多摩総合高等学校は、自分の興味や進路に合わせて時間割を自由に組み立てられる「総合学科」の高校です。大学のように、たくさんの科目の中から自分の好きな授業を選べるので、「やりたいこと」がはっきりしている人にとっては、まるでオーダーメイドのような高校生活が送れます。もちろん、「まだ将来の夢が決まっていない」という人も大丈夫。多摩総合高等学校には、自分の適性や興味を発見するための様々なプログラムが用意されているので、3年間を通してじっくりと自分の未来と向き合うことができます。
多摩総合高等学校の基本情報
多摩総合高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値・内申点の目安 総合学科: 偏差値の目安は38前後です。合格に必要な内申点の目安: 換算内申で34前後が目安とされています。オール3程度の成績の生徒が多く受験する傾向があります。
同じくらいの偏差値の他の高校 青梅総合高等学校 五日市高等学校 羽村高等学校 瑞穂農芸高等学校
主な併願校
東京都立高校が第一志望の場合、併願校は私立高校となります。多摩総合高等学校を受験する生徒は、以下のような私立高校を併願校として選ぶことが多いようです。 聖パウロ学園高等学校 昭和第一学園高等学校 拓殖大学第一高等学校 八王子実践高等学校 白梅学園高等学校
多摩総合高等学校に設置されている学科・コース
総合学科 どんなことを学ぶ場所なのか: 1年次で基礎的な科目を学びながら、自分の興味や将来について考える「産業社会と人間」という授業を受けます。2年次からは、人文・自然科学、国際・文化、情報・ビジネス、芸術・スポーツ、生活・福祉といった多様な系列の科目から、自分の進路に合わせて自由に授業を選択し、専門性を深めていきます。どんな生徒におすすめか: 将来やりたいことが決まっている人はもちろん、まだ見つかっていない人も、様々な分野の授業を体験する中で自分の道を見つけたいと考えている生徒におすすめです。
多摩総合高等学校の特色・校風
校風のキーワード: 自主自律、個性尊重、キャリア教育の充実宿題の量: 選択する科目によって異なりますが、全体的には標準的な量という声が多いようです。自分で学習計画を立てる力が求められます。校則: 口コミを見ると、他の都立高校と比較して、ある程度自由な部分と、厳しく指導される部分があるようです。以前よりは服装や装飾品に関する指導が厳しくなったという意見も見られますが、基本的には生徒の自主性を尊重する傾向にあるようです。スマートフォンの使用については、授業中はもちろん禁止ですが、休み時間などの使用は認められているようです。生徒たちの雰囲気: 様々な興味や目標を持った生徒が集まるため、多様な個性を持つ生徒が在籍しています。全体的には落ち着いた雰囲気で、自分のペースで学習に取り組みたい生徒が多いようです。アルバイト: アルバイトは原則として届け出制で、学業に支障のない範囲で認められているようです。制服の評判: デザイナーの花井幸子氏が手がけた制服で、特に女子生徒からの人気が高いようです。夏用にはポロシャツもあります。土曜授業: 基本的に土曜授業はありませんが、模試や特別な講習などが行われることがあります。
多摩総合高等学校の部活動・イベント
部活動
全体の様子: 運動部は硬式野球部、サッカー部、ダンス部、自転車部などがあります。文化部も吹奏楽部、軽音楽部、演劇部、アニメーション部など多岐にわたります。自然総合部といったユニークな部活動もあります。特徴的な部活動: 自転車部: 都立高校の中では珍しく、本格的な活動を行っています。過去には全国大会に出場するなどの実績もあるようです。ダンス部: 地域のイベントに参加するなど、活発に活動しています。生徒会執行部: 学校行事の企画・運営だけでなく、地域のイベント「おうめマルシェ」に参加するなど、地域との連携も積極的に行っています。
イベント
体育祭(6月): クラス対抗で様々な競技に熱中します。応援合戦なども見どころの一つです。文化祭(多摩高祭、9月): 各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表、ステージパフォーマンスを繰り広げます。地域住民にも公開され、活気に満ち溢れます。修学旅行(11月): 近年は沖縄などを訪れているようです。平和学習や自然体験など、学びの多いプログラムが組まれています。奥多摩ウォーキング(1年次5月): 新入生が親睦を深めるための恒例行事です。鳩ノ巣駅から学校までの約6時間の道のりを歩きます。
多摩総合高等学校の進学実績
主な進学先(過去の実績を含む): 四年制大学: 桜美林大学、帝京大学、国士舘大学、亜細亜大学、大東文化大学などへの進学者が多い傾向があります。短期大学・専門学校: 服飾、美容、調理、看護、保育、情報ビジネスなど、専門的なスキルを身につけるための進路を選ぶ生徒も多数います。就職: 公務員や地元企業への就職実績もあります。
進学サポート: 校内寺子屋「たまなび」: 放課後の自習スペースとして開放されており、外部講師や教員による個別指導を受けることができます。豊富な選択科目: 大学受験対策の科目から、資格取得を目指す簿記や情報処理などの科目まで、一人ひとりの進路に合わせた学習が可能です。各種検定の校内実施: 英検や漢検などを校内で実施し、生徒のチャレンジを後押ししています。取得した資格は単位として認定される場合もあります。
多摩総合高等学校の特長・アピールポイント
自分だけの時間割が作れる「総合学科」: 最大の特長は、自分の興味や進路に合わせて200以上の選択科目から授業を選べることです。大学のような自由度の高い学びが高校で体験できます。未来を見つけるキャリア教育: 1年次の「産業社会と人間」の授業やインターンシップなどを通して、社会や職業への理解を深め、自分の将来をじっくり考える時間が設けられています。きめ細やかな進路指導: 生徒一人ひとりの多様な進路希望を実現するため、個別指導やガイダンスが充実しています。充実したICT環境: 生徒一人1台端末が整備され、授業や課題、探究活動などで積極的に活用されています。地域との連携活動: 生徒会が地域のイベントに参加するなど、学校内にとどまらない幅広い活動を体験できます。自然豊かな学習環境: 奥多摩の豊かな自然に囲まれた環境で、落ち着いて学校生活を送ることができます。1年次には「奥多摩ウォーキング」も行われます。人気のデザイナーズ制服: ファッションデザイナーの花井幸子氏がデザインした制服は、生徒からの人気も高く、学校生活のモチベーションの一つになっているようです。
多摩総合高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「自分の好きな科目を集中的に学べるので、将来の夢に直結する勉強ができて楽しい」という声が多数あります。 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「面接練習や小論文の添削などを丁寧にしてくれた」など、進路サポートの手厚さを評価する口コミが多く見られます。 「制服が可愛いのが嬉しい」「制服目当てで入学した友達もいる」といった、制服に関するポジティブな意見が目立ちます。 「体育祭や文化祭などの行事がとても盛り上がる。生徒が主体的に運営していて楽しい」と、学校行事の充実度を評価する声も多いです。 「様々な興味を持った人がいるので、色々な考え方に触れられて視野が広がった」という意見もあります。
気になる点: 「駅から少し歩くので、雨の日などは少し大変」といった、アクセスに関する意見があります。 「自由な校風だからこそ、自分から行動しないと何も始まらない。受け身の姿勢だと厳しいかもしれない」という、自主性が求められることについての声も見られます。 「選択科目が多くて、どれを選ばばいいか迷ってしまうことがあった」という口コミもあり、計画性が必要なようです。 一部の口コミでは、「先生によって指導の厳しさが違うことがある」という指摘も見られました。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス: JR青梅線「青梅駅」下車、徒歩約15分。 青梅駅前から都営バスを利用し、「多摩高校前」下車、徒歩1分。または「青梅車庫」下車、徒歩4分。
通学エリア:
青梅市、羽村市、福生市、あきる野市、八王子市など、西多摩地区や多摩地域西部から通学している生徒が多いようです。
多摩総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス