン部、ダンス部などが特に熱心に活動しています。 ダンス部や軽音楽部は全国大会で入賞するなど、高い実績を誇っています。 他にも、アメリカンフットボール同好会やヨガ同好会といった、他の高校ではあまり見られない珍しい部活動もあります。

  • 文化部: 吹奏楽部や軽音楽部、茶道部などが活発に活動しています。 吹奏楽部は校外での演奏会も行っており、好評を博しているようです。 国際交流に興味がある生徒にはI.C.C.(国際交流部)も人気です。

イベント

上鶴間高等学校の学校生活は、多彩なイベントによって彩られています。

  • 麗鶴祭(れいかくさい): 体育祭と文化祭を合わせた、学校最大のイベントです。 初夏に行われる体育の部では、クラス対抗の競技だけでなく、応援ダンスやマスコットも見どころの一つで、非常に盛り上がります。 秋の文化の部では、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、校内は活気に満ち溢れます。

  • 修学旅行: 主に沖縄を訪れ、平和学習や文化体験、自然体験などを行います。

  • その他のイベント: 芸術鑑賞会、社会見学、球技大会、1年生を対象とした職業人講話など、年間を通して様々な行事が企画されています。

上鶴間高等学校の進学実績

上鶴間高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望の実現に向けて、手厚いサポート体制を整えています。

大学進学を目指す生徒が多く、指定校推薦や総合型選抜などを利用して進学する生徒が7割を超えています。

  • 主な進学先大学:

    • 神奈川大学、東海大学、関東学院大学、桜美林大学、玉川大学など、地元の大学への進学者が多い傾向にあります。

  • その他の進路:

    • 大学進学のほか、医療系や情報系、デザイン系などの専門学校へ進学する生徒も増えています。

進路指導も充実しており、分野別説明会や学部学科説明会、上級学校訪問などが実施されています。 夏季講習や個別面接指導といったサポートも手厚く行われており、生徒の進路実現を力強く後押ししています。

上鶴間高等学校の特長・アピールポイント

上鶴間高等学校には、他校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • ICT機器を活用した先進的な授業: ICT利活用授業研究推進校として、タブレット端末などを活用し、生徒が主体的に学ぶ「主体的・対話的で深い学び」を推進しています。

  • インクルーシブ教育の実践: 知的障がいのある生徒と共に学び、相互理解を深める教育を推進しており、共生社会の実現に向けた「インクルーシブな学校づくり」に取り組んでいます。

  • じっくり学べる60分授業: 1コマの授業時間を60分とすることで、落ち着いて学習に取り組める環境を整えています。

  • 選択肢が豊富な制服: 女子はスカートだけでなくスラックスやハーフパンツも選べるなど、多様性に配慮した制服が用意されています。

  • 特色ある部活動: 全国の舞台で活躍するダンス部や軽音楽部、珍しいアメリカンフットボール同好会やヨガ同好会など、個性的な部活動が揃っています。

  • 盛り上がる学校行事「麗鶴祭」: 学校全体が一体となる体育祭と文化祭は、高校生活一番の思い出になると評判です。

  • 緑豊かな学習環境: 校舎は80本の桜の木に囲まれており、四季の移ろいを感じながら落ち着いて学校生活を送ることができます。

上鶴間高等学校の口コミ・評判のまとめ

ここでは、在校生や卒業生から寄せられた口コミをまとめました。学校選びの参考にしてください。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」という声が多く聞かれます。

    • 「麗鶴祭などの学校行事がとても楽しく、クラスの団結力が深まる」と、行事に対する満足度は非常に高いようです。

    • 「自分のペースで学習を進めたい生徒には合っている」という意見もあります。

    • 「制服のバリエーションが豊富で、自分らしく着こなせるのが嬉しい」という声も挙がっています。

    • 「部活動が盛んで、充実した高校生活を送れる」という口コミも多く見られます。

  • 気になる点:

    • 「駅から少し距離があり、坂道もあるため、アクセスが不便に感じる」という意見があります。 実際に、在校生の約9割が自転車で通学しているようです。

    • 「授業中に私語をする生徒がいて、集中しにくいことがある」という声も一部で見られます。

    • 「施設が全体的に少し古い」と感じる生徒もいるようです。

    • 「校則が以前より厳しくなった」と感じる声もあります。

アクセス・通学

上鶴間高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 小田急線「相模大野駅」南口より:

    • 神奈川中央交通バス「<大13系統>相模大野駅南口行」に乗車し約10分、「上鶴間高校」バス停で下車、目の前です。

  • 小田急線・JR横浜線「町田駅」より:

    • 神奈川中央交通バス「<町89系統>南町田グランベリーパーク駅行」に乗車し約10分、「かわせみ会館前」バス停で下車、徒歩5分です。

  • 東急田園都市線「南町田グランベリーパーク駅」より:

    • 神奈川中央交通バス「<町89系統>町田バスセンター行」に乗車し約9分、「かわせみ会館前」バス停で下車、徒歩5分です。

徒歩の場合、東急田園都市線「つきみ野駅」や小田急線「東林間駅」から約25分、小田急線「相模大野駅」から約30分の距離にあります。 相模原市内や町田市、大和市などから通学している生徒が多い傾向にあります。

上鶴間高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。上鶴間高等学校の魅力は伝わったでしょうか。

上鶴間高等学校は、落ち着いた環境で、自分のペースで高校生活を送りたいと考えている人に特におすすめの学校です。ICTを活用した授業やインクルーシブ教育など、これからの社会を見据えた先進的な取り組みも魅力です。また、学校行事や部活動に一生懸命打ち込み、仲間との絆を深めたいという人にもぴったりの場所でしょう。

上鶴間高等学校の入試では、中学校での内申点が重視される傾向にあります。日々の授業を大切にし、提出物をきちんと出すこと、そして定期テストで安定した成績を収めることが合格への近道です。苦手科目をなくし、バランスよく得点できる力を養っておきましょう。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。