仙台三桜高等学校は、1924年に創立された宮城県第三高等女学校を前身とする、長い歴史と伝統を誇る学校です。 2010年度から男女共学となり、新たな歴史を歩み始めました。 通称「三桜(さんおう)」として、地域で親しまれています。
仙台三桜高等学校の基本情報
仙台三桜高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 普通科: 54〜56 偏差値は複数の情報源を参考にしているため、幅を持たせて記載しています。
難易度のイメージ
仙台三桜高等学校の難易度は、宮城県内の公立高校の中では中堅上位に位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、仙台南高校、仙台東高校、泉館山高校などがあげられます。合格するためには、中学校の定期テストで安定して高得点を取れる学力と、5段階評価で平均4以上(評定平均150点前後)の内申点が一つの目安となるでしょう。 主な併願校
宮城県の公立高校入試では、基本的に公立高校を複数併願することはできません。そのため、仙台三桜高校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。多くの受験生が併願先として選んでいるのは、以下のような高校です。 東北学院高等学校 聖ウルスラ学院英智高等学校 仙台育英学園高等学校 常盤木学園高等学校
仙台三桜高等学校に設置されている学科・コース
文系コース : 国語、地理歴史、公民、英語などの科目を重点的に学びます。法学、経済学、文学、教育学、国際関係学などの分野に進みたい生徒におすすめです。理系コース : 数学、理科の科目を深く学びます。理学、工学、医学、薬学、農学などの分野に興味がある生徒に適しています。
仙台三桜高等学校の特色・校風
校風を一言で表すと 自主自律、自由闊達、文武両道、落ち着いた雰囲気
宿題の量 宿題の量は多いと感じる生徒が多いようです。 特に週末課題や長期休暇中の課題はかなりの量が出されるという声があります。 予習・復習をしっかり行う習慣が求められます。
校則(スマホ、服装など) 校則は比較的緩やかで、生徒の自主性が尊重されていると言えます。 服装は基本的に私服での登校が可能です。ただし、式典などの際には指定の標準服を着用します。 スマートフォンの校内での使用は許可されており、Wi-Fi環境も整っているため、調べ学習などで活用することができます。
生徒たちの雰囲気 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは非常に盛り上がる活発さも持ち合わせています。 もともと女子校だった歴史もあり、女子生徒の比率が高いですが、近年は男子生徒も増えてきています。 いじめが少ないという口コミも多く見られます。
アルバイト 原則として禁止されていますが、長期休暇中など、特別な事情がある場合は許可制で認められることがあるようです。
制服の評判 前述の通り私服登校が可能ですが、式典などで着用する標準服があります。 シンプルなデザインで、女子のスカートには校章の刺繍が入っているのが特徴です。
土曜授業 基本的に土曜授業はありませんが、希望者向けの学習会などが開かれることがあります。
仙台三桜高等学校の部活動・イベント
部活動
特に有名な部活動 音楽部(合唱部) : 全日本合合唱コンクール全国大会の常連校として全国的に有名です。 森山直太朗さんの『さくら(合唱)』でバックコーラスを担当したことでも知られています。管弦楽部 : 定期演奏会をはじめ、地域のイベントなどでも活躍しています。ギター部 : バンド活動が活発で、文化祭などでは大きな盛り上がりを見せます。弓道部 : 各大会で安定した成績を収めています。ワンダーフォーゲル部 : 東北大会などに出場する実績があります。
イベント
三桜祭(文化祭) : 毎年8月下旬に開催される最大のイベントです。 クラスごとの展示やステージ発表、有志団体によるダンスやバンド演奏、PTAによる出店など内容は盛りだくさんで、一般公開もされ多くの人で賑わいます。体育大会 : 春と秋の年2回開催されます。 クラス対抗で様々な競技に熱中し、クラスの団結力が高まります。応援グッズを作成したり、顔にペイントをしたりと、応援合戦も名物の一つです。校内合唱コンクール : 毎年ホールを貸し切って本格的に行われます。 曲目に合わせた衣装でパフォーマンスをするなど、クラスごとに工夫を凝らし、美しいハーモニーを響かせます。修学旅行 : 2年生の12月に実施されます。 近年は沖縄方面へ行くことが多いようです。
仙台三桜高等学校の進学実績
国公立大学 東北大学、宮城教育大学、山形大学、岩手大学、福島大学など、地元の東北地方の大学を中心に合格者を出しています。
私立大学 東北学院大学、東北福祉大学、宮城学院女子大学など、仙台市内の大学への進学者が多い傾向にあります。 GMARCHや関関同立といった難関私立大学への合格者もいます。
その他の進路 大学進学だけでなく、看護系の専門学校への進学者も多いのが特徴です。 仙台医療センター附属仙台看護助産学校や東北労災看護専門学校などへの実績があります。
進学サポート 平日の放課後や長期休暇中には「三桜補習」と呼ばれる進学補習が開かれ、多くの生徒が参加しています。 2年次からは習熟度別の授業が導入され、個々の学力に応じたきめ細やかな指導が行われます。 自習室などの学習スペースも充実しており、生徒が集中して勉強に取り組める環境が整っています。
仙台三桜高等学校の特長・アピールポイント
生徒の自主性を尊重する自由な校風 : 私服登校が認められているなど、校則は比較的緩やかです。生徒の自主性を信じ、責任感ある行動を促す校風が根付いています。全国レベルの音楽系部活動 : 特に音楽部(合唱部)は全国的にその名を知られており、高いレベルで音楽に打ち込みたい生徒にとって最高の環境です。生徒が主役で盛り上がる学校行事 : 文化祭である「三桜祭」や年2回の体育大会など、生徒が中心となって創り上げる行事は、高校生活最高の思い出になります。伝統と革新の融合 : 100年近い歴史を持つ伝統校でありながら、男女共学化やICT教育の導入 など、時代の変化に対応した新しい教育にも積極的に取り組んでいます。美しい桜と充実した施設 : 校名の由来にもなっている桜並木は圧巻で、春には美しい景色が広がります。 ピンク色の校舎や、円形のフロアが特徴的な図書館・食堂など、ユニークで綺麗な施設も魅力です。
仙台三桜高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「自由な校風で、のびのびと高校生活を送れる」という意見が非常に多いです。 「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」 「先生方が親身で、質問や相談がしやすい雰囲気がある」 「いじめの話を聞いたことがなく、友人関係で悩むことが少ない」 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら打ち込める環境がある」
気になる点 「課題の量がかなり多く、計画的に進めないと大変」という声が複数見られます。 「校舎や体育館などの施設が少し古い部分がある」という意見があります。 「最寄り駅から徒歩15分以上かかるので、アクセスが少し不便に感じる」 「自主性が求められるため、自分で考えて行動するのが苦手な人には向かないかもしれない」
アクセス・通学
バス 仙台市営バス・宮城交通バス「三桜高等学校前」下車、徒歩約2分
電車・地下鉄 仙台市営地下鉄南北線「長町一丁目駅」より徒歩約15分 仙台市営地下鉄南北線「河原町駅」より徒歩約18分 JR東北本線「長町駅」より徒歩約20分
仙台三桜高等学校受験生へのワンポイントアドバイス