函館ラ・サール高等学校は、北海道函館市にキャンパスを構える、全国的に名高い私立の男子校です。キリスト教の精神に基づいた人間教育を重視し、学力だけでなく、社会に出てから真に活躍できる人材の育成を目指しています。また、生徒の約6割が道外出身者で、その多くが寮生活を送るという大きな特徴を持っています。
函館ラ・サール高等学校の基本情報
函館ラ・サール高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値: 普通科: 68
難易度: 北海道内の高校約400校のうち13位、私立高校の中では4位にランクインする高いレベルです。 全国的に見ても上位に位置しており、合格には高い学力が求められます。 合格に必要な内申点の目安としては、北海道の公立高校の基準でAランクやBランク上位の成績が望ましいと言えるでしょう。
主な併願校: 道内の受験生は、札幌南高等学校、札幌北高等学校などの公立トップ校や、立命館慶祥高等学校、札幌光星高等学校などの私立進学校と併願するケースが多いようです。 道外からは、全国の有名私立高校と合わせて受験する生徒が多く見られます。
函館ラ・サール高等学校に設置されている学科・コース
普通科: 高校2年生から、内部進学生と高校からの入学生が混合クラスになります。 成績上位者は特進クラスに選抜され、東大・京大・医学部といった最難関大学への進学を目指す、よりハイレベルな授業を受けることができます。 文系・理系の選択は本人の希望と適性に応じて行われ、それぞれの進路目標に合わせたきめ細やかな指導が特徴です。
函館ラ・サール高等学校の特色・校風
校風: キーワードは「文武両道」「質実剛健」「グローバル」です。全国から集まる多様な生徒たちが互いに刺激し合い、切磋琢磨する活気のある雰囲気です。
学校生活について: 宿題の量: 進学校ということもあり、日々の課題や予習・復習は多く、家庭学習の習慣が非常に重要になるという声が見られます。校則: 全体的に自由な校風ですが、生徒としての品位を保つための基本的なルールは定められています。頭髪や服装に関する規定はありますが、他の私立高校と比較して特別厳しいという意見は少ないようです。生徒たちの雰囲気: 全国から様々な価値観を持った生徒が集まるため、非常に個性的で活気があります。 寮生活を通して深い絆で結ばれ、卒業後も続く一生の友人を得られるという口コミが多く見られます。制服: ブレザーを基調とした伝統的なデザインで、生徒や保護者からの評判は良いようです。土曜授業: 週6日制で、土曜日も授業が行われています。
函館ラ・サール高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部: ラグビー部は特に有名で、全国大会「花園」への出場経験も複数回あります。 野球、サッカー、テニスなども盛んで、広大なグラウンドや2つの体育館といった恵まれた施設で練習に打ち込むことができます。文化部: 棋道部(将棋・囲碁)も全国レベルの実績を誇ります。 吹奏楽局や放送局、英語研究部など、多彩な文化部が活動しており、自分の興味に合わせて活動を選ぶことができます。
イベント
学園祭: 毎年7月に行われる最大のイベントで、生徒たちが中心となって企画・運営を行います。速歩遠足: 函館の自然の中を約20km歩く伝統行事で、心身を鍛える良い機会となっています。修学旅行: 高校2年次に実施され、海外研修旅行など国際的な視野を広げるプログラムが用意されています。その他、体育祭やクリスマス会など、仲間との絆を深めるイベントが数多くあります。
函館ラ・サール高等学校の進学実績
国公立大学: 北海道大学や札幌医科大学といった地元の難関大学をはじめ、京都大学、東北大学、一橋大学、東京工業大学など、全国の主要国公立大学に多数の合格者を輩出しています。 特に医学部医学科への進学実績は高く、多くの卒業生が医療の道に進んでいます。
難関私立大学: 早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学といった「早慶上理」に毎年多くの合格者を出しています。 「GMARCH」(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)や「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)にも安定した合格実績があります。
進学サポート: 放課後や長期休暇中には、進学補習や講習が数多く開講されており、生徒一人ひとりの進路目標達成を強力にサポートしています。
函館ラ・サール高等学校の特長・アピールポイント
全国から生徒が集う多様性: 生徒の約6割が北海道外の出身者で、様々な文化や価値観に触れることで、人間的に大きく成長できる環境があります。人間力を育む寮生活: 約半数以上の生徒が生活する寮は、学校の大きな特徴です。 特に中学からの内部進学者は、50人ほどの大部屋で生活する期間があり、他では得られない濃密な人間関係を築くことができます。カトリックに基づく人間教育: 学力偏重ではなく、キリスト教の隣人愛の精神に基づいた心の教育を重視しています。恵まれた学習・運動環境: 広大な敷地に、野球、サッカー、ラグビーが同時にできるグラウンドや2つの体育館、4万冊の蔵書を誇る図書館など、充実した施設が整っています。高いレベルの文武両道: 全国大会レベルの部活動に打ち込みながら、難関大学進学を目指せる環境が整っています。卒業生の強固なネットワーク: 寮生活などで培われた強い絆は、卒業後も続き、社会の様々な分野で活躍するOBとの強固なネットワークを築いています。
函館ラ・サール高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「全国から集まる仲間との寮生活は、一生の財産になった」という声が非常に多いです。 「先生方が熱心で、親身に進路相談に乗ってくれる」といった、手厚いサポート体制を評価する意見も見られます。 「自由な校風の中で、自主的に物事に取り組む力が身についた」という声も多く挙がっています。
気になる点: 「函館駅からバスで20分ほどかかり、アクセスは少し不便」という意見があります。 「進学校なので、勉強はかなり大変。自主的に学習する習慣がないと厳しいかもしれない」という声もあります。 「理系クラスでは、受験で使わない科目も履修する必要があり、非効率だと感じた」という卒業生の意見もありました。
アクセス・通学
函館バス: 函館駅から95系統、82系統、59系統に乗車し、「学園前」バス停で下車、徒歩3分です。
函館市電(路面電車): 「湯の川」電停で下車し、徒歩約12分です。
函館ラ・サール高等学校受験生へのワンポイントアドバイス