奈良県立二階堂高等学校は、天理市にある県内唯一の総合学科「キャリアデザイン科」を持つ公立高校です。将来の夢がまだ漠然としている人も、専門的な道に進みたいと考えている人も、二階堂高等学校なら自分の興味や関心に合わせて、100以上ある選択科目の中から自分だけの時間割を作ることができます。

「なりたい自分をデザインする」を合言葉に、生徒一人ひとりの個性を尊重し、主体的な学びをサポートしてくれるのが二階堂高等学校の大きな魅力です。 先生との距離も近く、アットホームな雰囲気の中で、自分のペースでじっくりと将来について考え、必要な知識やスキルを身につけることができます。

この記事では、そんな奈良県立二階堂高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、進路実績まで、受験生や保護者の方が知りたい情報を詳しく解説していきます。この記事を読んで、あなたの高校選びの参考にしてください。

奈良県立二階堂高等学校の基本情報

まずは、二階堂高等学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 奈良県立二階堂高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒632-0082 奈良県天理市荒蒔町100-1
代表電話番号 0743-64-2201
公式サイト https://www.e-net.nara.jp/hs/nikaido/

奈良県立二階堂高等学校の偏差値・難易度・併願校

二階堂高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は重要なポイントです。自分の学力と照らし合わせて、合格の可能性を探ってみましょう。

偏差値・難易度

二階堂高等学校に設置されているのは「キャリアデザイン科」のみで、その偏差値は39前後とされています。 奈良県内の公立高校の中では、比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。

合格に必要な内申点の目安としては、5段階評価で平均3程度が考えられます。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の点数も重要になります。日々の授業に真面目に取り組み、定期テストで安定した点数を取ることが合格への近道です。

同じくらいの偏差値の高校としては、山辺高等学校(総合学科)、大和広陵高等学校(普通科)などが挙げられます。

主な併願校

奈良県の公立高校入試では、基本的に公立高校同士の併願はできません。そのため、二階堂高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。

主な併願校としては、以下のような高校が考えられます。

  • 奈良育英高等学校

  • 橿原学院高等学校

  • 天理高等学校

  • 奈良大学附属高等学校

これらの高校は、二階堂高等学校と比較的偏差値が近い、あるいは少し上のレベルの学校です。自分の学力や通学の便などを考慮して、最適な併願校を選びましょう。

奈良県立二階堂高等学校に設置されている学科・コース

二階堂高等学校の最大の特徴は、県内唯一の総合学科である「キャリアデザイン科」が設置されていることです。 1年生で基礎学力を固めた後、2年生からは自分の興味・関心や進路希望に応じて、4つの系列から科目を選択し、自分だけの時間割を作成します。

  • ビジネスコミュニケーション系列

    • どんなことを学ぶ?:簿記や情報処理、ビジネスマナーなど、社会で即戦力となる知識とスキルを学びます。 公務員や一般企業への就職を目指す人に適しています。

    • どんな生徒におすすめ?:将来、事務職や販売職に就きたい人、実践的なスキルを身につけたい人。

  • 人間文化と芸術系列

    • どんなことを学ぶ?:文学、歴史、外国語、芸術など、人文科学系の分野を幅広く深く探究します。 文系の大学や短大への進学に対応しています。

    • どんな生徒におすすめ?:本を読むのが好きな人、歴史や文化に興味がある人、芸術的な才能を伸ばしたい人。

  • 自然科学と情報系列

    • どんなことを学ぶ?:理科や数学の専門科目に加え、情報コミュニケーション技術(ICT)の活用法を学びます。 理系や看護・医療系の大学、専門学校への進学を目指します。

    • どんな生徒におすすめ?:科学の実験が好きな人、コンピュータに興味がある人、将来、医療やITの分野で活躍したい人。

  • こどもと暮らし系列

    • どんなことを学ぶ?:保育や福祉、介護に関する専門知識と技術を学びます。 授業の一環で介護職員初任者研修の資格取得も目指せます。

    • どんな生徒におすすめ?:子どもが好きな人、人の役に立つ仕事がしたい人、将来、保育士や介護福祉士になりたい人。

奈良県立二階堂高等学校の特色・校風

二階堂高等学校は、生徒の自主性を重んじる、比較的自由で落ち着いた雰囲気の学校です。キーワードで表すなら、「自主自律」「キャリア探究」「地域連携」といった言葉が当てはまるでしょう。

  • 宿題の量:宿題の量は、選択する科目によって異なりますが、全体的には標準的か、やや少なめという声が多いようです。自分で学習計画を立てて進めることが求められます。

  • 校則:校則は、他の公立高校と比較すると、標準的かやや緩やかという意見が見られます。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用には一定のルールがあります。服装や頭髪に関する規定もありますが、厳しすぎるということはないようです。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、自分の好きなことや目標に向かって積極的に活動する生徒も多く、多様な個性を受け入れる雰囲気があります。

  • アルバイト:アルバイトは、長期休暇中などに許可制で行うことができます。学業との両立が条件となります。

  • 制服:制服は、令和7年度入学生から男女ともに新しいデザインに変わります。 新しい女子の制服は、ブレザーにジャンパースカートの組み合わせで、清楚な印象です。

  • 土曜授業:土曜授業は、基本的には実施されていません。

奈良県立二階堂高等学校の部活動・イベント

部活動

二階堂高等学校では、多くの生徒が部活動に参加し、充実した学校生活を送っています。運動部、文化部ともに様々な種類の部活動があり、自分の興味に合わせて選ぶことができます。

特に、地域貢献活動を行う「サポーターズクラブ」は、生徒会が中心となり全校生徒で取り組むユニークな活動です。 「奈良掃除に学ぶ会」と連携した清掃活動や、ボランティア活動などを通して、社会貢献の精神を育んでいます。

イベント

二階堂高等学校では、生徒が主体となって作り上げる学校行事がたくさんあります。

  • 二階堂フェスタ(文化祭):毎年秋に開催される文化祭は、地域住民も訪れる大きなイベントです。 各クラスや文化部による展示や発表、模擬店などで大変盛り上がります。

  • 体育大会:球技大会など、スポーツを通してクラスの団結を深める行事も盛んです。高等養護学校二階堂分教室の生徒と合同で行われることもあり、交流の機会となっています。

  • 修学旅行:2年生の秋に関東方面へ行くのが恒例となっています。 仲間との絆を深める貴重な思い出となるでしょう。

奈良県立二階堂高等学校の進学実績

二階堂高等学校は、総合学科の特性を活かし、大学進学から専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応しています。

卒業生の進路は、四年制大学、短期大学、専門学校への進学が約7割、就職が約3割となっています。

  • 主な進学先大学:京都産業大学、京都橘大学、帝塚山大学、天理大学、桃山学院大学など、関西圏の私立大学への進学者が多い傾向にあります。

  • 短期大学・専門学校:関西女子短期大学、白鳳女子短期大学、大阪IT会計専門学校、奈良理容美容専門学校など、様々な分野の専門学校へ進学しています。

  • 就職:公務員や地元企業への就職実績も多数あります。

進路実現に向けたサポート体制も充実しており、進学希望者向けのセミナーや、就職希望者向けの企業説明会などが頻繁に開催されています。 また、奈良女子大学や帝塚山大学など、近隣の大学との高大連携プログラムも実施されており、早い段階から大学の学びに触れる機会が設けられています。

奈良県立二階堂高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、二階堂高等学校ならではの魅力をまとめました。

  • 県内唯一の総合学科「キャリアデザイン科」:100以上の豊富な選択科目から、自分の興味や進路に合わせて自由に時間割を組むことができます。

  • 自分だけの時間割で「なりたい自分」を探究:2年生から始まる系列別の学習で、専門性を深めながら、将来の夢を具体的に描くことができます。

  • 充実した資格取得支援:英検や漢検はもちろん、簿記検定、情報処理検定、マナー検定など、将来に役立つ様々な資格の取得を学校がサポートしてくれます。

  • 地域と連携した実践的な学び:地元の商店街と協力して活性化プランを考えるプロジェクトなど、社会とつながる学びの機会が豊富にあります。

  • 高等養護学校分教室との交流:校内に設置された高等養護学校二階堂分教室の生徒と、学校行事や部活動を通して日常的に交流があり、多様性を尊重する心を育むことができます。

  • きめ細やかなキャリアサポート:進学や就職に関するガイダンスやセミナーが充実しており、一人ひとりの進路希望に合わせた手厚いサポートが受けられます。

  • アットホームで落ち着いた校風:生徒と先生の距離が近く、相談しやすい環境です。自分のペースで学校生活を送りたい人にぴったりの雰囲気です。

奈良県立二階堂高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。

  • 良い点

    • 「自分の好きな科目を集中的に学べるので、授業が楽しい」

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」

    • 「校則が厳しすぎず、のびのびと過ごせる」

    • 「色々な目標を持った友達と出会えて刺激になる」

    • 「学校行事が生徒主体で盛り上がる」

  • 気になる点

    • 「駅から少し歩くので、雨の日は少し大変」

    • 「部活動の種類がもっと増えると嬉しい」

    • 「大学進学を目指すなら、塾や予備校に通う必要があるかもしれない」

    • 「施設の古さが少し気になる部分がある」

アクセス・通学

二階堂高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅

    • 近鉄天理線「二階堂駅」より徒歩約15分

    • 近鉄天理線「前栽駅」より徒歩約14分

天理市や大和郡山市、奈良市などから通学している生徒が多いようです。二階堂駅の近くにある天理駅からはJR線も利用できるため、比較的広いエリアからの通学が可能です。

奈良県立二階堂高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

奈良県立二階堂高等学校は、「将来やりたいことがまだ決まっていない」という人から、「専門的な知識や技術を高校から学びたい」という人まで、幅広い生徒におすすめできる学校です。自分の興味関心をとことん追求したい、自分のペースでじっくりと将来を考えたい、という人には最高の環境が整っています。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な内容をしっかりと固めることが大切です。特に、国語・数学・英語の3教科は、どの系列に進むにしても重要になりますので、苦手分野を作らないようにバランスよく学習を進めましょう。

二階堂高等学校は、あなたの「なりたい」という気持ちを全力で応援してくれる学校です。ぜひ一度、学校説明会や文化祭に足を運んで、その魅力を肌で感じてみてください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。