大分豊府高等学校に興味を持って、このページを開いてくれた中学生の皆さん、そして保護者の皆様、こんにちは。数ある高校の中から、大分県内でも屈指の人気と実力を誇る大分豊府高等学校に関心を持たれたこと、素晴らしい選択だと思います。この学校は、ただ勉強を頑張るだけでなく、部活動や学校行事にも全力で打ち込み、仲間と共に大きく成長できる場所として、多くの先輩たちから高い評価を得ています。

この学校が掲げるスローガンは「Challenge and Step Up with Passion」。まさに情熱を持って挑戦し、一歩一歩着実にステップアップしていく、そんな充実した3年間がここにはあります。県内唯一の県立中高一貫校という特色を持ち、高いレベルで切磋琢磨できる環境が整っている大分豊府高等学校での学校生活は、きっとあなたの未来を豊かに彩るものになるでしょう。

ここでは、偏差値や進学実績といったデータだけでなく、学校の雰囲気や先輩たちのリアルな声、そして学校生活の具体的なイメージが掴めるような情報を、進学アドバイザーとして分かりやすく、そして詳しくお伝えしていきます。この記事が、皆さんの高校選びの確かな羅針盤となることを願っています。

大分豊府高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。いざという時にすぐ確認できるよう、表にまとめました。

項目 内容
正式名称 大分県立大分豊府高等学校
公立/私立の別 公立
共学/別学 男女共学
所在地 〒870-0846 大分県大分市花園3丁目3番1号
代表電話番号 097-546-2222
公式サイトURL https://kou.oita-ed.jp/oitahoufu/

大分豊府高等学校の偏差値・難易度・併願校

高校選びで最も気になるのが、やはり偏差値と難易度ですよね。大分豊府高等学校の学力レベルを具体的に見ていきましょう。

偏差値

大分豊府高等学校の偏差値は、調査機関によって多少の幅がありますが、おおむね60〜64の間に位置しています。これは大分県内の公立高校の中でもトップクラスに位置し、合格するためには高い学力が求められることを示しています。

なぜ偏差値に幅があるのかというと、模試を実施する会社によって受験する生徒層が異なるためです。安全に合格を目指すなら、偏差値60台前半を安定して取れる学力を目標にすると良いでしょう。

難易度のイメージ

偏差値60以上というのは、中学校の定期テストで常に上位にいることはもちろん、応用問題にもしっかり対応できる実力が必要なレベルです。同じくらいの偏差値の高校としては、大分舞鶴高等学校(普通科・理数科)や別府鶴見丘高等学校などが挙げられます。これらの学校と並ぶ、県内有数の進学校と理解してください。

また、公立高校入試では、当日の学力検査の点数だけでなく、中学校での成績を点数化した「内申点」も非常に重要になります。大分豊府高等学校を目指すのであれば、主要5教科はもちろん、副教科も含めて全ての科目で高い評価を得られるよう、日々の授業や提出物を大切にすることが合格への鍵となります。

主な併願校

大分県の公立高校入試では、公立高校同士の併願はできません。そのため、大分豊府高等学校を受験する生徒の多くは、万が一の場合に備えて私立高校を併願します。主な併願先としては、以下のような高校の特進コースが選ばれることが多いです。

  • 大分東明高等学校(特別進学コースなど)

  • 大分高等学校(特別進学選抜コースなど)

  • 岩田高等学校

これらの私立高校は、それぞれ独自の特色を持った進学指導を行っています。併願校選びも重要な戦略の一つですので、各校のオープンスクールなどに参加して、自分に合った学校を見つけておくと安心です。

大分豊府高等学校に設置されている学科・コース

大分豊府高等学校に設置されている学科は「普通科」のみですが、その中で生徒一人ひとりの進路希望に合わせて、学年が上がるごとにコースが細分化されていくのが大きな特徴です。

  • 1年生:Aコース・Sコース

    • 高校から入学した生徒(高入生)と、併設中学校からの内部進学生(内進生)が混合でクラス編成されます。Sコースはより高いレベルを目指すクラスですが、まずは全員が高校での学習の基礎を固める時期です。

  • 2年生:文理S・文系・理系

    • ここから本格的に文系と理系に分かれます。国公立大学や難関私立大学を目指す生徒は「文理S」、国公立大学の文系学部を目指す生徒は「文系」、理系学部を目指す生徒は「理系」コースで、それぞれの専門性を高めていきます。

  • 3年生:文理S(文系型・理系型)・文系Ⅰ・文系Ⅱ・理系

    • 最終学年では、志望校の入試形態に合わせてさらにコースが細分化されます。最難関大学を目指す「文理S」、国公立大学向けの「文系Ⅰ」、私立大学向けの「文系Ⅱ」など、目標に向かって無駄なく学習を進められるカリキュラムが組まれています。

このように、大分豊府高等学校では、生徒の成長と目標設定に応じて学習環境がステップアップしていく仕組みが整っています。

大分豊府高等学校の特色・校風

学校選びでは、勉強や進学実績だけでなく、どんな雰囲気の中で3年間を過ごすのかも非常に重要です。ここでは、大分豊府高等学校の「リアルな日常」に迫ります。

学校全体の校風を表すキーワードは、「文武両道」「自主・自律」「探究心」といった言葉がぴったりです。勉強だけでなく部活動や行事にも本気で取り組み、生徒が主体的に活動する場面が多いのが特徴です。

  • 宿題の量は多いか少ないか

    • 口コミでは「課題が非常に多い」という声が圧倒的に多く見られます。中には「全国一多いのでは」と感じる生徒もいるほどで、計画的に学習を進めないと夜遅くまで課題に追われることもあるようです。これは、高い学力を維持するための学校側の熱意の表れとも言えますが、入学を考える上では覚悟が必要なポイントです。

  • 校則は厳しいか緩やかか

    • 進学校として標準的な校則が定められているようです。特に厳しいという声はあまり聞かれませんが、もちろん、学業に専念するための規律は守られています。

    • スマホの持ち込みについては、過去には禁止されていた時期もあったようですが、ルールは変更される可能性があるため、必ず学校説明会などで最新の情報を確認してください。

  • 生徒たちの雰囲気

    • 「真面目で地味な学校だと思われがちだが、実際は明るく活気がある」「行事も全力で楽しむ雰囲気」といったポジティブな声が多いです。一方で、中高一貫校ならではの特徴として、中学からの内進生と高校からの高入生との間に、最初は少し壁を感じるという意見も見られます。しかし、多くの生徒はクラスや部活動を通じて自然に打ち解けていくようです。

  • アルバイトは可能か

    • 多くの進学校と同様に、学業に専念することが推奨されており、原則としてアルバイトは許可されていない可能性が高いです。これについても、最新の生徒手帳の規定などを確認することをおすすめします。

  • 制服の評判はどうか

    • 男子は伝統的な黒の学生服(学ラン)、女子はブレザーです。女子のブラウスには赤と青のラインが入っているのが特徴です。デザインについて特に強い賛否の声はなく、清楚で品があると、多くの生徒に受け入れられているようです。

  • 土曜授業はあるか

    • 「土曜講座」が実施されており、土曜日も学習の機会が設けられています。難関大学を目指す生徒にとっては、週末も有効に活用できる貴重な時間となっています。

大分豊府高等学校の部活動・イベント

部活動

大分豊府高等学校は「文武両道」を掲げており、部活動が非常に盛んです。部活動加入率は約7割と高く、多くの生徒が勉強と両立しながら活動に打ち込んでいます。運動部・文化部合わせて30以上の団体があり、選択肢が豊富なのも魅力です。

特に以下の部活動は、全国レベルでの活躍で知られています。

  • フェンシング部

    • 学校の代名詞とも言える存在で、男女ともに全国制覇の経験を持つ全国屈指の強豪です。中高合同で練習を行い、高いレベルで技術を磨き合っています。特筆すべきは、指導者に頼るだけでなく、選手たち自身がミーティングで練習メニューを決めるという「自主性」を重んじる方針です。この主体性が、チームの強さの源泉となっています。

  • 吹奏楽部

    • フェンシング部と並び、全国大会の常連として高い評価を受けている部活動です。コンクールでの活躍はもちろん、地域のイベントなどでも演奏を披露し、多くの人々を魅了しています。高い目標に向かって仲間と一つの音楽を創り上げる経験は、何物にも代えがたい財産となるでしょう。

  • 演劇部

    • 全国高等学校演劇大会で最優秀賞と創作脚本賞を受賞した実績を持つ、実力派の部活動です。顧問の先生の熱心な指導のもと、部員一丸となって感動的な舞台を創り上げています。

この他にも、カヌー部や柔道部なども優秀な成績を収めており、多くの部活動が活発に活動しています。

イベント

大分豊府高校の学校生活を彩るイベントは、生徒が主体となって企画・運営されるのが大きな特徴です。仲間との絆を深め、忘れられない思い出を作ることができます。

  • 豊饒祭(ほうじょうさい)

    • 毎年9月に行われる、学校最大のイベントです。文化の部と体育の部に分かれており、大変な盛り上がりを見せます。文化の部は、市内の大きなホール「グランシアタ」を借りて行われ、文化部の質の高いステージ発表や展示が繰り広げられます。体育の部では、団対抗で各種競技に熱戦を繰り広げ、応援合戦も圧巻です。企画から運営まで生徒会が中心となって行うため、達成感もひとしおです。

  • 修学旅行

    • 2年生の時に実施されます。豊府高校の修学旅行のユニークな点は、行き先を複数の選択肢から生徒自身が選べることです。過去にはオーストラリアなどの海外や、国内の人気テーマパークなどが候補に挙がりました。自分で選んだ場所へ友人と行く旅行は、格別の体験となるでしょう。

  • 強歩大会

    • 冬の伝統行事で、心身を鍛えることを目的に長距離を歩きます。高校男子は22kmもの距離に挑戦します。厳しい道のりですが、ゴールした時の達成感や、励まし合った友人との絆は、参加した生徒たちの心に深く刻まれます。

  • クラスマッチ

    • 年に数回、クラス対抗で様々なスポーツを競い合います。クラスの団結力を高める絶好の機会であり、勉強の合間のリフレッシュにもなっています。

大分豊府高等学校の進学実績

多くの受験生が注目する大学進学実績。大分豊府高等学校は、大分県内でもトップクラスの実績を誇り、近年さらにその勢いを増しています。

最新の大学進学実績(2024年-2025年)

具体的な大学合格者数を見ると、そのレベルの高さがよく分かります。

  • 国公立大学

    • 東京大学や京都大学といった国内最難関大学へ、毎年コンスタントに合格者を輩出しています。

    • 九州大学をはじめとする旧帝国大学への進学者も多数います。

    • 特に医学部医学科への進学実績は素晴らしく、大分大学医学部を中心に毎年多くの合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 早稲田大学、慶應義塾大学といった「早慶」に合わせて10名前後が合格しています。

    • 「GMARCH」(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)や「関関同立」(関西、関西学院、同志社、立命館)といった首都圏・関西圏の有名私立大学にも、毎年多数の合格者を送り出しています。

  • その他の進路

    • 地元の西南学院大学や福岡大学へも、それぞれ数十人規模の合格実績があります。生徒一人ひとりの希望に合わせた多様な進路選択が実現されています。

進学実績を支える取り組み

こうした輝かしい進学実績は、学校の手厚いサポート体制によって支えられています。

  • 補習・講習

    • 早朝に行われる「ZERO限」や「土曜講座」など、授業時間外にも学力を伸ばす機会が豊富に用意されています。3年生になると、志望大学の入試傾向に合わせた大学別対策講座なども開講され、より実践的な力を養うことができます。

  • 羅針盤(らしんばん)プロジェクト

    • 難関大学を目指す生徒を対象とした、特別な進路支援プログラムです。高い目標を持つ仲間と共に、よりハイレベルな学習に取り組むことができます。

  • 充実した自習環境

    • 「MY WAY ROOM」と名付けられた静かで集中できる自習室が完備されており、多くの生徒が放課後や休日に利用しています。職員室の近くにも質問ブースが設けられるなど、生徒が学びやすい環境づくりが進められています。

大分豊府高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、大分豊府高等学校ならではの魅力を7つのポイントにまとめました。

  • 県内唯一の県立中高一貫校という先進性

    • 6年間を見通した計画的な教育が可能で、高校の学習内容を先取りして学ぶこともできます。多様なバックグラウンドを持つ高入生と内進生が互いに刺激し合う環境は、人間的な成長を促します。

  • 独自の探究学習「ミライNavigation」

    • 全生徒が必修で取り組む課題研究プログラムです。自分でテーマを設定し、調査、実験、分析、発表までを行うことで、大学での学びや社会で必要とされる「探究力」や「プレゼンテーション能力」を実践的に身につけることができます。

  • ICTをフル活用した先進的な授業

    • 生徒全員がタブレット端末を持ち、課題提出や資料共有をオンラインで行います。電子黒板なども整備されており、双方向的で分かりやすい授業が展開されています。

  • 全国レベルの部活動が育む「文武両道」の精神

    • 全国制覇を成し遂げたフェンシング部をはじめ、吹奏楽部、演劇部など、全国で活躍する部活動が多数あります。学業と両立しながら高い目標に挑戦する経験は、大きな自信につながります。

  • 生徒の自主性を重んじる活気ある学校行事

    • 学校祭である「豊饒祭」は、企画から運営まで生徒が主体となって作り上げます。自分たちの手で最高のイベントを創り上げる経験を通じて、リーダーシップや協調性を養います。

  • 手厚い進学サポートと充実した自習環境

    • 難関大を目指す「羅針盤プロジェクト」や、静かに集中できる自習室「MY WAY ROOM」など、生徒の「学びたい」という意欲を全力でバックアップする体制が整っています。

  • 国際感覚を養う海外研修プログラム

    • 夏休みにはニュージーランドでの研修プログラムが用意されており、希望者は参加することができます。異文化に触れ、実践的な英語力を身につける貴重な機会です。

大分豊府高等学校の口コミ・評判のまとめ

最後に、在校生や卒業生から寄せられたリアルな声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。

良い点

  • 「先生方が熱心で、質問に行くと親身になって教えてくれる」という声が多数あります。意欲のある生徒には手厚いサポートが期待できます。

  • 「学校行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強い」「真面目なイメージだったけど、入ってみたら明るくて楽しい学校だった」など、充実した学校生活を送っている生徒が多いようです。

  • 「自習室などの設備が整っていて、勉強に集中したい人には最高の環境」という意見もあります。

  • 「部活動と勉強を両立できる素晴らしい高校。高いレベルで切磋琢磨できる仲間がいる」といった、文武両道を体現している点も高く評価されています。

気になる点

  • 最も多く聞かれるのが「とにかく課題の量が多い」という点です。自己管理能力が問われる環境と言えるでしょう。

  • 「先生によって授業の質に差がある」「結局は自分次第で、塾に通っている生徒も多い」といった、学校を「自称進学校」と捉える厳しい意見も見られます。

  • 「中学からの内進生と高校からの高入生との間に少し壁がある」と感じる生徒もいるようです。人間関係の構築に少し時間がかかる場合があるかもしれません。

  • 「最寄り駅から少し歩くので、アクセスが少し不便」という声もあります。

アクセス・通学

大分豊府高等学校への通学方法を確認しておきましょう。

  • 所在地

    • 大分市花園3丁目3番1号

  • 最寄り駅からのアクセス

    • JR久大本線「古国府駅」から徒歩 約19分〜26分

    • JR豊肥本線「滝尾駅」から徒歩 約21分

  • 最寄りバス停からのアクセス

    • 大分バス「県立病院入口」バス停から徒歩 約7分

    • 大分バス「府内大橋」バス停から徒歩 約7分

駅から少し距離があるため、駅から自転車を利用する生徒や、自宅から直接自転車で通学する生徒も多いようです。大分市中心部に位置しているため、市内各地から多くの生徒が通学しています。

大分豊府高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれて、大分豊府高等学校への想いをさらに強くした君へ、最後に応援メッセージを送ります。この学校は、明確な目標を持ち、「やらされる勉強」ではなく「自ら学ぶ」意欲のある生徒に特におすすめです。勉強も部活も行事も、何事にも全力で挑戦したい、そんな情熱を持った君を大分豊府高等学校は待っています。

受験勉強においては、まず中学校の基礎を完璧に固めることが何よりも大切です。公立高校の入試は、特定の難問が解けることよりも、全範囲をまんべんなく理解しているかが問われます。苦手科目をなくし、安定して高得点を取れる実力を養いましょう。そして、内申点対策も忘れないでください。日々の授業態度、提出物の一つひとつが、合格への大切な一歩となります。

大分豊府高等学校での3年間は、決して楽な道のりではないかもしれません。しかし、高い壁に仲間と共に挑み、乗り越えた先には、大きな成長と達成感が待っています。その挑戦のスタートラインに立つために、今を全力で駆け抜けてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。