国士舘高等学校は、100年以上の歴史を持つ、文武両道を重んじる私立の共学校です。世田谷の落ち着いた環境の中で、「誠意・勤労・見識・気魄」という建学の精神に基づき、社会のために貢献できる人材の育成を目指しています。単に学力を伸ばすだけでなく、武道や多彩な学校行事を通じて、強い精神力や仲間との絆を育むことを大切にしているのが国士舘高等学校の大きな魅力です。
国士舘高等学校の基本情報
国士舘高等学校の偏差値・難易度・併願校
普通科選抜コース:55 普通科進学コース:51
国士舘高等学校に設置されている学科・コース
選抜クラス(1年次)
国公立大学や難関私立大学への進学を目指すクラスです。応用力の養成に重点を置いた授業が展開されます。 進学クラス(1年次)
国士舘大学をはじめとする多様な大学への進学を目指すクラスです。基礎学力の定着を重視し、幅広い進路に対応します。 類型(2年次から) 文系Ⅰ類 :国士舘大学以外の難関私立大学(文系)を目指す生徒におすすめです。文系Ⅱ類 :国士舘大学への内部進学を主眼に置いている生徒に適しています。文系Ⅲ類 :スポーツ系の大学・学部への進学を希望し、部活動と勉強を両立させたい生徒に最適です。理系 :国士舘大学理工学部や、他大学の理工・医・薬・看護系学部への進学を目指す生徒におすすめです。
国士舘高等学校の特色・校風
校則や学校生活について
校則は、他の私立高校と比較すると厳しいという声が多いようです。特に頭髪や服装に関する指導はしっかりしているとの口コミが見られます。スマートフォンの使用については、朝礼で回収され、終礼時に返却されるというルールのようです。アルバイトは原則として禁止されています。土曜日は、1年生は自由選択授業、2年生の一部クラスでは通常授業が行われています。 生徒の雰囲気
部活動に真剣に取り組む生徒が多く、活気がある一方で、全体的には真面目で礼儀正しい生徒が多いという印象です。 特に運動部は全国レベルで活躍している部も多く、学校全体で応援する一体感があります。 制服
制服は、男子が伝統的な黒の詰襟、女子は紺のブレザーです。派手さはありませんが、品があり、きちんとした印象を与えると評判のようです。 学習環境
放課後や部活動後に利用できる自習室「K-Improve」が夜8時半まで開放されており、学習サポートが充実しています。 また、ICT教育にも力を入れており、各教室に電子黒板が設置されるなど、設備が整っているとの声もあります。
国士舘高等学校の部活動・イベント
部活動
柔道部 :全国大会常連校であり、数々の輝かしい実績を持つ名門です。硬式野球部 :甲子園出場経験もある強豪で、専用のグラウンドなど施設も充実しています。サッカー部 :都内でも有力校として知られ、多くの生徒が活躍しています。チアリーディング部 :全国大会でも活躍しており、体育祭や文化祭などの学校行事を大いに盛り上げてくれます。
イベント
体育祭 :6月に行われる体育祭は、学校全体が熱気に包まれる一大イベントです。 棒倒しや騎馬戦など、迫力ある伝統的な競技が多く、生徒たちはクラスや団のために全力で競い合います。 部活動対抗リレーも大きな見どころの一つです。秋楓祭(文化祭) :11月に開催される文化祭は「秋楓祭(しゅうふうさい)」と呼ばれ、多くの来場者で賑わいます。 各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、模擬店などを行い、日頃の活動の成果を披露します。修学旅行 :2年次の12月に実施されます。 行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。武道大会・寒稽古 :「心学」を教育の柱とする国士舘ならではの行事です。 厳しい寒さの中で心身を鍛える寒稽古や、日頃の武道の成果を発揮する武道大会を通じて、精神的な成長を促します。
国士舘高等学校の進学実績
国士舘大学への内部進学
例年、卒業生の半数近くが内部推薦制度を利用して国士舘大学の各学部(政経、理工、法、文、経営、体育、21世紀アジア学部)へ進学しています。 一定の学業成績基準を満たすことで、受験資格を得られるのが魅力です。 主な大学合格実績(2024年既卒生含む) 難関私立大学:立教大学(1)、中央大学(1)、法政大学(4)など、GMARCHレベルの大学にも合格者を出しています。 その他私立大学:日本大学(15)、東洋大学(6)、駒澤大学(5)、専修大学(11)など、日東駒専をはじめとする多くの大学に合格実績があります。 指定校推薦も、日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学など多数の枠があるようです。
国士舘高等学校の特長・アピールポイント
国士舘大学との高大連携
約半数の生徒が内部推薦で国士舘大学に進学できるという大きな強みがあります。 大学の施設を利用できたり、大学の授業を先取りして単位を取得できるプログラムがあったりと、早い段階から大学での学びを意識できる環境です。 充実したスポーツ施設と全国レベルの部活動
柔道、野球、サッカーなどをはじめ、全国大会で活躍する部活動が多数あります。 人工芝のグラウンドや室内プールなど、大学と共用の充実した施設で思い切り練習に打ち込めます。 「心」を育てる独自の教育プログラム
建学の精神に基づき、武道や礼法を授業に取り入れています。 寒稽古や武道大会といった行事を通じて、強い精神力と礼節を重んじる心を養います。 面倒見の良い手厚い進路指導
1年次から計画的な進路指導が行われ、生徒一人ひとりの目標実現をサポートします。 放課後も利用できる自習室「K-Improve」は、集中して学習に取り組める環境として生徒からも好評です。 防災・ボランティア教育への取り組み
防災士の資格取得を目指す講座が予定されているなど、社会貢献への意識を高めるユニークな教育も行っています。 世田谷の落ち着いた学習環境
吉田松陰を祀る松陰神社の近くに位置し、周辺には区役所や図書館などの公共施設も多く、落ち着いて学習に取り組める理想的な環境です。 熱気と一体感に溢れる学校行事
体育祭や文化祭は非常に盛り上がり、学校全体が一つになります。 生徒主体の運営を通じて、自主性や協調性を育むことができます。
国士舘高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「先生方が熱心で、進路相談にも親身に乗ってくれる」という声が多く聞かれます。特に大学受験に向けてのサポートが手厚いと感じる生徒が多いようです。 「部活動がとても盛んで、高いレベルで文武両道を目指せる」という点は、多くの生徒にとって大きな魅力となっています。 「施設が綺麗で充実している」という意見も多く、特に体育関連の施設は大学と共用で使えるため、非常に環境が良いようです。 「礼儀や挨拶をしっかり教えてくれるので、社会に出てから役立つ」といった、人間教育の面を評価する声も目立ちます。 「体育祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」という口コミも多く、学校生活の良い思い出になっているようです。
気になる点 「校則が他校に比べて厳しい」と感じる生徒は少なくないようです。特に、頭髪や服装、スマートフォンの使用に関するルールについては、入学前に確認しておくと良いでしょう。 「最寄り駅から少し歩くのが難点」という声もあります。複数の駅からアクセス可能ですが、いずれも徒歩で10分前後の時間がかかるようです。 「国士舘大学への進学者が多いため、他大学を目指す生徒は強い意志が必要になるかもしれない」という意見も見られました。
アクセス・通学
東急世田谷線 「松陰神社前駅」より徒歩約6~8分 東急世田谷線 「若林駅」より徒歩約7~8分 東急世田谷線 「世田谷駅」より徒歩約8~10分 小田急線 「梅ヶ丘駅」より徒歩約13分
国士舘高等学校受験生へのワンポイントアドバイス