帝京第五高等学校は、愛媛県大洲市の豊かな自然に囲まれた環境で、一人ひとりの個性を大切にする教育を行っている私立高校です。「努力をすべての基とし、正直、礼儀を重んじる」という校訓のもと、社会で活躍できる人材の育成を目指しています。部活動が非常に盛んで、特に野球部やサッカー部は全国レベルでの活躍が知られています。

また、帝京第五高等学校の大きな特徴の一つが、最短5年で看護師を目指せる「看護科5年一貫教育」です。専門的な知識と技術を高校から学べるこのコースは、将来医療の道に進みたいと考えている中学生にとって大きな魅力と言えるでしょう。普通科や総合学科も設置されており、多様な進路希望に対応できるカリキュラムが整っています。

この記事では、そんな帝京第五高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から詳しく、そして分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読んでみてください。

帝京第五高等学校の基本情報

まずは、帝京第五高等学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 帝京第五高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 男女共学
所在地 〒795-0072 愛媛県大洲市新谷甲233番地
代表電話番号 0893-25-0511
公式サイトURL http://www.teikyo5-h.ed.jp/

帝京第五高等学校の偏差値・難易度・併願校

帝京第五高等学校の偏差値は、コースによって異なりますが、おおむね45〜46程度とされています。これは愛媛県内の私立高校の中では、中堅レベルに位置します。

  • 普通科(特進コース、普通コース): 46

  • 看護科: 46

  • 総合学科: 45

同じくらいの偏差値の高校としては、伊予農業高校(園芸流通科)などが挙げられます。帝京第五高等学校への合格を目指すには、学校の定期テストで平均点以上を安定して取ることが一つの目安となるでしょう。

主な併願校としては、同じ愛媛県内の私立高校である済美高校、新田高校、松山聖陵高校などが考えられます。自分の学力や将来の目標に合わせて、慎重に併願校を選ぶことが大切です。

帝京第五高等学校に設置されている学科・コース

帝京第五高等学校には、生徒一人ひとりの興味や進路希望に応えるための、特色ある3つの学科が設置されています。

  • 普通科

    • 特進コース: 国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。平日7時限・土曜日4時限の授業で学習時間を確保し、長期休暇中の強化学習や模試などを通じて、高い学力を養成します。

    • 普通コース: 帝京大学グループへの進学や、多様な私立大学、専門学校への進路に対応するコースです。基礎学力の定着を図りながら、部活動との両立もしやすいカリキュラムが特徴です。

  • 看護科(5年一貫教育)

    • 中学卒業後、最短5年間で看護師国家試験の受験資格取得を目指せる、帝京第五高等学校の大きな魅力の一つです。高校3年間と専攻科2年間の一貫したカリキュラムで、専門知識と技術、そして豊かな人間性を育みます。

  • 総合学科

    • 幅広い選択科目の中から、自分の興味・関心や進路に合わせて自由に科目を選択できる学科です。スポーツ、福祉、情報、国際理解など、多様な系列の科目があり、自分の「好き」や「得意」を見つけ、将来の夢につなげたい生徒におすすめです。

帝京第五高等学校の特色・校風

帝京第五高等学校は、「文武両道」と「寮生活を通じた人間形成」が大きな特色と言えるでしょう。

  • 校風: 部活動が非常に盛んで、活気のある雰囲気です。特に強化部に所属する生徒は、全国から集まっており、寮生活を送りながら日々練習に励んでいます。「礼儀」を重んじる校風があり、生徒が元気に挨拶をする姿が見られるという声もあります。

  • 宿題の量: 口コミによると、課題はほとんど自主的なものが多く、部活動で忙しい日でも調整しやすいという意見があります。

  • 校則: 校則は、他の高校と比較して厳しいと感じる生徒が多いようです。特に、スマートフォンの持ち込みや使用に関するルールは厳しく、頭髪や服装についても細かな規定があるとの声が見られます。

  • 生徒たちの雰囲気: 部活動に打ち込む生徒が多く、活発な雰囲気です。県外からの生徒も多く在籍しており、特に男子生徒は関西圏など県外出身者が多いようです。

  • アルバイト: 原則として禁止されていますが、特別な事情がある場合は申請により許可されることもあるようです。

  • 制服: 制服は男女ともにブレザースタイルです。制服に関する評判は、特に大きな不満の声は見られず、一般的なデザインのようです。

  • 土曜授業: 特進コースでは、土曜日にも4時限の授業が行われています。

帝京第五高等学校の部活動・イベント

部活動

帝京第五高等学校の部活動は非常に活発で、多くの部が全国レベルで活躍しています。特に野球部、サッカー部、女子バレーボール部、剣道部は強化部に指定されています。

  • 硬式野球部: 甲子園への出場経験も豊富で、春の選抜大会に2回、夏の選手権大会に1回出場しています。専用の寮も完備されており、厳しい練習環境の中で全国制覇を目指しています。

  • サッカー部: 全国高等学校サッカー選手権大会への出場経験があり、プリンスリーグ四国で活躍しています。学校敷地内に寮があり、サッカーに集中できる環境が整っています。

  • 剣道部: 少人数ながらも熱心に活動しており、寮生活を通じて自立心や感謝の気持ちを育むことを大切にしています。

  • チアリーディング部: 地域のイベントにも参加するなど、活発に活動しています。

運動部だけでなく、文化部も活動しています。部活動への加入率は高い傾向にあり、多くの生徒が学業と両立しながら、充実した高校生活を送っています。

イベント

帝京第五高等学校では、生徒たちの思い出に残るような様々な学校行事が開催されています。

  • 文化祭: クラスや文化部が日頃の活動の成果を発表する場で、模擬店や展示、ステージ発表などで盛り上がります。

  • 体育祭: クラス対抗で様々な競技に熱中し、生徒たちの団結力が深まる一日です。

  • 修学旅行: 生徒たちにとって高校生活最大の楽しみの一つです。行き先は年によって異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

これらの行事は、生徒が主体となって企画・運営に関わることも多く、自主性や協調性を育む大切な学びの場ともなっています。

帝京第五高等学校の進学実績

帝京第五高等学校は、帝京大学グループの一員である強みを活かし、多様な進路実績を誇っています。

  • 帝京大学グループへの進学: 多くの生徒が、帝京大学、帝京平成大学、帝京科学大学などのグループ大学へ進学しています。内部進学の制度も整っており、安定した進路選択が可能です。

  • 国公立大学・難関私立大学: 特進コースを中心に、国公立大学や難関私立大学への合格者も輩出しています。先生方の手厚い進学サポートがあり、志望校合格に向けて個別に対策を行ってくれるという声もあります。

  • 看護・医療系への進路: 5年一貫教育の看護科からは、卒業後に看護師として医療現場で活躍する多くの人材が育っています。国家試験合格に向けた万全のサポート体制が整っています。

  • 就職・専門学校: 総合学科の生徒を中心に、専門学校への進学や、地元企業への就職など、幅広い進路を選択しています。

長期休暇中の強化学習や校内模試、外部模試などを積極的に実施し、生徒一人ひとりの進路実現を力強くバックアップしています。

帝京第五高等学校の特長・アピールポイント

他の高校にはない、帝京第五高等学校ならではの魅力を5つのポイントにまとめました。

  • 最短5年で看護師を目指せる「5年一貫看護科」

    中学卒業後、最も早く看護師への道が開けるカリキュラムは、医療従事者を志す生徒にとって最大の魅力です。

  • 全国レベルで活躍する強力な部活動

    野球部やサッカー部をはじめ、多くの部活動が全国を舞台に活躍しています。高いレベルでスポーツに打ち込みたい生徒にとって、最高の環境が用意されています。

  • 充実した寮生活による人間的成長

    親元を離れて仲間と共同生活を送る寮生活は、自立心や協調性を育む貴重な経験となります。管理人や監督者が常駐し、食事も提供されるなど、安心して生活できるサポート体制が整っています。

  • 帝京大学グループとの連携

    帝京大学グループの高校であるため、大学への進学において有利な点が多くあります。大学との連携授業や説明会なども行われ、早い段階から大学進学を意識することができます。

  • 多様な進路に対応する3つの学科

    大学進学を目指す「普通科」、専門職を目指す「看護科」、自分の興味をとことん追求できる「総合学科」と、生徒の多様なニーズに応える学科編成が魅力です。

帝京第五高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、様々な声が寄せられています。良い点と気になる点を公平に見ていきましょう。

  • 良い点

    • 「部活動に本気で打ち込みたい人には最高の環境だと思う」

    • 「看護師になるという夢を叶えるために、5年一貫教育はとても良いシステムだと感じる」

    • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれるので心強い」

    • 「寮生活を通じて、一生の仲間ができた」

    • 「昔のイメージとは違い、先生と生徒の仲が良く、挨拶も活発な良い学校に変わってきている」

  • 気になる点

    • 「校則が時代に合っておらず、厳しすぎると感じる部分がある」

    • 「私立の割には施設が古いと感じる部分がある」

    • 「部活動に力を入れている生徒以外は、学校生活が物足りなく感じるかもしれない」

    • 「いじめや生徒間のトラブルが全くないわけではない」との声もあるようです。ただし、学校側はしっかりと対応してくれるとの意見も見られます。

アクセス・通学

帝京第五高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅: JR予讃線「新谷駅」から徒歩約8〜10分

  • バス: 伊予鉄道路線バス「新谷」バス停から徒歩約8分

  • 自動車: 松山自動車道「大洲IC」から約5分、「内子五十崎IC」から約6分

宇和島方面や松山方面など、広範囲にスクールバスが運行されており、遠方からの通学も可能です。また、県外からの生徒や部活動に所属する生徒の多くは、学校の寮を利用しています。

帝京第五高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

帝京第五高等学校は、「高校生活で何かに本気で打ち込みたい!」という強い意志を持つ君にこそ、おすすめしたい学校です。特に、甲子園や全国大会を目指してスポーツに青春を捧げたい人、あるいは、誰よりも早く看護師になるという夢を叶えたい人にとっては、最高の環境が整っています。寮生活という、他では得がたい経験を通じて、人間的にも大きく成長できるチャンスがあるのも、帝京第五高等学校の大きな魅力です。

受験勉強においては、まずは中学校の基礎的な内容をしっかりと固めることが大切です。特に、推薦入試や一般入試の面接では、「なぜ帝京第五で学びたいのか」「高校で何を成し遂げたいのか」を自分の言葉で熱く語れるように準備しておきましょう。あなたの情熱が、合格への一番の近道になるはずです。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。