大阪府立八尾高等学校は、120年以上の長い歴史と伝統を誇る、地域でも有数の進学校です。通称「ヤオコウ」として親しまれ、多くの卒業生が社会の様々な分野で活躍しています。勉強だけでなく、部活動や学校行事にも全力で取り組む「文武両道」を掲げているのが、この八尾高校の大きな魅力です。
八尾高等学校の基本情報
八尾高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値 :普通科: 63
難易度 :
偏差値63は、大阪府内の公立高校の中では上位に位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、清水谷高校、東高校、富田林高校などがあります。合格するためには、中学校の定期テストで常に高得点を維持し、通知表の評価(内申点)もしっかりと確保しておくことが重要です。入試本番では、苦手科目を作らず、バランス良く得点できる学力が求められます。 主な併願校 :
大阪府の公立高校入試では、専門学科などを除き、原則として1校しか受験できません。そのため、八尾高校を第一志望とする受験生の多くは、併願校として以下のような私立高校を受験する傾向があります。 近畿大学附属高等学校 桃山学院高等学校 上宮高等学校 大阪商業大学高等学校 常翔学園高等学校
八尾高等学校に設置されている学科・コース
普通科 : 1年生では全員が共通の科目を学び、基礎学力を固めます。2年生からは、生徒一人ひとりの興味や関心、そして卒業後の進路希望に応じて「文系」「理系」「アドバンス・教育コース」に分かれます。 これにより、国公立大学や難関私立大学への進学など、それぞれの目標に合わせた専門的な学習を進めることができます。アドバンス・教育コース : 将来、教職を目指す生徒や、コミュニケーション能力を活かした進路を考えている生徒におすすめのコースです。大阪教育大学と連携した専門的な授業が受けられるのが大きな特長です。
八尾高等学校の特色・校風
校風のキーワード : 自由闊達、文武両道、生徒主体宿題の量 : 課題の量は少なくないという声がありますが、計画的に取り組むことで部活動などとの両立は十分可能なようです。日々の学習習慣を身につけることが大切になります。校則 : 他の高校と比較して、校則は緩やかな傾向があるようです。スマホ : 校内への持ち込みは許可されていますが、授業中の使用はもちろん禁止です。服装 : 基本的には標準服(男子は学ラン、女子はセーラー服)が定められていますが、普段は私服での登校が認められており、多くの生徒が自由な服装で過ごしています。 式典など指定された日には標準服を着用します。頭髪・その他 : 髪染めは禁止ですが、ピアスを開けている生徒も見られるなど、ある程度の自由が認められているようです。
生徒たちの雰囲気 : 勉強や部活、行事に一生懸命取り組む、真面目で活発な生徒が多いようです。オンとオフの切り替えが上手で、楽しむときは全力で楽しむという雰囲気があります。アルバイト : 原則として禁止されていますが、家庭の事情など、特別な理由がある場合は学校の許可を得て行うことが可能です。制服の評判 : 女子の冬服である紺色のセーラー服は可愛いと評判が良いようです。 一方で、夏服のデザインについては、少し昔ながらの印象を持つ生徒もいるという声が見られます。土曜授業 : 土曜授業は基本的にありませんが、模試や特別な講習などが行われることがあります。
八尾高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 :
硬式野球部、陸上競技部、水泳部、テニス部、バドミントン部、ラグビー部など、数多くの運動部が活発に活動しています。特に陸上競技部や水泳部などは、近畿大会や全国大会へ出場する選手を輩出するなど、高い実績を誇っています。 グラウンドも広く、充実した環境で練習に打ち込めるのが魅力です。 文化部 :
吹奏楽部、放送情報部、書道部、ギター部など、文化部も多彩です。吹奏楽部はコンクールで金賞を受賞するなどの実績があります。 また、書道部は地域のイベントで書道パフォーマンスを披露するなど、文化的な活動も盛んです。
イベント
文化祭・体育祭 : 9月に行われる文化祭と体育祭は、八尾高校の二大イベントです。 クラス一丸となって準備を進める文化祭の展示やステージ発表、そして団に分かれて競い合う体育祭の応援合戦など、その熱気は学校全体を包み込みます。これらの行事を通じて、クラスや学年の団結力が一気に高まります。修学旅行 : 2年生の時に実施され、行き先は年によって異なりますが、北海道など国内の様々な場所を訪れます。仲間との共同生活を通じて、忘れられない思い出を作ることができます。遠足・新入生宿泊研修 : 1年生の4月には、新しいクラスメイトとの親睦を深めるための宿泊研修が行われます。 また、5月には全学年で遠足が実施されるなど、学年の初めに交流を深める機会が設けられています。
八尾高等学校の進学実績
主な国公立大学の合格実績(2024年度入試など) :旧帝国大学+一工: 2人 大阪大学、神戸大学などを含む国公立大学合計: 52人(うち大阪公立大学15人) 特に、地元の大阪教育大学へ進学する生徒が多いのも特徴です。
主な難関私立大学の合格実績(2024年度入試など) :関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学): 合計 332人 早慶上理ICU: 1人 GMARCH: 4人
その他の進路 :
多くの生徒が4年制大学への進学を希望しますが、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択にも対応しています。特に、関西大学や近畿大学への進学者が多い傾向があります。 進学サポート :
生徒の学力向上と進路実現のため、早朝や放課後、夏休みなどを利用した補習や講習が数多く開かれています。 また、自習室も完備されており、生徒が集中して学習に取り組める環境が整っています。
八尾高等学校の特長・アピールポイント
120年以上の歴史と伝統 : 1895年の創立以来、地域社会に貢献する多くの人材を育成してきた、府内でも有数の伝統校です。大阪教育大学との高大連携 : 「アドバンス・教育コース」では、大阪教育大学と連携した専門的な授業を受けることができます。実際に大学のキャンパスで大学生と一緒に講義を受け、単位を修得することも可能です。生徒主体で盛り上がる学校行事 : 文化祭や体育祭は生徒会が中心となって企画・運営され、生徒たちのエネルギーが爆発します。学校全体が一体となるこの経験は、大きな成長の機会となります。「文武両道」を体現する活発な部活動 : 多くの部活動が近畿大会や全国大会レベルで活躍しており、学業と部活動を高いレベルで両立させたい生徒にとって最高の環境です。自主性を尊重する自由な校風 : 普段の服装が自由であることなど、校則は比較的緩やかで、生徒一人ひとりの個性が尊重される雰囲気があります。充実した学習・進路サポート : 早朝・放課後講習や長期休暇中の講習が充実しており、国公立大学や難関私立大学を目指す生徒を手厚くサポートしています。緑豊かな広大なキャンパス : 甲子園球場よりも広い敷地には、大きなグラウンドやビオトープなどがあり、伸び伸びとした学校生活を送ることができます。
八尾高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「自由な校風で、のびのびと高校生活を送れる」という意見が非常に多いです。 「文化祭や体育祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まった」という声も多数あります。 「勉強も部活も本気で取り組む仲間が多く、刺激し合える環境が良い」と、文武両道を評価する声が目立ちます。 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」など、教員のサポート体制を評価する口コミもあります。
気になる点 :「校舎や施設が少し古い部分がある」という意見が見られます。ただし、トイレなどは改修されて綺麗になっているようです。 「最寄り駅から少し距離があり、坂道を歩くのが大変」という声もあります。自転車通学の生徒も多いようです。 「課題の量が多いと感じることがある」という意見もあり、日々の計画的な学習が求められるようです。
アクセス・通学
最寄り駅からのアクセス :JR大和路線「八尾駅」から徒歩約9分 近鉄大阪線「近鉄八尾駅」から徒歩約15分
通学エリア :
地元の八尾市の生徒はもちろん、東大阪市、柏原市、藤井寺市など、近隣の市から通学している生徒が多く見られます。JR線と近鉄線の両方が利用できるため、比較的広い範囲から通学しやすい立地と言えます。
八尾高等学校受験生へのワンポイントアドバイス