愛知県立春日井南高等学校は、春日井市西部の閑静な住宅街に位置する、活気あふれる男女共学の公立高校です。 1986年(昭和61年)に地域住民の熱い期待を背負って開校し、県内の公立普通科高校としては最も新しい歴史を持っています。 「かすなん」の愛称で親しまれ、1000名を超える生徒たちが、勉強はもちろん、部活動や学校行事に全力で打ち込む、まさに「文武両道」を体現している学校です。
春日井南高等学校の基本情報
春日井南高等学校の偏差値・難易度・併願校
偏差値: 普通科の偏差値は54 前後とされています。難易度: 愛知県内の公立高校の中では中堅上位に位置づけられます。 合格に必要な内申点の目安は 30 以上とされていますが、30台半ばの内申点を持つ受験生が多く挑戦する傾向があるようです。 内申点と学力検査(当日点)の合計で合否が決まるため、バランスの取れた学力が求められます。同じくらいの偏差値の高校としては、春日井西高校、山田高校、小牧南高校などが挙げられます。
主な併願校: 愛知県の公立高校入試制度では、同じ学力検査グループ内の公立高校を併願することはできません。春日井南高等学校は尾張第2群Bグループに属します。 そのため、併願校は主に私立高校となります。主な併願先としては、中部大学春日丘高等学校、高蔵高等学校、市邨高等学校、至学館高等学校などが挙げられることが多いようです。
春日井南高等学校に設置されている学科・コース
普通科: 2年生から文系と理系に分かれ、さらに3年生では希望進路に応じた多様な選択科目が用意されています。 これにより、国公立大学から私立大学、専門学校、就職まで、生徒一人ひとりの幅広い進路希望に対応できるカリキュラムが組まれています。特に、成績上位者や学習意欲の高い生徒を対象とした「特進クラス」が文系・理系それぞれに1クラスずつ設置されており、より高いレベルでの大学進学を目指す生徒を手厚くサポートしています。
春日井南高等学校の特色・校風
校風・生徒の雰囲気: 全体的に真面目で素直な生徒が多く、学校生活を前向きに楽しんでいる雰囲気が感じられます。 勉強にも部活動にも一生懸命取り組む生徒が多く、お互いに高め合える環境があるようです。 いじめが少ないという口コミも見られ、生徒同士の仲が良いことがうかがえます。
宿題の量: 宿題や課題の量は、他の進学校と比較して標準的か、やや多めと感じる生徒もいるようです。日々の予習・復習をしっかり行う習慣が大切になります。
校則: 春日井市内の高校の中では、比較的緩やかだという声が多く聞かれます。 スマホ: 授業中やホームルーム中の使用は禁止されていますが、休み時間などの使用は認められているようです。服装: 2023年度から制服がリニューアルされ、非常に評判が良いです。 濃紺のブレザーを基調とし、女子はスカートとスラックス、ネクタイとリボンを自由に選択できます。 夏服は機能性の高いポロシャツ(白・紺から選択可)で、気候に応じて衣替えの時期を自分で判断できるなど、生徒の自主性を尊重する規定になっています。頭髪・メイク: 髪を巻いたり、多少のメイクをしたりしていても、厳しく指導されることは少ないという口コミが見られますが、学年によって厳しさに差があるという声もあります。
アルバイト: 原則として禁止されていますが、家庭の事情などにより届け出をすれば許可される場合があるようです。
土曜授業: 希望者を対象とした「土曜スクール」という補習講座が開講されており、年間4000円で受講できます。 これに参加することで、土曜日も学校で自習することが可能になります。
春日井南高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部: 特に 男子ハンドボール部 は全国大会への出場経験もある強豪として知られています。サッカー部 やソフトボール部 、陸上競技部 なども県大会に出場するなど、高いレベルで活動しています。その他、野球、テニス、バスケットボール、バレーボール、水泳、卓球、ラグビーなど、多くの部が熱心に活動し、実績を残しています。
文化部: 吹奏楽部 はコンクールでの実績もあり、地域のイベントなどでも演奏を披露しています。上下関係が厳しくなく、和気あいあいとした雰囲気で活動しているようです。美術部 はコンテストで優秀な成績を収めています。他にも、合唱部、茶道部、華道部、JRC(青少年赤十字)部など、多様な文化部が活動しています。
イベント
春南祭(しゅんなんさい): 9月に行われる文化祭と体育祭を合わせた学校祭で、春日井南高校で最も盛り上がるイベントです。 文化祭では、クラスごとの展示やPR、有志によるステージ発表などが行われます。 体育祭は、応援、映像、PR、展示の4部門に分かれて競い合い、クラスやブロックの団結力が非常に高まります。 大縄跳びや騎馬戦、綱引きなどの種目で白熱した戦いが繰り広げられます。
球技大会: 5月と3月の年2回開催され、バレーボールやハンドボールなどの種目でクラス対抗戦が行われます。
修学旅行: 2年生の秋に実施されます。 近年の行き先は広島や神戸方面で、平和学習や震災学習を取り入れつつ、仲間との思い出を深める貴重な機会となっています。
春日井南高等学校の進学実績
国公立大学: 例年、 30名〜40名 程度の合格者を出しています。主な合格先としては、愛知県立大学、名古屋市立大学などの地元国公立大学のほか、岐阜大学、三重大学、静岡大学、信州大学など、東海・北陸地方の大学への進学者が多い傾向にあります。
難関私立大学: GMARCHや関関同立にも合格者を出しています。
その他進学者が多い大学: 地元の有名私立大学に非常に強く、 名城大学、中京大学、愛知大学、愛知淑徳大学、中部大学、愛知学院大学 などには、毎年多数の合格者を輩出しています。
その他の進路: 看護系の専門学校への進学実績も豊富です。 公務員(警察、消防、市役所など)や民間企業への就職にも対応した手厚い指導が行われています。
進学サポート: 平日の放課後補習や長期休暇中の講習、希望者対象の土曜スクールなど、進学実績を支える手厚いサポート体制が整っています。 大学説明会や出前講座なども実施され、生徒が早期から進路について考える機会を豊富に提供しています。
春日井南高等学校の特長・アピールポイント
新しくなった、選択肢の多い制服: 2023年度から一新された制服は、機能性とデザイン性を両立しており、生徒から非常に高い評価を得ています。 特に、女子生徒がスカートとスラックス、リボンとネクタイを自由に選べる点は、多様性を尊重する現代のニーズに応えた大きな特長です。生徒が主役の「春南祭」: 文化祭と体育祭を合わせた学校祭「春南祭」は、企画・運営の多くを生徒が担い、学校全体が一体となって作り上げる一大イベントです。 この行事を通して、生徒の自主性や協調性が育まれています。文武両道を高いレベルで実現: 全国レベルの部活動がある一方で、国公立大学や難関私立大学への進学実績も着実に伸ばしています。 勉強と部活動のどちらにも本気で打ち込みたい生徒にとって、理想的な環境が整っています。手厚い進路指導と補習体制: 生徒一人ひとりの多様な進路希望に対応するため、通常授業に加えて放課後や土曜日、長期休暇中に多くの補習・講習が開講されています。 進路指導も丁寧で、生徒の自己実現を力強くサポートします。落ち着いた学習環境: 閑静な住宅街に立地しており、生徒は落ち着いた環境で日々の学習に集中することができます。 校舎の改修工事も進められており、学習環境はさらに向上しています。
春日井南高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点: 「行事がとにかく楽しくて、クラスの団結力が深まる」という声が非常に多いです。特に春南祭は最高の思い出になるようです。 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「分かるまでとことん教えてくれる」など、教師のサポートが手厚いという評判です。 「校則が他の高校に比べて緩やかで、自由な雰囲気がある」という意見が多く、のびのびとした高校生活を送れるようです。 「部活動が盛んで、目標に向かって頑張れる仲間が見つかる」と、部活動の充実度を評価する声も多数あります。 「新しくなった制服が可愛い、かっこいい」と、制服に対する満足度は非常に高いようです。
気になる点: 「最寄り駅から徒歩だと少し遠い」という意見があります。 駅からバスを利用するか、自転車で通学する生徒が多いようです。 「校舎が少し古い部分もある」という声も聞かれますが、現在、長寿命化工事が進められており、施設は改善されつつあります。 「先生によって指導の厳しさに差がある」と感じる生徒もいるようです。 「国公立大学への進学実績は、上位校と比べるとまだ伸びしろがある」という冷静な意見も見られます。
アクセス・通学
電車・バスでのアクセス: JR中央本線「勝川」駅下車、北へ約2.3km。 「勝川」駅から名鉄バス(春日井市民病院行き・小牧駅行き)に乗車し、「如意申(にょいさる)」バス停で下車、西へ徒歩約10分。 名鉄小牧線「春日井」駅下車、東へ約1.5km(徒歩約19分)。
通学エリア: 生徒の多くは春日井市内から通学しています(約65%)。 その他、名古屋市(特に守山区や北区)、小牧市からの通学者も多く在籍しています。
春日井南高等学校受験生へのワンポイントアドバイス