大分県立中津北高等学校は、100年以上の歴史と伝統を誇る、地域を代表する進学校です。生徒一人ひとりの「独立自尊」の精神を育むことを教育目標に掲げ、学業と部活動の両立、いわゆる「文武両道」を力強く推進しています。長い歴史の中で、社会の様々な分野で活躍する多くの卒業生を輩出してきました。

特に、科学技術人材の育成を目指す「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」に指定されており、理数教育や探究活動に力を入れているのが大きな特徴です。この特色ある学びの環境が、生徒たちの知的好奇心を引き出し、将来の可能性を大きく広げています。

この記事では、そんな魅力あふれる中津北高等学校について、偏差値や校風、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。中学生や保護者の皆さんが気になるポイントを分かりやすくまとめていますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

中津北高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 大分県立中津北高等学校
公立/私立 公立
共学/別学 男女共学
所在地 〒871-0024 大分県中津市中央町1丁目6-83
代表電話番号 0979-22-0244
公式サイト https://www.oen.ed.jp/nakatsukita-h/

中津北高等学校の偏差値・難易度・併願校

中津北高等学校は、大分県内でも学力レベルの高い高校の一つとして知られています。伝統校であり、安定した人気を誇るため、合格にはしっかりとした学力が求められます。

  • 偏差値:

    • 普通科: 52 程度

  • 難易度・内申点の目安:

    偏差値52は、中学校の成績では5段階評価で平均4以上が望ましいレベルと言えるでしょう。日々の授業を大切にし、定期テストで安定して高得点を取ることが合格への近道です。大分県の高校入試では、調査書(内申点)と学力検査の成績が総合的に判断されます。

  • 主な併願校:

    大分県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。そのため、中津北高等学校を第一志望とする受験生の多くは、滑り止めとして私立高校を受験する傾向があります。主な併願先としては、以下のような高校が挙げられます。

    • 東九州龍谷高等学校

    • 大分東明高等学校

中津北高等学校に設置されている学科・コース

中津北高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。

  • 普通科: 文系・理系を問わず、国公立大学や難関私立大学への進学を目指すためのカリキュラムが組まれています。2年次から文系・理系に分かれ、それぞれの進路希望に応じた専門的な学習を深めていきます。特に、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校として、理数系の探究活動や課題研究に力を入れているのが特徴で、科学的な思考力や表現力を養いたい生徒におすすめです。

中津北高等学校の特色・校風

長い歴史を持つ中津北高等学校は、落ち着いた雰囲気の中で勉学に励むことができる学校です。

  • 校風のキーワード: 文武両道、自主自律、探究活動、落ち着いた雰囲気

  • 宿題の量: 「課題が多い」という声が比較的多く聞かれます。日々の予習・復習が欠かせないようです。

  • 校則: 校則は「やや厳しい」と感じる生徒が多いようです。特に服装や頭髪に関する指導は定期的におこなわれています。スマートフォンの校内での使用は原則禁止で、電源を切りカバンにしまう決まりになっていますが、持ち込み自体は許可されています。

  • 生徒たちの雰囲気: 真面目で落ち着いた生徒が多いと言われています。挨拶にも力を入れており、来校者に対して立ち止まって挨拶をするというルールがあるようです。

  • アルバイト: 原則として禁止されています。

  • 制服: 伝統的なセーラー服で、清楚なデザインが評判のようです。スカート丈は膝が隠れる程度と定められています。

  • 土曜授業: 土曜日にも授業や模試が行われることがあるようです。

中津北高等学校の部活動・イベント

部活動

中津北高等学校は、運動部・文化部ともに活動が盛んで、「文武両道」を体現しています。

  • 運動部:

    特に女子バスケットボール部は県内でも強豪として知られています。他にも、多くの部が県大会で上位の成績を収めており、活気にあふれています。

  • 文化部:

    書道部は、文化祭などで披露される書道パフォーマンスが有名です。また、放送部も全国大会に出場するなど、高い実績を誇ります。茶道部など、日本の伝統文化に触れられる部活動もあります。

イベント

生徒たちが主体となって作り上げる行事は、学校生活を彩る大きな楽しみの一つです。

  • 北高祭(文化祭・体育祭):

    中津北高校で最も盛り上がる行事が「北高祭」です。文化祭と体育祭が連続して開催されます。文化祭では、各クラスによる展示やステージ発表、文化部によるパフォーマンスなどが行われます。特に3年生の被服選択者によるファッションショーや、書道部、吹奏楽部の発表は見応えがあるようです。

  • 修学旅行:

    例年、北海道など国内の様々な場所を訪れ、見聞を広めています。

  • 球技大会:

    近隣の中津南高校との間で、定期的に「南北球技大会」が開催され、学校間の交流を深めています。

中津北高等学校の進学実績

中津北高等学校は、地域でも有数の進学校として、国公立大学を中心に高い進学実績を誇ります。

  • 国公立大学:

    九州大学、熊本大学、大分大学といった地元の国公立大学をはじめ、毎年多くの合格者を輩出しています。

  • 私立大学:

    西南学院大学、福岡大学などの九州の主要私立大学や、関東・関西の難関私立大学にも合格者を出しています。

  • 進学サポート:

    生徒の進路実現をサポートするため、「北高塾」と呼ばれる放課後や長期休暇中の補習・講習が充実しています。また、1年生の段階から大学訪問を実施するなど、早期からの進路意識の向上にも力を入れています。

中津北高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、中津北高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをご紹介します。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校:

    文部科学省からSSHの指定を受け、先進的な理数教育を実践しています。大学や研究機関と連携した高度な探究活動に取り組むことができ、科学的な思考力を深く養えます。

  • 「哲学対話」の授業:

    日常の素朴な疑問から「問い」を立て、生徒と先生が輪になって対話する「哲学対話」というユニークな授業を取り入れています。 物事を多角的に捉え、深く考える力を育むことを目的としています。

  • 充実した進学補習「北高塾」:

    平日の放課後や土曜日、夏休みなどの長期休暇中に、大学受験対策を中心とした補習・講習「北高塾」を開講し、生徒の学力向上を強力にバックアップしています。

  • 挨拶やマナー指導の徹底:

    「立ち止まって挨拶をする」といった礼儀作法を重んじており、社会に出てからも通用する人間性の育成を目指しています。 外部講師を招いてのマナー講演会も実施されています。

  • 100年を超える歴史と伝統:

    創立110年以上の歴史を持ち、地域社会からの厚い信頼と、多くの卒業生との強いネットワークが強みです。

  • 活発な部活動と文武両道の実践:

    学業だけでなく部活動にも真剣に取り組む校風が根付いており、人間的に大きく成長できる環境です。

中津北高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生から寄せられる声には、学校生活のリアルな様子がうかがえます。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「SSHの活動が充実していて、貴重な経験ができた」

    • 「落ち着いた環境で勉強に集中できる」

    • 「伝統があり、地域からの評判が良い」

    • 「学食のメニューが豊富で美味しい」という声も聞かれます。

  • 気になる点:

    • 「課題や小テストが多くて大変」という意見があります。

    • 「校則が他校に比べて少し厳しいと感じる」

    • 「最寄り駅から少し距離がある」

アクセス・通学

中津北高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄り駅:

    • JR日豊本線「中津駅」から徒歩約15〜17分

  • バス:

    • 「中津北高前」バス停から徒歩約1分

    • 「中津児童相談所前」バス停から徒歩約4分

  • 通学エリア:

    中津市内の生徒が最も多いですが、宇佐市や福岡県の豊前市、吉富町など、近隣の市町から通学している生徒も多いようです。多くの生徒が自転車を利用して通学しています。

中津北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

歴史と伝統のある中津北高等学校は、落ち着いた環境でじっくりと勉強に打ち込み、高いレベルの大学進学を目指したいと考えているあなたにぴったりの学校です。特に、科学や探究活動に興味があるなら、SSHでの学びは他では得がたい貴重な経験となるでしょう。

合格を勝ち取るためには、まず中学校の授業内容を完璧に理解し、基礎学力を固めることが何よりも大切です。その上で、応用問題にも対応できる思考力を養っていきましょう。文武両道を目指す活気のある中津北高等学校で、充実した3年間を送りたいと強く願う気持ちが、きっとあなたの背中を押してくれるはずです。頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。