奈良県の最南端、雄大な自然に抱かれた十津川村に、全国から生徒が集まるユニークな高校、それが奈良県立十津川高等学校です。1864年設立の「文武館」を前身とする、160年以上の歴史と伝統を誇る学校で、「やればできるを学べる学校(ところ)」をスローガンに、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。十津川高等学校は、一般的な高校とは一味も二味も違う、特別な環境が魅力です。
十津川高等学校の基本情報
十津川高等学校の偏差値・難易度・併願校
十津川高等学校に設置されている学科・コース
文理総合系列: 大学進学や公務員就職など、多様な進路実現を目指す系列です。一人ひとりの目標に合わせたきめ細やかな学習指導が受けられます。幅広い分野に興味があり、自分の可能性をじっくり探したい人におすすめです。 木工芸系列: 十津川の豊かな木材資源を活かし、「ものづくり」の専門的な技術を学びます。伝統的な木工芸の文化に触れながら、実践的なスキルを身につけたい人に最適です。 美術系列: 雄大な自然に囲まれた環境の中で、絵画やデザインなどの美術的な表現技法を学び、豊かな感性を育みます。創造的な活動を通じて、自分を表現したいと考える生徒におすすめです。 地域探究系列: 地域の産業や防災など、十津川村が抱える課題について探究し、問題解決能力を養います。地域社会に貢献したい、実践的な学びを通して社会との関わりを深めたいという意欲のある生徒に向いています。
十津川高等学校の特色・校風
校則: 校則は、社会のルールを守るという観点から定められていますが、生徒の自主性を尊重する雰囲気があるようです。スマホの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールが設けられています。服装に関する規定も、常識の範囲内であれば厳しすぎることはないという声が多いようです。 宿題の量: 宿題の量は、系列や選択科目によって異なりますが、日々の学習習慣を身につけるために適切な量が課される傾向にあります。特に進学を目指す生徒には、補習なども含めて手厚いサポートがあります。 生徒たちの雰囲気: 全国から様々な背景を持つ生徒が集まっているため、多様性を受け入れる穏やかで落ち着いた雰囲気があります。寮生活を通して深い絆が生まれ、学年を超えて仲が良いのも特徴です。 アルバイト: アルバイトは原則として禁止されています。生徒は学業と部活動、そして寮生活に集中することが求められます。 制服: 制服は、男子が詰襟、女子がセーラー服で、落ち着いたデザインが評判です。 土曜授業: 土曜授業は基本的にありませんが、学校行事や模試などが行われることがあります。
十津川高等学校の部活動・イベント
部活動
ボート部: 奈良県で唯一のボート部で、学校のすぐ裏にある二津野ダム湖という絶好の環境で活動しています。高校からボートを始める生徒がほとんどですが、毎年インターハイに出場するなど輝かしい実績を誇っています。 剣道部: 「剣正しからざれば、心正しからず」という言葉を胸に、日本の伝統的な礼節を重んじながら稽古に励んでいます。心・技・体の成長を目指せる部活動です。 その他の部活動: 運動部には硬式野球部、陸上競技部、バレーボール部などがあります。文化部には、木工芸の技術を磨く工芸部や、音楽部、美術部、茶道部、華道部などがあり、生徒たちはそれぞれの興味に合わせて活動を楽しんでいます。
イベント
文化祭・体育祭: 文化祭や体育祭は、学校全体が一つになる大きなイベントです。クラスや部活動ごとに趣向を凝らした発表や展示、競技が行われ、生徒たちの自主性や協調性が発揮されます。 修学旅行: 2年生の秋には修学旅行が実施されます。近年は、学校の創設者ゆかりの地である島根県の隠岐島などを訪れています。事前学習で地域の歴史や文化を深く学び、現地での体験を通して見聞を広める、学びの多い旅行となっています。 郷土学習・地域交流: 十津川村の自然や文化に触れる機会が多く設けられています。地域のお祭りへの参加やボランティア活動などを通して、地域住民との交流を深めています。
十津川高等学校の進学実績
十津川高等学校の特長・アピールポイント
全国から生徒が集まる「全国募集」と「全寮制」: 最大の特長は、全国から生徒を募集していることです。親元を離れ、仲間と共同生活を送る寮生活は、自立心やコミュニケーション能力を育む貴重な経験となります。 実質的な「学費無償」制度: 十津川村の手厚い支援により、授業料や寮費、食費などが補助され、経済的な負担が大幅に軽減されます。これにより、全国どこからでも意欲のある生徒が学ぶ機会を得ることができます。 雄大な自然を活かした学び: 世界遺産・熊野古道が通る豊かな自然環境が、そのまま学びのフィールドです。ボート部の活動や、地域の自然・文化を探究する学習など、ここでしかできない体験が待っています。 地域との強いつながり「郷土学」: 十津川村の歴史や文化、産業について学ぶ「郷土学」という独自の科目があります。地域の人々と交流し、地域が抱える課題について考える実践的な学びを通して、社会に貢献する力を養います。 専門性を深める4つの系列: 総合学科の中に「文理総合」「木工芸」「美術」「地域探究」という特色ある4つの系列を設置。生徒一人ひとりの興味や関心、進路希望に合わせて専門的な知識や技術を深く学ぶことができます。
十津川高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「先生方が親身になって相談に乗ってくれるので、勉強も学校生活も安心して送れる」 「寮生活を通して、一生付き合える仲間ができた」 「自然に囲まれた環境で、のびのびと高校生活を送ることができる」 「少人数なので、先生の目が行き届きやすく、質問もしやすい」 「ボート部や工芸部など、ここでしかできない特別な活動に打ち込める」
気になる点: 「近くにコンビニやお店が少ないので、少し不便に感じることもある」 「全寮制なので、集団生活が苦手な人には向かないかもしれない」 「山間部にあるため、交通の便が良いとは言えない」 「都会の高校のような華やかさはないかもしれない」
アクセス・通学
公共交通機関でのアクセス: 近鉄「大和八木駅」から奈良交通バス(十津川温泉行き)で約4時間、「込之上」バス停下車すぐ。 JR「五条駅」から奈良交通バスで約3時間、「込之上」バス停下車すぐ。 JR「新宮駅」から奈良交通バスで約2時間、「込之上」バス停下車すぐ。
十津川高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

