福岡県飯塚市にある嘉穂東高等学校は、1910年(明治43年)に嘉穂郡立技芸女学校として創立された、110年以上の歴史と伝統を誇る男女共学の県立高校です。 校訓に「清純・礼節・理智・勇気」を掲げ、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。 筑豊地区で唯一の英語科を持つなど、特色ある教育活動を展開しており、地域からの信頼も厚い学校です。

嘉穂東高等学校は、普通科と英語科の2つの学科を設置し、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応できるカリキュラムが魅力です。 落ち着いた環境の中で、勉強や部活動に集中したいと考えている受験生にとって、嘉穂東高等学校は非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。

この記事では、そんな嘉穂東高等学校について、偏差値や難易度、設置されている学科、学校生活の様子、部活動や進学実績まで、受験生や保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。ぜひ、志望校選びの参考にしてください。

嘉穂東高等学校の基本情報

以下に嘉穂東高等学校の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 福岡県立嘉穂東高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒820-0003 福岡県飯塚市立岩1730-5
代表電話番号 0948-22-0071
公式サイト https://kahohigashi.fku.ed.jp/

嘉穂東高等学校の偏差値・難易度・併願校

嘉穂東高等学校を目指す上で気になる偏差値や難易度、そして併願校について見ていきましょう。

学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。

  • 普通科:50

  • 英語科:49

同じくらいの偏差値の高校としては、近隣の公立高校では田川高校や直方高校などが挙げられます。ただし、福岡県の公立高校入試では、原則として他の公立高校を併願することはできません。

合格に必要な内申点の目安は、情報源によって異なりますが、30台前半から中盤あたりが一つの目安となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。

嘉穂東高等学校の主な併願校としては、近隣の私立高校である飯塚高等学校や近畿大学附属福岡高等学校、少し範囲を広げると自由ケ丘高等学校などが考えられます。これらの私立高校は、嘉穂東高等学校の受験生の多くが滑り止めとして受験する傾向があります。

嘉穂東高等学校に設置されている学科・コース

嘉穂東高等学校には、普通科と英語科の2つの学科が設置されており、それぞれの目標に合わせて学ぶことができます。

  • 普通科

    • どんなことを学ぶ場所か:幅広い教養を身につけ、生徒一人ひとりの第一希望進路の実現を目指します。2年生から文系・理系に分かれ、3年生ではさらに私立文系、文理系、理系、公務員の4コースに細分化され、専門性を高めていきます。

    • どんな生徒におすすめか:大学進学から就職まで、幅広い進路を考えている生徒や、高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたい生徒におすすめです。

  • 英語科

    • どんなことを学ぶ場所か:筑豊地区で唯一設置されている英語の専門学科です。 実用的な英語力の習得を目指し、3名の外国人英語教師による授業や、海外語学研修、文化祭での英語劇など、独自のプログラムが充実しています。

    • どんな生徒におすすめか:英語が好きで、将来は語学力を活かした仕事に就きたい、あるいは国際的な分野で活躍したいと考えている生徒に最適です。

嘉穂東高等学校の特色・校風

嘉穂東高等学校は、「文武両道」と「落ち着いた雰囲気」がキーワードとして挙げられる学校です。伝統的に真面目で落ち着いた校風で知られています。

  • 宿題の量:他の進学校と比較すると、宿題の量は標準的か、やや多めという声があります。特に長期休暇中の課題は計画的に進める必要があるようです。

  • 校則:校則は比較的厳しいという口コミが多く見られます。 特に、校内でのスマートフォン使用は禁止されており、電源を切ってカバンに入れ、廊下に置く決まりになっています。 アルバイトも原則禁止です。 服装や頭髪に関する指導も定期的に行われるため、自由な校風を求める生徒には窮屈に感じられるかもしれません。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多いようです。SNSで見るような「キラキラした高校生活」とは少し違うかもしれませんが、その分、学習や部活動に集中できる環境が整っていると言えます。

  • 制服の評判:制服は伝統的なデザインで、特に女子生徒の夏服と冬服のセーラー服は清楚で可愛いと評判です。男子は一般的な黒の学ランです。

  • 土曜授業:希望者向けの土曜セミナー(課外授業)が実施されており、学習意欲の高い生徒をサポートする体制が整っています。

嘉穂東高等学校の部活動・イベント

部活動

嘉穂東高等学校は部活動が盛んで、多くの生徒が文武両道を目指して活動に励んでいます。

運動部では、特に水泳部が強豪として知られています。 近年では、男子バスケットボール部が39年ぶりに筑豊大会で優勝したり、サッカー部が県リーグ2部に昇格したりと、他の部活動も活発です。 文化部では、放送部が県大会に出場するなど、各部がそれぞれの目標に向かって熱心に活動しています。

イベント

嘉穂東高等学校の学校生活を彩るイベントも充実しています。

  • 東風祭(とうふうさい):毎年6月に行われる文化祭です。 クラスごとの展示やステージ発表、文化部の発表などがあり、大変な盛り上がりを見せます。特に英語科の生徒による英語劇は、東風祭の目玉の一つとなっています。

  • 体育祭:9月に行われる体育祭は、学年やクラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。全校生徒による応援合戦は圧巻で、生徒たちの一体感が生まれる一大イベントです。

  • 修学旅行:2年生の冬に実施されます。近年は普通科がスキー研修、英語科が海外語学研修など、学科の特色に合わせた研修旅行が行われていましたが、今後は国内研修に一本化される予定です。海外研修は希望制のオプションとして提供されるようになります。

嘉穂東高等学校の進学実績

嘉穂東高等学校は、生徒の多様な進路希望を実現するための手厚いサポート体制が整っており、国公立大学から私立大学、専門学校、就職まで幅広い進路実績を誇ります。

近年の主な進学実績を見ると、国公立大学では九州大学、九州工業大学、福岡教育大学などの地元の大学を中心に合格者を出しています。また、難関私立大学では、西南学院大学や福岡大学への進学者が多い傾向にあります。

進学実績を支える取り組みとして、1年生から希望者制の課外授業を導入しているほか、土曜セミナーの実施など、生徒の学力向上をサポートする体制が充実しています。 公務員を目指す生徒向けのコースも設置されており、公務員試験対策にも力を入れています。

嘉穂東高等学校の特長・アピールポイント

嘉穂東高等学校には、他の高校にはない独自の魅力がたくさんあります。

  • 筑豊地区唯一の英語科:専門的な英語教育を受けられる環境は、将来グローバルに活躍したい生徒にとって大きな魅力です。

  • 充実した進路指導:大学進学から公務員、就職まで、生徒一人ひとりの希望に合わせた丁寧な進路指導が受けられます。

  • 伝統ある学校行事:100年以上の歴史の中で育まれた文化祭や体育祭は、生徒たちにとって忘れられない思い出になります。

  • 落ち着いた学習環境:真面目で落ち着いた校風の中、集中して学習に取り組むことができます。

  • ICTを活用した授業:ICT機器を積極的に活用し、アクティブ・ラーニングを取り入れた分かりやすい授業を展開しています。

  • 地域との連携:小学生との英語交流授業など、地域に根差した活動も積極的に行っています。

  • 抜群の交通アクセス:JR新飯塚駅から徒歩約12分と、公共交通機関での通学に非常に便利な立地です。

嘉穂東高等学校の口コミ・評判のまとめ

嘉穂東高等学校の在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」

    • 「駅から近くて通学が便利」

    • 「落ち着いた環境で勉強に集中できる」

    • 「部活動が盛んで、文武両道を目指せる」

    • 「伝統行事が楽しく、クラスの団結力が深まる」

  • 気になる点:

    • 「校則が厳しい。特にスマホの使用禁止は不便」

    • 「施設が少し古いと感じる部分がある」

    • 「いわゆる『キラキラした高校生活』をイメージしているとギャップを感じるかもしれない」

    • 「課題が多いと感じることがある」

アクセス・通学

嘉穂東高等学校は交通の便が良い場所にあります。

  • 最寄り駅:JR福北ゆたか線・後藤寺線「新飯塚駅」から徒歩約12分

  • バス:西鉄バス「嘉穂東高校」バス停下車、徒歩1分

飯塚市を中心に、田川市、直方市、嘉麻市など、筑豊地区の広い範囲から生徒が通学しています。駅からのアクセスが良いため、電車通学の生徒が多いようです。

嘉穂東高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

嘉穂東高等学校は、落ち着いた環境でしっかりと勉強に打ち込みたい、そして部活動や学校行事にも全力で取り組みたいという、真面目で意欲的な生徒にぴったりの学校です。特に、将来の目標が明確で、それに向かって努力を続けられる人、あるいは高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたいと考えている人には、素晴らしい3年間が待っているでしょう。

受験勉強においては、まず中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが大切です。嘉穂東高等学校の入試では、特定の教科だけでなく、5教科全体のバランスの取れた学力が求められます。苦手科目を作らないように、計画的に学習を進めましょう。また、内申点も合否に影響しますので、日々の授業態度や提出物なども大切にしてください。

嘉穂東高等学校で、充実した高校生活を送りませんか。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。