新潟県立海洋高等学校は、日本海を望む糸魚川市能生にあり、県内で唯一「水産・海洋」について専門的に学べるユニークな高校です。1898年(明治31年)の創立から125年以上の歴史を誇り、海のスペシャリストを育成するための最先端の施設と、実践的なカリキュラムが整っています。
新潟県立海洋高等学校の基本情報 
新潟県立海洋高等学校の偏差値・難易度・併願校 
水産科:39 
新潟県立海洋高等学校に設置されている学科・コース 
水産資源科 資源育成コース:ヒラメやノドグロ(アカムツ)などの養殖技術や、海の環境について学びます。生き物を育てることが好きな人や、水族館の仕事に興味がある人におすすめです。 食品科学コース:缶詰やレトルト食品など、水産物を活用した食品加工の技術や衛生管理を学びます。料理や商品開発に興味がある人におすすめです。 
海洋開発科 海洋技術コース:大型実習船「海洋丸」に乗り、航海術や漁業の技術を実践的に学びます。船乗りや漁師など、海の上で働く仕事を目指す人におすすめです。 海洋創造コース:ダイビングや水中溶接、海洋土木など、海に関わる多様な技術を学びます。海洋調査やインフラ整備など、幅広い分野で活躍したい人におすすめです。 
新潟県立海洋高等学校の特色・校風 
校風:専門分野を学ぶ意欲の高い生徒が多く、真面目で落ち着いた雰囲気があります。同時に、実習や寮生活を通して仲間との絆が深まり、活気のある一面も見られます。キーワードで表すなら「実践重視」「質実剛健」「仲間との一体感」といったところでしょう。 宿題の量:専門科目が多く、レポートなどの課題はありますが、量は標準的という声が多いようです。 校則:頭髪や服装に関する指導はありますが、他の高校と比較して特別厳しいわけではないようです。スマートフォンの持ち込みは許可されていますが、校内での使用ルールは守る必要があります。 生徒たちの雰囲気:海や魚が好きという共通の興味を持つ生徒が集まっているため、お互いに話が合いやすく、和気あいあいとした雰囲気です。全国から生徒が集まるため、様々な出身地の仲間と交流できるのも魅力です。 アルバイト:原則として許可されていませんが、長期休業中など条件付きで可能になる場合があるため、学校への確認が必要です。 制服:男子は黒の詰襟学生服、女子は紺のブレザーとスカートです。シンプルで伝統的なデザインです。 土曜授業:基本的に土曜授業はありません。 
新潟県立海洋高等学校の部活動・イベント 
部活動 
運動部:特に相撲部は全国大会の常連で、強豪として知られています。また、海洋高校ならではのカッター部やダイビング部も人気です。他にも野球部、バスケットボール部、バレーボール部などがあります。 文化部:食品研究部や海洋生物研究部など、専門知識をさらに深められる部活動があります。自分たちで育てた魚の研究や、新しい加工品の開発などに取り組んでいます。 
イベント 
井陵祭(文化祭):毎年秋に開催される文化祭で、各クラスや部活動が趣向を凝らした展示や発表、模擬店を出します。特に、生徒が作った缶詰などの水産加工品の販売は人気を集めます。 球技大会:年に3回(スプリング、サマー、ウィンター)開催され、クラス対抗で盛り上がります。 修学旅行:2年生の時に実施され、沖縄などへ行きます。 航海実習:海洋技術コースの生徒は、2年次に日本一周、3年次にはロシアへの航海を経験することもあります。これは、他の高校では絶対に味わえない、海洋高校最大のイベントと言えるでしょう。 
新潟県立海洋高等学校の進学実績 
国公立大学:東京海洋大学や長崎大学など、水産・海洋系の学部を持つ大学への進学実績があります。 私立大学:日本大学、東海大学、近畿大学などへ進学しています。 大学校・短期大学校:水産大学校や、清水、宮古、波方などの海上技術短期大学校への進学者が多いのが特徴です。 専門学校:新潟県内の専門学校を中心に、水産、調理、ペット、公務員など様々な分野の学校へ進学しています。 就職:水産会社、食品製造会社、船舶関係の企業、水族館、公務員(海上自衛隊など)といった、学校での学びを直接活かせる分野への就職が目立ちます。 
新潟県立海洋高等学校の特長・アピールポイント 
最新鋭の実習船「海洋丸」:全長45メートルを超える大型実習船「海洋丸」(322トン)を所有しており、本格的な航海実習や海洋観測が可能です。 国内屈指の充実した実習施設:水深10mの潜水プール、ヒラメなどを育てる臨海栽培実習棟、HACCPに対応した食品科学実習棟など、専門的な学びを支える施設が整っています。 全国から仲間が集まる寮生活:学校の敷地内には男子寮と女子寮があり、通学が困難な遠隔地からの生徒を受け入れています。共同生活を通して、自立心や協調性を育むことができます。 文部科学省「マイスター・ハイスクール」事業:地域の企業や専門家と連携し、商品開発や販売実習など、より実践的な学びを展開しています。 豊富な資格取得のチャンス:小型船舶操縦士、潜水士、海技士(筆記)、食品衛生責任者など、将来に役立つ多くの専門資格の取得を目指せます。 地域と連携した探究学習:糸魚川市の自然や産業について学ぶ「地域探究」の授業や、地元の小学生への出前授業などを通して、地域に貢献する力を養います。 災害時の支援拠点としての役割:2024年にはNTTドコモと協定を結び、災害発生時に実習船「海洋丸」を活用して被災地支援を行う取り組みも始めています。 
新潟県立海洋高等学校の口コミ・評判のまとめ 
良い点: 「普通の高校ではできない特別な体験がたくさんできる」 「海や船が好きなら、最高の環境だと思う」 「専門知識を持った先生が多く、授業が面白い」 「寮生活を通して、一生付き合える仲間ができた」 「就職に有利な資格がたくさん取れるのが魅力」 「実習が多く、座学だけでなく体で覚えられるのが良い」 
気になる点: 「専門的な勉強が合わないと、少し大変かもしれない」 「駅から少し歩くので、アクセスが良いとは言えない」 「男子生徒の割合が多い」 「近くに遊ぶ場所やお店が少ない」 「寮のルールが厳しいと感じることがある」 
アクセス・通学 
最寄り駅:えちごトキめき鉄道 日本海ひすいライン「能生駅」から徒歩約10分 自動車:北陸自動車道「能生IC」から約2分 
新潟県立海洋高等学校受験生へのワンポイントアドバイス 

