北海道大麻高等学校は、江別市に位置する、長い歴史と伝統を誇る道立の進学校です。札幌市に隣接していることもあり、江別市内だけでなく札幌市や近隣のまちからも多くの生徒が通っています。「進学・躾・部活動」の三本柱を教育の軸に掲げ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。

落ち着いた環境の中で、勉強にも部活動にも真剣に取り組みたいと考えている受験生にとって、大麻高等学校は非常に魅力的な選択肢の一つと言えるでしょう。単位制を導入しているため、自分の興味や進路希望に合わせて柔軟に科目を選択できるのも大きな特長です。

この記事では、そんな北海道大麻高等学校について、偏差値や校風、進学実績、部活動など、受験生や保護者の皆さんが本当に知りたい情報を、分かりやすく具体的にお伝えしていきます。この記事を読んで、麻高(あさこう)での高校生活をより具体的にイメージしてみてください。

大麻高等学校の基本情報

まずは、大麻高等学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 北海道大麻高等学校 (ほっかいどうおおあさこうとうがっこう)
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒069-0847 北海道江別市大麻ひかり町2番地
代表電話番号 011-387-2143(職員室)
公式サイト https://www.ooasa-h.hokkaido-c.ed.jp/

大麻高等学校の偏差値・難易度・併願校

北海道大麻高等学校の偏差値は、例年58〜60前後で推移しており、北海道内の公立高校の中では上位に位置します。

  • 普通科:58〜60

同じくらいの偏差値の高校としては、札幌市内の公立高校では札幌北陵高校、札幌手稲高校などが挙げられます。

合格に必要な内申点の目安は「Dランク」以上が一つの基準とされていますが、CランクやBランクの受験生も多く、安心して合格を目指すにはCランク以上あると心強いでしょう。北海道の公立高校入試は、内申点と当日の学力検査点の合計で合否が決まるため、内申点に自信がない場合でも、当日点で挽回できる可能性は十分にあります。

主な併願校としては、同じ石狩学区内にある私立高校が中心となります。具体的には、北星学園大学附属高等学校、北海学園札幌高等学校、札幌日本大学高等学校、札幌龍谷学園高等学校などの名前が多く挙がるようです。

大麻高等学校に設置されている学科・コース

大麻高等学校は、自分の興味関心や進路希望に応じて学習計画を立てられる「単位制」を導入しています。

  • 普通科

    • 1年次は共通の科目を学び、基礎学力を固めます。2年次から文系・理系の選択に加え、多様な選択科目の中から自分の進路に必要な科目を選んで学ぶことができます。国公立大学進学を目指す生徒が多く、手厚い進路指導が受けられるのが特徴です。

大麻高等学校の特色・校風

大麻高等学校の校風は、「落ち着いた雰囲気」「文武両道」といった言葉で表現されることが多いです。

  • 校風・生徒の雰囲気: 江別市内でも有数の進学校ということもあり、真面目で落ち着いた雰囲気の中で学習に集中できる環境が整っています。生徒たちは学校行事や部活動にも熱心で、何事にも一生懸命取り組む姿勢が見られます。

  • 宿題の量: 進学校ということもあり、日々の予習・復習は欠かせません。長期休暇中には課題が出されることもありますが、こなせないほどの量ではないという声が多いようです。

  • 校則: 校則は、道内の他の公立高校と比較すると、やや厳しいという評判があります。特に頭髪や服装に関する指導は、定期的に行われるようです。しかし、2023年度からは生徒からの要望を受け、スマートフォンの使用が放課後や学校祭などの特定の場面で許可されるなど、時代に合わせて見直しも行われています。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、家庭の事情など特別な理由がある場合は、学校の許可を得て行うことが可能です。

  • 制服: 2022年度入学生から制服がリニューアルされました。男女ともにブレザータイプとなり、夏はポロシャツを着用します。以前の制服に比べて、現代的で機能的になったと評判です。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

大麻高等学校の部活動・イベント

部活動

大麻高等学校は部活動が非常に盛んで、加入率も80%を超えています。多くの部が全道大会に出場するなど、活気にあふれています。

  • 特に有名な部活動:

    • 放送局: 全国大会の常連であり、数々の優秀な成績を収めています。アナウンスや番組制作に興味がある生徒にとっては、最高の環境と言えるでしょう。

    • 少林寺拳法部: こちらも全国大会で活躍する強豪として知られています。心身ともに鍛えたい生徒に人気です。

    • 男子バスケットボール部: 近年、力をつけており道内でも強豪校の一つに数えられています。

  • 全体の様子: 運動部、文化部ともに種類が豊富で、初心者から経験者まで、誰もが打ち込める部活動が見つかるはずです。ラグビー部専用のグラウンドがあるなど、施設面も充実しているようです。

イベント

生徒が主体となって作り上げる学校行事は、麻高の大きな魅力の一つです。

  • 大麻祭(学校祭): 毎年夏に開催される学校祭は、クラスごとの模擬店や展示、ステージでの有志発表などで大変な盛り上がりを見せます。準備期間を通じてクラスの団結力が一気に高まる、高校生活一番の思い出になるイベントです。

  • 体育大会: 球技大会や陸上競技など、様々な種目でクラス対抗で競い合います。学年を超えて応援にも熱が入ります。

  • 修学旅行: 近年では、関西方面(京都・奈良・大阪など)を訪れることが多いようです。歴史や文化に触れる貴重な体験となります。

大麻高等学校の進学実績

大麻高等学校は、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出している進学校です。

  • 国公立大学: 北海道大学をはじめ、小樽商科大学、室蘭工業大学、北海道教育大学など、道内の国公立大学への進学者が多いのが特徴です。

  • 難関私立大学: GMARCHや関関同立といった、道外の難関私立大学にも合格者を出しています。

  • その他: 道内の私立大学では、北海学園大学や北星学園大学、北海道科学大学などへの進学者が特に多くなっています。

進学実績を支える取り組みとして、放課後や長期休暇中には進学講習が開かれ、多くの生徒が参加しています。先生方のサポートも手厚く、職員室前では進路や勉強について質問する生徒の姿が日常的に見られます。

大麻高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、大麻高等学校ならではの強みや魅力をまとめました。

  • 進学重視型の単位制: 自分の進路希望に合わせて、2年次から柔軟に科目を選択できます。少人数授業も多く、きめ細やかな指導が受けられます。

  • 手厚い進路指導: 生徒一人ひとりの目標達成に向けて、先生方が親身にサポートしてくれます。面談や講習なども充実しています。

  • 活発な部活動: 全道、全国レベルで活躍する部活動が多数あり、勉強と部活を両立させる「文武両道」の精神が根付いています。

  • 落ち着いた学習環境: 真面目で向学心の高い生徒が多く、互いに切磋琢磨しながら学べる環境です。

  • リニューアルされた制服: 2022年度から導入された新しいブレザータイプの制服は、生徒からも好評です。

大麻高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からの声をまとめると、大麻高等学校の姿がより具体的に見えてきます。

  • 良い点:

    • 「先生方が熱心で、質問に行くと丁寧に教えてくれる」という声が非常に多いようです。

    • 「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強い」といった、学校生活の充実度を評価する意見も目立ちます。

    • 「真面目な生徒が多く、静かな環境で勉強に集中できる」という点も、進学校ならではの魅力として挙げられています。

    • 「部活動が盛んで、高いレベルを目指せるのが良い」という声もあります。

  • 気になる点:

    • 「校則が他の高校に比べて少し厳しいと感じることがある」という意見が見られます。特に、頭髪検査の頻度などについて言及する声があります。

    • 「駅から少し歩くので、特に冬の通学が大変」という声もあります。

    • 「国公立大学への進学を強く勧める傾向がある」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

大麻高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅:

    • JR函館本線「森林公園」駅から徒歩約15分。

    • JR函館本線「大麻」駅から徒歩約20分。

  • バス:

    • JR北海道バスまたは北海道中央バス「3番通17丁目」停留所から徒歩約2分。

    • JR北海道バスまたは夕張鉄道バス「文教台入口」停留所から徒歩約5分。

江別市内のほか、札幌市厚別区や白石区、北広島市など、比較的広範囲から生徒が通学しています。

大麻高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでくれてありがとうございます。最後に、進学アドバイザーとして大麻高等学校を目指す君たちにメッセージを送ります。

大麻高等学校は、「落ち着いた環境で勉強に集中したい」「部活動にも全力で打ち込み、文武両道を目指したい」と考えている君にぴったりの学校です。先生方のサポートも手厚く、高い目標を持つ仲間たちと切磋琢磨できる環境は、君を大きく成長させてくれるでしょう。

大麻高等学校の入試では、内申点と当日点のバランスが大切になります。まずは学校の定期テストにしっかり取り組み、内申点を一つでも上げておくことが合格への近道です。その上で、苦手科目を克服し、得意科目をさらに伸ばす学習計画を立てて、本番の学力検査に備えましょう。高校生活への期待を胸に、頑張ってください!応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。