三重県立久居農林高等学校は、1904年(明治37年)創立の県立農林学校を始まりとする、120年以上の長い歴史と伝統を持つ専門高校です。 農業と家庭に関する5つの学科が設置されており、少人数教育を活かして、地域社会を担う未来のスペシャリストを育成しています。 久居農林高等学校では、広大な農場や演習林といった恵まれた環境の中で、実践的な体験学習や課題解決学習に力を入れているのが大きな特長です。
久居農林高等学校の基本情報
久居農林高等学校の偏差値・難易度・併願校
学科・コースごとの偏差値 環境情報科:43 環境土木科:43 生活デザイン科:43 生物生産科:42 生物資源科:42
難易度の目安
同じくらいの偏差値の高校としては、津工業高等学校、白子高等学校、飯野高等学校などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安としては、27〜29程度という声があります。 ただし、これはあくまで目安であり、前期選抜では作文や面接も重視されるため、総合的な対策が必要です。 主な併願校
三重県の公立高校入試では、前期選抜で合格が内定した場合、他の公立高校に改めて志願することはできません。 そのため、久居農林高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として検討することになります。主な併願校としては、高田高等学校、三重高等学校、皇學館高等学校などが考えられます。
久居農林高等学校に設置されている学科・コース
生物生産科 食品コース:農産物の加工技術を学び、安全・安心な食品を生み出すスペシャリストを目指します。 植物コース:野菜や果物など、環境に配慮した作物の生産技術を学びたい人におすすめです。
生物資源科 植物コース:草花や野菜の栽培、バイオテクノロジーなど、植物に関する幅広い知識と技術を学びます。 動物コース:ペットから産業動物まで、動物の飼育や命の大切さについて学びたい人に最適です。
環境情報科 環境保全コース:森林資源の活用や自然環境の保全について学び、環境を守る専門家を目指します。 ガーデニングコース:草花や緑を活かした空間デザインや、造園技術を学びたい人におすすめです。
環境土木科 土木・機械コース:快適な生活空間を創造するための測量、設計、施工などの技術を学びます。
生活デザイン科 食生活コース:調理実習や食文化を通して、豊かな食生活を提案できる人材を目指します。 衣生活コース:服飾デザインや製作技術を学び、ファッション業界で活躍したい人におすすめです。 リビングコース:インテリアや福祉の視点から、快適な住空間づくりを学びたい人に最適です。
久居農林高等学校の特色・校風
校風のキーワード 実践重視、地域貢献、スペシャリスト育成、落ち着いた雰囲気
宿題の量
専門的な実習やレポートが多く、普通科の高校とは異なる種類の課題が出されることが多いようです。計画的に学習を進める習慣が身につくという声があります。 校則
校則は比較的厳しいという意見が見られます。特に、スマートフォンは校内での使用が禁止されており、電源を切ってカバンにしまっておく必要があります。 アルバイトは、保護者の同意を得て学校に届け出れば可能です。 服装については、制服の正しい着用が求められ、スカート丈などにも規定があります。 生徒たちの雰囲気
専門分野を学びたいという明確な目的を持った生徒が多く、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。 同じ学科・コースの生徒とは3年間クラス替えがないため、深い人間関係を築きやすいという特徴があります。 制服
制服については、一般的なデザインのブレザーで、特に大きな特徴はないようです。夏服・冬服の着用期間は定められておらず、各自で調整することができます。 土曜授業
土曜授業は実施されていません。
久居農林高等学校の部活動・イベント
部活動
主な部活動 硬式野球部:2002年夏に甲子園初出場を果たした実績があります。 ボクシング部:全国大会や東海大会の常連で、2006年には高校総体で優勝者を輩出しています。 動物クラブや植物コースの活動など、農業高校ならではの特色ある活動も盛んです。
イベント
農高祭(文化祭)
生徒たちが育てた野菜や果物、加工品などの販売が行われ、毎年多くの人で賑わいます。各クラスや文化部による展示や発表もあり、学校全体が活気に包まれます。 体育祭
学科対抗で行われるなど、専門高校ならではの特色があり、クラスの団結力が深まる行事です。 修学旅行
行き先は年によって異なりますが、生徒たちは集団行動を通して多くのことを学びます。
久居農林高等学校の進学実績
就職
就職希望者の就職率は100%を継続しており、地域産業を支える多くの人材を輩出しています。 公務員試験にも強く、例年、国家公務員などに合格者を出しています。 進学
進学先は、農業系の大学や短期大学、専門学校が中心ですが、四年制大学への進学者もいます。 国公立大学:三重大学などへの合格実績があります。 主な進学先:農業大学校、各種専門学校(医療、調理、美容など)
久居農林高等学校の特長・アピールポイント
広大な農場と演習林
学校から少し離れた場所に、実習の拠点となる「諸戸山農場」や「川口演習林」を所有しています。 生徒たちは、この恵まれた環境で、より実践的な学びを深めることができます。 専門性の高い9つのコース
5つの学科がさらに9つのコースに細分化されており、自分の興味や関心に合わせて、より専門的な知識と技術を深く学ぶことができます。 豊富な資格取得の機会
危険物取扱者、フォークリフト運転技能者、日本農業技術検定、家庭科技術検定など、将来に役立つ様々な資格取得を学校全体でサポートしています。 地域に開かれた学校
生徒が先生役となって小中学生や地域住民に教える「わくわく農林塾」や、農産物の販売所を設けるなど、地域との交流を大切にしています。 少人数教育による手厚いサポート
1クラス30人以下という少人数編成で、生徒一人ひとりに目が届きやすい環境です。 先生との距離が近く、学習面でも生活面でもきめ細かいサポートが受けられます。 高い就職率と公務員実績
長年にわたる産業界との信頼関係により、就職希望者の就職率は100%を誇ります。 公務員を目指す生徒への指導も手厚く、安定した実績を残しています。 「農高祭」をはじめとする活気あるイベント
生徒が主体となって運営する「農高祭」は、地域でも評判のイベントです。自分たちで生産したものを販売する経験は、大きな自信につながります。
久居農林高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「専門的な知識や技術が身につく。将来の夢が明確な人には最高の環境だと思う。」 「広大な農場での実習は、普通の高校では絶対にできない貴重な体験。」 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる。資格取得のサポートも手厚い。」 「3年間クラス替えがないので、クラスの団結力が強く、一生の友達ができた。」 「就職率が非常に高く、先生方のサポートも手厚いので安心できる。」
気になる点 「校則が少し厳しいと感じることがある。特にスマホの使用については厳しい。」 「駅から少し距離があるので、アクセスが不便に感じる人もいるかもしれない。」 「専門学科なので、途中で興味が変わると進路変更が難しい場合がある。」 「施設によっては少し古いと感じる部分もあるようです。」 「クラス替えがないため、人間関係が固定化しやすいという意見もある。」
アクセス・通学
最寄り駅 近鉄名古屋線「久居駅」から約1.5km(徒歩約20分) 近鉄名古屋線「桃園駅」から徒歩約19分
バス 三重交通バス「本町三丁目」バス停から徒歩約4分
久居農林高等学校受験生へのワンポイントアドバイス