岐山高等学校は、岐阜県岐阜市に位置する、知的好奇心旺盛な生徒たちが集まる人気の公立高校です。1958年に設立され、「躍進岐山」を合言葉に、生徒一人ひとりの進路実現と自主性・主体性の育成に力を注いでいます。文武両道を掲げ、学業だけでなく部活動や学校行事にも全力で取り組む活気あふれる校風が魅力です。

特に、岐阜県で初めて理数科を設置した伝統校として、科学的な探究活動に力を入れているのが大きな特徴です。かつては文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定も受けており、そのノウハウは現在の教育活動にも活かされています。この記事では、そんな岐山高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。

この記事を読めば、岐山高校がどんな学校で、どのような魅力があるのかが具体的にイメージできるはずです。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後までじっくりと読み進めてみてください。

岐山高等学校の基本情報

岐山高等学校の基本的な情報を以下の表にまとめました。

項目 内容
正式名称 岐阜県立岐山高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒502-0071 岐阜県岐阜市長良小山田2587-1
代表電話番号 058-231-2905
公式サイト https://school.gifu-net.ed.jp/gizan-hs/

岐山高等学校の偏差値・難易度・併願校

岐山高等学校を目指す上で、偏差値や難易度は最も気になるポイントの一つですよね。ここでは最新の情報を基に、具体的な目安を解説します。

学科ごとの偏差値は以下の通りです。

  • 理数科:61

  • 普通科:61

この偏差値は、岐阜県内の公立高校の中では上位に位置します。同じくらいの偏差値の高校としては、大垣東高校(普通科)や可児高校などが挙げられます。合格するためには、内申点(5段階評価)の合計が5教科で20以上、9教科で35前後が一つの目安と言われています。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も非常に重要です。

岐山高等学校のような人気校に合格するためには、日々の授業を大切にし、基礎学力をしっかりと固めた上で、応用問題にも対応できる力をつけておくことが不可欠です。

岐阜県の公立高校入試では、他の公立高校を併願することはできません。そのため、併願校は私立高校から選ぶことになります。主な併願校としては、以下のような高校が挙げられます。

  • 岐阜聖徳学園高等学校

  • 鶯谷高等学校

  • 大垣日本大学高等学校

  • 中京高等学校

これらの私立高校は、岐山高校を受験する多くの生徒が滑り止めとして受験する傾向があります。

岐山高等学校に設置されている学科・コース

岐山高等学校には、それぞれ特色のある2つの学科が設置されています。

  • 普通科

    • 幅広い進路希望に対応するためのカリキュラムが組まれています。2年生からは文系・理系のコースに分かれ、それぞれの目標に合わせた専門的な学びを深めていきます。国公立大学や難関私立大学を目指す生徒におすすめです。

  • 理数科

    • 岐阜県で初めて設置された歴史ある学科で、数学や理科に重点を置いた専門的な教育が受けられます。課題研究や大学・研究機関との連携授業など、探究的な活動が豊富で、将来、科学技術分野で活躍したい生徒に最適な環境です。

岐山高等学校の特色・校風

岐山高等学校の校風は、「自主自立」や「文武両道」という言葉で表現されることが多いようです。生徒の主体性を尊重する自由な雰囲気が特徴です。

中学生が特に気になる学校生活のポイントについて、口コミなどを基に詳しく見ていきましょう。

  • 宿題の量:以前に比べて宿題や小テストは少なくなったという声が見られますが、進学校であるため、自主的な予習・復習は欠かせません。「課題が少ない分、自分で勉強する習慣がないと差がつきやすい」という意見もあります。

  • 校則:他の進学校と比較すると、校則は緩やかな傾向があるようです。式典など指定された日以外は私服での登校も可能で、髪型に関する厳しい規制も少ないとの口コミが見られます。生徒の自主性を重んじる校風の表れと言えるでしょう。

  • 生徒たちの雰囲気:真面目で落ち着いた生徒が多い一方で、学校行事や部活動には積極的に参加する活発な面も持ち合わせています。勉強とそれ以外の活動のメリハリをつけ、高校生活を楽しんでいる生徒が多いようです。

  • アルバイト:原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は許可されることもあるようです。

  • 制服の評判:制服については、特にデザイン性が高いという声は少ないようですが、上述の通り私服登校が可能な日もあるため、大きな不満にはなっていないようです。

  • 土曜授業:土曜授業は基本的にありません。

岐山高等学校の部活動・イベント

部活動

岐山高等学校は部活動が非常に盛んで、多くの生徒が学業と両立させながら熱心に活動しています。運動部、文化部ともに充実しており、東海大会や全国大会で活躍する部も少なくありません。

  • 特に有名な部活動

    • 陸上競技部:個人種目でインターハイに出場するなど、県内でもトップレベルの実績を誇ります。

    • 放送演劇部:全国大会の常連であり、アナウンスや番組制作など様々な部門で高い評価を得ています。

    • 自然科学系の部(化学部、地学物理部など):理数科を持つ岐山高校らしく、各種コンクールで優秀な成績を収めています。特に地学物理部は「中高生南極北極オープンフォーラム」で最優秀賞を受賞した実績もあります。

  • 全体の様子

    • 運動部は、陸上、野球、サッカー、ハンドボール、バレーボールなど多彩な部が活動しています。文化部も吹奏楽、美術、茶華道、郷土研究など、個性豊かな部が揃っています。

イベント

岐山高等学校の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営され、大変な盛り上がりを見せます。

  • 岐山祭(ぎざんさい):毎年9月に行われる文化祭と体育祭を合わせた学校最大のイベントです。文化祭ではクラスごとの展示やステージ発表、有志によるバンド演奏やダンスなどで盛り上がります。体育祭は、以前は行われていませんでしたが、近年復活し、岐阜メモリアルセンターのドームを借りて行われるなど、本格的です。

  • 球技大会:5月と3月の年2回開催され、クラス対抗で熱戦が繰り広げられます。クラスの団結力を高める大切な行事です。

  • 修学旅行:2年生の時に行われます。行き先は年度によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

岐山高等学校の進学実績

岐山高等学校は、県内でも有数の進学校として、国公立大学を中心に高い進学実績を誇っています。生徒一人ひとりの希望進路実現に向けた手厚いサポート体制も魅力です。

  • 国公立大学

    • 地元の岐阜大学に毎年多くの合格者を輩出しているほか、名古屋大学、北海道大学などの旧帝国大学や、金沢大学、信州大学、三重大など、全国の国公立大学に合格者を出しています。

  • 難関私立大学

    • 早稲田大学、明治大学、中央大学、法政大学といったGMARCHや、同志社大学、立命館大学などの関関同立にも安定した合格実績があります。

  • その他

    • 南山大学、名城大学、中京大学など東海地方の主要私立大学への進学者も多数です。

  • 進学サポート

    • 希望者向けの補習や長期休暇中の講習が充実しています。また、探究活動や課題研究を通して、大学入試で求められる思考力や表現力を養う機会が豊富に用意されているのも、高い進学実績につながっています。

岐山高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、岐山高等学校ならではの強みやユニークな取り組みをまとめました。

  • 探究活動の充実

    • 普通科・理数科を問わず、科学的な視点で物事を深く掘り下げる探究活動に力を入れています。自分で課題を見つけ、解決していく力は、大学進学後も社会に出てからも役立つでしょう。

  • 伝統ある理数科の存在

    • 岐阜県初の理数科として長年培ってきた教育プログラムが魅力です。大学や研究機関と連携した高度な実験・実習など、専門的な学びの機会が豊富にあります。

  • 理数教育フラッグシップハイスクール指定

    • 県の事業指定を受け、理数教育の拠点校として先進的な取り組みを行っています。

  • 生徒の自主性を尊重する自由な校風

    • 緩やかな校則や生徒主体の学校行事など、生徒がのびのびと個性を発揮できる環境が整っています。

  • 活発な部活動

    • 学業だけでなく部活動にも真剣に取り組む「文武両道」の精神が根付いており、全国レベルで活躍する部も多数存在します。

  • 新校舎の完成

    • 2025年度には新校舎が完成し、より快適で充実した学習環境が整います。

岐山高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からのリアルな声をまとめました。良い点だけでなく、気になる点も知ることで、より深く学校を理解できます。

  • 良い点

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「自主性を重んじる校風なので、自分のやりたいことに挑戦できる」という声が多いようです。

    • 「岐山祭などの行事が本当に楽しく、クラスの団結力が強まる」「部活動が盛んで、勉強との両立がしやすい」といった、学校生活の充実度を評価する意見も多数見られます。

    • 「周りの生徒の学習意欲が高く、良い刺激を受けられる」という、学習環境の良さを挙げる声もあります。

  • 気になる点

    • 「最寄り駅から少し距離があり、バスを利用する必要があるため、アクセスが少し不便」という意見があります。

    • 「校舎が新しくなるまでは、施設が少し古いと感じる部分があった」という声もありましたが、これは新校舎の完成で解消されるでしょう。

    • 「課題が少ない分、自主的に勉強しないとついていけなくなる可能性がある」といった、自由な校風ならではの注意点を指摘する声も見られます。

アクセス・通学

岐山高等学校への主なアクセス方法は以下の通りです。

  • 最寄りバス停

    • 岐阜バス「岐山高校南」バス停下車、徒歩約2分

    • 岐阜バス「西山」バス停下車、徒歩約3分

  • 鉄道駅からのアクセス

    • JR岐阜駅や名鉄岐阜駅からは、上記のバス停に向かう岐阜バスの利用が便利です。駅からは距離があるため、自転車やバスを利用して通学する生徒がほとんどです。

通学エリアとしては、岐阜市を中心に、各務原市、関市、本巣市、山県市など、幅広い地域から生徒が集まっています。

岐山高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

ここまで読んでいただき、岐山高等学校の魅力が伝わったでしょうか。最後に、進学アドバイザーとして、この学校を目指す皆さんへの応援メッセージをお伝えします。

岐山高等学校は、「勉強も部活も行事も、全部に全力で打ち込みたい!」というエネルギッシュな生徒に特におすすめの学校です。また、理科や数学が好きで、物事を深く探究することに興味があるなら、岐山高等学校の理数科は最高の環境でしょう。自由な校風の中で、自分で目標を立てて努力できる生徒が、この学校で大きく成長できるはずです。

受験勉強においては、まず中学校の教科書レベルの基礎知識を完璧にすることが最も重要です。その上で、応用問題にも対応できるよう、過去問や問題集に数多く取り組んでください。内申点も合否に大きく影響しますので、日々の授業態度や提出物も大切にしましょう。岐山高校で充実した3年間を送ることを目標に、頑張ってください!応援しています。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。