三重県立四日市西高等学校は、四日市市の西部に位置し、落ち着いた環境の中で勉学や部活動に打ち込める学校です。地元では「四西(よんにし)」や「西高(にしこう)」の愛称で親しまれています。自主・自律をモッ トーに、生徒一人ひとりの主体性を尊重する自由な校風が魅力です。

この学校の大きな特徴は、普通科の中に、より専門的な学びを深められる「比較文化・歴史コース」と「数理情報コース」という進学に特化したコースを設置している点です。これにより、早い段階から自分の興味や進路に合わせた学習に集中できる環境が整っています。また、11年連続で卒業生の1割以上が国公立大学に合格するなど、着実な進学実績も四日市西高等学校の魅力の一つです。

この記事では、そんな四日市西高等学校の偏差値や難易度、学校生活のリアルな様子、部活動や進学実績まで、皆さんが気になるポイントを徹底的に掘り下げていきます。この記事を読めば、きっと「四西」がどんな学校なのか、具体的にイメージできるようになるはずです。

四日市西高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 三重県立四日市西高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒512-1211 三重県四日市市桜町6100
代表電話番号 059-326-2010
公式サイト https://424hs.jp/

四日市西高等学校の偏差値・難易度・併願校

四日市西高等学校の偏差値は、コースによって少し異なります。自分の学力や目指したいレベルと照らし合わせてみましょう。

  • 普通科 数理情報コース:58程度

  • 普通科 比較文化・歴史コース:58程度

  • 普通科 普通コース:52程度

(※上記の偏差値は複数の情報を参考にしていますが、模試によって変動する可能性があります。)

同じくらいの偏差値の高校としては、桑名西高校や神戸高校(普通科)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、普通コースで30前後、数理情報・比較文化歴史コースでは34以上が一つの目安と言われていますが、あくまで参考程度に考えてください。三重県の公立高校入試は当日の学力検査の比重も大きいため、内申点に加えて、入試本番でしっかりと得点できる実力をつけておくことが重要です。

三重県の高校受験では、公立高校同士の併願はできません。そのため、四日市西高等学校を受験する場合、併願校は私立高校を選ぶことになります。主な併願校としては、暁高等学校、津田学園高等学校、海星高等学校、四日市メリノール学院高等学校などが挙げられることが多いようです。

四日市西高等学校に設置されている学科・コース

四日市西高等学校には、普通科の中に3つのコースが設置されています。自分の興味や将来の夢に合わせてコースを選べるのが大きな魅力です。

  • 普通科 普通コース

    • 1年生で基礎学力を固め、2年生から文系・理系に分かれてそれぞれの進路実現を目指します。幅広い進路に対応できるカリキュラムが組まれています。

  • 普通科 比較文化・歴史コース

    • 文系の進学コースという位置づけです。国公立大学や難関私立大学の文系学部を目指す人、歴史や文化、国際関係などに強い興味がある人におすすめです。

  • 普通科 数理情報コース

    • 理系の進学コースという位置づけです。国公立大学や難関私立大学の理系学部を目指す人、数学や科学、情報分野に探究心がある生徒に最適なコースです。

四日市西高等学校の特色・校風

四日市西高等学校の校風は、「自主・自律」という言葉に象徴されるように、生徒の主体性を尊重する自由な雰囲気が特徴です。

  • 宿題の量

    • 英語、数学、国語では週課題が出され、それと連動した小テストが実施されるなど、家庭学習の習慣化を図る取り組みがあります。決して少なくはないという声が多いようです。

  • 校則

    • 校則は、他の高校と比較するとやや厳しめという意見が見られます。特にスマートフォンの使用に関しては、朝のSHRから帰りのSHRまで校内での使用は原則禁止されているようです。ただし、近年は生徒会を中心に校則を見直す動きもあり、少しずつ変化している部分もあるようです。

  • 生徒たちの雰囲気

    • 真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、行事などでは非常に盛り上がるなど、オンとオフの切り替えが上手な生徒が多いようです。

  • アルバイト

    • 原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は学校の許可を得て行うことが可能です。

  • 制服

    • 2024年度入学生から制服がリニューアルされました。女子はスカートとスラックス、リボンとネクタイを選択できるなど、より現代的なデザインになっているようです。

  • 土曜授業

    • 基本的に土曜授業はありません。

四日市西高等学校の部活動・イベント

四日市西高等学校は、運動部・文化部ともに活動が盛んです。多くの部が県大会や東海大会に出場するなど、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 運動部

    • 男子バスケットボール部はインターハイ出場経験があり、強豪として知られています。ハンドボール部や弓道部なども活発に活動しており、専用のグラウンドや弓道場など、施設が充実しているのも魅力です。

  • 文化部

    • 吹奏楽部や演劇部、美術部など、様々な文化部があります。特に珍しい部活動として「漫画文芸研究会」や「自然研究会」などがあり、自分の興味をとことん追求することができます。

学校生活を彩るイベントも四日市西高校の大きな魅力の一つです。

  • 文化祭

    • 「西高祭」と呼ばれ、非常に盛り上がることで知られています。特に2年生は文化会館のステージでクラスごとに演劇やダンスなどを披露する発表があり、クラスの団結力が一層深まる機会となっています。

  • 体育祭

    • 以前は「陸上記録会」という名称でしたが、生徒の要望などもあり、より楽しめる種目を増やした「体育祭」としてリニューアルされました。クラスカラーを基にした応援合戦など、学校全体が一体となって楽しみます。

  • クラスマッチ

    • 年に2回、球技を中心に開催されます。学年を超えて対戦することもあり、先輩後輩の交流も深まります。

  • 修学旅行

    • 例年、2年生の秋に実施されます。最近では長崎や福岡などを訪れているようです。

四日市西高等学校の進学実績

四日市西高等学校は、地域でも信頼される進学校として、安定した進学実績を誇っています。特に、国公立大学への進学に力を入れています。

  • 国公立大学

    • 近年の実績では、名古屋大学、三重大学をはじめ、信州大学、岐阜大学、三重県立看護大学など、国公立大学に多数の合格者を出しています。11年連続で卒業生の1割以上が国公立大学に合格しているのは、素晴らしい実績です。

  • 難関私立大学

    • 南山大学、同志社大学、立命館大学など、東海・関西圏の難関私立大学にも合格者を出しています。

  • その他の進路

    • その他、中京大学、名城大学、愛知淑徳大学など、地元の有力私立大学に多数の合格者を輩出しています。また、看護・医療系の専門学校へ進学する生徒もいます。

進学実績を支える取り組みとして、週課題や小テストによる基礎学力の定着、進路希望に応じたきめ細やかなクラス編成、個人面談の充実などが挙げられます。

四日市西高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、四日市西高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 進路に合わせた3つのコース制

    • 普通コースに加え、文系・理系の進学に特化した「比較文化・歴史コース」「数理情報コース」があり、早期から専門性を高められます。

  • 充実した学校施設

    • 各教室のエアコン完備はもちろん、コンピュータ室が3室あるほか、各種実験室、トレーニングルーム、各部活動の専用グラウンドなどが整備されています。

  • 生徒主体で盛り上がる学校行事

    • 文化祭や体育祭は生徒会が中心となって企画・運営され、学校全体が大きな熱気に包まれます。

  • 着実な国公立大学への進学実績

    • 11年連続で卒業生の1割以上が国公立大学に現役で合格しており、手厚い進路指導が期待できます。

  • リニューアルされた新しい制服

    • 2024年度から導入された新制服は、生徒の意見も取り入れられ、選択肢の多い現代的なデザインで評判が良いようです。

  • 四西手帳「Y. West Standard」の活用

    • 生徒が作成に参加するオリジナルの手帳を導入し、PDCAサイクルを意識しながら自己管理能力を育む取り組みを行っています。

四日市西高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声を集めてみました。

  • 良い点

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」

    • 「文化祭や体育祭などの行事が本当に楽しく、一生の思い出になる」

    • 「自主性を重んじる校風なので、自分で考えて行動する力が身についた」

    • 「部活動に本気で打ち込める環境が整っている」

    • 「図書館が充実していて、静かに勉強できる」

  • 気になる点

    • 「最寄り駅から坂道を15分ほど歩く必要があり、少し遠い」

    • 「校舎の一部は少し古いと感じる部分がある」

    • 「校則が他校に比べて少し厳しいかもしれない(特にスマホ)」

    • 「課題や小テストが多く、勉強は結構大変」

アクセス・通学

四日市西高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 近鉄湯の山線「桜駅」から徒歩約15分。

  • 近鉄四日市駅前のバスのりばから、三重交通バス「桜花台行き」に乗車し、「桜台口」バス停で下車、そこから徒歩約5分。

通学している生徒は、四日市市内を中心に、菰野町や鈴鹿市など近隣の市町からも多く集まっているようです。

四日市西高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、四日市西高等学校を目指す君にメッセージを送ります。

四日市西高等学校は、「自由な校風の中で、勉強も部活も行事も、全部に全力で取り組みたい!」と考えている君にぴったりの学校です。「比較文化・歴史コース」や「数理情報コース」は、特定の分野への探究心や、高いレベルの大学進学を目指す意欲のある生徒に特におすすめします。この学校の「自主・自律」の精神は、君が高校生活を通して大きく成長するための最高の土台になるはずです。

受験勉強においては、まずは中学校の基礎・基本を徹底的に固めることが何よりも大切です。特に、英語・数学・国語は、どのコースに進むにしても重要になりますので、苦手を作らないようにバランス良く学習を進めてください。そして、もし「比較文化・歴史コース」や「数理情報コース」の前期選抜を考えているなら、学校の成績(内申点)も非常に重要になります。日々の授業を大切にし、定期テストでしっかり結果を出すことを心がけましょう。四日市西高等学校で、充実した3年間を送れるよう、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。