埼玉県立常盤高等学校は、埼玉県内で唯一、看護師を養成するための専門教育を行う公立高校です。高校3年間に加えて専攻科2年間、合計5年間の「5年一貫教育」を通して、最短ルートで看護師国家試験の受験資格を得られるのが最大の特長です。中学生の皆さんのなかには、「将来、人の役に立つ仕事がしたい」「看護師に憧れている」という人も多いのではないでしょうか。
埼玉県立常盤高等学校の基本情報
埼玉県立常盤高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値・難易度
看護科: 53 – 56
主な併願校
主な併願校の例 埼玉栄高等学校(保健医療科) 浦和実業学園高等学校 国際学院高等学校(看護科)
埼玉県立常盤高等学校に設置されている学科・コース
看護科
5年一貫教育の最初の3年間を担う学科です。 普通科目に加えて、1年生の時から「基礎看護」や「人体の構造と機能」といった専門科目を学び始めます。 看護師になりたいという強い意志を持つ人におすすめです。 看護専攻科
看護科の3年間を修了した生徒全員が進学する2年間の課程です。 より高度な専門知識や技術を学び、病院などでの臨地実習が本格化します。 5年間の課程をすべて修了すると、看護師国家試験の受験資格が得られます。
埼玉県立常盤高等学校の特色・校風
校風のキーワード: 看護への高い志、規律と実践、仲間との絆宿題・課題: 看護に関する専門的なレポートや実習記録など、課題の量は多い傾向にあります。日々の予習・復習が欠かせないようです。校則: 病院実習があるため、頭髪や服装に関する校則は、他の高校に比べて厳しいと言われています。 特に、髪の色やスカート丈、化粧、ピアスなどについては厳しく指導されるようです。これは、医療従事者としての自覚と責任感を育むための大切な指導の一環です。スマホの校内での使用は、一定のルールのもとで許可されているようですが、授業中の使用はもちろん禁止です。生徒たちの雰囲気: 「看護師になる」という同じ夢を持つ仲間が集まっているので、お互いに支え合い、高め合う真面目な生徒が多いようです。グループワークや実習も多いため、自然と協調性が身につきます。アルバイト: 勉強や実習、課題に追われる毎日なので、アルバイトをしている生徒は少ないようです。学校として禁止はされていないようですが、学業との両立はかなり大変だと考えた方が良いでしょう。制服: 紺色のブレザーが基調の制服で、生徒からの評判は良いようです。 清潔感があり、医療の道を志す生徒にふさわしいデザインとされています。土曜授業: 土曜授業は基本的にないようです。
埼玉県立常盤高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 は、バレーボール部、バスケットボール部、バドミントン部、ソフトテニス部、硬式テニス部などがあります。文化部 は、軽音楽部、吹奏楽部、茶道部などがあります。特に特色があるのは JRC部 です。 青少年赤十字の精神に基づき、救急救命技術の向上を目指したり、ボランティア活動に積極的に取り組んだりと、看護を志す生徒ならではの活動をしています。
イベント
戴帽式(たいぼうしき): 看護の道を歩む決意を新たにする、最も重要で神聖な儀式です。 一定の基礎学習を終えた生徒たちが、看護師の象徴であるナースキャップを与えられ、ナイチンゲール像から灯りを受け継ぎます。 この式典を通して、看護師としての責任の重さと誇りを深く胸に刻みます。ときわ祭(文化祭): 一般的な高校の文化祭に加えて、血圧測定や手洗い指導、身体測定などの看護体験コーナーが設けられるのが大きな特徴です。地域の方々との交流の場にもなっています。修学旅行: 看護科2年次に実施されます。以前は沖縄で平和学習やひめゆり学徒隊の歴史について学んでいましたが、近年は広島・関西方面となっています。臨地実習: 1年生の時から学年に応じて病院や福祉施設などで行われます。 5年間で段階的に、より専門的な実習へと進んでいきます。
埼玉県立常盤高等学校の進学実績
看護師国家試験の高い合格率
常盤高校の最大の強みは、なんといっても看護師国家試験の合格率の高さです。近年、新卒者の合格率はほぼ100%を維持しており、これは全国的に見ても非常に高い水準です。 5年一貫のきめ細やかな指導と、生徒たちの努力の賜物と言えるでしょう。 主な就職先
卒業生の多くは、看護師として埼玉県内の県立病院や大学病院、総合病院などに就職します。 5年間の実習でお世話になった病院に就職するケースも多いようです。 進学
大多数が就職しますが、一部の生徒はさらに学びを深めるために大学の看護学部に3年次編入したり、保健師や助産師の養成学校へ進学したりする道も選んでいます。
埼玉県立常盤高等学校の特長・アピールポイント
最短5年で看護師を目指せる
高校入学から5年で看護師国家試験の受験資格が得られる「5年一貫教育」が最大の特長です。 一般的なルート(高校3年+大学・専門学校3〜4年)よりも1〜2年早く看護師になることができます。 驚異的な看護師国家試験合格率
新卒者の国家試験合格率は、長年にわたりほぼ100%を達成しています。 手厚いサポート体制と高い教育水準の証です。 充実した臨地実習
1年生の早い段階から病院などの医療現場を体験できる実習が豊富に用意されています。 5年間を通して段階的に専門的な実習へと進み、実践力を養います。 看護師への志を高める「戴帽式」
ナースキャップを受け継ぐ伝統的で神聖な儀式「戴帽式」は、看護の道へ進む自覚と誇りを育む、他校にはない貴重な経験です。 同じ夢を持つ仲間との深い絆
「看護師になる」という共通の目標を持った仲間たちと5年間を共に過ごすため、強い連帯感が生まれます。大変な実習や国家試験の勉強も、仲間と支え合いながら乗り越えることができます。 専門性の高い授業
専攻科では、大学教授や現役の医師、看護師などを外部講師として招き、最先端の医療や看護について学ぶ機会が多くあります。 経済的な負担の軽減
県立高校のため、私立の看護大学や専門学校に進学する場合に比べて、学費などの経済的な負担を大きく抑えることができます。
埼玉県立常盤高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 「本気で看護師になりたい人には最高の環境。同じ目標を持つ仲間と支え合える」 「先生方が熱心で、国家試験対策もしっかりしてくれるので安心」 「実習は大変だけど、現場を知ることでやりがいを感じるし、大きく成長できる」 「戴帽式は本当に感動する。看護師になるという覚悟が決まった」 「他の高校より早く専門的な勉強が始められるのが魅力」
気になる点 「課題やレポート、実習記録が多くて、毎日寝不足になることもある」 「校則が厳しい。特に髪の毛や身だしなみは厳しくチェックされる」 「勉強が大変で、アルバイトや部活動との両立が難しい」 「普通の高校生が楽しんでいるようなイベントは少ないかもしれない」
アクセス・通学
電車・バスを利用する場合 JR京浜東北線「北浦和駅」西口より、西武バス「大久保」行きまたは「浦和北高校」行きに乗車し、「大久保団地東」バス停下車すぐ。 JR埼京線「南与野駅」西口より、西武バス・国際興業バス「埼玉大学」行きに乗車し、「大泉院通り」バス停下車、徒歩約7分。 東武東上線「志木駅」東口より、国際興業バス「南与野駅西口」行きに乗車し、「大泉院通り」バス停下車、徒歩約7分。
徒歩の場合 JR埼京線「与野本町駅」または「南与野駅」から約25分。
埼玉県立常盤高等学校受験生へのワンポイントアドバイス