北海道新十津川農業高等学校は、農業や食、福祉といった、私たちの生活に欠かせない分野を専門的に学べるユニークな高校です。広大な自然に囲まれた環境で、実践的な知識や技術を身につけられるのが、新十津川農業高等学校の大きな魅力と言えるでしょう。単に知識を詰め込むだけでなく、自らの手で育て、作り、人と関わる経験を通して、「生きる力」そのものを育むことを目指しています。

この学校では、少人数教育のメリットを活かし、一人ひとりの生徒に寄り添った丁寧な指導が行われています。先生との距離が近く、アットホームな雰囲気の中で、自分の興味や関心を深く掘り下げていくことができます。農業や食品、福祉の分野に少しでも興味があるなら、新十津川農業高等学校での3年間は、きっとあなたの将来にとってかけがえのない財産になるはずです。

この記事では、そんな新十津川農業高等学校の偏差値や気になる口コミ、学校生活の様子などを、進学アドバイザーの視点から分かりやすく解説していきます。あなたの高校選びの参考に、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

新十津川農業高等学校の基本情報

まずは、学校の基本的な情報を確認しておきましょう。

項目 内容
正式名称 北海道新十津川農業高等学校
公立/私立の別 公立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒073-1103 北海道樺戸郡新十津川町字中央13番地
代表電話番号 0125-76-2621
公式サイトURL http://www.shintotsukawanougyou.hokkaido-c.ed.jp/

新十津川農業高等学校の偏差値・難易度・併願校

新十津川農業高等学校の受験を考える上で、偏差値や難易度は気になるところですよね。ここでは、具体的なデータと共に、合格の目安について解説します。

  • 偏差値:

    • 農業・生活科: 39

新十津川農業高等学校の偏差値は39とされています。北海道内の公立高校の中では比較的入学しやすいレベルと言えるでしょう。ただし、専門的な学科であるため、農業や生活分野への強い興味・関心が入学後に大きく影響します。

合格に必要な内申点の目安としては、北海道の公立高校入試で用いられる内申ランクで「Iランク」あたりが一つの基準となりそうです。もちろん、これはあくまで目安であり、当日の学力検査の得点も重要になります。北海道の公立高校入試は、内申点と学力検査の比率が原則として50%:50%で評価されるため、日々の授業態度や提出物をしっかりこなし、基礎学力を固めておくことが大切です。

北海道の公立高校は、原則として他の公立高校との併願ができません。そのため、新十津川農業高等学校を第一志望とする場合、併願校は私立高校から選ぶことになります。近隣の滝川市や砂川市、旭川市などの私立高校が主な併願先の候補となるでしょう。

新十津川農業高等学校に設置されている学科・コース

新十津川農業高等学校には、全国で唯一となる「農業・生活科」が設置されています。 1年生で共通の基礎を学んだ後、2年生から本人の希望や適性に応じて2つのコースに分かれるのが大きな特徴です。

  • 農業・生活科:

    • 農業コース: 安全・安心な農産物の生産を中心に、加工や販売、経営に関する知識と技術を学びます。 将来、農業の道に進みたい人や、作物を育てることに興味がある人におすすめです。

    • 生活コース: 食と福祉の専門性を高めるコースで、草花やガーデニング、フードデザイン、介護に関する知識や技術を学びます。 食や福祉の分野で活躍したい人、人の役に立つ仕事に就きたい人にぴったりです。

新十津川農業高等学校の特色・校風

新十津川農業高等学校は、「不撓不屈(ふとうふくつ)」を校訓に掲げ、困難にくじけない強い心と、温かく豊かな人間性を育むことを目指しています。

  • 校風: アットホーム、実践重視、地域密着

  • 宿題の量: 専門的な実習やレポートなど、課題はありますが、量は標準的という声が多いようです。

  • 校則: 髪の染色やピアスなどは認められていませんが、他の高校と比較して特別厳しいというわけではないようです。 スマートフォンの使用については、校内でのルールが定められています。アルバイトは可能ですが、学校への届出が必要です。

  • 生徒たちの雰囲気: 少人数の学校ということもあり、生徒同士や先生との距離が近く、和気あいあいとした雰囲気です。 農業や福祉といった共通の目標を持つ仲間が集まっているため、協力し合って学校生活を送る生徒が多いようです。

  • 制服: 男子は黒の詰襟学生服、女子はブレザーにチェック柄のスカートです。

  • 土曜授業: 基本的に土曜授業はありません。

新十津川農業高等学校の部活動・イベント

部活動

新十津川農業高等学校では、運動部・文化部ともに活動しています。全校生徒が農業クラブに所属しており、日々の学習の成果を発表する大会などにも積極的に参加しています。

  • 主な部活動:

    • 運動部: 硬式テニス部、バドミントン部、卓球部

    • 文化部・同好会: 茶道部、美術同好会

イベント

新十津川農業高等学校では、農業高校ならではの特色あるイベントが盛りだくさんです。

  • 収穫祭: 毎年秋に行われる最大のイベントです。 生徒たちが実習で生産した新米や野菜、加工品、鉢花などを地域の方々へ販売します。 自分たちの手で育てたものを販売する経験は、大きな自信と達成感につながります。

  • 見学旅行: 2年生の秋に実施されます。 近年では広島・関西方面を訪れ、平和学習や文化遺産の見学などを行っています。

  • 学校祭: 夏に開催され、クラスごとの展示やステージ発表で盛り上がります。

  • 各種販売会: 収穫祭以外にも、地域のイベントなどで農産物や加工品の販売会を定期的に実施しており、地域住民との交流の機会となっています。

新十津川農業高等学校の進学実績

新十津川農業高等学校の卒業生は、農業や福祉の専門知識を活かして、多様な進路に進んでいます。就職する生徒が多いのが特徴ですが、専門性をさらに高めるために大学や専門学校へ進学する生徒もいます。

  • 主な進路状況(令和6年度)

    • 就職: 20名

    • 大学: 1名

    • 短期大学: 3名

    • 専門学校: 7名

  • 主な進学先:

    • 大学・短大: 北海道情報大学、國學院大學北海道短期大学部など

    • 専門学校: 北海道立農業大学校、各種調理・製菓専門学校、医療・福祉系専門学校など

  • 主な就職先:

    • 農業関連: 地域の農業協동組合(JA)、農業法人など

    • 食品製造・販売: 食品加工会社、製菓会社、生活協同組合など

    • 福祉・医療: 社会福祉法人、介護施設など

    • その他: 製造業、サービス業など多岐にわたります。

学校では、インターンシップ(就業体験)にも力を入れており、生徒が自分の適性を見極め、将来の進路を考える貴重な機会となっています。

新十津川農業高等学校の特長・アピールポイント

新十津川農業高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 全国唯一の「農業・生活科」: 農業と福祉・生活という2つの分野を同じ学科で学べるのは、全国でもこの学校だけです。

  • 実践的なカリキュラム: 広大な農場や充実した実習施設を活用し、作物の栽培から加工、販売までを一貫して体験できます。

  • 豊富な資格取得: 在学中に、介護職員初任者研修、農業技術検定、小型フォークリフト、アーク溶接など、将来に役立つ様々な資格の取得を目指せます。

  • 最新の学習環境: 2023年8月に新校舎が完成し、冷暖房完備の快適な環境で学ぶことができます。

  • 地域との強い連携: 地元の農家や企業、福祉施設と連携した実習や、地域イベントでの販売会などを通して、社会とのつながりを実感しながら学べます。

  • アットホームな校風: 全校生徒数が比較的少ないため、生徒一人ひとりへのサポートが手厚く、先生や仲間との絆を深めやすい環境です。

  • スマート農業への取り組み: ドローンやGPSを活用した最先端の農業技術に触れる機会があり、未来の農業を担う人材を育成しています。

新十津川農業高等学校の口コミ・評判のまとめ

在校生や卒業生からは、専門的な学びやアットホームな雰囲気について、多くのポジティブな声が寄せられています。

  • 良い点:

    • 「農業や介護について専門的なことが学べるのが良い」という意見が多く見られます。

    • 「先生方が親身になって指導してくれる」「顔が広い先生がいるので進路相談で心強い」といった、手厚いサポートを評価する声があります。

    • 「少人数なので、一人ひとりの個性を活かして様々なことに挑戦できる」という口コミもあります。

    • 「自分たちで育てた野菜やお米を販売する実習は、とてもやりがいがある」という声が聞かれます。

  • 気になる点:

    • 「校舎が少し古い」という意見がありましたが、2023年に新校舎が完成したため、この点は大きく改善されています。

    • 「農業高校だが、牛や豚などの家畜がいないのが少し残念」という声もあります。

    • 「女子生徒の割合が男子より多い傾向があるため、女子同士の人間関係に気を使うことがある」という意見も見られました。

アクセス・通学

新十津川農業高等学校へのアクセス方法です。

  • 最寄り駅からのアクセス:

    • JR「滝川駅」から中央バスで約11分

    • JR「砂川駅」から中央バスで約25分

学校は新十津川町の中心部に位置しており、近隣の滝川市、砂川市、雨竜町、浦臼町など、空知管内の広いエリアから生徒が通学しています。遠方からの生徒のために、学生寮も設置されています。

新十津川農業高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

新十津川農業高等学校は、「何かを育ててみたい」「食べ物に関わる仕事がしたい」「人の役に立ちたい」といった、はっきりとした目標や興味を持っている君にこそ、ぴったりの学校です。机の上での勉強だけでなく、実際に土に触れ、作物と向き合い、人と関わる中で得られる学びは、何物にも代えがたい経験となるでしょう。少人数だからこそ、一人ひとりが主役になれるチャンスがたくさんあります。

受験勉強においては、まず中学校の基礎的な内容をしっかりと固めることが大切です。特に、理科や社会は農業や生活科学と関連が深いので、興味を持って取り組むと良いでしょう。また、面接では「なぜこの学校で学びたいのか」「将来どんなことに挑戦したいのか」を自分の言葉で伝えられるように、自己分析を深めておくことをお勧めします。新十津川農業高等学校で、あなたの「好き」を専門的な力に変え、未来への大きな一歩を踏み出してください。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。