富山県立雄山高等学校は、立山連峰を間近に望む自然豊かな環境の中にあります。1948年に地域住民の強い要望によって設立されて以来、70年以上の歴史と伝統を誇り、これまでに多くの卒業生を社会に送り出してきました。「創造・協M・錬磨」を校訓に掲げ、生徒一人ひとりの個性を尊重し、心豊かな人間の育成を目指しています。

普通科と生活文化科の2つの学科があり、それぞれの特色を生かした教育活動が展開されています。特に、地域と連携した探究活動「柏葉タイム」は、雄山高等学校ならではの魅力的な取り組みです。生徒たちは自ら課題を見つけ、解決していくプロセスを通して、主体的に学ぶ力を育んでいます。

この記事では、そんな富山県立雄山高等学校について、偏差値や難易度、学校生活の様子、部活動、進学実績などを詳しく解説していきます。受験生や保護者の皆さんが気になる情報を網羅していますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

富山県立雄山高等学校の基本情報

富山県立雄山高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 富山県立雄山高等学校 (とやまけんりつ おやまこうとうがっこう)
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒930-0221 富山県中新川郡立山町前沢1437-1
代表電話番号 076-463-0680
公式サイトURL http://www.oyama-h.tym.ed.jp/

富山県立雄山高等学校の偏差値・難易度・併願校

雄山高等学校の偏差値は、学科によって異なります。

  • 普通科:47

  • 生活文化科:40

同じくらいの偏差値の高校としては、富山工業高等学校(偏差値49)、入善高等学校(偏差値49)、高岡工芸高等学校(偏差値48)などが挙げられます。合格に必要な内申点の目安は、普通科で80点台後半から90点台前半、生活文化科で70点台後半から80点台前半あたりが一つの目安となりそうです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の試験の得点も重要になります。

富山県の公立高校入試では、基本的に他の公立高校を併願することはできません。そのため、雄山高等学校を第一志望とする受験生の多くは、私立高校を併願校として選択します。主な併願校としては、高岡第一高等学校、富山国際大学付属高等学校、新川高等学校などが考えられます。

富山県立雄山高等学校に設置されている学科・コース

雄山高等学校には、普通科と生活文化科の2つの学科が設置されています。

  • 普通科:幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが特徴です。 1年次では基礎学力の定着を目指し、2年次からは文系・理系の選択制となり、それぞれの進路希望に合わせた学習を深めていきます。 国公立大学への進学も可能です。

  • 生活文化科:衣食住や保育、福祉など、生活に関連する専門的な知識と技術を学びます。 卒業後は、専門学校への進学や関連分野への就職など、多様な進路が開かれています。 課題研究の発表会やファッションショーなど、学習の成果を発表する機会も豊富です。

富山県立雄山高等学校の特色・校風

雄山高等学校は、「文武両道」と「地域との連携」を大切にする校風です。生徒たちは落ち着いた雰囲気の中で、のびのびと学校生活を送っているようです。

  • 宿題の量:週末課題など、計画的に学習習慣を身につけるための課題が出されることがあります。

  • 校則:頭髪検査など、基本的な身だしなみに関する指導はありますが、厳しすぎるという声は少ないようです。スマートフォンは自己管理が基本となっています。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事などでは一体となって盛り上がる活発さも持ち合わせています。

  • アルバイト:原則として禁止されています。

  • 制服:男子は詰襟、女子はセーラー服で、伝統的なデザインです。

  • 土曜授業:現在は行われていないようです。

富山県立雄山高等学校の部活動・イベント

部活動

雄山高等学校は部活動も盛んで、多くの生徒が参加しています。特にスキー部やソフトボール部は、輝かしい実績を誇ります。

  • 運動部:野球、サッカー、卓球、スキー、テニス、弓道、ソフトボール(女子)、バスケットボール(男女)、バレーボール(女子)、バドミントン(女子)などがあります。

  • 文化部:吹奏楽、美術、英語、編集、パソコン、放送、茶道など、文化的な活動も充実しています。

イベント

雄山高等学校では、生徒たちの心に残る多彩な学校行事が年間を通して開催されます。

  • 体育大会・球技大会:クラス対抗で熱戦が繰り広げられ、生徒たちの団結力が高まります。

  • 合唱コンクール:クラス一丸となって美しいハーモニーを奏で、感動的な一日となります。

  • 柏葉祭(文化祭):3年に一度開催される大規模な文化祭で、地域住民も訪れるなど大変な盛り上がりを見せます。

  • 修学旅行:生徒たちにとって高校生活一番の思い出となるイベントです。行き先は年によって異なります。

富山県立雄山高等学校の進学実績

雄山高等学校は、生徒一人ひとりの進路希望に合わせた丁寧な指導を行っており、多様な進路実績を誇ります。

  • 国公立大学:富山大学、富山県立大学、都留文科大学などへの合格実績があります。

  • 難関私立大学:日本大学などへの進学実績があります。

  • その他:金沢工業大学、富山国際大学、各種短期大学や、看護・医療系の専門学校など、幅広い分野に進学しています。 また、就職を選ぶ生徒もおり、普通科で約1割、生活文化科では約3割が就職の道に進んでいます。

  • 進学サポート:1年生の時から進路意識を高める指導が行われ、担任との面談を重視しています。 また、大学や企業の見学など、校外での進路学習も積極的に行われています。

富山県立雄山高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、雄山高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 地域と連携した探究学習「柏葉タイム」:普通科の生徒が取り組む「柏葉タイム」では、立山町と連携し、地域の課題発見・解決に取り組みます。 この活動を通して、主体性や思考力、表現力を養うことができます。

  • 専門性を深める生活文化科:生活文化科では、衣食住や保育、福祉に関する専門的な知識・技術を深く学べます。 外部講師を招いた特別授業も充実しており、将来のスペシャリストを目指せます。

  • 豊かな自然環境:立山連峰を望む雄大な自然に囲まれた環境は、落ち着いて学習に取り組むのに最適です。

  • 活発な部活動:スキー部やソフトボール部をはじめ、多くの部活動が活発に活動しており、文武両道を実現できる環境です。

  • アットホームな校風:生徒と教員の距離が近く、一人ひとりへのサポートが手厚いと評判です。悩みや相談事があれば、親身になって対応してもらえます。

富山県立雄山高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。

  • 良い点:「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「自然に囲まれた環境で落ち着いて勉強できる」「行事が盛り上がり、クラスの団結力が強い」といった、アットホームな校風や恵まれた学習環境を評価する声が多く見られます。

  • 気になる点:「駅から少し歩くのが大変」「施設の古さが少し気になる」といった意見もあります。また、「もっと活気のある学校生活を送りたい人には物足りないかもしれない」という声も一部で見られました。

アクセス・通学

雄山高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • 富山地方鉄道立山線「五百石駅」から徒歩約8分

  • 富山地方鉄道バス「雄山高校前」から徒歩約2分

富山市や上市町、舟橋村など、幅広いエリアから生徒が通学しています。特に、富山市の山室中学校区からの通学者が多いという情報もあります。

富山県立雄山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

富山県立雄山高等学校は、落ち着いた環境でじっくりと学びたい人、そして地域社会との関わりの中で自分を成長させたい人に特におすすめの学校です。特に、探究活動に興味がある人や、生活文化の分野で専門性を身につけたい人にとっては、非常に魅力的な環境と言えるでしょう。

受験勉強においては、まずは中学校の基礎的な学習内容をしっかりと固めることが大切です。特に、普通科を目指す場合は、苦手科目を作らないようにバランス良く学習を進めましょう。生活文化科を志望する場合は、家庭科の分野にも興味・関心を持っておくと、入学後の学びがより一層深まるはずです。雄山高等学校で充実した3年間を送ることを目指して、頑張ってください!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。