中央大学高等学校は、都心にありながら緑豊かな環境で学べる、中央大学直系の付属高校です。伝統ある校風のもと、生徒一人ひとりの個性を尊重し、自主性を育む教育を実践しています。大学受験に縛られず、自分の興味や関心を深く探求できる3年間は、きっとあなたを大きく成長させてくれるでしょう。

中央大学への推薦進学という大きな安心感を持ちながら、充実した高校生活を送りたいと考えている受験生にとって、中央大学高等学校は非常に魅力的な選択肢です。この記事では、そんな本校の特色や学校生活の様子を、進学アドバイザーの視点から分かりやすくご紹介します。

学校の雰囲気、部活動、進学実績など、気になる情報をたくさん集めました。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

中央大学高等学校の基本情報

中央大学高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 中央大学高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒112-8551 東京都文京区春日1-13-27
代表電話番号 03-3814-5275
公式サイト https://www.cu-hs.chuo-u.ac.jp/

中央大学高等学校の偏差値・難易度・併願校

中央大学高等学校は、都内でもトップクラスの人気と実力を誇る私立高校です。その分、入試の難易度も高くなっています。

  • 偏差値:72

    • 学科は普通科のみです。

同じくらいの偏差値の高校としては、都立青山高校、都立立川高校、私立では明治大学付属明治高校、青山学院高等部などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安としては、推薦入試では9教科の5段階評定で合計37以上が一つの基準とされています。一般入試でも、高い内申点を取っておくことが有利に働くことは間違いありません。日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取ることが、中央大学高等学校合格への第一歩と言えるでしょう。

主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 城北高等学校

  • 巣鴨高等学校

  • 栄東高等学校

  • 淑徳与野高等学校

  • 市川高等学校

中央大学高等学校に設置されている学科・コース

中央大学高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。コース分けはなく、生徒全員が同じカリキュラムで学びます。

  • 普通科

    • 中央大学への進学を主眼に置きつつ、幅広い教養と基礎学力を徹底的に養成します。特定の分野に偏らず、バランスの取れた知識を身につけたい生徒におすすめです。大学受験のための勉強に追われることなく、3年間かけてじっくりと自分の興味関心を探求できるのが大きな魅力です。

中央大学高等学校の特色・校風

中央大学高等学校は、「質実剛健」「家族的情味」という建学の精神を大切にしており、落ち着いた中にもアットホームな雰囲気が漂っています。

校風を一言で表すなら「自主自律」です。生徒の主体性を尊重する自由な校風が特徴と言えるでしょう。

  • 宿題の量:宿題の量は比較的少ないという声が多いようです。その分、授業内容の予習・復習など、自主的な学習習慣が求められます。

  • 校則:他の私立高校と比較すると、校則は緩やかな傾向にあります。スマートフォンの持ち込みは許可されており、服装に関する規定も厳しすぎることはないようです。しかし、髪染めやピアスは禁止されています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。少人数制(1学年約160名)のため、学年全体に一体感があり、生徒同士の仲が良いのが特徴です。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:品のあるデザインで、生徒からの評判は非常に良いようです。特に女子生徒のブレザーやスカートのデザインが人気を集めています。

  • 土曜授業:2008年度から週6日制を導入しており、土曜日も授業があります。

中央大学高等学校の部活動・イベント

部活動

中央大学高等学校では、多くの生徒が部活動に加入し、熱心に活動しています。運動部・文化部ともにバランス良く設置されており、自分の興味に合わせて選ぶことができます。

  • 運動部:特に硬式野球部、アメリカンフットボール部、剣道部などが活発に活動しています。大学の施設を利用できる恵まれた環境も魅力の一つです。

  • 文化部:吹奏楽部や軽音楽部、演劇部などが人気です。文化祭での発表は、毎年大きな盛り上がりを見せます。

イベント

学校生活を彩るイベントも充実しています。クラスや学年が一丸となって取り組む行事は、生徒たちにとってかけがえのない思い出となります。

  • 後楽祭(文化祭):毎年9月に行われる最大のイベントです。各クラスや部活動が趣向を凝らした展示や発表を行い、多くの来場者で賑わいます。生徒が主体となって企画・運営するのが伝統です。

  • 体育祭:クラス対抗で様々な競技に臨み、熱い戦いを繰り広げます。

  • HR合宿:入学してすぐに行われる1年生のイベントで、新しい仲間との親睦を深める絶好の機会です。

  • 修学旅行:行き先は毎年異なりますが、生徒の自主性を尊重したプログラムが組まれることが多いようです。

中央大学高等学校の進学実績

中央大学高等学校の最大の魅力は、中央大学への高い内部進学率です。

卒業生の約85%〜90%が、中央大学の各学部に推薦で進学しています。一定の学業成績を修めていれば、希望する学部へ進学できる可能性が高いことが、生徒にとって大きな安心材料となっています。法学部や経済学部、商学部など、中央大学が誇る看板学部への進学者も多数います。

一方で、他の難関大学を目指す生徒も少数ながら存在します。国公立大学や早慶上理などの難関私立大学に挑戦する生徒向けに、放課後の補習や個別指導といったサポート体制も整えられています。2024年度の卒業生からは、一橋大学や東京学芸大学などへの合格者も出ています。

中央大学高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、中央大学高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • 中央大学への高い推薦進学率:卒業生の約9割が中央大学へ進学できるため、大学受験を気にせず、部活動や自分の興味がある分野の探求に打ち込めます。

  • 中央大学との高大連携:大学の講義を聴講できるプログラムや、大学教員による特別授業など、大学と連携した学びの機会が豊富に用意されています。

  • 都心に位置する緑豊かなキャンパス:東京ドームに隣接する後楽園キャンパス内にありながら、落ち着いた学習環境が保たれています。

  • 少人数制のアットホームな教育:1学年が4クラスという少人数編成で、先生と生徒の距離が近く、一人ひとりに行き届いた丁寧な指導が受けられます。

  • 充実した第二外国語教育:ドイツ語、フランス語、中国語の中から選択して学ぶことができ、国際的な視野を広げることができます。

  • 「家族的情味」を大切にする校風:教員と生徒、保護者が一体となった温かい雰囲気の中で、安心して高校生活を送ることができます。

  • 生徒の自主性を尊重:後楽祭(文化祭)などの学校行事は生徒会が中心となって運営するなど、生徒の自主性を重んじる場面が多くあります。

中央大学高等学校の口コミ・評判のまとめ

中央大学高等学校に実際に通う生徒や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が親身で、生徒との距離が近いのが良い」

    • 「中央大学に内部進学できるので、受験勉強に縛られず高校生活を満喫できる」

    • 「自由な校風で、のびのびと過ごせる」

    • 「立地が良く、放課後に友達と遊びに行きやすい」

    • 「いじめが少なく、皆仲が良い」

  • 気になる点

    • 「大学の敷地内にあるため、高校専用の校庭がない」

    • 「施設が全体的に少し古いという印象がある」

    • 「内部進学が前提なので、外部の大学を受験する雰囲気ではない」

    • 「校則が思ったよりは厳しいと感じる部分もある」

アクセス・通学

中央大学高等学校は、複数の路線が利用できる非常に便利な場所にあります。

  • 東京メトロ丸ノ内線・南北線:「後楽園駅」から徒歩約5分

  • 都営三田線・大江戸線:「春日駅」から徒歩約7分

  • JR中央・総武線:「水道橋駅」から徒歩約15分

東京都内はもちろん、千葉、埼玉、神奈川など、幅広いエリアから生徒が通学しています。

中央大学高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

中央大学高等学校は、「中央大学で学びたい」という強い意志を持ち、高校3年間で自分の興味や好きなことをとことん追求したい生徒に、心からおすすめできる学校です。大学受験がない分、部活動に打ち込んだり、資格取得に励んだり、あるいは生徒会活動に情熱を燃やしたりと、自分だけの充実した時間を過ごすことができます。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を完璧に固めることが何よりも重要です。特に推薦入試を考えている人は、日々の授業を大切にし、主要5教科だけでなく副教科も含めて高い内申点を確保することを目指してください。一般入試では、難易度の高い問題にも対応できる応用力が問われます。過去問を繰り返し解き、出題傾向を掴むことが中央大学高等学校合格への近道です。

自由な校風の中で、仲間と切磋琢磨しながら成長したい君を、中央大学高等学校は温かく迎えてくれるはずです。頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。