札幌大谷高等学校は、1906年に設立された歴史と伝統のある、札幌市東区に位置する私立高校です。親鸞聖人の教えを建学の精神とし、「人間教育」を大切にしながら、生徒一人ひとりの個性を伸ばす教育を実践しています。普通科に加えて、音楽科や美術科といった専門性の高い学科を設置しているのが大きな特徴で、夢に向かって専門分野を深く学びたい生徒にとっても、魅力的な環境が整っています。

進学実績も高く、国公立大学や難関私立大学への合格者を多数輩出しています。また、部活動が非常に盛んで、多くの部が全国大会で活躍するなど、文武両道を実践できる学校としても知られています。この記事では、そんな札幌大谷高等学校の具体的な魅力や学校生活の様子について、詳しくご紹介していきます。

この記事が、高校選びに悩んでいる中学生や保護者の皆さんにとって、札幌大谷高等学校のリアルな姿を知るきっかけとなれば嬉しいです。自分の可能性を最大限に引き出せる環境で、充実した3年間を送りたいと考えている人に、ぜひ注目してほしい学校です。

札幌大谷高等学校の基本情報

札幌大谷高等学校の基本的な情報を表にまとめました。

項目 内容
正式名称 札幌大谷高等学校
公立/私立の別 私立
共学/男子校/女子校の別 共学
所在地 〒065-0016 札幌市東区北16条東9丁目1-1
代表電話番号 011-731-2451
公式サイトURL https://www.s-ohtani.ed.jp/

札幌大谷高等学校の偏差値・難易度・併願校

札幌大谷高等学校の大きな魅力の一つは、多様なコース設定により、自分の学力や目標に合った環境で学べる点です。コースごとに偏差値や難易度が異なるため、しっかりと確認しておきましょう。

学科・コースごとの偏差値の目安は以下の通りです。

  • 普通科 英数選抜コース:62

  • 普通科 学力重点(S)コース:60

  • 普通科 個性探求(G)コース:53

  • 音楽科:50

  • 美術科:50

英数選抜コースやSコースは、札幌市内の上位私立高校と比較されるレベルの難易度と言えます。合格には、Bランク以上の内申点が一つの目安となるでしょう。Gコースや音楽科、美術科は、それぞれの目標に合わせて幅広い学力層の生徒が目指せるコースとなっています。

札幌大谷高等学校は私立高校のため、公立高校との併願が可能です。主な併願校としては、同じくらいの偏差値帯である札幌月寒高校、札幌藻岩高校、札幌新川高校などが挙げられることが多いようです。私立高校では、北海高校や札幌光星高校などを併願校として検討する受験生も見られます。

札幌大谷高等学校に設置されている学科・コース

札幌大谷高等学校には、普通科、音楽科、美術科の3つの学科があり、普通科はさらに目標に応じて複数のコースに分かれています。それぞれの特色を理解して、自分にぴったりの場所を見つけましょう。

  • 普通科 英数選抜コース

    • 医学部や旧帝国大学などの最難関大学への現役合格を目指すコースです。中高一貫コースのため、高校からの募集はありません。

  • 普通科 学力重点(S)コース

    • 国公立大学や難関私立大学への進学を目指すコースです。週37時間授業で学力向上に特化した「プログレッシブSクラス」と、強化クラブに所属しながら難関大を目指す「アスリートSクラス」があります。

  • 普通科 個性探求(G)コース

    • 部活動や生徒会活動などにも力を入れながら、多様な進路実現を目指すコースです。幅広い大学や専門学校への進学に対応しています。

  • 音楽科

    • 音楽系の大学や短大への進学を目指し、専門的なレッスンや授業を受けられる学科です。札幌大谷大学芸術学部音楽学科への特別推薦制度もあります。

  • 美術科

    • 道内の高校で唯一設置されている美術専門の学科です。美術系の大学や短大への進学を目指し、デッサンや油絵など専門的な実技指導を受けられます。

札幌大谷高等学校の特色・校風

札幌大谷高等学校は、「文武両道」と「個性の尊重」をキーワードに、活気のある校風で知られています。仏教系の学校であるため、「宗教」の授業があり、落ち着いた雰囲気の中で人間性を育む教育が行われています。

  • 宿題の量:コースによって差があるようですが、特に進学系のコースでは講習なども多く、自主的な学習が求められる場面が多いようです。

  • 校則:他の私立高校と比較すると、厳しめという声が見られます。特に服装や頭髪に関する指導はしっかりしているようです。スマートフォンの使用はマナーモードでの自己管理が基本ですが、テスト期間中は回収されるなど、ルールが定められています。

  • 生徒たちの雰囲気:Sコースは真面目に学習に取り組む生徒が多く、Gコースや部活動が盛んな生徒は活発な雰囲気があるようです。様々な目標を持った生徒が共に学ぶ環境です。

  • アルバイト:原則として禁止されているようです。

  • 制服の評判:女子の制服は可愛いと評判が良いようです。セーラー服を基本とし、セーターやベストのカラーバリエーションが豊富で、組み合わせを楽しめる点が人気です。男子は一般的なブレザーです。

  • 土曜授業:コースによっては土曜授業が実施されています。

札幌大谷高等学校の部活動・イベント

部活動

札幌大谷高等学校の部活動は非常に活発で、全国レベルで活躍する部が数多く存在します。運動部、文化部ともに充実しており、多くの生徒が部活動に参加し、充実した高校生活を送っています。

特に有名なのは、男子サッカー部、女子バレーボール部、硬式野球部、卓球部、フェンシング部、陸上競技部などで、全国大会の常連として知られています。これらの部は専用の練習施設も整っており、高いレベルで競技に打ち込める環境です。

文化部では、百名を超える部員が所属する美術部や、吹奏楽部などがコンクールで優秀な成績を収めています。また、仏教系の学校ならではの「養真局」というボランティア活動などを行う部活動もあります。

イベント

札幌大谷高等学校では、生徒が主体となって盛り上がる学校行事がたくさんあります。

  • 学園祭(7月):クラスごとの出店やステージ発表などがあり、学校全体が一体となって盛り上がる大きなイベントです。

  • 体育祭(6月):クラス対抗で様々な競技が行われ、熱い戦いが繰り広げられます。

  • 研修旅行(11月):コースごとに目的地は異なりますが、仲間との絆を深める貴重な機会となっています。

  • その他:宿泊研修、吹奏楽部の定期演奏会、音楽科の定期演奏会や卒業演奏会、美術科の卒業制作展など、学科の特色を生かしたイベントも多く開催されます。

札幌大谷高等学校の進学実績

札幌大谷高等学校は、多様なコース設定を活かし、国公立大学から私立大学、専門学校まで幅広い進学実績を誇っています。

2025年度の入試では、京都大学1名、北海道大学2名をはじめ、小樽商科大学、北海道教育大学など国公立大学に多くの合格者を出しています。 また、道外の難関私立大学では、慶應義塾大学、明治大学、中央大学、同志社大学、立命館大学などへの合格実績があります。

道内私立大学へも多数進学しており、系列の札幌大谷大学をはじめ、北海学園大学、北星学園大学、北海道医療大学などへの進学者が多い傾向です。 音楽科や美術科の生徒は、その専門性を活かして東京藝術大学や金沢美術工芸大学、愛知県立芸術大学といった全国の芸術系大学へ進学しています。

これらの進学実績を支えるため、朝講習や放課後講習、長期休暇中の講習など、充実した進学サポート体制が整えられています。

札幌大谷高等学校の特長・アピールポイント

札幌大谷高等学校には、他の高校にはないユニークな魅力がたくさんあります。

  • 道内唯一の「美術科」と伝統ある「音楽科」:専門的な設備と経験豊富な指導者の下で、芸術をとことん探究できる環境があります。

  • 全国レベルで活躍する部活動:専用の人工芝サッカー場や野球場など、充実した施設で高い目標を目指せます。

  • 目標に応じた多彩なコース設定:難関大学進学から文武両道、専門分野の追求まで、自分に合った学びのスタイルを選べます。

  • 仏教に基づく人間教育:週に1時間「宗教」の授業があり、自分を見つめ、他者を思いやる心を育む機会があります。

  • 豊富なカラーバリエーションが人気の制服:特に女子の制服は、ベストやセーターの色を自由に組み合わせることができ、毎日のコーディネートを楽しめます。

  • 充実した進学講習体制:早朝や放課後、夏休みなどを利用した講習が豊富で、大学受験に向けて手厚いサポートが受けられます。

札幌大谷高等学校の口コミ・評判のまとめ

札幌大谷高等学校について、在校生や卒業生からは様々な声が寄せられています。

良い点:

  • 「部活動に本気で打ち込める環境がある」「全国を目指せる部活が多く、施設も充実している」といった、部活動に関するポジティブな声が非常に多いです。

  • 「先生方が親身に進路相談に乗ってくれる」「講習などが充実していて、学習サポートが手厚い」など、進学へのサポート体制を評価する声も目立ちます。

  • 「音楽や美術など、専門分野を深く学びたい人には最高の環境」という、専門学科への満足度の高さがうかがえます。

気になる点:

  • 「校則が他の高校に比べて厳しいと感じる」「特に服装やスマホのルールが厳しい」といった意見が見られます。

  • 「コースによって生徒の雰囲気や先生の厳しさがかなり違う」という声もあり、どのコースを選ぶかが重要になるようです。

  • 「部活動に力を入れすぎていると感じる」「施設などが部活動優先になっている印象がある」といった意見も一部で見られます。

アクセス・通学

札幌大谷高等学校は、公共交通機関でのアクセスが非常に便利な場所にあります。

  • 最寄り駅:札幌市営地下鉄東豊線「東区役所前駅」で、2番出口から徒歩約5分です。

  • バス:中央バス「大谷学園前」停留所が学校の目の前にあり、札幌駅方面やバスセンター方面からのアクセスも良好です。

地下鉄駅からの近さが魅力で、札幌市内全域から多くの生徒が通学しています。特に東区、北区、白石区などから通う生徒が多い傾向があります。

札幌大谷高等学校受験生へのワンポイントアドバイス

札幌大谷高等学校を目指す君へ。この学校は、何か一つでも「これを頑張りたい!」という強い想いを持っている人にぴったりの場所です。それが勉強でも、部活動でも、音楽や美術といった芸術でも構いません。札幌大谷高等学校には、君のその情熱を受け止め、伸ばしてくれる環境が整っています。

受験勉強では、まず自分の入りたいコースのレベルをしっかり把握することが大切です。Sコース以上を目指すなら、応用問題にも対応できる学力を身につけておく必要があります。Gコースは内申ランクも重要になるので、中学での授業態度や提出物をしっかりこなすことを心がけましょう。音楽科や美術科を志望する人は、学科試験の勉強と並行して、実技試験の対策も計画的に進めてください。

札幌大谷高等学校は、君が大きく成長できるチャンスに満ちた学校です。目標に向かってひたむきに努力できる仲間たちと一緒に、最高の3年間を送りませんか。応援しています!

※最新かつ正確な情報は、必ず高校の公式サイトや学校説明会で確認してください。