岡山県立倉敷天城高等学校は、1906年(明治39年)創立の歴史と伝統を誇る、岡山県内でも有数の進学校です。中高一貫教育を行っているのが大きな特徴で、緑豊かな落ち着いた環境の中、生徒たちは日々の学習や部活動に励んでいます。長い歴史の中で培われた「鉄軒精神」を校訓に掲げ、知・徳・体のバランスが取れた人間教育を目指しています。

「文武両道」ならぬ「文“部”両道」を合言葉に、勉強はもちろんのこと、部活動や学校行事にも全力で取り組むのが倉敷天城高等学校のスタイルです。スーパーサイエンスハイスクール(SSH)にも指定されており、理数教育に力を入れているのも魅力の一つです。

この記事では、そんな倉敷天城高等学校について、偏差値や進学実績、学校生活の様子などを、中学生や保護者の皆さんにも分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

倉敷天城高等学校の基本情報

倉敷天城高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 岡山県立倉敷天城高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒710-0132 岡山県倉敷市藤戸町天城269
代表電話番号 086-428-1251
公式サイトURL https://www.amaki.okayama-c.ed.jp/wordpress/

倉敷天城高等学校の偏差値・難易度・併願校

歴史と実績のある倉敷天城高等学校は、岡山県内でも人気が高く、合格するにはしっかりとした学力が必要です。

最新の偏差値は以下の通りです。

  • 理数科:58

  • 普通科:56

同じくらいの偏差値の高校としては、倉敷南高校(普通科)、岡山一宮高校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、5教科だけでなく9教科全体での高い評価が求められる傾向にあり、日頃の授業態度や提出物なども重要になります。

岡山県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、倉敷天城高等学校を受験する生徒の多くは、私立高校を併願校として受験します。主な併願校としては、就実高等学校、金光学園高等学校、岡山理科大学附属高等学校などが挙げられます。

倉敷天城高等学校に設置されている学科・コース

倉敷天城高等学校には、それぞれの興味や進路希望に応えるための2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    • 幅広い学問分野に対応し、文系・理系ともに国公立大学や難関私立大学への進学を目指します。2年次から文系・理系に分かれ、進路希望に合わせたきめ細かな指導が受けられます。

  • 理数科

    • 科学的な探究活動に重点を置いた学科で、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定校として、大学や研究機関と連携した高度な学習が可能です。将来、研究者や技術者を目指す生徒におすすめです。

倉敷天城高等学校の特色・校風

倉敷天城高等学校の校風は、「質実剛健」「勤勉力行」「不撓不屈」を掲げる校訓「鉄軒精神」によく表れています。 落ち着いた雰囲気の中で、生徒の自主性を重んじる自由な校風が特徴です。

  • 宿題の量:課題は多めに出されることが多いようですが、計画的に取り組むことで、着実に学力を伸ばすことができます。

  • 校則:他の高校に比べて校則は緩やかだという声が多く、頭髪に関する細かい規定なども少ないようです。 生徒一人ひとりの自主性が尊重されていますが、節度ある行動が求められます。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いですが、学校行事や部活動には一丸となって盛り上がる活発さも持ち合わせています。中高一貫校のため、内部進学生と高校からの入学生が共に学びますが、すぐに打ち解けて良い刺激を与え合っているようです。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:男子は詰襟、女子はブレザーです。女子はスカートかスラックス、リボンかネクタイかを選べるなど、選択肢が豊富なのが評判です。

  • 土曜授業:基本的に土曜授業はありませんが、模試や補習が行われることがあります。

倉敷天城高等学校の部活動・イベント

部活動

「文“部”両道」を掲げる倉敷天城高等学校は、部活動が非常に盛んです。 多くの生徒が部活動に加入し、学業と両立させながら活気のある毎日を送っています。

  • 運動部:アーチェリー部、テニス部、ハンドボール部、陸上競技部などが強豪として知られ、全国大会や中国大会への出場実績も豊富です。

  • 文化部:SSH指定校ということもあり、サイエンス部は活発な研究活動で高い評価を得ています。 書道部、囲碁将棋部なども全国レベルで活躍しています。

イベント

倉敷天城高校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営され、毎年大変な盛り上がりを見せます。

  • 東雲祭(しののめさい):体育の部と文化の部からなる学園祭です。特に体育の部では、1年生から3年生までの縦割りブロックでパフォーマンスや応援合戦を競い合い、学校全体が一体となります。

  • 修学旅行:近年は、北海道など国内の自然や文化に触れる研修旅行が実施されているようです。

  • 球技大会:クラス対抗で様々な球技を競い、クラスの団結力を高める人気の行事です。

倉敷天城高等学校の進学実績

岡山県内トップクラスの進学校である倉敷天城高等学校は、国公立大学を中心に非常に高い進学実績を誇っています。

2024年度の主な大学合格実績は以下の通りです。

  • 国公立大学:東京大学2名、京都大学4名、大阪大学、神戸大学など、旧帝国大学をはじめとする難関国公立大学に多数の合格者を出しています。 地元の岡山大学や広島大学にも多くの生徒が進学しています。

  • 難関私立大学:早稲田大学、慶應義塾大学といった最難関私立大学や、関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)には合計101名が合格するなど、私立大学への進学実績も豊富です。

これらの高い進学実績は、日々の授業に加え、進路希望に応じた補習や、習熟度別の少人数授業など、手厚い進路サポート体制によって支えられています。

倉敷天城高等学校の特長・アピールポイント

倉敷天城高等学校ならではの魅力的なポイントをまとめました。

  • スーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校:文部科学省からSSHの指定を受けており、先進的な理数教育を受けることができます。 科学的な探究心をとことん追求したい生徒には最高の環境です。

  • 中高一貫教育:併設された中学校からの内部進学生と共に学ぶことで、多様な価値観に触れ、互いに高め合うことができます。

  • 進学型単位制:生徒一人ひとりの進路希望や興味関心に合わせて、多彩な選択科目の中から自分だけの時間割を作成できます。

  • 充実した施設:史跡に囲まれた緑豊かな環境に加え、全教室にプロジェクターやWi-Fiが完備されるなど、学習環境が整っています。

  • 「文“部”両道」の精神:勉強だけでなく部活動にも全力で打ち込む校風で、人間的に大きく成長できます。

  • 活気あふれる学校行事:生徒が主体となって作り上げる東雲祭(学園祭)など、学校生活を彩るイベントが充実しています。

  • 高い大学進学実績:伝統校ならではのきめ細かな進路指導で、東京大学や京都大学をはじめとする難関大学への道が開かれています。

倉敷天城高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、倉敷天城高等学校での学校生活を肯定的に評価する声が数多く寄せられています。

  • 良い点

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「自由な校風で、のびのびと高校生活を送ることができる」

    • 「SSHの活動など、貴重な経験ができる」

    • 「勉強も部活も本気で取り組む仲間が多く、刺激になる」

    • 「行事がとても盛り上がり、一生の思い出になる」

  • 気になる点

    • 「駅から少し距離があり、バスか自転車での通学になるのが少し不便」

    • 「課題が多く、予習・復習が大変だと感じることもある」

    • 「学校周辺にはお店が少なく、放課後に立ち寄れる場所がない」

アクセス・通学

倉敷天城高等学校へのアクセスは以下の通りです。

  • JR瀬戸大橋線「茶屋町駅」から徒歩約30分、または自転車で約10分。

  • JR「倉敷駅」から下電バス(天城経由児島駅行き)で「天城中学高校西入口」下車、徒歩約10分。

  • JR「児島駅」から下電バス(天城経由倉敷駅行き)で「天城中学高校南入口」下車、徒歩約10分。

倉敷市内からの通学者が多いですが、岡山市や総社市、早島町など広い範囲から生徒が通っています。

倉敷天城高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとう。倉敷天城高等学校の魅力は伝わりましたか?この高校は、「高い目標を持って、勉強も学校生活も全力で楽しみたい!」と考える君にぴったりの場所です。自由な雰囲気の中で、同じ志を持つ仲間たちと切磋-琢磨しながら、充実した3年間を送ることができるでしょう。

倉敷天城高等学校の入試では、5教科の学力はもちろん、内申点も非常に重視されます。日々の授業に真剣に取り組み、定期テストで着実に点数を取ることが合格への一番の近道です。特に理数科を目指すなら、数学と理科は応用問題までしっかりと解ける力をつけておきましょう。君が倉敷天城高等学校の一員として、素晴らしい高校生活を送れることを心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。