尚志高等学校は、福島県郡山市にある、一人ひとりの「志」を大切にし、その実現を力強くサポートしてくれる私立高校です。1964年の創立以来、「尚志必成(志を尚ぶ人間は必ず成功する)」という建学の精神のもと、生徒一人ひとりの品位を高め、可能性を最大限に伸ばす「人づくり教育」を一貫して実践してきました。

進学指導に力を入れているのはもちろん、県内トップクラスの数を誇る部活動も尚志高等学校の大きな魅力です。勉強にも部活動にも全力で打ち込める環境がここにはあります。また、全生徒・全職員がiPadを持ち、ICTを活用した授業を展開するなど、新しい時代に対応した教育も積極的に取り入れています。

この記事では、そんな尚志高等学校について、偏差値や気になる学校生活の様子、部活動、進学実績まで、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

尚志高等学校の基本情報

尚志高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 尚志高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒963-0201 福島県郡山市大槻町字坦ノ腰2番地
代表電話番号 024-951-3500
公式サイト https://www.shoshi.ed.jp/highschool/

尚志高等学校の偏差値・難易度・併願校

尚志高等学校の偏差値はコースによって異なりますが、自分の学力や目標に合ったコースを選べるのが特長です。

学科・コースごとの最新の偏差値は以下の通りです。

  • 普通科 特別進学コース: 57

  • 普通科 総合進学コース: 50

  • 情報総合科: 45

特別進学コースは、国公立大学や難関私立大学を目指すコースで、県内でも上位の学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、郡山東高校や福島東高校などが挙げられます。総合進学コースは、部活動と学業を両立させながら、私立大学や専門学校など多様な進路を目指す生徒が多く、郡山商業高校や須賀川桐陽高校などが併願校として考えられます。情報総合科は、専門的な知識や資格取得を目指すコースです。

合格に必要な内申点の目安としては、特別進学コースで5段階評価で平均4.0以上、総合進学コースで3.5前後が一つの目安となりそうですが、入試の得点との兼ね合いもありますので、あくまで参考としてください。主な併願校としては、日本大学東北高等学校や帝京安積高等学校などが挙げられることが多いようです。

尚志高等学校に設置されている学科・コース

尚志高等学校には、生徒一人ひとりの夢や目標に対応するための多彩なコースが設置されています。

  • 普通科 特別進学コース

    国公立大学や難関私立大学への現役合格を目指すコースです。質の高い授業や探究学習を通して、新しい大学入試に対応できる学力を身につけたい人におすすめです。

  • 普通科 総合進学コース

    大学進学から就職まで、幅広い進路に対応するコースです。勉強と部活動を両立させたい人や、多様な選択肢の中から自分の進路をじっくり考えたい人に向いています。

  • 情報総合科

    ICTスキルを身につけ、社会で即戦力として活躍できる人材を目指すコースです。多くの資格取得を支援しており、専門性を活かした進学や就職を考えている人におすすめです。

尚志高等学校の特色・校風

尚志高等学校の校風は「文武両道」という言葉がぴったりです。全国レベルで活躍する部活動がある一方で、進学にも力を入れており、生徒たちは目標に向かってエネルギッシュに活動しています。

  • 校風・雰囲気: 生徒たちは活発で、何事にも一生懸命取り組む雰囲気があります。特にサッカー部は全国的に有名で、学校全体で応援する一体感も生まれるようです。先生方は親身で、生徒との距離が近いという声が多く聞かれます。

  • 宿題の量: コースや学年によりますが、特別進学コースでは課題が多いと感じる生徒もいるようです。一方で、先生方が丁寧にサポートしてくれるため、安心して学習に取り組めます。

  • 校則: 他の私立高校と比較すると、校則はやや厳しいという意見が見られます。 特に、制服の着こなし(スカート丈など)や頭髪、スマートフォンの使用に関しては指導が入ることがあるようです。 スマートフォンは持ち込み可能ですが、校内での使用は制限されています。

  • アルバイト: 原則として禁止されているようですが、特別な事情がある場合は許可制となる可能性があります。

  • 制服: スタイリッシュで気品があると評判です。特に女子の制服は可愛いという声が多いようです。

  • 土曜授業: 特別進学コースでは、第1・3・5土曜日に通常授業が実施されています。 総合進学コース・情報総合科では、希望者対象の課外授業が行われます。

  • ユニークな行事: 「尚志行」と呼ばれる坐禅の時間や、校長先生の話を聞く「基調教育」が月に一度行われるなど、精神性を重んじる独自の教育活動があります。

尚志高等学校の部活動・イベント

部活動

尚志高等学校は県内でも有数の部活動が盛んな学校です。 特に男子サッカー部は全国大会の常連校としてその名を知られており、プロ選手も輩出しています。 女子サッカー部も全国レベルで活躍しています。

運動部では、サッカー部のほか、ハンドボール部、バスケットボール部、空手道部などが強豪として知られています。 文化部も、演劇部や合唱部、よさこい部などが活発に活動しています。 部活動の数が非常に多く、運動部・文化部ともに充実しているため、きっとあなたに合った部活動が見つかるはずです。

イベント

尚志高校では、生徒たちの絆を深める多彩な学校行事が一年を通して行われています。

  • 体育祭: 学年別クラス対抗で熱戦が繰り広げられ、クラスの団結力が一層高まるイベントです。

  • 蜂友祭(ほうゆうさい): 3年に一度開催される文化祭で、各クラスや文化部が趣向を凝らした展示や発表を行い、大変な盛り上がりを見せます。

  • 修学旅行: アメリカ西海岸を訪れ、世界の広さや文化の違いを肌で感じる貴重な体験ができます。 ユニバーサルスタジオやUCLAキャンパス見学など、魅力的なプログラムが組まれているようです。

  • 宿泊研修: 1年次には猪苗代湖畔でのキャンプがあり、野外炊飯やキャンプファイヤーなどを通して友人との親睦を深めます。

尚志高等学校の進学実績

尚志高等学校は、手厚い進路指導と豊富な指定校推薦枠を活かし、多くの生徒が現役で希望の進路を実現しています。

国公立大学では、地元の福島大学をはじめ、東北大学などの難関大学にも合格者を出しています。

私立大学では、GMARCH(学習院大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)や関関同立(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)といった難関私立大学への合格実績が豊富です。 また、日本大学や東洋大学など、多くの生徒が進学する大学もあります。 県内でもトップクラスの指定校推薦枠を持っており、これを活用して進学する生徒も多いのが特徴です。

進学だけでなく、専門学校への進学や就職など、多様な進路選択が可能です。放課後や長期休暇中の課外授業、個別指導など、一人ひとりの目標達成に向けたきめ細やかなサポート体制が整っています。

尚志高等学校の特長・アピールポイント

尚志高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 全国レベルの部活動: 特にサッカー部は全国的に有名で、高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって最高の環境です。

  • ICT教育の推進: 全生徒・全職員がiPadを所持し、授業や家庭学習で活用しています。 これからの社会で必須となるICTスキルを自然に身につけることができます。

  • 豊富な指定校推薦枠: 全国の多くの大学から指定校推薦枠を得ており、学業や部活動で努力した生徒が進学しやすい環境が整っています。

  • 探究学習プログラム: 特別進学コースでは、自分でテーマを決めて深く掘り下げる「探究学習」に力を入れており、主体性や思考力を養うことができます。

  • 多彩なコース設定: 国公立大学進学から専門職まで、生徒一人ひとりの多様な進路目標に対応できる3つのコースが設置されています。

  • 充実した学校施設: 緑に囲まれた静かな学習環境に加え、全教室冷暖房完備、体育館や武道館などのスポーツ施設も充実しています。

  • グローバルな視野を養う修学旅行: アメリカ西海岸への修学旅行は、異文化に触れ、国際感覚を養う貴重な機会となっています。

尚志高等学校の口コミ・評判のまとめ

尚志高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって相談に乗ってくれる」「わかるまで丁寧に教えてくれる」など、教師のサポートの手厚さを評価する声が非常に多いです。

    • 「部活動が盛んで、充実した高校生活が送れる」「全国レベルの部活で高い目標を目指せる」といった、部活動に関するポジティブな意見が目立ちます。

    • 「指定校推薦が多く、進学に有利だと感じる」という声も多く、進路指導への信頼がうかがえます。

    • 「寮生活が楽しく、良い思い出になった」という卒業生の声もあります。

  • 気になる点:

    • 「校則が他校に比べて厳しい」と感じる生徒がいるようです。特に服装や頭髪、スマートフォンの使用に関する指摘が見られます。

    • 「特定の部活動(特にサッカー部)が優遇されているように感じる」という意見も一部で見られます。

    • 月に一度の「尚志行(坐禅)」や「基調教育」といった独自の行事については、その意義を感じにくいという声も一部にあります。

    • 郡山駅から少し距離があるため、アクセスが不便だと感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

尚志高等学校へのアクセス方法は以下の通りです。

  • バスでのアクセス:

    • JR郡山駅から福島交通バスに乗車し、「尚志高校」バス停で下車、徒歩約2分です。

    • その他、「松井東」バス停から徒歩6分、「郡山運転免許センター」バス停から徒歩10分など、複数のバス停が利用可能です。

郡山市内を中心に、須賀川市や本宮市など、広いエリアから生徒が通学しています。また、部活動に力を入れるために、県外から入学し、寮で生活している生徒もいます。

尚志高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

尚志高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、皆さんにエールを送ります。

尚志高等学校は、「何かに全力で打ち込みたい!」という熱い気持ちを持った君にこそ、おすすめしたい学校です。全国レベルの部活動で高みを目指すことも、目標の大学に向かって仲間と切磋琢磨することも、専門的な資格取得に励むことも、この学校なら実現できます。大切なのは、君自身が「これを頑張りたい」という”志”を持つことです。

受験勉強においては、まず基礎をしっかりと固めることが何より重要です。特に特別進学コースを目指す人は、中学校の学習範囲を完璧に理解し、応用問題にも対応できる力をつけておきましょう。総合進学コースや情報総合科を希望する人も、苦手科目をなくし、安定して点数を取れるようにしておくことが合格への近道です。尚志高等学校で充実した3年間を送るため、今できることに全力で取り組んでください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。