神奈川県立伊勢原高等学校は、「いせこう」の愛称で親しまれている、地域に根ざした歴史ある高等学校です。大山を望む緑豊かな環境の中で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。自由な校風のもと、生徒の自主性を尊重し、一人ひとりの個性を伸ばす教育を大切にしているのが伊勢原高等学校の大きな魅力です。

この学校の特色は、勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で取り組む「文武両道」の精神が根付いている点にあります。特に体育祭や文化祭は大変な盛り上がりを見せ、クラスや学年を超えた強い一体感が育まれます。仲間と共に何かを成し遂げる経験は、高校生活をより一層充実したものにしてくれるでしょう。

この記事では、そんな伊勢原高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進学実績などを詳しく解説していきます。学校選びに悩んでいる中学生や保護者の方にとって、高校生活を具体的にイメージする手助けとなれば幸いです。

伊勢原高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 神奈川県立伊勢原高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒259-1142 神奈川県伊勢原市田中1008-3
代表電話番号 0463-95-2578
公式サイト https://www.pen-kanagawa.ed.jp/isehara-h/

伊勢原高等学校の偏差値・難易度・併願校

伊勢原高等学校の合格を目指す上で、偏差値や内申点の目安を把握しておくことはとても重要です。自分の学力と照らし合わせ、適切な目標設定に役立てましょう。

伊勢原高等学校の偏差値は46程度とされています。合格に必要な内申点の目安は、中学2年生と3年生の9教科合計で89点程度(135点満点中)が一つの基準となるようです。これは、オール3に加えて、いくつかの教科で4を取る必要があるレベル感です。

同じくらいの偏差値の公立高校としては、秦野曽屋高校、厚木西高校、綾瀬高校などが挙げられます。併願校としては、近隣の私立高校である立花学園高等学校、向上高等学校、相洋高等学校などが選ばれることが多いようです。

伊勢原高等学校に設置されている学科・コース

伊勢原高等学校に設置されているのは「普通科」のみです。1年次は芸術(音楽、美術、書道)の選択を除き、全員が同じ科目を履修して基礎学力の定着を図ります。

2年次からは、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応じて「文系」と「理系」のコースに分かれます。さらに3年次では、文系コースが「文系」と「文理系」に分かれ、より多様な進路選択に対応できるカリキュラムが組まれています。自分の将来を見据え、必要な科目を重点的に学ぶことができる環境が整っています。

伊勢原高等学校の特色・校風

伊勢原高等学校の校風を表すキーワードは「自由闊達」「文武両道」「自主自律」です。生徒の自主性を重んじる自由な雰囲気が特徴で、のびのびとした高校生活を送りたい生徒にぴったりの環境と言えるでしょう。

  • 宿題の量:他の高校と比較して、宿題の量はそれほど多くないという声が見られます。ただし、主体的な学習が求められるため、日々の予習・復習は欠かせません。

  • 校則:校則は比較的緩やかなようです。スマートフォンの校内での使用はルールを守れば可能で、服装についても標準服はありますが、ある程度の着こなしは許容されているようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目な生徒から活発な生徒まで様々ですが、全体的に明るく、いじめなども少ないという評判です。友達を作りやすく、充実した学校生活を送っている生徒が多いようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより届け出をすれば許可される場合があります。

  • 制服の評判:男女ともにブレザータイプの制服で、特に女子の制服は可愛いと評判のようです。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。

伊勢原高等学校の部活動・イベント

部活動

伊勢原高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が加入し、活気にあふれています。運動部、文化部ともに種類が豊富で、自分の興味に合った部活動を見つけやすい環境です。

  • 運動部:特に女子バレーボール部は全国大会出場の経験もある強豪として知られています。また、バドミントン部、ソフトボール部、陸上競技部なども活発に活動しています。

  • 文化部:吹奏楽部や軽音楽部、ダンス部などが人気で、文化祭での発表は大きな見どころの一つです。珍しい部活動としては、ライフル射撃部などもあります。

イベント

伊勢原高等学校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営され、大変な盛り上がりを見せます。これらの行事を通して、クラスや学年の垣根を越えた強い絆が育まれます。

  • 体育祭(5月):縦割りの7つの色に分かれて競い合う対抗戦です。応援合戦や各競技に全力で取り組む姿は圧巻です。

  • 文化祭(9月):「明鏡祭(めいきょうさい)」と呼ばれ、全日制と定時制が合同で開催します。各クラスや文化部による展示、発表、模擬店などでにぎわい、多くの来場者が訪れる一大イベントです。

  • 修学旅行(10月):2泊3日で沖縄を訪れます。平和学習やマリンスポーツ体験など、高校生活の忘れられない思い出となるでしょう。

  • その他:1年生の遠足で行われる「大山ウォーク」やカレー作り、球技大会など、年間を通して様々なイベントが企画されています。

伊勢原高等学校の進学実績

伊勢原高等学校は、多様な進路希望に対応できるきめ細かな進路指導を行っています。近年は大学進学率も向上しており、生徒一人ひとりの目標実現を力強くサポートしています。

  • 国公立大学:公立大学への進学者も出ています。

  • 難関私立大学:GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)レベルの大学にも合格者を出しています。

  • その他:最も多くの生徒が進学するのは、東海大学や神奈川大学、関東学院大学といった神奈川県内の私立大学です。また、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学(日東駒専)への進学も多い傾向にあります。

  • 専門学校・就職:大学進学だけでなく、看護・医療系、保育、美容、情報系などの専門学校へ進む生徒や、公務員・民間企業へ就職する生徒もおり、進路は多岐にわたります。

放課後には進学希望者向けの「特別講習」を開講するなど、学力向上に向けたサポート体制も整えられています。

伊勢原高等学校の特長・アピールポイント

伊勢原高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 生徒の自主性を尊重する自由な校風:校則が比較的緩やかで、生徒がのびのびと個性を発揮できる環境です。

  • 学校全体で盛り上がる活気ある学校行事:体育祭や文化祭「明鏡祭」は、生徒が主体となって作り上げる一大イベントで、非常に盛り上がります。

  • 文武両道を実践できる環境:多くの生徒が部活動に加入し、勉強と両立しながら充実した日々を送っています。

  • 多様性を受け入れるインクルーシブ教育:障がいの有無などにかかわらず、全ての生徒が共に学び、成長できる環境づくりを推進しています。

  • ICT機器を活用した授業:タブレットPCやWebアプリなどを活用した、分かりやすく効率的な授業が展開されています。

  • 地域との連携を重視した教育活動:「大山ウォーク」など、地域の歴史や文化を学ぶ機会が豊富にあります。

  • 緑豊かで落ち着いた学習環境:大山を望む静かな環境で、落ち着いて学習に取り組むことができます。

伊勢原高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、伊勢原高等学校での学校生活について様々な声が寄せられています。

  • 良い点:「先生と生徒の距離が近く、親身に相談に乗ってくれる」「行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まった」「自由な校風なので、自分らしく高校生活を楽しめる」「部活動が盛んで、仲間と目標に向かって頑張れる」といったポジティブな意見が多く見られます。

  • 気になる点:「最寄り駅から徒歩だと少し距離がある」「校舎や施設が少し古いと感じる部分がある」「自由な反面、主体性がないと流されてしまう可能性がある」といった声も一部にはあるようです。

アクセス・通学

伊勢原高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 小田急小田原線「伊勢原駅」北口から徒歩約14〜16分

  • 伊勢原駅北口から神奈川中央交通バス大山ケーブル行きに乗車、「片町十字路」バス停で下車し徒歩約3分

通学している生徒は、伊勢原市内在住者が最も多いですが、近隣の平塚市、厚木市、秦野市などから通う生徒も多くいます。

伊勢原高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

伊勢原高等学校は、「勉強も部活も行事も、全部に全力で取り組みたい!」と考えているエネルギッシュなあなたにぴったりの学校です。また、校則に縛られず、自分の個性を大切にしながらのびのびと高校生活を送りたい人にも強くおすすめします。伊勢原高等学校の自由な校風の中で、主体的に行動することで、大きく成長できる3年間が待っているでしょう。

受験勉強においては、内申点と当日の学力検査のバランスが大切になります。まずは、中学校の定期テストにしっかりと取り組み、内申点を一つでも多く確保することを心がけてください。その上で、苦手科目をなくし、基礎を固める問題演習を繰り返し行うことが合格への近道です。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。