市立函館高等学校、通称「市函(いちはこ)」は、函館市にある進学重視の単位制普通科高校です。2007年に歴史ある函館東高校と函館北高校が統合して誕生しました。生徒一人ひとりの個性を尊重し、興味や進路希望に応じた多様な科目が選択できるのが大きな魅力です。

「文武両道」を掲げ、勉強はもちろん、部活動や学校行事にも全力で取り組む活気あふれる校風が特徴です。特に、学校祭「柳星祭」は地域でも有名で、生徒たちが一体となって創り上げるイベントは、高校生活最高の思い出になることでしょう。

この記事では、そんな市立函館高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく解説していきます。市函での3年間が、あなたにとってどんな未来に繋がっていくのか、一緒に見ていきましょう。

市立函館高等学校の基本情報

市立函館高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 市立函館高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒040-0002 北海道函館市柳町11-5
代表電話番号 0138-52-0099
公式サイト https://ichihako.ed.jp/

市立函館高等学校の偏差値・難易度・併願校

市立函館高等学校は、函館市内でも人気の高い進学校の一つです。自分の学力や内申点と照らし合わせて、目標設定の参考にしてください。

  • 偏差値: 62 程度

  • 難易度:

    • 偏差値62は、北海道内でも上位に位置する難易度です。同じくらいの偏差値の高校としては、札幌月寒高等学校や北広島高等学校、小樽潮陵高等学校などがあります。

    • 合格に必要な内申点の目安としては、BランクやCランクが中心となるようです。ただし、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点との合計で合否が判断されます。油断せず、しっかりと内申点を確保し、受験勉強に励むことが大切です。

  • 主な併願校:

    • 北海道の公立高校入試では、基本的に公立高校同士の併願はできません。そのため、市立函館高等学校を受験する場合、併願校は私立高校となります。

    • 主な併願先としては、函館ラ・サール高等学校、遺愛女子高等学校(特別進学コース)、函館白百合学園高等学校(特別進学コース)などが挙げられます。

市立函館高等学校に設置されている学科・コース

市立函館高等学校は、柔軟なカリキュラムが特徴の「進学重視型単位制」の普通科高校です。

  • 普通科(単位制)

    • 1年次では芸術科目などを除き、ほとんどが必修科目で基礎学力を固めます。 2年次からは、生徒一人ひとりの興味・関心や進路希望に応じて、文系・理系にとらわれず、豊富な選択科目の中から自分の時間割を作成していきます。 将来の夢に向かって、主体的に学びをデザインしたい生徒におすすめです。

市立函館高等学校の特色・校風

市立函館高等学校は、生徒の自主性を重んじる自由な校風と、何事にも全力で取り組む活気のある雰囲気が魅力です。

  • 校風キーワード: 文武両道、自由な校風、地域との連携

  • 宿題の量: 先生によって差があるようですが、長期休みには少し多めに出されることがある、という声が見られます。 コツコツと計画的に進めることが大切なようです。

  • 校則: 全体的に厳しくはないという意見が多いようです。

    • 服装: 私服での通学が認められており、自由な雰囲気です。 ただし、ダメージジーンズなどは禁止されているようです。

    • 頭髪: 頭髪に関する校則はやや厳しめで、抜き打ちの検査があるという声もあります。 髪染めやピアスは禁止です。

    • スマホ: 校内でのスマホの使用には、一部厳しいという意見も見られます。 ルールを守って使用することが求められます。

  • 生徒たちの雰囲気: 勉強や部活、行事に真面目かつ活発に取り組む生徒が多いようです。 挨拶がしっかりできるなど、全体的に落ち着いた雰囲気もあるようです。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、長期休暇中に許可を取れば可能という情報があります。

  • 制服の評判: 制服はなく、私服での登校となります。 式典などの際には標準服を着用することがあります。なんちゃって制服を着ている生徒は少ないようです。

  • 土曜授業: 現在、土曜授業は実施されていないようですが、3年生を対象とした講習が行われることがあります。

市立函館高等学校の部活動・イベント

部活動

市立函館高等学校は部活動が非常に盛んで、加入率も9割を超えています。 全道大会や全国大会に出場する部も多く、まさに文武両道を体現しています。

  • 運動部:

    • 陸上部、バドミントン部、バスケットボール部など多くの部が活発に活動しており、全道レベルでの活躍が見られます。特にバドミントン部は、函館地区で常に上位の成績を収めているようです。

  • 文化部・外局:

    • 文化系の部活動も充実しています。特に放送局は全国大会の常連として知られており、高い実績を誇ります。

    • 吹奏楽局や美術部、書道部なども熱心に活動しており、地域のイベントなどで活躍する機会も多いようです。

イベント

市函の学校行事は、生徒が主体となって企画・運営され、非常に盛り上がります。

  • 柳星祭(りゅうせいさい): 7月に行われる学校祭で、市函最大のイベントです。 クラスや部活動ごとの展示・発表はもちろん、最大の見どころは「行灯行列」です。 生徒たちが制作した巨大な行灯を担いで五稜郭周辺の市街地を練り歩く様子は圧巻で、函館の夏の風物詩にもなっています。 行列の後には花火も打ち上げられ、最高の思い出になること間違いなしです。

  • 球技大会: 夏休み明けに行われ、クラス対抗で熱戦が繰り広げられます。

  • 見学旅行(修学旅行): 2年次に実施されます。関西方面などを訪れることが多いようです。

  • 予餞会(よせんかい): 3年生を送り出す行事で、函館市民会館を貸し切って行われます。 後輩たちの心のこもったステージや、先生方による名物劇「柳星座」が披露され、感動的な一日となります。

市立函館高等学校の進学実績

市立函館高等学校は、進学重視型単位制高校として、国公立大学や難関私立大学へ多数の合格者を輩出しています。生徒一人ひとりの進路希望に合わせたきめ細やかな指導が特徴です。

  • 国公立大学:

    • 北海道大学や小樽商科大学といった道内の難関大学をはじめ、北海道教育大学へは毎年多くの生徒が進学しています。 また、弘前大学など、道外の国公立大学への進学者も多数います。

  • 私立大学:

    • 道内の北海学園大学や北星学園大学などに加え、中央大学、法政大学といった道外の難関私立大学にも合格実績があります。

  • その他の進路:

    • 大学進学だけでなく、函館市内の看護専門学校や短期大学への進学を選ぶ生徒も多いのが特徴です。

  • 進学サポート:

    • 3年生になると、希望者対象の講習が開かれるなど、受験に向けたサポート体制が整っています。 また、1年次から進路について考える「ガイダンス」が計画的に実施され、主体的な進路選択を支援しています。

市立函館高等学校の特長・アピールポイント

市立函館高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 進路に合わせて作る自分だけの時間割(単位制): 2年次から選択科目が大幅に増え、自分の興味や進路に合わせて自由にカリキュラムを組むことができます。

  • 地域を探究する「函館学」: 学校設定科目「函館学」では、地域の歴史や文化を学び、実際に地域へ出て探究活動を行います。 この学びを通して、プレゼンテーション能力や課題解決能力を養います。

  • 函館の夏の風物詩「柳星祭」: 生徒が作り上げる巨大な行灯が街を練り歩く「行灯行列」は圧巻の一言。 学校全体が一つになる熱気を体験できます。

  • 充実した施設: 複数の実験室やコンピュータ室、CALL教室(語学学習室)、トレーニングルーム、合宿所など、学習や部活動に打ち込める環境が整っています。

  • 高い部活動加入率と実績: 9割以上の生徒が部活動に参加し、多くの部が全道大会や全国大会で活躍しています。

  • 私服で通える自由な校風: 制服がなく、個性を尊重する自由な雰囲気が魅力です。

市立函館高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、市立函館高等学校での学校生活に対する様々な声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「学校祭(柳星祭)や球技大会などの行事がとにかく楽しく、最高の思い出になった」という声が非常に多いです。

    • 「部活動が盛んで、勉強と両立しながら充実した3年間を送れた」という意見も目立ちます。

    • 「私服で通える自由な校風が自分に合っていた」という口コミもあります。

    • 「単位制なので、自分の興味のある授業を多く履修できて良かった」という、カリキュラムに対する肯定的な評価も見られます。

  • 気になる点:

    • 「先生によって授業の分かりやすさや宿題の量に差がある」という意見が一部で見られます。

    • 「進学校と言われているが、最終的には本人の努力次第。学校のサポートに期待しすぎない方が良い」といった厳しい意見もあります。

    • 「頭髪など、一部の校則が少し厳しいと感じることがあった」という声も聞かれます。

    • 最寄り駅から少し歩くため、アクセスが不便に感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

市立函館高等学校へのアクセス方法です。

  • 函館市電(路面電車):

    • 「柏木町」電停から徒歩約10〜12分

    • 「杉並町」電停から徒歩約11〜12分

    • 「五稜郭公園前」電停から徒歩約18分

  • 函館バス:

    • 「市立函館高校」バス停から徒歩約1〜3分

  • 通学エリア:

    • 函館市内全域から生徒が通学していますが、特に中央部や東部地区から通う生徒が多い傾向があります。

市立函館高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

市立函館高等学校を目指す皆さん、こんにちは!進学アドバイザーとして、最後に皆さんへエールを送ります。

市立函館高等学校は、「高校生活を思い切り楽しみたい!でも、勉強もしっかり頑張って希望の進路を叶えたい」という、意欲あふれる君にぴったりの学校です。単位制というシステムを最大限に活用し、自分の「好き」や「得意」をとことん追求できる環境がここにはあります。柳星祭や部活動など、仲間と共に何かに打ち込む経験は、きっと一生の宝物になるはずです。

市立函館高等学校の入試では、裁量問題が出題されることがあります。基礎を固めることはもちろんですが、応用力を問う問題にも対応できるよう、少し難易度の高い問題にも積極的にチャレンジしておきましょう。目標に向かって努力し続ける皆さんを、心から応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。