岩手県立宮古商工高等学校は、2020年4月に宮古商業高校と宮古工業高校が統合して誕生した、新しい歴史を歩み始めた専門高校です。 工業と商業の分野を同じ学校で学べるという、岩手県内でもユニークな特徴を持っています。 それぞれの分野で長い伝統と実績を誇る両校の強みを受け継ぎ、地域社会の未来を担う技術者やビジネスパーソンの育成を目指しています。
岩手県立宮古商工高等学校の基本情報
岩手県立宮古商工高等学校の偏差値・難易度・併願校
商業科(流通ビジネス科、会計ビジネス科、情報ビジネス科) : 46工業科(機械システム科、電気電子科、建築インテリア科) : 40
岩手県立宮古商工高等学校に設置されている学科・コース
機械システム科 – ものづくりの基礎となる機械の設計や製作、制御技術を学びます。機械いじりが好きな人や、将来エンジニアを目指したい人におすすめです。電気システム科 – 電気エネルギーの仕組みや電子回路、情報通信技術について学びます。電気工事士などの資格取得も目指せ、社会のインフラを支える仕事に興味がある人に向いています。流通ビジネス科 – 商品が生産者から消費者に届くまでの流れ(マーケティングや販売)を学びます。 人と接することが好きで、将来は販売や企画の仕事に就きたい人におすすめです。会計ビジネス科 – 企業の経済活動に不可欠な簿記や会計の知識を専門的に学びます。 数字に強く、企業の経営を支える経理や事務のプロフェッショナルを目指したい人に最適です。情報ビジネス科 – コンピュータの活用技術やプログラミング、情報処理について学びます。 ITスキルを身につけて、情報化社会の様々な分野で活躍したい人におすすめです。
岩手県立宮古商工高等学校の特色・校風
宿題の量 : 専門科目が多く、レポートや実習の課題などが出されることがあるため、普通科の高校と比較すると宿題は多いと感じる生徒もいるようです。予習・復習の習慣を身につけることが大切です。校則 : 頭髪や服装に関する指導は、社会に出るための準備として、比較的厳しいという声が見られます。 男子の頭髪は、前髪が眉にかからない、後ろ髪が襟にかからないこと、女子はスカート丈が膝頭が隠れる長さであることなどが定められています。 スマートフォンの校内での使用については、ルールが定められているようです。アルバイトは、長期休暇中などに許可制で認められる場合があります。生徒の雰囲気 : 専門分野を学びたいという明確な目的を持った生徒が多く、真面目で落ち着いた雰囲気があるようです。一方で、部活動や学校行事には活発に取り組む生徒も多く、メリハリのある学校生活を送っています。制服 : 統合に伴い新しくなった制服は、機能的で現代的なデザインが取り入れられており、生徒からの評判は概ね良好のようです。土曜授業 : 基本的に土曜授業はありません。
岩手県立宮古商工高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : 特に硬式野球部、ラグビー部、レスリング部、ヨット部などが県内でも強豪として知られています。 野球部は工業校舎のグラウンドを拠点に活動しており、甲子園出場を目指して日々厳しい練習に打ち込んでいます。レスリング部とヨット部は、県のスポーツ特別強化指定を受けており、全国レベルでの活躍が期待されています。文化部 : 商業系の部活動が充実しているのが特徴です。特に、ワープロ部や商業研究同好会は、各種競技会で全国大会に出場するなど輝かしい実績を誇っています。 また、地域のイベントなどで勇壮な演奏を披露する「宮古商工海鳴太鼓同好会」もユニークな活動として注目されています。
イベント
宮商工祭(文化祭) : 毎年秋に開催される最大のイベントです。 各クラスや文化部が、日頃の学習や活動の成果を発表します。模擬店やステージ発表など、趣向を凝らした企画で大変な盛り上がりを見せます。体育祭 : クラス対抗で様々な競技に熱戦を繰り広げます。 生徒たちの団結力が高まる一日です。修学旅行 : 2年生の時に実施され、近年は関西方面(京都・大阪など)を訪れることが多いようです。古都の文化に触れたり、最先端の都市を体験したりと、見聞を広める貴重な機会となっています。
岩手県立宮古商工高等学校の進学実績
就職 : 卒業生の多くが、在学中に身につけた専門知識や技術、取得した資格を活かして、製造業、建設業、販売業、事務職など、多様な分野の企業に就職しています。 地元企業からの信頼も厚く、毎年安定した求人が寄せられています。公務員になる卒業生もいます。進学 : 進学を希望する生徒へのサポートも手厚く、国公立大学や私立大学、短期大学、専門学校など、多様な進路に進んでいます。主な国公立大学 : 岩手県立大学、福島大学、青森公立大学など主な私立大学 : 東北学院大学、富士大学、石巻専修大学、中央大学などその他 : 岩手県立大学宮古短期大学部への進学者が多いほか、看護・医療系の専門学校や、工業系の知識をさらに深めるための産業技術短期大学校なども人気の進学先です。
岩手県立宮古商工高等学校の特長・アピールポイント
工業と商業の多様な専門分野 : 1つの学校で機械、電気、建築、流通、会計、情報という6つの専門分野を学べるのは、県内でも宮古商工高等学校だけです。豊富な資格取得支援 : 授業の中で、危険物取扱者、電気工事士、日商簿記検定、ITパスポートなど、将来に役立つ多くの資格取得を強力にバックアップしています。充実した実習設備 : それぞれの専門分野に対応した本格的な実習設備が整っており、企業で使われているものと同じような機械やソフトウェアに触れながら、実践的なスキルを磨くことができます。地域社会との強い連携 : 地元企業でのインターンシップ(就業体験)や、地域のイベントへの参加、課題解決に取り組むプロジェクトなど、地域社会と密接に関わりながら学ぶ機会が豊富にあります。伝統を受け継ぐ活発な部活動 : 旧宮古商業・旧宮古工業から続く部活動は、全国大会で活躍する部も多く、文武両道を実現できる環境です。2つの校舎を持つキャンパス方式 : 商業校舎と工業校舎、それぞれの特色ある環境で学ぶことができます。 校舎間の交流も盛んで、幅広い視野を育むことができます。確かな進路実績(就職も進学も) : 地元企業への高い就職実績に加え、専門性を活かした大学進学や公務員就職など、一人ひとりの希望に応える多様な進路選択が可能です。
岩手県立宮古商工高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「将来の仕事に直結する専門的な知識や技術が身につくので、目的意識を持って学べる」 「資格がたくさん取れるので、就職活動で有利だった」 「先生方が専門分野に詳しく、分かるまで熱心に指導してくれる」 「同じ目標を持つ仲間が多く、お互いに高め合える環境がある」 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した3年間を送れた」
気になる点 :「専門科目の勉強は、中学までとは違って難しいと感じることがある」 「商業校舎と工業校舎が離れているため、部活動の移動が少し大変」 「校則が少し厳しいと感じる人もいるかもしれない」 「最寄り駅から少し距離があるため、アクセスが不便な面もある」
アクセス・通学
商業校舎 (宮古市磯鶏三丁目5-1)三陸鉄道リアス線「磯鶏駅」から徒歩約15分 岩手県北バス「宮古駅前」2番乗り場から山田方面行きに乗車し、「商業校舎前」バス停で下車、徒歩約3分
工業校舎 (宮古市赤前第1地割81)三陸鉄道リアス線「津軽石駅」から徒歩約15分 岩手県北バス「宮古駅前」2番乗り場から山田方面行きに乗車し、「工業校舎前」バス停で下車すぐ
岩手県立宮古商工高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

