千葉県立大多喜高等学校は、1900年(明治33年)に創立された、120年以上の歴史と伝統を誇る学校です。大多喜城の二の丸跡という全国的にも珍しい場所に校舎を構え、緑豊かな自然と歴史的な情緒に囲まれた環境で、生徒たちはのびのびと学校生活を送っています。まさに、歴史と自然が融合したユニークな環境が、大多喜高等学校の大きな魅力の一つと言えるでしょう。
千葉県立大多喜高等学校の基本情報
千葉県立大多喜高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値
普通科:41 – 51
難易度・内申点の目安
主な併願校
千葉明徳高等学校 東海大学付属市原望洋高等学校 茂原北陵高等学校 鴨川令徳高等学校
千葉県立大多喜高等学校に設置されている学科・コース
普通科 文理類型 : 2年生から文系・理系に分かれ、それぞれの進路目標に合わせた学習を進めます。大学進学を目指す生徒が多く在籍しています。増単位類型 : 国公立大学への進学を目指し、主要教科の授業時間数を増やして応用力を養います。週3日は7時間授業となり、より深い学びに挑戦したい生徒におすすめです。教員基礎コース(2024年度より設置) : 将来、学校の先生や保育士など、教育関係の仕事に就きたい生徒向けのコースです。教員養成系の大学と連携した講座や、地域の小・中学校での体験学習などを通して、教育への理解を深めます。
千葉県立大多喜高等学校の特色・校風
校風 : 「大中至正(だいちゅうしせい)」の校訓が示すように、真面目で落ち着いた生徒が多い印象です。 いじめなどの話はあまり聞かれず、比較的穏やかな学校生活を送れるという声が多いようです。宿題 : 教科によって差があるようですが、特に国語は宿題の量が多いと感じる生徒もいるようです。 一方で、数学は進度がゆっくりめという意見もあります。校則 : 校則は、他の公立高校と比較すると標準的か、やや厳しいと感じる生徒もいるかもしれません。服装や頭髪に関する規定はきちんと定められています。 例えば、頭髪については染色や脱色、パーマは禁止されています。 スマートフォンの使用については、授業中は禁止ですが、休み時間などは使用できるようです。アルバイトは原則禁止ですが、特別な事情がある場合は許可されることもあります。生徒の雰囲気 : 真面目でコツコツと努力する生徒が多いようです。活発で元気な生徒ももちろんいますが、全体的には落ち着いた雰囲気の中で学習に取り組みたい生徒に向いていると言えるでしょう。制服 : 男子は伝統的な黒の学生服、女子は紺のブレザーです。 特に女子の制服は、リボンが可愛らしいと評判のようです。土曜授業 : 土曜授業は基本的にありませんが、希望者対象の課外授業や模試などが実施されることがあります。ダイバーシティへの取り組み : 近年では、「大高ダイバーシティ・デー」として月に1回、私服登校を認める日を設けるなど、生徒の多様性や個性を尊重する新しい取り組みも始めています。
千葉県立大多喜高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : 剣道部、卓球部、柔道部、陸上部などが関東大会や全国大会で活躍しています。 特に剣道部は強豪として知られています。野球部も粘り強い試合で、応援にも熱が入ります。文化部 : 吹奏楽部は東関東大会に出場する実力校です。 美術部は11年連続で全国高等学校総合文化祭に出品するなど、輝かしい実績を誇っています。
イベント
スポーツ大会(5月) : クラス対抗で様々な競技に挑み、学年を超えて交流を深めます。明善祭(文化祭・6月) : 部活動の発表や展示、有志によるステージ、模擬店などでにぎわいます。 いすみ鉄道の存続支援に関する企画など、地域と連携したユニークな取り組みも見られます。体育祭(10月) : 全校生徒が一体となって、クラスの勝利を目指して競い合います。応援合戦も見どころの一つです。修学旅行(2年次) : 主に沖縄を訪れ、平和学習や文化体験を通して、仲間との絆を深めます。
千葉県立大多喜高等学校の進学実績
主な大学進学実績(2025年3月卒業生の実績を含む)
国公立大学 : 千葉大学、千葉県立保健医療大学、筑波技術大学、茨城大学、福島大学、会津大学、秋田公立美術大学などへ合格者を出しています。難関私立大学 : 上智大学、東京理科大学、学習院大学、中央大学、法政大学などへの進学実績があります。その他 : 日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった「日東駒専」や、神田外語大学、千葉工業大学、淑徳大学など、地元の大学へも多くの生徒が進学しています。
進路サポート
千葉県立大多喜高等学校の特長・アピールポイント
大多喜城二の丸跡に立つ歴史的な学習環境 : 全国でも珍しい、お城の跡地に建てられた学校です。 校地内には県指定の文化財である「薬医門」や「大井戸」があり、日々歴史を感じながら学ぶことができます。地域創生に貢献する探究学習「大高探究」 : 地域が抱える課題について探究し、解決策を考える独自のプログラムです。 特に、地域の足である「いすみ鉄道」の活性化プロジェクトは、生徒が主体となって長年取り組んでいる伝統的な活動です。未来の先生を育てる「教員基礎コース」 : 2024年度からスタートした新しいコースで、教員を目指す生徒を力強くサポートします。 大学との連携講座や学校現場での体験を通じて、実践的な学びを深めることができます。文武両道を体現する活発な部活動 : 多くの部活動が関東大会や全国大会で活躍しており、高いレベルでスポーツや文化活動に打ち込みたい生徒にとって最適な環境です。多様性を尊重する「大高ダイバーシティ・デー」 : 月に一度、私服での登校を認める日を設けています。 この取り組みは、生徒一人ひとりの個性を尊重し、多様性について考えるきっかけとなっています。
千葉県立大多喜高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点
落ち着いた環境で勉強に集中できる : 「自然に囲まれた静かな環境で、学習に集中できる」という声が多く聞かれます。真面目な生徒が多く、落ち着いた高校生活を送りたい人には最適なようです。先生方のサポートが手厚い : 進路相談や学習の質問に対して、先生方が親身になって対応してくれるという評判です。特に推薦入試などを考えている生徒へのサポートは手厚いようです。歴史と自然を感じられるユニークな立地 : 「大多喜城の跡地にあるというロケーションが自慢」「自然が豊かで空気がきれい」など、学習環境を高く評価する声が目立ちます。部活動が盛ん : 「文武両道を目指せる」「強い部活で頑張りたい人には良い環境」といった、部活動に関するポジティブな口コミも多く見られます。
気になる点
交通の便 : 「最寄り駅から少し歩く」「電車の本数が少ない」など、交通アクセスに関する指摘があります。特に、いすみ鉄道沿線以外から通学する場合は、少し不便に感じるかもしれません。施設の古さ : 歴史ある学校のため、「校舎が古い」と感じる部分があるようです。ただし、体育館や格技館、セミナーハウスなど、必要な施設は整っています。周辺環境 : 学校の周りにはお店が少なく、放課後に立ち寄る場所は限られるという声もあります。
アクセス・通学
いすみ鉄道いすみ線「大多喜駅」より徒歩約6~10分 バス停「大多喜駅」または「役場前」より徒歩約6分
千葉県立大多喜高等学校受験生へのワンポイントアドバイス