滋賀県立大津高等学校は、勉強も、部活も、学校行事も、全部に全力で打ち込みたいと考えるあなたにぴったりの、活気と魅力にあふれた学校です。JRと京阪の駅から歩いてすぐという抜群の立地も手伝って、毎年多くの受験生が憧れる県内でも屈指の人気を誇ります。高校生活でしか味わえない「青春」を思いきり楽しみながら、大学進学という次のステージもしっかりと見据えることができる、そんな理想的な環境がここにはあります。
「高校では勉強だけじゃなく、友達と笑い合える毎日を送りたい」「一生の思い出になるような学校行事を体験したい」そんな風に考えているなら、大津高等学校はきっとあなたの期待に応えてくれるはずです。特に、学校全体が一つになる文化祭「大華祭」や、全国レベルで活躍する部活動は、充実した3年間を約束してくれるでしょう。
この記事では、そんな滋賀県立大津高等学校について、偏差値や進学実績といった学習面のことだけでなく、校則や日々の生活、在校生のリアルな声まで、皆さんが本当に知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。この記事を読み終える頃には、大津高校での学校生活を具体的にイメージできるようになっているはずです。さあ、一緒にその魅力を探っていきましょう。
滋賀県立大津高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。
項目 | 内容 |
正式名称 | 滋賀県立大津高等学校 |
区分 | 公立・男女共学 |
所在地 | 〒520-0802 滋賀県大津市馬場1-1-1 |
電話番号 | 077-523-0386 |
公式サイト | http://www.ohtsu-h.shiga-ec.ed.jp/ |
滋賀県立大津高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで最も気になるのが、やはり偏差値や難易度ですよね。滋賀県立大津高等学校の目標設定に役立つ具体的な情報をまとめました。
学科ごとの最新の偏差値の目安は以下の通りです。
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普通科: 54
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家庭科学科: 48
ウェブサイトによっては普通科の偏差値が56など、少し高めに表示されていることもありますが、これは利用する模試の種類によって数値が変動するためです。ここで示した偏差値は、滋賀県内の多くの受験生が利用する模試のデータを基にした、信頼性の高い目安と考えてください。
偏差値だけで難易度を判断するのは難しいかもしれません。そこで、具体的な目標として「合格に必要な内申点の目安」も押さえておきましょう。普通科を目指すなら100点前後、家庭科学科なら90点前後が一つの基準となります。
また、同じくらいの学力レベルの高校を知っておくと、自分の立ち位置がより明確になります。
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普通科(偏差値54)に近い高校:水口東高校(普通科 53)など
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家庭科学科(偏差値48)に近い高校:八幡高校(普通科 48)など
ここで一つ、受験戦略上の大切なポイントがあります。大津高等学校は毎年倍率が高くなる傾向があり、人気校であることがうかがえます。しかし、「倍率が高いから最も難しい」というわけではありません。学力的な難易度は、あくまで偏差値や合格最低点で判断することが重要です。大津高校の人気の理由は、後述する立地の良さや学校行事の魅力など、総合的なものにあると言えるでしょう。
滋賀県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、万が一に備えて私立高校を併願することが一般的です。大津高等学校を受験する生徒に多く選ばれている併願校は以下の通りです。
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主な併願校(私立):
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男子生徒に多い例:京都産業大学附属高校、大谷高校(バタビアコア・インテグラル)など
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女子生徒に多い例:龍谷大学付属平安高校、京都女子高校、大谷高校(バタビアコア・インテグラル)など
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その他:近江兄弟社高校、比叡山高校などもよく選ばれています。
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滋賀県立大津高等学校に設置されている学科・コース
大津高等学校には、それぞれに特色のある2つの学科が設置されています。自分の興味や将来の目標に合わせて選ぶことができます。
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普通科
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どんなことを学ぶ場所か:大学進学を目指し、国語・数学・英語・理科・社会といった主要5教科を中心に、幅広い知識と応用力を身につけます。文系・理系を問わず、多様な進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。
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どんな生徒におすすめか:将来、大学に進学したいと考えている人や、高校生活を通して自分のやりたいことを見つけたい人におすすめです。
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家庭科学科
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どんなことを学ぶ場所か:被服(ファッション)、保育、食物(調理)といった生活に密着した専門分野を深く学びます。滋賀県内でも珍しい専門学科で、実習などを通して実践的なスキルを磨くことができます。
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どんな生徒におすすめか:ファッションデザインや子どもと関わること、料理やお菓子作りに興味がある人、将来は専門的な知識や技術を活かした仕事に就きたいと考えている人に最適です。
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滋賀県立大津高等学校の特色・校風
大津高等学校の雰囲気は、「文武両道」「活気がある」「自由な雰囲気」といった言葉で表現されることが多いです。生徒が主役となって学校生活を創り上げていくエネルギーに満ちています。
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宿題の量:口コミを見ると、宿題の量が多すぎて大変という声はあまり聞かれません。ただし、大学進学を目指す上では日々の予習・復習が欠かせません。生徒の中には熱心に勉強する人もいれば、学校生活を楽しむことを優先する人もいるため、周りの雰囲気に流されず、自分で目標を持って学習に取り組む姿勢が大切になります。
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校則は厳しいか緩やかか:これは少し面白いポイントです。学校が定める公式なルールブックを見ると、服装や頭髪に関する規定は細かく定められています。例えば、セーターの色は黒・紺・白・ベージュ・茶・灰色の単色、スカート丈は膝程度、化粧やピアスは禁止、授業中のスマホ使用も禁止です。しかし、在校生の多くは「校則は緩い」「自由な雰囲気」と感じているようです。これは、普段は生徒の自主性が尊重されている一方で、月に一度の服装頭髪検査や、抜き打ちでの指導も行われるためだと思われます。基本的には自由ですが、守るべきラインはしっかりと示されている、というバランスの取れた校風と言えるでしょう。
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生徒たちの雰囲気:明るく、フレンドリーで活発な生徒が多いという評判です。「陽キャ」と呼ばれるような、学校行事や部活動に積極的に参加する生徒が学校の中心となって盛り上げているようです。もちろん、おとなしい性格の生徒もいますが、全体的にコミュニケーションが活発で、クラスの雰囲気も良いという声が多く聞かれます。
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アルバイトは可能か:原則として学期中のアルバイトは禁止されています。ただし、夏休みなどの長期休暇中であれば、成績などの条件を満たした上で学校に申請し、許可を得て行うことが可能です。
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制服の評判はどうか:在校生からは「あまり可愛くない」「就活生みたい」といった、デザインについては少し残念がる声が正直なところ多いようです。しかし、女子はスカートだけでなくスラックスも選択できたり、指定のセーターやベストの色が複数あったりと、ある程度の着こなしの幅はあります。
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土曜授業はあるか:平常授業として毎週土曜日に授業が行われることはありません。
滋賀県立大津高等学校の部活動・イベント
部活動
大津高等学校の「文武両道」を象徴するのが、非常に活発な部活動です。多くの部が近畿大会や全国大会へ出場する実力を持っており、本気でスポーツや文化活動に打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が整っています。
運動部、文化部ともに種類が豊富で、多くの生徒が部活動に加入し、放課後も活気に満ちています。特に以下の部活動は、全国レベルでの活躍が知られています。
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カヌー部:大津高校を代表する部活動の一つです。全国大会での優勝経験も豊富で、中には世界大会に出場する選手を輩出するなど、輝かしい実績を誇ります。琵琶湖が近いという地の利を活かし、高いレベルで競技に打ち込むことができます。
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ボート部:カヌー部と並び、水上スポーツの強豪として有名です。こちらも全国大会の常連で、チーム一丸となって練習に励んでいます。
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サッカー部、軽音楽部:これらの部活動も全国大会への出場経験があり、運動部・文化部を問わず、様々な分野で生徒たちが才能を開花させていることがわかります。
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吹奏楽部:地域のイベントにも積極的に参加しており、毎年春に行われる定期演奏会は、3年生にとっての集大成の舞台として、多くの感動を呼んでいます。
イベント
大津高校の学校生活を語る上で欠かせないのが、生徒たちが全力で楽しむ学校行事です。その中でも「大華祭(おうかさい)」と呼ばれる学園祭は、まさに学校の顔とも言える一大イベントです。
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大華祭(学園祭):体育祭2日間、文化祭2日間の合計4日間にわたって開催される、非常に規模の大きなイベントです。この期間、学校中がお祭りムード一色に染まり、準備期間から本番まで、クラスや学年を超えた一体感が生まれます。文化祭では、各クラスの模擬店や文化部の展示・発表で盛り上がりますが、中でも一番の目玉は、家庭科学科3年生によるファッションショーです。生徒たちがデザインから縫製まで全てを手がけた衣装は、高校生の作品とは思えないほど本格的でレベルが高く、毎年多くの観客を魅了します。このショーを見るためだけに訪れる人もいるほどで、大津高校の大きな誇りとなっています。
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修学旅行:2年生の時に行われ、例年、沖縄を訪れることが多いようです。美しい海や文化に触れ、仲間との絆を深める、一生の思い出に残る行事です。
滋賀県立大津高等学校の進学実績
充実した学校生活を送りながらも、多くの生徒が大学進学という目標を達成しています。特に、関西圏の有名私立大学への進学に強みを見せています。
国公立大学では、地元の滋賀大学や滋賀県立大学への進学者が毎年安定して出ています。年度によっては、大阪大学のような難関大学への合格者も輩出しています。
私立大学への進学実績は非常に豊富で、特に「関関同立」(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)や「産近甲龍」(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学)といった、関西の難関・人気私立大学グループに毎年多数の合格者を出しています。中でも龍谷大学や立命館大学は、非常に人気の高い進学先となっています。
具体的な合格者数(既卒生含む)の推移を以下の表にまとめました。
大学群 | 主な大学名 | 2024年 | 2023年 | 2022年 |
国公立大学 | 滋賀大学、滋賀県立大学など | 11人 | 11人 | 11人 |
関関同立 | 立命館大学、関西大学、同志社大学など | 113人 | 153人 | 132人 |
産近甲龍 | 龍谷大学、京都産業大学、近畿大学など | 309人 | 228人 | 257人 |
(2024年の国公立大学合格者数は一部判明分)
また、普通科の生徒の多くが4年制大学へ進学する一方、家庭科学科の生徒は、学んだ専門知識をさらに深めるため、服飾、保育、栄養系の専門学校へ進む道を選ぶこともあります。
これらの進学実績は、生徒一人ひとりの努力はもちろんのこと、学校の教育理念である「学力向上」を支える日々の授業や、先生方の親身なサポートによって築かれています。分からないことがあれば気軽に質問できる雰囲気があることも、生徒たちの学習意欲を後押ししているようです。
滋賀県立大津高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、大津高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。
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抜群のアクセスを誇る立地
JRと京阪の「膳所」駅から徒歩わずか3分という、県内でもトップクラスの通学のしやすさを誇ります。毎日のことだからこそ、この「駅チカ」という点は非常に大きな魅力です。
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学校全体で熱狂する「大華祭」
4日間にわたる学園祭は、単なるイベントではなく、学校の文化そのものです。特に家庭科学科のファッションショーは必見で、学校全体の誇りとなっています。この一体感と熱気は、大津高校でしか味わえません。
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県内有数の専門学科「家庭科学科」の存在
ファッション、保育、食物といった専門分野を高校から深く学べるユニークな学科です。実践的な学びを通して、将来の夢に直結するスキルを身につけることができます。
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全国レベルで活躍する多彩な部活動
カヌー部やボート部をはじめ、多くの部活動が全国の舞台で活躍しています。高い目標を持つ仲間たちと切磋琢磨しながら、自分の可能性に挑戦できる環境があります。
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勉強と学校生活の理想的な両立(文武両道)
「勉強も頑張りたいけど、高校生活も思いっきり楽しみたい」という願いを叶えられる学校です。活発な学校行事や部活動が、学習へのモチベーションにも繋がる好循環を生んでいます。
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生徒の自主性を尊重する自由な校風
校則はありますが、基本的には生徒の自主性が尊重されており、のびのびとした明るい雰囲気に満ちています。自分で考え、行動する力が自然と身につきます。
滋賀県立大津高等学校の口コミ・評判のまとめ
在校生や卒業生からのリアルな声を集めてみました。良い点と、少し気になる点を両方知ることで、より深く学校を理解できるはずです。
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良い点
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「とにかく高校生活が楽しい!最高の『青春』が送れる」という声が圧倒的に多いです。友達と過ごす毎日が充実していることがうかがえます。
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「大華祭などの行事が本当に盛り上がって、クラスの団結力が強まる」と、学校行事への満足度が非常に高いです。
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「駅から近くて通学が本当に楽。雨の日でも苦にならない」と、立地の良さを挙げる声も多数あります。
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「明るくて面白い人が多く、すぐに友達ができる雰囲気」と、人間関係の良さを評価する意見も目立ちます。
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「先生との距離が近く、フレンドリー。進路相談にも親身になってくれる」といった、先生への信頼の声も聞かれます。
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気になる点
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「校舎が少し古いと感じる部分がある」という意見があります。ただし、「トイレは最近きれいに改修されて快適になった」という声もあり、少しずつ改善されているようです。
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「勉強を頑張る人とそうでない人の差が激しい。周りに流されない意志が必要」という、自由な校風ならではの注意点を指摘する声もあります。
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「制服のデザインが正直あまり可愛くない…」というのは、多くの生徒が感じている点のようです。
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「先生の中には、少し考え方が古いと感じる人もいる」という意見も一部で見られました。
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アクセス・通学
大津高等学校の最大の魅力の一つが、そのアクセスの良さです。
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最寄り駅からのアクセス
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JR琵琶湖線 「膳所」駅より 徒歩約3分
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京阪石山坂本線 「京阪膳所」駅より 徒歩約3分
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JRと京阪の両方が利用でき、どちらの駅からも非常に近いため、通学の負担が少ないのが特長です。この利便性の高さから、大津市内はもちろん、草津市や守山市など、広い範囲から多くの生徒が通学しています。
滋賀県立大津高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして、大津高等学校を目指す皆さんへメッセージを送ります。
この学校は、「勉強も大事だけど、一生に一度の高校生活を全力で楽しみたい!」と心から願っている人に特におすすめです。活気あふれる学校行事や部活動の中心で、仲間たちと共に成長したい、そんなエネルギーに満ちたあなたを大津高等学校は待っています。ただし、その自由な雰囲気の中で自分の目標を見失わないためには、「やる時はやる」という自己管理能力も大切になります。
受験勉強については、特に一般選抜では、中学校3年間の学習内容の基礎・標準レベルの問題が中心となります。難問・奇問に手を出すよりも、まずは教科書や学校で配布される問題集(例えば「新研究」など)の基本問題を、誰に解説できるくらい完璧にマスターすることを目指してください。その堅実な努力が、大津高等学校への合格切符を掴む一番の近道です。あなたの挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。