捜真女学校高等学部は、130年以上の歴史を持つ、横浜の由緒ある私立女子校です。 キリスト教の教えに基づいた人格教育を大切にしており、「Trust in God. Be true to your best self.(神を信頼し、最善の自己に忠実であれ)」というスクールモットーを掲げています。生徒一人ひとりの個性を尊重し、穏やかで家庭的な雰囲気の中で、のびのびと学校生活を送れるのが大きな魅力と言えるでしょう。

横浜港を臨む閑静な住宅街の高台に位置する美しいキャンパスも、捜真女学校の自慢の一つです。 緑豊かな環境で、落ち着いて学習や部活動に打ち込むことができます。この記事では、長い歴史の中で多くの卒業生を社会に送り出してきた捜真女学校高等学部の特色や魅力を、さまざまな角度から詳しくご紹介します。

進路選択は、未来の自分を形作る大切な一歩です。この記事が、あなたにとって最高の学校選びの助けとなれば嬉しいです。

捜真女学校高等学部の基本情報

以下に、捜真女学校高等学部の基本的な情報をまとめました。

項目 内容
正式名称 捜真女学校高等学部
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 女子校
所在地 〒221-8720 神奈川県横浜市神奈川区中丸8
代表電話番号 045-491-3686
公式サイト https://soshin.ac.jp/jogakko

捜真女学校高等学部の偏差値・難易度・併願校

捜真女学校高等学部は、2018年度から高校募集を再開しました。 入試は推薦入学試験と一般入学試験(書類選考)があり、学力試験は課されません。そのため、他の多くの私立高校のように偏差値で難易度を測ることは難しい学校です。

合否は中学校の調査書や志望理由書、面接(推薦のみ)によって総合的に判断されます。 そのため、中学校での日々の学習に真面目に取り組み、課外活動などにも意欲的に参加していることが重要になります。捜真女学校の教育理念への理解や、入学したいという強い意欲を伝えることも大切です。

併願校としては、同じキリスト教系の女子校や、書類選考で受験できる高校を選ぶ生徒が多いようです。具体的な併願パターンについては、中学校の先生や塾の先生とよく相談することをおすすめします。

捜真女学校高等学部に設置されている学科・コース

捜真女学校高等学部には、以下の学科が設置されています。

  • 普通科

高校2年生からは、生徒一人ひとりの興味や進路希望に合わせて、約50科目の中から授業を選択できるシステムになっています。 これにより、文系・理系にとらわれず、自分の学びたいことを深く探究できるのが大きな特長です。

捜真女学校高等学部の特色・校風

捜真女学校は、キリスト教の教えに基づく「落ち着いた雰囲気」と、生徒の自主性を重んじる「穏やかで家庭的な校風」が特徴です。

  • 校風・生徒の雰囲気

    • 全体的に穏やかで真面目な生徒が多いと言われています。女子校ならではの和気あいあいとした雰囲気で、いじめが少ないという口コミも多く見られます。

    • 先生と生徒の距離が近く、アットホームな関係性が築かれているようです。

  • 校則

    • 校則は、私立の女子校としては標準的か、やや緩やかという意見が多いようです。

    • 髪染めやパーマは禁止されています。

    • スマートフォンの持ち込みは可能ですが、校内での使用には一定のルールがあるようです。

  • 学習面

    • 宿題の量は適度で、きちんとこなせる量という声が多いです。

    • 放課後に「スタディ・ホール」という自習時間が設けられており、学習習慣を身につけるためのサポートがあります。

    • 土曜授業はありません。

  • 制服

    • 伝統的なセーラー服で、清楚なデザインが評判です。ただし、以前のデザインの方が良かったという声も一部にはあるようです。

  • その他

    • アルバイトは原則として禁止されています。

捜真女学校高等学部の部活動・イベント

部活動

捜真女学校では、中学生と高校生が一緒に活動する部活動が多く、学年を超えた交流が盛んです。 文化部、運動部ともにさまざまなクラブがあり、生徒たちは熱心に活動に取り組んでいます。

  • 運動部

    • 特にソフトボール部は、県の私学大会で優勝や上位入賞の実績があり、活発に活動しています。

    • その他、水泳部や新体操部も大会で活躍しています。

  • 文化部

    • キリスト教学校ならではのハンドベル部や聖歌隊は、クリスマス礼拝などで美しい音色を響かせます。

    • 演劇部はクリスマス礼拝での降誕劇が伝統となっています。

    • その他、オーケストラ部、美術部、書道部など、多彩な文化部が活動しています。

イベント

捜真女学校には「三大行事」と呼ばれる特に盛り上がるイベントがあります。

  • 捜真祭(文化祭)

    • 毎年9月に行われ、各クラスや部活動が創意工夫を凝らした展示や発表、模擬店などで盛り上がります。 実行委員の生徒が中心となって企画・運営を行います。

  • 体育祭

    • 10月に開催され、学年対抗でさまざまな競技に熱戦を繰り広げます。 生徒主体で運営され、一体感と達成感を味わえる行事です。

  • 合唱コンクール

    • クラスごとに課題曲と自由曲を練習し、美しいハーモニーを競います。三大行事の一つとして、非常に熱が入るイベントです。

この他にも、クリスマス礼拝はキリスト教学校ならではの荘厳な行事です。 特に、全校生徒がキャンドルを手に賛美歌を歌う光景は、多くの卒業生の心に残る思い出となっています。 また、修学旅行(高校2年)では沖縄などを訪れ、平和学習や自然体験を行います。

捜真女学校高等学部の進学実績

捜真女学校は、生徒一人ひとりの希望に寄り添った丁寧な進路指導に定評があります。指定校推薦枠が豊富にあることに加え、近年では総合型選抜での進学実績も伸びています。

  • 主な進学先(2023年度実績など)

    • 国公立大学:東京工業大学、東京藝術大学、横浜市立大学など

    • 難関私立大学(早慶上理ICU、GMARCHなど):慶應義塾大学、上智大学、東京理科大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学など、多数の合格者を出しています。

    • その他:美術大学や音楽大学、薬学部に進学する生徒も多いのが特徴です。 また、キリスト教系の大学への進学も多く見られます。

  • 進学サポート

    • 高校2年生から始まる豊富な選択科目により、個々の進路に合わせた学習が可能です。

    • 探究学習「捜真Vプロジェクト」などを通じて、自分の興味や関心を深め、それが総合型選抜などでの強みにつながっています。

    • 指定校推薦枠は148大学、約700名分と非常に充実しており、多くの生徒が活用しています。

捜真女学校高等学部の特長・アピールポイント

捜真女学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • キリスト教に基づく人格教育:毎日の礼拝や聖書の授業を通じて、他者を思いやる心や感謝の気持ちを育みます。

  • 「ことば」を育む教育:自分の考えを的確に表現し、他者と対話する力を養うことを重視しています。

  • 本物にふれる体験学習:「本物に触れ、本物の力を身に付ける」ことを目指し、芸術鑑賞や実験、校外学習など、実体験を大切にした授業が多く展開されています。

  • 充実した探究学習「捜真Vプロジェクト」:社会課題や平和について深く学び、自分なりの考えをまとめて発表する機会があります。 この経験は、大学入試やその後の人生においても大きな力となります。

  • 豊富な選択科目と手厚い進路指導:高校2年生から始まる約50の選択科目と、生徒一人ひとりに寄り添う丁寧な進路指導で、多様な進路実現をサポートします。

  • 多彩な海外研修プログラム:オーストラリアでの短期研修や学期研修、カンボジア研修など、希望制で参加できる国際交流の機会が豊富に用意されています。

  • 学年を超えた温かい人間関係:中高合同の部活動や学校行事が多く、先輩・後輩のつながりが強いアットホームな校風です。

捜真女学校高等学部の口コミ・評判のまとめ

捜真女学校に関する口コミをまとめました。

  • 良い点:

    • 「先生方が親身になって話を聞いてくれる」「生徒と先生の距離が近く、アットホームな雰囲気が良い」という声が多数あります。

    • 「女子校なので、気兼ねなくのびのびと過ごせる」「いじめが少なく、穏やかな生徒が多い」といった、人間関係の良さを挙げる意見も目立ちます。

    • 「指定校推薦の枠が充実している」「進路相談に丁寧に乗ってくれる」など、進路サポートの手厚さも高く評価されています。

    • 「クリスマス礼拝などの宗教行事が感動的」「行事が楽しく、クラスの団結力が強い」という声も多いです。

  • 気になる点:

    • 「駅から少し歩く」「坂道が多いのが大変」といった、アクセスに関する意見が見られます。

    • 「施設が少し古い部分もある」という声も一部にあります。

    • 「先生によっては指導方法に差がある」と感じる生徒もいるようです。

アクセス・通学

捜真女学校へのアクセスは以下の通りです。

  • 東急東横線「反町駅」より徒歩約15分

  • 横浜市営地下鉄ブルーライン「三ツ沢下町駅」より徒歩約15分

  • JR・各私鉄「横浜駅」西口より横浜市営バス50系統に乗車、「捜真学院前」下車すぐ

横浜市内や川崎市、県央地区など、幅広いエリアから生徒が通学しているようです。

捜真女学校高等学部受験生へのワンポイントアドバイス

捜真女学校高等学部は、学力試験ではなく、これまでの学習への取り組みや学校生活への意欲が評価される学校です。したがって、捜真女学校を目指す皆さんには、まず中学校での授業を大切にし、提出物などをきちんとこなす真面目な姿勢が求められます。

また、「なぜ捜真女学校で学びたいのか」を自分の言葉でしっかり伝えられることが重要です。学校説明会などに参加して、捜真女学校のキリスト教教育や穏やかな校風を肌で感じ、この学校でどんな3年間を送りたいかを具体的にイメージしてみてください。その熱意が、きっと合格へとつながるはずです。

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。