大阪国際高等学校は、2022年に新しい歴史をスタートさせた、未来への可能性に満ちた学校です。「世界へ、私たちの輝きを。」をスローガンに掲げ、グローバルな視点と日本の伝統を両立させたユニークな教育を展開しています。最新設備が整った美しい新校舎は、まるで大学のキャンパスのようで、生徒一人ひとりの知的好奇心を刺激する工夫が随所に凝らされています。
高校選びは、これからの自分を形作る大切な一歩です。だからこそ、偏差値や進学実績だけでなく、学校の雰囲気や日々の生活が自分に合っているかを知ることが重要になります。このページでは、大阪国際高等学校が持つたくさんの魅力と、在校生だからこそ知っているリアルな情報を、進学アドバイザーの視点から分かりやすく、そして詳しくお伝えしていきます。
あなたがこの学校でどんな3年間を送り、どんな未来を描けるのか、一緒にイメージを膨らませていきましょう。きっと、あなたの高校選びの大きなヒントが見つかるはずです。
大阪国際高等学校の基本情報
まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。学校見学や問い合わせの際に役立ちます。
項目 | 内容 |
正式名称 | 大阪国際高等学校 (Osaka Kokusai High School) |
区分 | 私立 |
男女別 | 共学 |
所在地 | 〒570-8787 大阪府守口市松下町1-28 |
代表電話番号 | 06-6992-5931 |
公式サイトURL | https://www.kokusai-h.oiu.ed.jp/high/ |
大阪国際高等学校の偏差値・難易度・併願校
高校選びで気になるのが、やはり偏差値と難易度。大阪国際高等学校はコースによって難易度が大きく異なるのが特徴です。自分の学力や目標に合ったコースを見つけるための参考にしてください。
コース別偏差値 (2025年度)
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I類 国際バカロレアコース: 55〜59
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I類 スーパー文理探究コース: 55〜59
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II類 総合探究コース: 39以下
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II類 幼児保育進学コース: 39以下
難易度のイメージと内申点の目安
大阪国際高等学校の大きな特徴は、I類とII類で求められる学力レベルがはっきりと分かれている点です。
I類の国際バカロレアコースとスーパー文理探究コースは、偏差値50台後半の高い学力が求められます。これは、大阪府内の公立高校でいうと寝屋川高校や旭高校などの中堅進学校と同じくらいのレベル感です。合格には、5段階評価で平均4以上、つまり内申点が45点満点で36〜38点あたりが一つの目安となりそうです。これらのコースは、難関国公立大学や難関私立大学への進学を強く意識したカリキュラムが組まれており、入学後も高い学習意欲が求められます。
一方、II類の総合探究コースと幼児保育進学コースは、より幅広い学力層の生徒を受け入れています。基礎学力を固めながら、自分の興味や将来の夢を探求したい生徒に適しています。
主な併願校
受験生の動向を見ると、I類コースの受験生は、同じ私立では常翔学園高校や京都女子高校、京都橘高校などを併願する傾向があります。また、公立高校では、大手前高校(文理学科)や寝屋川高校(普通科)、四條畷高校(文理学科)といったトップレベル〜上位レベルの進学校を第一志望とし、大阪国際高等学校を実力相応の併願校として選ぶケースが多いようです。このことから、I類コースが地域の優秀な生徒たちから有力な選択肢として認識されていることがわかります。
大阪国際高等学校に設置されている学科・コース
大阪国際高等学校には、生徒一人ひとりの目標や興味に合わせて選べる、特色豊かな4つのコースが設置されています。
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I類 国際バカロレアコース
海外の大学や国内の難関大学を目指す人におすすめ。授業の多くが英語で行われ、世界基準の探究型学習で思考力を徹底的に鍛えます。
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I類 スーパー文理探究コース
国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指す人におすすめ。課題解決型の学習を通して、大学入試で求められる高度な学力と探究力を養います。
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II類 総合探究コース
幅広い分野に興味があり、自分の可能性を探したい人におすすめ。多様な選択科目と探究活動を通して、自分に合った進路を見つけられます。
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II類 幼児保育進学コース
保育士や幼稚園の先生になりたいという夢を持つ人におすすめ。専門的な知識や技術を学び、系列大学への進学も視野に入れたカリキュ
ラムが魅力です。
大阪国際高等学校の特色・校風
学校生活をイメージする上で、校風や日々のルールはとても重要です。ここでは、口コミなどから見えてくる大阪国際高等学校のリアルな姿を紹介します。
キーワードで表す校風は、「グローバル」「規律重視」「文武両道」といった言葉がしっくりくるでしょう。国際的な教育に力を入れつつも、礼儀や学習習慣を大切にする真面目な雰囲気が特徴です。
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宿題の量
「多い」という声が圧倒的です。特にI類コースでは、毎日のように課題や小テストがあり、計画的に学習を進める習慣が求められます。「青春は勉強で掴み取る学校」という口コミがあるほど、学習へのコミットメントが必要です。
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校則(スマホ、服装など)
校則は「厳しめ」という意見が多いようです。特に頭髪検査は厳しいとの声があります。スマートフォンの校内での使用は、公式の校則では原則禁止とされていますが、緊急時や時間外での使用を認めるケースもあるようで、入学後にルールをしっかり確認する必要があります。
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生徒たちの雰囲気
全体的に真面目で勉強意欲が高い生徒が多いようです。特にI類コースは、互いに切磋琢磨し合える環境です。一方で、「SNSで見るようなキラキラした高校生活とは少し違うかも」という声もあり、落ち着いた環境で勉強に集中したい人に向いていると言えそうです。
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アルバイト
原則として禁止されています。ただし、特別な事情がある場合は、学校の許可を得て行うことが可能な場合もあるようです。
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制服の評判
2022年度から一新された制服は、非常に評判が良いです。紺色のブレザースタイルで、襟やポケットにあしらわれたブルーのラインがスタイリッシュな印象を与えます。女子はスラックスも選択可能で、パープルやグリーンといった珍しい色のセーターやベストも選べるなど、個性を表現できる点も人気です。
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土曜授業
土曜日も授業がある週6日制です。そのため、夏休みなどの長期休暇は週5日制の学校に比べて少し短い傾向があります。
大阪国際高等学校の部活動・イベント
勉強だけでなく、仲間との絆を深める部活動やイベントも高校生活の醍醐味です。大阪国際高等学校では、全国レベルを目指すクラブから、楽しく活動できる同好会まで、多種多様な活動が行われています。
部活動
運動部、文化部ともに非常に充実しており、多くの生徒が部活動に打ち込んでいます。特に全国レベルでの活躍を目指す「強化部」「準強化部」が指定されており、高いレベルで挑戦したい生徒にとって最高の環境が用意されています。
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女子バレーボール部(強化部)
前身の大阪国際滝井高校時代からの伝統を受け継ぐ名門です。全国制覇を目標に掲げ、日々厳しい練習に励んでいます。
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男子硬式テニス部(強化部)
2023年度から強化部に指定され、全国大会での活躍を目指してレベルアップを図っています。
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女子ラクロス部(準強化部)
高校の部活動としては珍しいラクロス部。新しい学校の歴史と共に、チーム一丸となって活動しています。
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吹奏楽部(準強化部)
新校舎の充実した設備のもと、美しいハーモニーを奏でています。コンクールでの上位入賞を目指して活発に活動中です。
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軽音楽部
部員数が150名を超える非常に人気の高い部活動です。仲間とバンドを組み、文化祭などのステージで練習の成果を披露します。
この他にも、サッカー部やダンス部、野球部といった人気の運動部や、美術部、書道部、茶道部などの伝統的な文化部、さらにはクイズ研究部や映画製作研究部といったユニークな部まで、たくさんの選択肢があります。
イベント
年間を通して多彩な行事が開催され、生徒たちの学校生活を彩ります。
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体育祭(6月)
クラス対抗で様々な競技に挑みます。仲間と力を合わせ、勝利を目指して全力で応援し合う姿は、まさに青春の一ページです。
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文化祭(9月)
「紫苑祭」という名で親しまれています。クラスごとの展示やステージ発表、文化部の発表など、校内が一年で最も活気に満ち溢れる2日間です。近年は、感染症対策のため、クラスごとにテーマを決めたゲームや演劇などが中心となっているようです。
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修学旅行(7月、2年生)
高校生活最大の思い出となる修学旅行。行き先は年度によって異なりますが、仲間と共に過ごす時間は、かけがえのない宝物になるでしょう。
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ココロの学校
年間を通じて複数回開催される、この学校独自のイベントです。社会の第一線で活躍する著名人を招き、その生き方や考え方に直接触れる貴重な機会となっています。
大阪国際高等学校の進学実績
高校卒業後の進路は、誰もが気になるところです。大阪国際高等学校は、新しい学校でありながら、前身校からの伝統を引き継ぎ、非常に高い進学実績を誇っています。特に国公立大学や難関私立大学への合格者数が年々増加しており、その進路指導の手厚さが見て取れます。
最新の大学進学実績(2025年度入試)
2025年3月の卒業生383名のうち、334名が4年制大学へ進学するなど、ほとんどの生徒が大学進学を果たしています。
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国公立大学:合計 67名
東京大学1名、大阪大学6名、神戸大学7名、北海道大学1名、大阪公立大学13名(医学部1名含む)など、全国の難関国公立大学に多数の合格者を輩出しています。7年連続で50名以上の国公立大学合格は、高い教育水準の証です。
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難関私立大学
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関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学):合計 261名
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産近甲龍(京都産業大学、近畿大学、甲南大学、龍谷大学):合計 275名
関西の主要私立大学に圧倒的な合格実績を誇ります。特に関関同立へは8年連続で200名以上が合格しており、多くの生徒が目標を達成しています。また、早稲田大学に2名が合格するなど、関東の難関大学にも実績を伸ばしています。
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その他の進路
薬学系や看護医療系の大学・学部への進学者も多く、専門分野での活躍を目指す生徒へのサポートも充実しています。系列の大阪国際大学・短期大学部への進学の道も開かれています。
進学実績を支える取り組み
こうした高い進学実績は、手厚いサポート体制によって支えられています。スーパー文理探究コースなどを対象に、大学と連携した薬学・看護医療系の特別講座を開講。夏休みや冬休みには集中講習を実施し、大学受験専門の外部講師による有料の「OIH土曜塾」も開講するなど、一人ひとりの志望校合格に向けて万全の体制を整えています。
大阪国際高等学校の特長・アピールポイント
他の高校にはない、大阪国際高等学校ならではの強みやユニークな取り組みを7つのポイントにまとめました。
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大阪府で唯一の英語によるIBDP認定校
国際バカロレア(IB)ディプロマ・プログラムを英語で学べる、大阪府の高等学校(一条校)では唯一の存在です。世界トップレベルの大学への進学も視野に入る、真のグローバル教育が受けられます。
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「学校全体が図書館」がコンセプトの最新校舎
2022年に完成した新校舎は、美しさと機能性を兼ね備えています。廊下やオープンスペースなど、キャンパスの至る所に本棚が設置され、いつでも知的好奇心を満たせる学習環境が整っています。
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人間力をみがく独自の教育プログラム
各界の第一線で活躍する著名人の話を聞く「ココロの学校」や、新入生がスムーズに学校生活に馴染むための「スタートプログラム」など、学力だけでなく人間性を育むための独自プログラムが豊富です。
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日本の伝統を学ぶ「小笠原流礼法」
全生徒が週に1回、授業として小笠原流の礼儀作法を学びます。立ち居振る舞いや相手を敬う心を学ぶこの授業は、生徒や保護者からも非常に好評です。
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充実した海外研修・留学制度
オーストラリアの姉妹校との交流や、ケンブリッジ大学やUCLAでの研修、ベトナムでのボランティア研修など、海外で本物に触れる機会が数多く用意されています。
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探究学習を軸とした授業展開
単に知識を覚えるだけでなく、「なぜ?」を深く考える探究型の学習を重視しています。グループワークやプレゼンテーションを通して、思考力や表現力を養い、主体的に学ぶ姿勢を育みます。
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経験豊富なネイティブ教員と英語が話せる司書
校内には多くの外国人教員が常駐しており、日常的に英語に触れることができます。図書館には英語の書籍が豊富に揃い、英語対応可能な司書もいるため、国際バカロレアコースの生徒も安心して学習に取り組めます。
大阪国際高等学校の口コミ・評判のまとめ
ここでは、在校生や卒業生から寄せられた声を、良い点と気になる点に分けて公平にご紹介します。学校選びのリアルな参考情報としてください。
良い点
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「校舎がとにかく綺麗で、毎日通うのが楽しい」
やはり2022年に完成したばかりの新校舎に関するポジティブな意見が非常に多いです。学習意欲が高まる、設備が最新で快適、といった声が寄せられています。
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「先生方が熱心で、質問にも丁寧に対応してくれる」
進路相談や学習の質問に対して、親身になってくれる先生が多いという評判です。特に大学受験に向けて手厚いサポートが受けられる点を評価する声が目立ちます。
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「留学や国際交流の機会が豊富で、視野が広がった」
国際バカロレアコースだけでなく、学校全体としてグローバル教育に力を入れているため、海外に興味がある生徒にとっては非常に魅力的な環境のようです。
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「勉強に集中できる環境が整っている」
周りの生徒の学習意欲が高く、静かで落ち着いた雰囲気があるため、難関大学を目指して本気で勉強したい人には最適な環境だという意見があります。
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「制服がおしゃれで可愛い」
新しくなった制服は、デザイン性が高く、生徒からの人気も非常に高いようです。
気になる点
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「宿題や小テストが多くて、毎日が大変」
特にI類コースの生徒からは、学習量の多さに圧倒されるという声が聞かれます。日々の予習・復習をこなす自己管理能力が求められます。
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「校則が少し厳しいと感じることがある」
服装や頭髪に関する指導が厳しいと感じる生徒もいるようです。自由な校風を求める人には、少し窮屈に感じられるかもしれません。
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「先生によって指導の質に差があるように感じる」
熱心な先生が多い一方で、一部の先生の指導方法に疑問を感じるという声も少数ながら見られます。これは多くの学校に共通する点かもしれません。
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「想像していた『キラキラの高校生活』とは少し違うかも」
学習に重きを置いている学校のため、行事などで派手に楽しみたい、というイメージを持っていると、ギャップを感じる可能性があるようです。
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「夏休みなどの長期休暇が短い」
週6日制のため、他の高校に比べて休みが少ない点をデメリットとして挙げる声があります。
アクセス・通学
大阪国際高等学校は、複数の駅や路線からアクセス可能な、非常に通学しやすい立地にあります。
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京阪電車「土居」駅より徒歩約8分
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京阪電車「守口市」駅より徒歩約11分
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大阪メトロ今里筋線「清水」駅より徒歩約15分
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大阪メトロ谷町線「太子橋今市」駅より徒歩約18分
京阪沿線や大阪メトロ沿線からのアクセスが便利なため、守口市、門真市、寝屋川市、枚方市といった北河内地域や、大阪市内からも多くの生徒が通学しています。複数のルートが使えることで、万が一の遅延時にも対応しやすいのが魅力です。
大阪国際高等学校受験生へのワンポイントアドバイス
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。大阪国際高等学校の魅力や特色が、少しでも伝わったなら嬉しいです。最後に、進学アドバイザーとして、この学校を目指す君たちにメッセージを送ります。
大阪国際高等学校は、「明確な目標を持っている人」そして「挑戦することを楽しめる人」に特におすすめしたい学校です。「海外の大学に行きたい」「難関大学に合格したい」「将来は保育の道に進みたい」そんな強い意志があれば、この学校の充実した環境が君の夢を力強く後押ししてくれるでしょう。少し厳しい環境かもしれませんが、それは君を大きく成長させるための最高のスパイスになります。
受験勉強では、まず基礎を徹底的に固めることが大切です。その上で、大阪国際高等学校が重視する「探究力」を意識し、社会の問題やニュースに関心を持ち、「自分ならどう考えるか」を日頃から言葉にする練習をしてみてください。面接や小論文で、その力がきっと役立ちます。君の挑戦を心から応援しています!
※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。