倉敷古城池高等学校は、倉敷市南部の水島地区に位置する、地域に根ざした活気あふれる県立高校です。1980年に開校して以来、「進取の気風」「自律の行動」「真理の探究」「情操の涵養」を教育目標に掲げ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。岡山県で初めて普通科単位制を導入した学校としても知られ、生徒の自主性を尊重した柔軟なカリキュラムが大きな魅力です。

進学指導に力を入れる一方で、部活動や学校行事も非常に盛んで、「文武両道」を地で行く校風が根付いています。地域との連携を大切にした独自の探究活動「古城池タイム(KT)」などを通して、社会で活躍するための主体性や協働性を育んでいます。

この記事では、そんな倉敷古城池高等学校の偏差値や難易度、気になる学校生活の様子、そして卒業後の進路まで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。倉敷古城池高等学校がどんな学校なのか、一緒に見ていきましょう。

倉敷古城池高等学校の基本情報

項目 内容
正式名称 岡山県立倉敷古城池高等学校(おかやまけんりつ くらしきこじょういけこうとうがっこう)
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒712-8046 岡山県倉敷市福田町古新田116-1
代表電話番号 086-455-5811
公式サイト https://www.kojoike.okayama-c.ed.jp/

倉敷古城池高等学校の偏差値・難易度・併願校

倉敷古城池高等学校は、倉敷市内の普通科高校の中でも、多くの受験生が目標とする人気の高い学校です。

  • 普通科[単位制]:56

偏差値56は、岡山県内の公立高校の中では上位に位置します。合格するためには、中学校での基礎学力をしっかりと定着させ、苦手科目を作らないことが大切です。内申点の目安としては、岡山県の公立高校入試で用いられる200点満点の評価で、150点前後が一つの目標となるでしょう。もちろん、当日の学力検査での得点も重要で、350点満点中230点あたりがボーダーラインの目安と言われています。

倉敷古城池高等学校を目指す受験生の多くは、学力や校風が近い高校と比較検討する傾向があります。同じくらいの偏差値の高校としては、倉敷市内の他の普通科高校(倉敷南高校など)や、岡山市内の高校などが挙げられます。

岡山県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、倉敷古城池高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 倉敷翠松高等学校

  • 作陽学園高等学校

  • 明誠学院高等学校

  • 就実高等学校

倉敷古城池高等学校に設置されている学科・コース

倉敷古城池高等学校に設置されているのは、進学を重視した普通科のみです。県下で初めて「単位制」を導入したことが大きな特長で、生徒一人ひとりの興味や関心、進路希望に合わせた柔軟な科目選択が可能です。

  • 普通科(単位制)

    • 幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。2年次から文系・理系の選択があり、さらに多様な選択科目の中から自分の進路に必要な科目を選んで学ぶことができます。国公立大学進学から私立大学、専門学校まで、様々な夢の実現をサポートする学科です。

倉敷古城池高等学校の特色・校風

倉敷古城池高等学校は、「文武両道」と「地域との連携」をキーワードに、活気と落ち着きが共存する校風が魅力です。

  • 校風を一言で表すと?

    • 文武両道、地域密着、落ち着いた雰囲気

  • 宿題の量

    • 「自称進学校」という声もあり、日々の課題や週末課題など、宿題の量はやや多めという意見が多いようです。特に、大学進学を意識した課題が出されることがあり、計画的に学習を進める習慣が求められます。

  • 校則(スマホ、服装など)

    • 校則は、他の公立高校と比較すると標準的か、やや厳しめと感じる生徒もいるようです。頭髪や服装については、定期的に検査が行われることがあります。

    • スマートフォンの校内での使用については、ルールが定められており、授業中の使用は禁止されています。休み時間などの使用は許可されていることが多いですが、マナーを守ることが求められます。

  • 生徒たちの雰囲気

    • 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には全力で取り組む活発さも持ち合わせています。ほとんどの生徒が部活動に参加しており、クラスの団結力も強いと言われています。

  • アルバイト

    • 原則として禁止されていますが、家庭の事情など、特別な理由がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服の評判

    • 制服は男女ともにブレザータイプで、落ち着いたデザインが好評です。特に女子の制服は可愛いという声も聞かれます。令和2年度からは、女子用スラックスも導入されました。

  • 土曜授業

    • 土曜講座が開かれており、平常授業の復習や問題演習を中心に、基礎学力の定着や苦手科目の克服を目指します。

倉敷古城池高等学校の部活動・イベント

部活動

「勉学も部活動も100%が古城池スピリッツ!」を合言葉に、倉敷古城池高等学校では多くの生徒が部活動に打ち込んでいます。 運動部13、文化部12と、バラエティ豊かな部が活発に活動しており、全国大会や中国大会に出場する部も少なくありません。

  • 特に有名な部活動

    • 囲碁・将棋部、文芸部、水泳競技:これらの部は、毎年のように全国大会出場の実績を誇る強豪です。

    • ハンドボール部、ソフトテニス部、陸上競技部:中国大会への出場経験も豊富で、高いレベルで活動しています。

    • 吹奏楽部:地域のイベントでの演奏や定期演奏会「藤花コンサート」を開催するなど、活発に活動しています。

    • 書道部:書道パフォーマンスなど、文化祭などで見事なパフォーマンスを披露します。

運動部、文化部ともに充実しており、ナイター設備やトレーニングルームなど、施設も整っています。

イベント

倉敷古城池高等学校では、生徒たちが主体となって作り上げる学校行事が多く、一年を通して活気に満ちています。

  • 藤花祭(とうかさい)

    • 毎年9月に行われる文化祭と体育祭を合わせた学校最大のイベントです。 文化の部では、各クラスが工夫を凝らした展示やステージ発表を行い、文化部の成果発表の場ともなっています。体育の部では、学年を超えたチームで競い合い、特に3年生による集団パフォーマンスは圧巻で、藤花祭の目玉となっています。

  • 修学旅行

    • 行き先は年度によって異なりますが、生徒たちが楽しみにしている大きな行事の一つです。スキー&スノーボード実習など、特色あるプログラムが組まれることもあります。

  • 球技大会

    • 年に数回開催され、クラス対抗で様々な球技を競います。クラスの団結力を高める絶好の機会です。

倉敷古城池高等学校の進学実績

倉敷古城池高等学校は、進学指導に力を入れており、多くの生徒が大学進学の夢を叶えています。国公立大学への進学者を毎年多数輩出しているのが大きな特長です。

  • 国公立大学

    • 地元の岡山大学や香川大学をはじめ、広島大学など、中国・四国地方の大学への進学者が多い傾向にあります。 2024年度には、国立大学(旧帝大を除く)に57名が合格しています。

  • 難関私立大学

    • 関西の「関関同立」には27名、東京の「GMARCH」には2名が合格するなど、難関私立大学にも実績を残しています(2024年度)。

  • その他

    • 岡山理科大学、川崎医療福祉大学、就実大学、ノートルダム清心女子大学など、県内の私立大学へも多くの生徒が進学しています。

この進学実績を支えるため、倉敷古城池高等学校では手厚いサポート体制を整えています。1年次からの「学習ガイダンス」に始まり、土曜講座、3年次の8限授業、夏休みなどを利用した「岡大特講」など、生徒の学力を伸ばすための様々な講座が開かれています。 また、大学入学共通テストや個別試験に対応した小論文指導も、教員がマンツーマンで行うなど、きめ細やかな指導が特徴です。

倉敷古城池高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、倉敷古城池高等学校ならではの魅力的な取り組みを紹介します。

  • 地域を学ぶ探究活動「古城池タイム(KT)」

    • 総合的な探究の時間を利用し、自己の在り方や生き方、進路について深く考える時間です。 特に、水島地区唯一の高校という立地を活かし、水島コンビナートの企業訪問や地域課題の解決に取り組むなど、地域と連携した実践的な学びができます。

  • 生徒の主体性を育む有志団体「ワッショイ!とーかーず」

    • 「地域を盛り上げたい」という生徒たちが集まった有志の活動です。 子ども食堂の運営サポートや、地域の魅力をまとめたマップの作成など、生徒が主体的に企画・運営しています。

  • きめ細やかな進路指導を実現する「二人担任制」

    • 1クラス約40人を2人の教員が担任する制度です。 生徒一人ひとりと向き合う時間を十分に確保でき、進路や学校生活についてじっくり相談できる環境が整っています。

  • 充実したICT環境

    • 全ホームルームにプロジェクターが完備されるなど、ICT機器を活用した授業が積極的に行われています。 これからの時代に求められる情報活用能力を養います。

  • グローバルな視野を広げるオーストラリア研修

    • 希望者対象でオーストラリアへの海外研修を実施しています。異文化に触れ、国際感覚を養う貴重な機会となっています。

  • 進学を強力にバックアップする多様な講習

    • 土曜講座や長期休暇中の講座、岡山大学受験に特化した「岡大特講」など、生徒の進路希望に応じた手厚いサポート体制が整っています。

倉敷古城池高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。学校選びの参考に、良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「文武両道で、勉強も部活も頑張れる環境がある」といった声が多く見られます。

    • 「藤花祭などの学校行事がとても楽しく、クラスの団結が深まる」という意見も多数あります。

    • 「友人関係に恵まれた」「明るく優しい人が多い」など、学校全体の雰囲気の良さを評価する声も目立ちます。

    • 進路実現に向けたサポートが手厚い点を評価する意見もあります。

  • 気になる点

    • 「自称進学校で、課題が多い」「国公立大学への進学を強く勧められる傾向がある」と感じる生徒もいるようです。

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」という声も一部で見られます。

    • 「駅から少し距離がある」という立地に関する意見もあります。

アクセス・通学

倉敷古城池高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄りバス停

    • 両備バス・下電バス「二福小・古城池高前」バス停から徒歩約3〜5分

  • 最寄り駅

    • 水島臨海鉄道「弥生駅」から徒歩約15分

    • JR倉敷駅やJR児島駅からは、バスを利用するのが一般的です。

倉敷市南部(水島・福田地区)を中心に、倉敷市全域から多くの生徒が通学しています。自転車で通学する生徒も多いようです。

倉敷古城池高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

倉敷古城池高等学校は、「勉強も部活動も学校行事も、すべてに全力で取り組みたい!」と考えている君にぴったりの学校です。仲間と切磋琢磨しながら、充実した3年間を送りたいと願うなら、倉敷古城池高等学校は最高の舞台になるでしょう。特に、地域社会との関わりに興味があったり、探究活動を通して自分の興味を深めたいと考えている生徒には、他にはない貴重な経験ができるはずです。

受験勉強においては、まず中学校の授業内容を完璧に理解し、基礎を固めることが何よりも大切です。苦手科目を作らず、どの教科もバランス良く得点できる力を養いましょう。岡山県の入試問題は、標準的なレベルの問題が中心ですが、思考力や表現力を問う問題も出題されます。過去問を繰り返し解き、出題形式に慣れておくことを強くお勧めします。倉敷古城池高等学校で、君の可能性に挑戦できる日を楽しみにしています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。