東京都立晴海総合高等学校は、都内で初めて設立された全日制の総合学科高校です。 「晴総(はるそう)」の愛称で親しまれ、その最大の魅力は、生徒一人ひとりが自分の興味や進路希望に合わせて、自分だけのオリジナルの時間割を作成できる点にあります。 まるで大学のように、豊富な選択科目の中から学びたい授業を自分で選べるシステムは、将来の夢がまだ漠然としている人にとっても、明確な目標がある人にとっても、大きな可能性を広げてくれるでしょう。
晴海総合高等学校の基本情報
公立 | |
晴海総合高等学校の偏差値・難易度・併願校
正則高等学校 上野学園高等学校 日本大学豊山高等学校 佼成学園高等学校 宝仙学園高等学校(理数インター) 豊南高等学校
晴海総合高等学校に設置されている学科・コース
情報システム系列 : プログラミングやネットワークなど、情報技術の基礎から応用までを学びます。IT社会で活躍したい、コンピュータに興味がある人におすすめです。国際ビジネス系列 : 経済やマーケティングの仕組み、簿記などを学びます。将来、企業で活躍したい、ビジネスの世界に興味がある人に向いています。語学コミュニケーション系列 : 英語はもちろん、第二外国語(フランス語、ドイツ語、中国語など)も選択できます。 言葉を通じて世界中の人と交流したい、グローバルな視野を身につけたい人におすすめです。芸術・文化系列 : 美術、工芸、書道、音楽、演劇など、芸術に関する多様な科目を専門的に学びます。 自分の表現力を高めたい、芸術系の大学進学を目指す人にぴったりです。自然科学系列 : 理科の実験や演習科目が充実しており、科学的な探究心を深めることができます。理系の大学に進みたい、自然現象の仕組みに興味がある人におすすめです。社会・経済系列 : 法律や経済、現代社会が抱える問題などについて深く学びます。社会の仕組みに関心がある、文系の大学進学を目指す人に向いています。
晴海総合高等学校の特色・校風
校則 : 他の都立高校と比較すると、校則は標準的か、少し厳しいと感じる部分もあるようです。 特に髪染めやピアスは厳しく指導される傾向があります。 一方で、アルバイトは許可されており、先生によっては相談に乗ってくれることもあるようです。 スマートフォンは校内での使用は可能ですが、授業中は電源を切るなどのルールがあります。制服 : 爽やかな青を基調とした制服で、「大海原に進んでいく生徒を後押しする」という意味が込められています。 モダンにアレンジされたセーラー服風のデザインは、生徒からの評判も良いようです。生徒の雰囲気 : 自分の興味や目標に向かって主体的に学ぶ生徒が多い印象です。様々な系列があるため、多様な個性を持つ生徒が集まっています。学年を超えて仲が良いのも特徴です。宿題・課題 : 選択する科目によって量は異なりますが、3年間を通じて「探究」の授業があり、自分でテーマを設定して研究し、発表する課題があります。 これには主体的に取り組む姿勢が求められます。土曜授業 : 土曜授業の有無に関する明確な情報は見当たりませんでしたが、都立高校の多くが土曜授業を導入している傾向にあります。
晴海総合高等学校の部活動・イベント
部活動
運動部 : 特に女子サッカー部は全国大会への出場経験もある強豪として知られています。 その他、剣道部、ダンス部、弓道部、バドミントン部なども積極的に活動し、実績をあげています。文化部 : 吹奏楽部は各種コンクールで金賞を多数受賞しています。 また、美術・工芸部、演劇部、放送部なども活発です。 珍しい部活としては、日本の伝統文化を学べる筝曲部や茶道部、百人一首部などがあります。 都立高校でも有数の設備を誇る日本文化実習室や茶室で本格的な活動ができます。
イベント
晴海祭(文化祭) : 毎年9月に行われる文化祭は、学校最大のイベントの一つです。 クラスや部活動ごとの企画はもちろん、総合学科ならではの授業の成果発表なども行われ、日々の学びの集大成を披露する場ともなっています。体育祭 : 5月に行われ、クラス対抗で様々な競技に熱中します。生徒が一体となって盛り上がる行事です。修学旅行 : 2年次の2月に長崎を訪れます。平和学習などを通して、見聞を広める貴重な機会となっています。その他の行事 : 1年生を対象としたフレッシュマンセミナーや、キャリア教育の一環である職場訪問、職業講演会、課題研究発表会など、総合学科ならではの独自の行事が多くあります。
晴海総合高等学校の進学実績
国公立大学 : 首都大学東京(現:東京都立大学)などの国公立大学への進学実績があります。難関私立大学 : GMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政)や、成成明学獨國武(成蹊、成城、明治学院、獨協、國學院、武蔵)といった難関・準難関私立大学へ、毎年多くの合格者を出しています。その他 : 自分の興味や専門性を活かして、芸術系の大学や体育系の大学、専門学校へ進学する生徒もいます。進路サポート : 1年次から外部模試や英語技能検定を実施するほか、進路ガイダンスや説明会をきめ細かく行い、生徒の進路意識を高めています。 自分で時間割を組むことを通して、早期から自分の将来と向き合う機会が多いことも、高い進学実績につながっていると言えるでしょう。
晴海総合高等学校の特長・アピールポイント
都立初の全日制総合学科 : 最大の特長は、約150もの多様な科目から自分の興味や進路に合わせて時間割を作れることです。自分だけの時間割 : 2・3年次には、選択科目を中心に自分だけのオリジナルの時間割で学びます。 このプロセスを通じて、主体性や自己管理能力が育まれます。充実したキャリア教育 : 1年次の「産業社会と人間」や3年間続く「探究」の授業を通じて、自分の生き方や在り方を深く考え、将来を設計する力を養います。大学レベルの充実した施設 : CALL室、総合実践室、福祉実習室、茶室、弓道場など、専門的な学びをサポートする施設が整っています。 図書館や講堂も大学に引けを取らない広さです。STEAM教育の推進 : 科学・技術・工学・芸術・数学を統合的に学ぶSTEAM教育に力を入れており、IT社会に対応できる人材の育成を目指しています。活発な部活動 : 全国レベルの女子サッカー部をはじめ、多くの部活動が熱心に活動しており、文武両道を実現できる環境です。都心に位置する便利なアクセス : 月島駅から徒歩圏内という通いやすい立地も魅力の一つです。
晴海総合高等学校の口コミ・評判のまとめ
良い点 :「大学のように自分で授業を選べるのが楽しい」という声が最も多く聞かれます。 「自分の好きなことや得意なことをとことん追求できる」と、総合学科のシステムを肯定的に捉える意見が多数あります。 「指定校推薦の枠が多く、進学に有利だと感じた」という声も多いです。 「施設が綺麗で充実している」「部活動が盛んで楽しい」といった学校生活の満足度の高さも伺えます。 「行事が盛り上がり、クラスや学年を超えて仲良くなれる」という意見も目立ちます。
気になる点 :「自由な分、自分でしっかりしないと流されてしまう」という、自主性が求められることへの指摘があります。 「選択科目によっては、クラスの友達と授業がバラバラになることがある」点を寂しいと感じる人もいるようです。 「都立高校としては校則が少し厳しいと感じる部分がある」という口コミも見られます。 「駅から少し歩く」「自転車通学が禁止されているのが不便」といった通学に関する意見もあります。
アクセス・通学
東京メトロ有楽町線「月島駅」10番出口より徒歩8分 都営地下鉄大江戸線「月島駅」10番出口より徒歩8分 都営バス「晴海一丁目」バス停より徒歩0〜1分 都営バス「月島三丁目」バス停より徒歩6分
晴海総合高等学校受験生へのワンポイントアドバイス