大阪公立大学工業高等専門学校は、将来、日本のものづくりを支えるエンジニアや研究者を目指す君にぴったりの学校です。中学校を卒業してから5年間、高校と大学レベルの専門的な知識と技術を一貫して学べるのが「高等専門学校」、通称「高専」の大きな特徴。その中でも大阪公立大学工業高等専門学校は、全国に3校しかない公立の高専として、質の高い教育を提供しています。
大阪公立大学工業高等専門学校の基本情報
大阪公立大学工業高等専門学校の偏差値・難易度・併願校
総合工学システム学科:偏差値 64
大阪公立大学工業高等専門学校に設置されている学科・コース
エネルギー機械コース:ロボットやエンジン、エネルギー技術など、機械工学の幅広い分野を学びます。ものづくりや機械の仕組みに興味がある人におすすめです。 プロダクトデザインコース:デザイン性と機能性を両立させた製品を生み出すための知識と技術を学びます。アイデアを形にしたり、デザインを考えたりするのが好きな人におすすめです。 エレクトロニクスコース:スマートフォンから人工衛星まで、あらゆる電子機器の心臓部である電子回路や通信技術を学びます。電気や電子工作が好きな人におすすめです。 知能情報コース:AI(人工知能)やIoT、プログラミングなど、これからの社会に不可欠な情報技術を学びます。コンピュータやプログラミングに興味がある人におすすめです。
大阪公立大学工業高等専門学校の特色・校風
宿題の量:専門科目のレポートや課題が多く、決して少なくはないようです。計画的に学習を進める自主性が求められます。 校則:他の高校と比べると緩やかな傾向にあります。 1年生は制服がありますが、学年が上がると私服通学が中心となります。髪色やピアスについても比較的自由なようで、生徒の自主性に任されている部分が多いと言えます。 スマートフォンの持ち込みや使用も、マナーを守れば特に厳しくないという声が多いです。 生徒たちの雰囲気:工学やものづくりに強い関心を持つ、真面目で探究心旺盛な生徒が集まっています。共通の趣味や目標を持つ仲間が見つかりやすく、アットホームな雰囲気もあるようです。 アルバイト:学業に支障のない範囲で可能とされていますが、専門科目の勉強が忙しいため、両立は計画的に行う必要があるでしょう。 制服:1年生は指定の制服がありますが、シンプルで機能的なデザインです。上級生は私服のため、制服を着用する期間は短いです。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。
大阪公立大学工業高等専門学校の部活動・イベント
部活動
ロボット研究部:高専の代名詞ともいえる「アイデア対決・全国高等専門学校ロボットコンテスト(高専ロボコン)」の常連です。全国大会出場経験も豊富で、チームで協力しながら独創的なロボットを製作しています。ものづくりが好きな生徒にとっては、最高の環境と言えるでしょう。 プログラミングゼミ:プログラミングの技術を競うコンテストで、全国優勝の実績がある強豪です。 AIやアプリケーション開発など、最先端の技術に触れることができます。 硬式野球部・サッカー部・バスケットボール部など:一般的な運動部も活発に活動しており、近畿地区の高専が参加する「近畿地区高専体育大会」などで熱戦を繰り広げています。
イベント
高専祭(文化祭):毎年11月頃に開催される最大のイベントです。 各クラスや部活動による研究発表、模擬店、ステージ企画などが行われ、地域の方々も訪れるなど大変な盛り上がりを見せます。高専ならではの技術力を活かした展示は必見です。 体育祭:クラス対抗で様々な競技に挑みます。学年やコースの垣根を越えて交流できる貴重な機会です。 修学旅行:行き先は年によって異なりますが、国内外の文化や技術に触れる研修旅行が企画されることが多いようです。 球技大会:学年ごとに開催され、クラスの団結力を高めます。
大阪公立大学工業高等専門学校の進学実績
国公立大学への編入学:進学希望者の多くは、国公立大学の3年次に編入学します。高専で培った専門知識を活かして、さらに高度な研究に取り組むことができます。 主な進学先(過去5年間の実績など):大阪公立大学(旧大阪府立大学含む)、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、大阪大学、和歌山大学、京都工芸繊維大学、東京大学、神戸大学、東京工業大学など、難関大学への進学実績が多数あります。
専攻科への進学:本科5年間の課程を修了後、さらに2年間の「専攻科」に進む道もあります。専攻科を修了すると、大学卒業と同じ「学士」の学位が取得でき、大学院への進学も可能になります。 就職:就職希望者に対する求人倍率は非常に高く、毎年30倍を超える状況です。 日本を代表する大手メーカーや優良企業から多くの求人が寄せられ、卒業生は技術者として産業界の第一線で活躍しています。 就職先の約8割が大阪に根ざした企業という特徴もあります。 進学サポート:大学編入のための特別な受験勉強は必要なく、高専での日々の学習に集中することが合格への近道です。 また、大学入学共通テストを受ける必要がないため、専門分野の探求に時間を充てることができます。
大阪公立大学工業高等専門学校の特長・アピールポイント
5年間の一貫教育:中学卒業後から高校・大学レベルの専門教育を5年間、受験に中断されることなく継続して学べます。これにより、深く専門性を追求することが可能です。 大学レベルの専門教育と研究:早い段階から大学レベルの講義や実験・実習を体験できます。 5年生になると、大学の学部生と同じように「卒業研究」に取り組み、興味のあるテーマを深く掘り下げます。 大阪公立大学との強力な連携:同じ公立大学法人が運営する大阪公立大学との連携が緊密です。 大学の講義を受けたり、共同で研究を行ったりする機会があり、より高度な学びに触れることができます。 圧倒的な就職実績:企業からの評価が非常に高く、求人倍率は毎年驚異的な数値を記録しています。 就職活動で困ることはほとんどないと言われるほど、有利な状況です。 難関大学への編入という選択肢:卒業後は就職だけでなく、東京大学や大阪大学といった難関国公立大学の3年次に編入学する道も開かれています。 高専からの編入枠は、一般入試とは異なるため、目標を高く持つ生徒にとって大きな魅力です。 2027年度からのキャンパス移転:大阪公立大学の中百舌鳥キャンパスへ移転が予定されており、最新の施設・設備で学べるようになります。 大学との物理的な距離も近くなり、連携がさらに強化されることが期待されます。 自由で自主性を重んじる校風:校則が比較的緩やかで、生徒の自主性が尊重されます。 大学のような雰囲気の中で、のびのびと自分の興味を追求できます。
大阪公立大学工業高等専門学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「専門的なことを早くから深く学べるので、将来の目標が明確な人には最高の環境」 「就職にも進学にも強く、卒業後の選択肢が広いのが魅力」 「校則が自由で、大学のような雰囲気。自分のペースで勉強や研究に打ち込める」 「同じ趣味や目標を持つ友人が多く、話が合うし、お互いに高め合える」 「先生方が専門分野のエキスパートで、質問にも丁寧に答えてくれる」
気になる点: 「レポートや課題が多く、勉強はかなり大変。自主的に勉強しないとついていけなくなる」 「赤点が60点と高く、留年する人もいるため、しっかりとした学習習慣が必要」 「駅から少し歩くので、アクセスが少し不便に感じることもある」 「5年制なので、高校3年生で卒業していく地元の友達とは少し生活サイクルがずれる」
アクセス・通学
京阪本線「寝屋川市駅」(北改札口)から徒歩約15分 京阪本線「香里園駅」(東口)から徒歩約25分
大阪公立大学工業高等専門学校受験生へのワンポイントアドバイス