兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は、神戸市須磨区にある歴史と伝統を誇る私立の女子高等学校です。聖徳太子の「和を以て尊しとなす」を建学の精神に掲げ、一人ひとりの個性を大切にしながら、社会でしなやかに活躍できる女性の育成を目指しています。長い歴史の中で、時代のニーズに合わせて教育内容を発展させてきた兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は、生徒一人ひとりの夢の実現を力強くサポートする多様なコース設定が大きな魅力です。

進学を目指す生徒から、専門的な知識や技術を身につけたい生徒まで、それぞれの目標に対応できるきめ細やかな教育が特徴です。また、系列の兵庫大学との高大連携プログラムも充実しており、早い段階から大学レベルの学びに触れる機会が豊富に用意されています。

この記事では、そんな兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の偏差値やコースの特色、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の基本情報

以下に、兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校
公立/私立の別 私立
共学/女子校の別 女子校
所在地 〒654-0052 兵庫県神戸市須磨区行幸町2-7-3
代表電話番号 078-735-7111
公式サイトURL http://www.sumanoura.ed.jp/

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の偏差値・難易度・併願校

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校には複数のコースがあり、それぞれ偏差値が異なります。自分の学力や目標に合ったコースを選ぶことが大切です。

2025年度のコースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 特進アドバンスコース:51

  • 特進看護医療コース:48

  • 幼児教育コース:45

  • キャリア進学コース:43

  • 介護福祉士コース:43

同じくらいの偏差値の高校としては、特進アドバンスコースの場合、百合学院高等学校(選抜特進コース)や神戸星城高等学校(特進Sコース)などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安としては、コースによって異なりますが、主要5教科の成績がオール3以上であることが一つの基準となるでしょう。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。

主な併願校としては、同じ神戸市内の私立高校や、近隣エリアの公立高校を受験する生徒が多いようです。具体的には、神戸野田高等学校、神戸常盤女子高等学校、松陽高等学校、明石清水高等学校などが挙げられます。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校に設置されている学科・コース

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は、生徒一人ひとりの夢や目標に合わせて選べる、多彩な5つのコースを設置しています。それぞれのコースで特色あるカリキュラムが組まれており、専門性を高めることができます。

  • 特進アドバンスコース

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。少人数制のクラスで、一人ひとりの進度に合わせたきめ細やかな指導が受けられます。

  • 特進看護医療コース

    看護師や保健師など、医療系の道に進みたい生徒のためのコースです。兵庫大学看護学部との連携講座など、専門的な知識や技術を学ぶ機会が豊富にあります。

  • 幼児教育コース

    幼稚園教諭や保育士を目指す生徒向けのコースです。隣接する附属幼稚園での実習などを通して、実践的な学びを深めることができます。

  • キャリア進学コース

    2年生から6つの専攻(進学、アニメ・アートデザイン、未来デザイン、トータルビューティ、製菓・調理、スポーツ)に分かれ、興味や関心に合わせて専門性を追求できるコースです。

  • 介護福祉士コース

    県内の私立高校では唯一、卒業時に介護福祉士の国家試験受験資格が取得できるコースです。高い合格率を誇り、福祉のスペシャリストを目指せます。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の特色・校風

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は、「健やかに、しなやかに」を教育理念に掲げ、落ち着いた雰囲気の中で生徒一人ひとりの個性を伸ばす教育を実践しています。

  • 校風・生徒の雰囲気

    女子校ならではの和気あいあいとした雰囲気で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っているようです。 コースによって雰囲気は異なりますが、全体的に真面目で目標に向かって努力する生徒が多いという声が見られます。

  • 校則

    校則は、他の私立高校と比較すると標準的か、やや厳しいと感じる生徒が多いようです。特に、頭髪や服装、化粧に関する指導はしっかりしているとの口コミが見られます。 スマートフォンの校内での使用については、ルールが定められており、ルールを守った使用が求められます。

  • 宿題・学習

    コースによって宿題の量は異なりますが、特に特進系のコースでは、日々の予習・復習が欠かせないようです。放課後の補習なども充実しており、学習サポート体制は整っています。

  • 制服

    制服は、オプションが豊富で組み合わせを楽しめることから、生徒からの人気が高いようです。 清潔感のあるデザインで、着こなしの幅が広いのが魅力です。

  • アルバイト・土曜授業

    アルバイトは原則として禁止されています。土曜授業は、コースによっては実施されることがあります。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の部活動・イベント

部活動

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は、部活動が非常に盛んで、全国レベルで活躍する部も少なくありません。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に参加して高校生活を謳歌しています。

  • 運動部

    特に、新体操部とバレーボール部、ソフトボール部は全国大会の常連校として知られています。 新体操部はインターハイや全国選抜大会で常に上位入賞を果たしており、高い実績を誇ります。 バレーボール部も「春高バレー」への出場経験が豊富で、強豪校として有名です。

  • 文化部

    文化部も活発に活動しており、吹奏楽部やカラーガード部、ダンス部などが様々な場面で活躍しています。 また、アニメーション部やクッキング部など、ユニークな部活動も揃っています。

イベント

学校生活を彩るイベントも、兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の大きな魅力の一つです。

  • 体育大会

    毎年、きしろスタジアム(明石陸上競技場)を貸し切って盛大に開催されます。 クラス対抗リレーやクラブ対抗リレーなど、様々な競技で盛り上がります。特に3年生による集団演技は圧巻で、毎年感動を呼んでいます。

  • 文化祭(生活発表とバザー)

    毎年11月に行われる文化祭は、日頃の学習活動や部活動の成果を発表する場です。 各クラスや文化部による展示・発表のほか、保護者会によるバザーや模擬店も出店され、多くの来場者で賑わいます。

  • 修学旅行

    修学旅行はコースごとに目的地が異なり、特色あるプログラムが用意されています。 例えば、幼児教育コースと特進コースは北海道へ、キャリア進学コースと介護福祉士コースは沖縄・石垣島へ訪れます。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の進学実績

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は、多様な進路希望に対応できる手厚い進路指導が自慢です。附属の兵庫大学・短期大学部への進学はもちろん、国公立大学や難関私立大学への合格者も輩出しています。

  • 主な進学先

    • 国公立大学:大阪大学、兵庫県立大学、兵庫教育大学、神戸市外国語大学、神戸市看護大学など

    • 難関私立大学:同志社大学、関西学院大学、関西大学、立命館大学、近畿大学、甲南大学など

    • その他:系列の龍谷大学や京都女子大学への特別推薦制度もあります。 また、武庫川女子大学や神戸女子大学など、女子大学への進学者も多いのが特徴です。

  • 進路サポート

    附属校のメリットを活かし、兵庫大学や短期大学部への有利な進学制度が整っています。 また、多くの大学からの指定校推薦枠も確保されています。 進学説明会や就職ガイダンス、各種検定の取得サポートなど、一人ひとりのキャリアプランに合わせたきめ細やかな支援を行っています。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校ならではの魅力を7つのポイントにまとめました。

  • 多様な夢に応える5つの専門コース

    進学から専門資格取得まで、一人ひとりの目標に合わせた専門的な学びが可能です。

  • 兵庫大学との高大連携プログラム

    大学の講義を先取りして受講したり、大学の施設を利用したりと、附属校ならではの学びの機会が豊富です。

  • 全国レベルで活躍する強豪部活動

    新体操部やバレーボール部をはじめ、多くの部活動が全国の舞台で輝かしい成績を収めています。

  • 充実した施設・設備

    校舎は綺麗で、快適な学習環境が整っていると評判です。

  • 豊富な指定校推薦枠と進路サポート

    附属大学や系列大学への推薦制度に加え、多くの大学からの指定校推薦枠があり、進路選択の幅が広がります。

  • 「兼習制度」という独自の学び

    週に1回、放課後に茶道、華道、英会話、フランス語、ピアノといった習い事を校内で学べるユニークな制度があります。

  • 仏教精神に基づく人間教育

    「感謝・寛容・互譲」を大切にする心の教育を実践しており、豊かな人間性を育むことができます。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。ここでは、ポジティブな口コミとネガティブな口コミ(注意点)を公平にご紹介します。

  • 良い点

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」という声が多く、生徒と教員の距離が近いようです。

    • 「女子校なので、気兼ねなく学校生活を楽しめる」「行事の時はクラスが一致団結して盛り上がる」といった、女子校ならではの楽しさを挙げる声も多数あります。

    • 「制服が可愛い」「校舎が綺麗で過ごしやすい」など、施設や制服に関する満足度も高い傾向にあります。

    • 「部活動に打ち込みたい人には最高の環境」と、部活動の充実度を評価する声も目立ちます。

  • 気になる点

    • 「校則が少し厳しいと感じることがある」という意見が見られます。特に、身だしなみに関する指導が厳しいと感じる生徒がいるようです。

    • 「コースによって生徒の雰囲気がかなり違う」という声もあり、入学前に各コースの特色をよく理解しておくことが大切なようです。

    • 「駅から坂道があるのが少し大変」といった、立地に関する意見も一部で見られます。

アクセス・通学

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は、複数の駅からアクセス可能で、通学に便利な立地です。

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR神戸線「須磨海浜公園」駅下車、徒歩約5分

    • 山陽電鉄「月見山」駅下車、徒歩約5分

  • 主な通学エリア

    神戸市内を中心に、明石市、加古川市、姫路市など、兵庫県内の幅広いエリアから生徒が通学しています。駅からのアクセスが良いため、電車通学の生徒がほとんどです。

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校を目指す皆さんへ、進学アドバイザーとして最後に応援メッセージを送ります。

この学校は、「将来の夢がはっきり決まっている人」にも、「これから自分のやりたいことを見つけたい人」にも、ぴったりの場所です。専門性を深められる多彩なコースがあるので、自分の興味・関心をとことん追求できます。特に、看護・医療、保育、福祉といった分野に強い関心がある人には、最高の環境が整っていると言えるでしょう。また、部活動に熱中したい人、女子だけの環境でのびのびと学校生活を送りたい人にも、兵庫大学附属須磨ノ浦高等学校は非常におすすめです。

受験勉強においては、まずは基礎学力をしっかりと固めることが大切です。苦手科目をなくし、どの教科もバランスよく得点できるようにしましょう。そして、過去問に繰り返し取り組むことで、出題傾向を掴んでください。面接や作文が課される入試方式の場合は、自分の考えを明確に伝える練習も忘れずに行いましょう。あなたの夢への第一歩を、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。