三重県立四日市農芸高等学校は、ただの「農業高校」という言葉だけでは語りきれない、多彩な魅力にあふれた専門高校です。広大な敷地と緑豊かな環境の中で、農業や食品、環境、そして生活文化といった、私たちの暮らしに直結する専門的な知識と技術を、実習を通して体験的に学ぶことができます。将来の夢がはっきりと決まっている人はもちろん、「何かを専門的に学んでみたい」「体を動かしながら学ぶのが好き」という人にとっても、四日市農芸高等学校での3年間は、きっとかけがえのない財産になるでしょう。
四日市農芸高等学校の基本情報
四日市農芸高等学校の偏差値・難易度・併願校
生活文化科: 49 農業科学科・食品科学科・環境造園科: 43
四日市農芸高等学校に設置されている学科・コース
農業科学科 どんなことを学ぶ?:野菜や草花の栽培、ニワトリなどの動物の飼育を通して、食料生産の基礎を学びます。 どんな生徒におすすめ?:作物を育てたり、動物の世話をしたりすることが好きな人、生命の尊さを学びたい人。
食品科学科 どんなことを学ぶ?:パンやジャムなどの加工品づくりや、食品の成分分析、新商品の開発など、「食」に関する科学的な知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめ?:料理やお菓子作りが好きな人、食の安全や商品開発に興味がある人。
環境造園科 どんなことを学ぶ?:庭園のデザインや施工、植物の管理、自然環境の保全など、緑豊かな空間づくりについて学びます。 どんな生徒におすすめ?:ガーデニングや自然が好きな人、環境問題に関心がある人、デザインやものづくりに興味がある人。
生活文化科 どんなことを学ぶ?:調理、製菓、被服、保育、福祉など、生活に密着した幅広い分野の知識と技術を学びます。 どんな生徒におすすめ?:衣食住や人の暮らしに関わる分野に幅広く興味がある人、将来、食やファッション、福祉の分野で活躍したい人。
四日市農芸高等学校の特色・校風
宿題の量:専門的な実習やレポートが多く、決して少なくはないようです。しかし、自分の興味のある分野の課題なので、やりがいを感じながら取り組む生徒が多いという声があります。 校則:頭髪や服装に関する指導は、他の高校と比較するとやや厳しいという意見が見られます。 例えば、男子の頭髪は耳や襟にかからない長さ、女子も華美な髪留めは禁止など、細かな規定があるようです。 アルバイトは原則禁止ですが、長期休業中など、届け出をすれば可能な場合もあります。 スマートフォンは校内での使用が許可されているようですが、授業中や集会での使用は禁止されています。 生徒たちの雰囲気:専門分野を学びたいという目的意識を持った生徒が多く、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。学科やコースごとにクラスが分かれているため、同じ目標を持つ仲間と深く学び合える環境です。 制服の評判:男女ともにブレザータイプで、落ち着いたデザインが特徴です。 ベストやセーターもあり、季節に応じて着こなしのバリエーションがあります。 スカート丈など、着こなしに関する指導は比較的厳しいという声も聞かれます。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。
四日市農芸高等学校の部活動・イベント
部活動
馬術部:県内の高校で唯一の馬術部があり、全国大会にも出場する強豪として知られています。馬の世話から乗馬技術の習得まで、本格的な活動を行っています。 農業クラブ:農業に関する様々なプロジェクト活動や研究発表を行い、全国規模の大会で優秀な成績を収めています。学科での学びをさらに深めたい生徒に人気です。 ラグビー部:全国大会への出場経験も豊富な強豪部です。 その他:運動部では陸上競技部やバスケットボール部、文化部では吹奏楽部や美術部、茶道部などが活発に活動しています。
イベント
農芸祭(文化祭):毎年秋に開催される最大のイベントです。生徒たちが実習で生産した野菜や花、卵、パン、ジャムなどの加工品を販売する「みのりの丘マーケット」には、毎年多くの地域住民が訪れ、長蛇の列ができるほどの人気です。 各クラスや文化部による展示や発表もあり、学校中が活気に満ちあふれます。 体育祭:学科対抗で行われるなど、農芸高校ならではの工夫が凝らされています。クラスや学科の団結力が一層深まる一日です。 修学旅行:行き先は年によって異なりますが、沖縄など国内が中心のようです。仲間との絆を深める貴重な機会となっています。 農業クラブ各種大会:日頃の研究や学習の成果を発表する場として、意見発表会やプロジェクト発表会などが開催されます。
四日市農芸高等学校の進学実績
国公立大学:三重大学など、地域の国公立大学へ進学する生徒がいます。特に、生物資源学部など、高校での学びと関連の深い学部への進学が見られます。 私立大学:農業系の大学や、栄養学、家政学などを学べる大学への進学者が多い傾向にあります。指定校推薦の枠も充実しているようです。 専門学校:調理、製菓、ファッション、保育、福祉、造園、動物関連など、高校で学んだ専門分野をさらに深めるために専門学校へ進学する生徒が多数います。 就職:農業法人、食品関連企業、造園会社、福祉施設など、県内を中心に多くの企業から求人があり、就職に強いのも四日市農芸高等学校の魅力の一つです。公務員(農業職など)になる卒業生もいます。
四日市農芸高等学校の特長・アピールポイント
広大な敷地と充実した実習施設:校内には水田、畑、果樹園、温室、畜舎、食品加工室、庭園など、専門的な学びを深めるための施設が揃っています。 実際に体を動かしながら学ぶ「本物」の体験ができます。 専門資格の取得に強い:危険物取扱者、フォークリフト運転者、ボイラー技士、食物調理技術検定、保育技術検定など、将来に役立つ多くの専門資格の取得を学校がサポートしてくれます。 地域に開かれた「みのりの丘マーケット」:生徒が生産した農産物や加工品を地域の人々に直接販売する実習は、実践的な学びの場であると同時に、地域交流の貴重な機会となっています。 県内唯一の「馬術部」:馬という大きな動物と心を通わせる経験は、他では得られない大きな成長につながります。 「学校の公園化」プロジェクト:生徒たちが主体となって校内の緑化を進め、地域住民の憩いの場となるような美しいキャンパスづくりに取り組んでいます。
四日市農芸高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「専門的な知識や技術が身につき、将来の夢に直結する学びができる」 「実習が多く、座学だけでは得られない楽しさや達成感がある」 「同じ目標を持つ友達と出会え、充実した高校生活を送れる」 「先生方が専門分野に詳しく、親身に相談に乗ってくれる」 「自然豊かな環境で、のびのびと過ごせる」 「就職にも進学にも強く、進路の選択肢が広い」
気になる点: 「実習では土や動物に触れるので、虫が苦手な人や汚れるのが嫌な人には向かないかもしれない」 「最寄り駅から少し歩くので、アクセスが少し不便に感じることもある」 「校則が他の高校に比べて少し厳しいと感じることがある」 「学科によってクラスの雰囲気がかなり違う」 「専門科目の勉強は大変で、予習・復習が欠かせない」
アクセス・通学
最寄り駅:JR関西本線・伊勢鉄道「河原田駅」から徒歩約10分 バス:三重交通バス「高岡団地」バス停から徒歩約7分
四日市農芸高等学校受験生へのワンポイントアドバイス