東京都立小金井北高等学校、通称「小北(こきた)」は、緑豊かな小金井市に位置する、勉学と部活動、そして学校行事に全力で取り組めることで人気の都立高校です。1980年に設立され、「創造」「自律」「努力」を教育目標に掲げ、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を実践しています。

進学指導推進校として、質の高い授業や手厚い進路サポート体制が整っていることはもちろん、生徒たちが主体となって作り上げる活気ある学校行事や、9割以上の生徒が参加する盛んな部活動も、小金井北高等学校の大きな魅力です。勉強も、友達との時間も、どちらも大切にしたいと考えるあなたにぴったりの環境がここにはあります。

この記事では、そんな東京都立小金井北高等学校について、偏差値や難易度、気になる校風や口コミ、そして進学実績まで、受験生と保護者の皆さんが知りたい情報を詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

東京都立小金井北高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 東京都立小金井北高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒184-0003 東京都小金井市緑町4-1-1
代表電話番号 042-385-2611
公式サイト http://www.koganeikita-h.metro.tokyo.jp/

東京都立小金井北高等学校の偏差値・難易度・併願校

東京都立小金井北高等学校は、都立高校の中でも上位に位置する進学校です。 しっかりとした学力と、中学校での着実な取り組みが求められます。

  • 偏差値:

    • 普通科: 64

同じくらいの偏差値の高校としては、武蔵野北高校、町田高校、北園高校、日野台高校、豊多摩高校などが挙げられます。 合格に必要な内申点の目安は、換算内申で56〜58点前後と言われています。これは、主要5教科の成績がおおむねオール4、実技4教科にも4が多く含まれるレベル感です。

東京都の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、小金井北高等学校を受験する場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられることが多いようです。

  • 主な併願校(私立):

    • 錦城高等学校

    • 拓殖大学第一高等学校

    • 杉並学院高等学校

    • 実践学園高等学校

    • 宝仙学園高等学校(理数インター)

東京都立小金井北高等学校に設置されている学科・コース

東京都立小金井北高等学校に設置されているのは普通科のみです。

  • 普通科 – 1年次は全員が共通のカリキュラムで基礎学力を固めます。 2年次からは文系・理系の進路希望に応じて科目を選択し、3年次には志望大学の入試科目に合わせて多彩な選択科目から履修することで、一人ひとりの進路実現を目指します。

東京都立小金井北高等学校の特色・校風

小金井北高等学校は、「文武両道」「落ち着いた雰囲気」「真面目で穏やか」といったキーワードで表現されることが多い学校です。 生徒たちは学習にも行事にも熱心に取り組み、充実した高校生活を送っています。

  • 宿題・小テストの量: 「宿題や小テストが多い」という声が多数見られます。 特に長期休暇中の課題も多いようですが、これを着実にこなすことが学力向上に繋がっているという意見もあります。

  • 校則: 全体的に緩やかで、生徒の自主性を重んじる校風のようです。

    • スマホ: 校内での使用は可能で、多くの生徒が休み時間などに利用しているようです。

    • 服装: 制服はありますが、スカート丈の規定は比較的緩やかで、セーターの色もワインレッドが認められるなど、ある程度の着こなしは自由なようです。 2024年度からは女子用のスラックスも導入されています。

    • アルバイト: 原則として禁止されています。

  • 生徒の雰囲気: 「真面目で優しい人が多い」「いじめなどは聞いたことがない」といった口コミが多く、全体的に平和で落ち着いた雰囲気のようです。 中学校で優等生だった生徒が多く集まる印象を持つ人もいます。

  • 制服: 制服は、特に女子の制服が「可愛い」と評判です。 2009年に一新されたデザインで、ブレザーにチェック柄のスカートまたはスラックスを合わせるスタイルです。

  • 土曜授業: 年間20回の土曜授業が実施されており、学習時間の確保と学力向上に力を入れています。

東京都立小金井北高等学校の部活動・イベント

部活動

小金井北高等学校は部活動が非常に盛んで、加入率は9割を超えています。 運動部、文化部ともに多くの部が活発に活動しており、高いレベルで文武両道を目指せる環境です。

  • 運動部: サッカー部、バレーボール部、陸上競技部、バスケットボール部、ハンドボール部、テニス部、ダンス部など、15以上の部があります。 特に剣道部やバスケットボール部などが盛んに活動しているようです。

  • 文化部: 吹奏楽部、コーラス部、軽音楽部、演劇部、美術部、写真部、野外研究部など、10以上の部があります。 吹奏楽部や美術部、文芸部などが活発に活動しています。 珍しい部活として、野外研究部があります。

イベント

生徒が主体となって作り上げる学校行事は、非常に盛り上がり、クラスの団結力を高める大切な機会となっています。

  • 桜樹祭(文化祭): 毎年9月に行われる文化祭は、夏休みをかけて準備され、多くの来場者で賑わいます。 各クラスや部活動による展示、発表、模擬店など、多彩な企画が魅力です。

  • 体育大会: 5月に行われ、学年縦割りの色別対抗で競い合います。 特に、各団80人前後で構成される応援団のパフォーマンスは圧巻で、この学校の名物の一つとなっています。

  • 合唱コンクール: 2週間という短い練習期間でクラス一丸となって取り組む人気の行事です。

  • 修学旅行: 2年生の時に実施され、行き先は年度によって異なりますが、生徒たちにとって忘れられない思い出となるイベントです。

東京都立小金井北高等学校の進学実績

進学指導推進校として、国公立大学や難関私立大学への高い進学実績を誇っています。 現役合格を重視した手厚いサポート体制が特徴です。

  • 主な国公立大学合格実績(2024年春):

    • 東京大学: 1名

    • 東北大学: 1名

    • 筑波大学: 3名

    • 東京学芸大学: 8名

    • 東京農工大学: 8名

    • 東京都立大学: 10名

    • その他、北海道大学、一橋大学、大阪大学などにも合格者を出しています。

  • 主な難関私立大学合格実績(2024年春、延べ人数):

    • 早稲田大学: 22名

    • 慶應義塾大学: 5名

    • 上智大学: 10名

    • 東京理科大学: 9名

    • 明治大学: 71名

    • 青山学院大学: 21名

    • 立教大学: 46名

    • 中央大学: 62名

    • 法政大学: 77名

  • 進学サポート:

    • 平日早朝や放課後、長期休業中に多彩な補習・講習が開かれています。

    • 大手予備校の映像授業を個別で受講できるシステムも導入されています。

    • 卒業生を招いて受験体験を聞く「進路体験講話」など、進路行事も充実しています。

東京都立小金井北高等学校の特長・アピールポイント

小金井北高等学校には、他の高校にはない独自の魅力的な取り組みがたくさんあります。

  • 進学指導推進校としての手厚いサポート: 教職員の組織的な指導体制のもと、大学進学を見据えたキャリア教育が充実しています。 難関大学を目指す生徒にとって最適な環境が整っています。

  • 英語教育と国際理解教育の推進: 「英語教育研究推進校」や「海外学校間交流推進校」に指定されており、2名のJET(英語等指導助手)と連携した授業や、オーストラリアの姉妹校との交流などを通して、実践的な英語力と国際感覚を養います。

  • 理数教育の充実: 「理数研究校」として、理数に興味を持つ生徒の裾野を広げるための実験や探究活動を多く実施しています。

  • 高大連携プログラム: 東京学芸大学と連携し、将来教員を目指す生徒のための「教員養成プログラム」を推進しています。 大学の先生による講演会や、大学院生によるワークショップなどに参加できます。

  • 独自の探究学習プログラム「COKITA」: コーチングやクリティカルシンキングなどを通して、自律的に学び、未来を創造していく力を育むことを目的とした探究学習プログラムに取り組んでいます。

  • 活気あふれる学校行事: 生徒が主体となって企画・運営する体育大会の応援団や文化祭は、学校全体が一体となって盛り上がります。

  • 高い部活動加入率と文武両道: 9割以上の生徒が部活動に加入し、勉強と両立させながら熱心に活動しています。

東京都立小金井北高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、学校生活全般に対して高い満足度がうかがえる声が多く寄せられています。

  • 良い点:

    • 「真面目で優しい人が多く、いじめもないので過ごしやすい」

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」

    • 「行事がとても楽しく、クラスの団結力が強まる」

    • 「勉強も部活も本気で取り組める環境がある」

    • 「制服が可愛いと評判が良い」

    • 「落ち着いた環境で、自分のペースで勉強に集中できる」

  • 気になる点:

    • 「課題や小テストが多くて大変だと感じることもある」

    • 「駅から少し歩くのが難点」

    • 「体育館などの一部施設が少し古いという意見がある」

    • 「良くも悪くも真面目で落ち着いているので、派手な高校生活を期待すると物足りないかもしれない」

アクセス・通学

JR中央線沿線を中心に、様々なエリアから生徒が通学しています。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR中央線「東小金井駅」北口から徒歩約10〜14分

    • JR中央線「武蔵小金井駅」北口から徒歩約15分

    • 西武新宿線「花小金井駅」からバスで約15分、「本町二丁目」下車徒歩8分

    • 西武池袋線「清瀬駅」「東久留米駅」からバスで約25分、「本町二丁目」下車徒歩8分

    • 学校のすぐ近くに「小金井北高校」バス停もあります。

東京都立小金井北高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、東京都立小金井北高等学校の魅力は伝わりましたでしょうか。この学校は、「落ち着いた環境で、勉強にも学校行事にも真面目に、そして一生懸に取り組みたい」と考えているあなたに、まさにおすすめの高校です。切磋琢磨できる仲間たちと、充実した3年間を送ることができるでしょう。

東京都立小金井北高等学校の入試では、当日の学力検査だけでなく、中学校での成績(調査書点)も非常に重要になります。特に、副教科を含めた内申点をしっかり確保しておくことが合格への鍵となります。日々の授業を大切にし、定期テストで着実に点数を取ることを心がけてください。学力検査では、5教科ともにバランスの取れた学力が求められます。苦手科目を作らず、基礎を徹底的に固めた上で、応用問題にも対応できる力を養っていきましょう。あなたの挑戦を心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。