埼玉県立芸術総合高等学校は、県内で唯一、芸術系の学科のみで構成されたユニークな専門高校です。「芸総(げいそう)」の愛称で親しまれ、美術、音楽、映像、舞台という4つの専門分野で、将来のアーティストやクリエイターを目指す仲間たちと共に、刺激的な毎日を送ることができます。
埼玉県立芸術総合高等学校の基本情報
埼玉県立芸術総合高等学校の偏差値・難易度・併願校
美術科: 51 音楽科: 51 映像芸術科: 51 舞台芸術科: 50
埼玉県立芸術総合高等学校に設置されている学科・コース
美術科 – 絵画や彫刻、デザインなど美術の基礎から専門的な表現まで幅広く学びます。美術大学への進学を目指す人や、とにかく絵を描くことや物を作ることが好きな人におすすめです。 音楽科 – 声楽や器楽の専門的なレッスンを中心に、音楽理論やソルフェージュなど音楽の総合力を高めます。音楽大学への進学を目指す人や、将来音楽家として活躍したい人に最適です。 映像芸術科 – 映画制作や写真、CGなど、映像に関する知識と技術を実践的に学びます。映画監督やカメラマン、デザイナーなど映像業界に興味がある人におすすめの学科です。 舞台芸術科 – 演劇やダンス、舞台技術(照明・音響など)を総合的に学び、一つの舞台を創り上げる力を養います。俳優やダンサー、舞台スタッフを目指す情熱あふれる人にぴったりです。
埼玉県立芸術総合高等学校の特色・校風
宿題の量:専門学科の課題や制作に時間がかかることが多く、一般的な高校に比べて「多い」と感じる生徒が多いようです。特に、作品の締め切り前は忙しくなる傾向があります。 校則:他の高校と比較すると、比較的緩やかだという声が多いですが、学科によって少し雰囲気が異なるようです。制服の着こなしや頭髪については、ある程度の指導が入ることもあります。スマホの使用については、授業中以外は基本的に許可されているようです。 生徒たちの雰囲気:同じ目標を持つ生徒が集まっているため、全体的に真面目で、自分の好きなことに熱中する生徒が多いです。お互いに刺激し合える環境で、活気にあふれています。 アルバイト:アルバイトは原則として禁止されていませんが、学業や制作活動に支障が出ない範囲で行うことが求められます。 制服:制服は男女ともにブレザータイプで、落ち着いたデザインが好評です。スカート着用時は指定のリボン、スラックス着用時は指定のネクタイを着用します。 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。
埼玉県立芸術総合高等学校の部活動・イベント
部活動
美術部:全国高等学校総合文化祭に6年連続で出品するなど、高い実績を誇ります。 平面、立体ともに活発に制作活動を行っています。 吹奏楽部:西関東吹奏楽コンクールで銀賞を受賞するなど、実力のある部活動です。 音楽科の生徒だけでなく、他の学科の生徒も所属し、高いレベルで演奏を楽しんでいます。 ダンス部:全日本高校・大学ダンスフェスティバルに県代表として出場経験があり、全国レベルで活躍しています。 舞台芸術科の生徒を中心に、表現力豊かなパフォーマンスを追求しています。 写真部:写真甲-子園のブロック審査会に出場するなど、映像芸術科の生徒を中心に本格的な活動を行っています。
イベント
四つ葉祭(文化祭):9月に行われる最大のイベントです。美術科や映像芸術科の作品展示、音楽科のコンサート、舞台芸術科の公演など、学校全体がアートに染まります。そのクオリティの高さは圧巻です。 体育祭:5月に行われ、学科対抗で競い合います。一番の見どころは、各学科が趣向を凝らした応援合戦で、それぞれの個性が爆発します。 修学旅行:2年次の後期に関西方面へ行きます。美術科は文化財見学、音楽科は雅楽の体験、映像芸術科は撮影所見学、舞台芸術科はテーマパークでの研修など、各学科の専門性に合わせたユニークなプログラムが組まれています。 学科ごとの発表会・公演:音楽科の定期演奏会や卒業演奏会、舞台芸術科の学科公演やダンス発表会など、1年間の学びの成果を発表する機会が数多く設けられています。
埼玉県立芸術総合高等学校の進学実績
国公立大学:東京藝術大学、筑波大学、東京学芸大学、埼玉大学、沖縄県立芸術大学など 難関私立大学(美術・音楽系):武蔵野美術大学、多摩美術大学、東京造形大学、女子美術大学、武蔵野音楽大学、国立音楽大学、東京音楽大学など その他:日本大学芸術学部、東京工芸大学、大阪芸術大学などへも多数進学しています。 また、桑沢デザイン研究所や東洋美術学校といった専門学校へ進む生徒もいます。
埼玉県立芸術総合高等学校の特長・アピールポイント
県内唯一の芸術専門高校:普通科がなく、4つの芸術系学科のみで構成されている、全国的にも珍しい学校です。 充実した専門設備:各学科の専門的な学習に対応したアトリエやレッスン室、スタジオ、ホールなど、大学レベルの施設が整っています。 第一線で活躍する外部講師:各業界のプロフェッショナルを講師として招き、専門性の高い授業を展開しています。 単位制ならではの柔軟な学び:自分の進路や興味に合わせて、所属学科以外の科目を履修することも可能です。 刺激し合える仲間との出会い:同じ夢を持つ仲間たちと毎日を過ごすことで、互いに感性を磨き、高め合うことができます。 表現力を試す豊富な発表の場:文化祭や各学科の公演・展示会など、日々の学びの成果を発表する機会が数多く用意されています。 専門分野に特化した修学旅行:一般的な修学旅行とは異なり、各学科の学びに直結するユニークな研修が行われます。
埼玉県立芸術総合高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「専門分野を深く学びたい人にとっては最高の環境」という声が圧倒的に多いです。 「同じ目標を持つ仲間がいるので、モチベーションを高く保てる」 「先生方が熱心で、専門的な指導を受けられる」 「行事、特に文化祭はクオリティが高く、とても楽しい」 「個性を尊重してくれるので、自分らしくいられる」 「施設や設備が充実している」
気になる点: 「最寄り駅からバスに乗る必要があり、通学が少し大変」という意見があります。 「専門の課題や制作に追われ、かなり忙しい」 「普通科の勉強と専門分野の両立が大変だと感じることもある」 「学科によっては人間関係で悩むこともある」
アクセス・通学
西武池袋線「小手指駅」南口から西武バス「早稲田大学」行きまたは「宮寺西」行きに乗車し、「芸術総合高校」バス停下車、徒歩約5分。 駅からのバス乗車時間は約15分です。 西武池袋線「狭山ケ丘駅」からタクシーで約10分。
埼玉県立芸術総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス